お気に入りのザックがボロボロ、ベタベタになってしまい(詳細は下記リンクから)修理か買い替えを検討していたのですが、色々悩んだ結果、買い替えの方にかなり心が傾いている状況です。

そこで、登山歴6,820日(この記事が公開した日時点)の僕が「僕の、僕による、僕のため及び登山初心者のためのザック選び」について考えてみたいと思います。多分に個人的な考えも含まれていますが(と言うか個人的な考え方ばかりですが)、なるべく初心者にもわかるように説明するので、ザック選びの参考にしていただけたら幸いです。
登山初心者が知っておくべき登山ザックの選び方
まずは、登山用のザックと、普段通勤や通学で使われているデイパックとの違いについて考えてみます。
どちらも日本語にすると背嚢(はいのう)と言うことになると思います。なので、厳密に言うとどちらも同じものなのかもしれませんね。実際に通勤や通学で登山ザックを使用しているのを何度も見たことがありますし、日帰りの山登り、特に初心者さんなんかはデイパックを使用しているのをよく目にします。まぁ、どちらもやってはいけないこと、ではないですよね。
とは思うものの、ザックにはザックのデイパックにはデイパックの役割があると思うので、その違いを一度、簡単におさらいしておきましょう。
ではでは、まずは一般論としてザックとデイパックの違いをChatGPT君に聞いてみましょう。

登山用ザックとデイパックの違いを教えて

登山用ザックとデイパックの主な違いは、用途と設計にあります。以下にそれぞれの特徴をまとめます。
登山用ザック
容量: 通常30リットル以上の容量があり、長期間の登山やキャンプに対応できる。
フレーム: 内部にフレームが組み込まれており、重量を均等に分散させて背負いやすくする。
サポート: 背中や腰のサポートがしっかりしており、重い荷物を長時間運んでも疲れにくい設計。
ポケットとアクセス: 多数のポケットやアクセスポイントがあり、装備や食料などを整理しやすい。
素材: 耐久性のある素材で作られており、厳しい環境にも対応可能。
追加機能: ハイドレーションシステムのポケットや、アイスアックスホルダー、チェストストラップなど、登山特有の機能が装備されている。
デイパック
容量: 通常20リットル以下の容量で、日帰りのハイキングや通勤・通学に適している。
フレーム: フレームが無いか、非常に軽いものが使われていることが多い。
サポート: 背中や腰のサポートは最小限で、軽い荷物を運ぶのに適している。
ポケットとアクセス: ポケットの数は少なめで、シンプルなデザインが多い。
素材: 軽量で通気性の良い素材が使われることが多い。
追加機能: 基本的な機能のみで、特別な登山用装備はあまり付いていない。
用途の違い
登山用ザックは、多くの装備を持って長時間の登山を行う際に最適です。耐久性があり、重い荷物を快適に運ぶことができるよう設計されています。
デイパックは、軽い荷物で短時間のハイキングや日常の使用に向いています。軽量で持ち運びが簡単です。
これらの違いを理解して、自分の活動に最適なバッグを選ぶと良いでしょう。
引用:ChatGPT
あわわ、思っていたよりちゃんとした答えが帰ってきた……。これじゃあ、あんあまり細く説明することもないかな。でも、個人的な意見はあるので、それは下記の項目別解説で触れるとしましょう。
ところで、さっきからザック、ザックと言っていますが、これはリュックサックのことです。一般的にはリュックサックと呼ぶほうが通りはよいと思います。しかし、山登りをしている人はザックと呼んでいる人が多いです。
以下はザック(左)とデイパック(右)のイメージです。イラストのテイストがずいぶんと違いますが、なんとなく違いはわかってもらえると思います。


まぁ、かなり脱線しましたが、今回購入を想定しているのはザックの方です。しかも、日帰り登山用のザックを考えています。なので、以下の項目別の解説は日帰り用のザックについて書きます。登山初心者の最初のザックとしてもこのサイズは最適だと思うので、最後まで読んでいただくと幸いです。
ザックの容量
前述の通り、僕が購入したいと考えているのは日帰り用のザックです。では、日帰り用ザックの容量はどの程度が最適なんでしょう?
一般的には20L〜30Lが最適とされています。しかし、個人的には冬場の日帰り登山も含めて考えると30L〜35Lは欲しいですね。これは正直言って人によって最適サイズはバラバラになると思います。日帰りだから本当に最低限の装備だけで済ます人もいるだろうし、お昼は美味しいものが食べたいので、食材や調理道具にこだわる人もいるだろうし、写真が趣味なので機材をたくさん持っていきたい人もいるだろうし、人それぞれですよね。
そもそも、30Lって言ったってメーカーやモデルによって、ホントにコレって30L? って思うことも多々あります。なので、最初は表記通りの30L〜35Lのザックを買うことをおすすめします。もし、このサイズが大きかったら次は小さ目のものを買えばよいし、小さかったら大きいものを買えばよいと思います。最初から最適サイズに出会えることは難しいと思います。
フィッティング
フィッテングとは? 身体にあったサイズ(容量ではありません)を選ぶことを言います。また、身体に合わせた背負い方のことも含みます。
ザックには容量とサイズがあります。容量とはザックの中にどのくらいの荷物が入るかで、サイズは身体の大きさに合わせたザックの大きさです。
まぁ、ほとんどの人は知っていると思いますが、ザックは背中に背負います。でも、背中の上から下までの長さは人それぞれです。身長が150cmの人と180cmの人の背中の長さは違いますよね。その人に同じサイズのザックを背負わせたらどうなるでしょう? もっと日常的に分かりやすく言うと身長150cmの人と180cmの人が同じサイズのTシャツを着たらどうなるでしょう。片方がベストサイズならもう一方の人には大き過ぎるか小さ過ぎるかしますよね。ザックも同じです。なので、ザックにはサイズがあります。通常は2〜3サイズあります。Tシャツで言うところのSMLのようなものですね。
単純に身体の小さい人はSサイズ、大きい人はLサイズというふうに選ぶのが基本ですが、厳密に言うと背中の長さで決まります。なので、身長が小さい人がLサイズで大きい人がSサイズなんてことが無いわけではありません。では、どうやって自分のサイズを選べば良いのでしょう? 答えはひとつです。初心者は、お店の人に聞きましょう。ちゃんとしたお店なら背中のサイズをメジャーで測ってくれて、ベストサイズを選んでくれます。最初のザックを買うときにはこれをしてくれないお店で買うのはやめましょう。また山のベテランさんが身近にいて、その人に相談できるのなら、ザックを買うときに同行してもらいましょう。
余談ですが、ザックによってはひとつの大きさで複数の身体のサイズに対応出来るものもあります。同じT シャツなのに、身長150cmの人と180cmの人、どちらの人にもベストサイズになるようなものです。残念ながらTシャツでそんなものは無いと思いますが、ザックではあるのですよ。ザックの後ろ側(背中に当たる部分)が調整でき、背中の短い人にも長い人にもジャストフィット出来ます。最近ではそのような機構が付いているものが多いですね。同じ容量のザックを複数のサイズで作るよりこっちの方が断然効率的ですよね。
また、サイズと同じくらいに大事なのが、背負い方です。いくらザックのサイズが会っていても背負い方が駄目ならそそれはダメダメです。正直言って、日帰りの荷物がそう多くない時は、ちゃんとした背負い方じゃなくてもなんとかなりますが、やがて縦走やテント泊ななどで大きく重いザックを背負うようになったときにその違いは大きくなります。なので、最初から正しい背負い方を身に着けておいた方が後々身体的に楽になります。
これは僕の個人的なことですが、僕がフィッティングを学んだのは東京の原宿にあるグレゴリーの直営店でした。残念ながら最初のザックではなかったんですが、本格的にテント泊山行を始めるにあたって大型のザックの購入を考えているときでした。
現在はわかりませんが、当時のグレゴリーの大型ザックはサイズの選択肢として、本体とショルダーベルトとウェストベルト、それぞれバラバラのサイズを選べました。どういうことかと言うと、本体がMサイズ、ショルダーベルトがSサイズ、ウェストベルトがLサイズなんてことが出来なのです。グレゴリーのザックなら大抵の山道具屋で取り扱っていますが、このようなサイズバラバラ買いが出来たのはグレゴリーの直営店だけでしたので、わざわざ原宿まで買いにいったのです。
そこでは専用の器具を使って身体のサイズを測り自分にとってのベストサイズを組んでもらいました。そこからさらに、ザックの中に仮の重りを入れて、背負い方、各ベルトの使い方、ザックを背負った時の歩行方法、など事細かに教えていただき、さらにさらに仮の重りの入ったザックを背負ったまま店内を30分ほどうろつかせてもらいました。
そこで買ったのがグレゴリーのトリコニ60Lでした。このザックを買う前は45Lのザックでテント泊をしていたのですが、どうしても長く(1時間以上)背負っていると肩が痛くなってしまっていたのですが、トリコニになってからは丸一日背負っていても肩の痛みはすっかりなくなりました。まぁ、自分の身体のサイズに合ったザックとちゃんした背負い方をするとこれだけの違いがありますよ、ってことですね。
なので、特に初心者の方は変な背負い方のクセが付く前に、自分の身体にあったザックでキチンとして背負い方を学ぶことを強くおすすめします。
ポケットとアクセス
次はポケットとアクセスです。ポケットは分かりますよね。ザックにはモデルによる違いもありますが、どのモデルも同じような位置に同じ目的のポケットがあります。まず、ザックの頭頂部に地図などのすぐに取り出すことができるモノを入れておくポケットがあります。また、その裏側(内側?)にも、僕は貴重品を入れておくポケットがあります。あとは左右のウエストベルトの部分にもあります。大きさはモデルによって結構バラツキがあるので、自分が入れたいものが入る大きさのモノを選ぶと良いでしょう。小さいものは行動食(立ったまま食べられる簡単なもの)用のキャンディやチョコレート程度しか入りませんが、大きいものはスマホも入ります。僕はここのポケットはあまり活用していなくて、ヒル対策の塩を入れています。
ここまでのポケットには基本的にチャックが付いていて、中のものが飛び出しにくくなっています。これから紹介するポケットは入り口が閉まらないものなので、使い方には気を付ける必要があります。
ザックの外側の左右には通常水筒などを入れておくポケットがあります。人によってはここにストック(登山用の杖)を入れておく人もいます。ただ入れるだけでは不安定なので上部をストラップで止めて落ちないようにします。僕も以前はやっていましたが、最近はストックはザックの中に入れています。
そして、後ろ側、背中に当たる反対側ですね。後ろを歩いている人から見たら正面に見える部分です。ここにも、ポケットが付いているモデルがあります。レインウェアなど、脱いだらとりあえずにここに突っ込んでおいたりします。
基本的にはこんなもんですが、モデルによっては最下部にザックカバー(詳細は後述します)を入れておく用のポケットや、内部にハイドレーション(細いホースの付いた大きな袋に水を入れておいてそれをザック内部のポケットにしまいます。ホースの反対側の口は胸元に置いておいて、喉が乾いたらこのホースをチューチューすると、歩きながらでも水分補給出来るってものです)を入れておくための大きなポケットが付いているものもありますこの辺りはモデルよって、またはメーカーによって個性を出してくるので、ザック選びの楽しみのひとつですね。
ちょっと脱線しますが、僕はザックを買った数年後、あっ! こんなところにもポケットがあった! なんて経験があります。ザック買ったら、隅々まで確認しておきましょう。
次はアクセスです。アクセス? と思う方も多いと思います。ザックの外側から見てチャックがあったので、ポケットかな? と思って開けたら内部へアクセスするための入り口だった。なんて経験は登山経験者なら一度はあるんじゃないでしょうか?
通常、ザックの中に荷物を入れるのは上部から入れます。しかし、実際に取り出したい荷物が常に上部にあるとは限らないので、下部に入れたものは、一度上部に入れたものを出して下部の荷物にアクセスする必要があります。晴れていたり地面が乾いていればいいんですが、雨が降っていたり地面が濡れていたりしたら色々と面倒なことになるのは想像出来るでしょう。そのような時のために上からだけではなく、下部やサイド、モデルによっては背中側から内部の荷物にアクセス出来るものがあります。
とは言うものの、個人的には日帰り用のザックでこの機能を使うことはあまりありません。そもそも、荷物が少ないので、上部からゴソゴソやれば大概のものは簡単に出てきます。しかし、テント泊山行の場合はよく使います。基本的にテントはザックの1番下に入れています。そして、テント場に着いたら、最初に取り出したいものはテントです。荷物も多く、上部から取り出すのは簡単ではないので、下部に入れたモデルに直接アクセス出来るこの機能はありがたいです。
この辺は人によって、購入の決定打になる人と、基本的なものがあればいいや、と思う人がいると思います。僕は後者ですが、この辺りは前述した通りザック選びの楽しみのひとつですので、色々なザックを見てみることをお勧めします。
重さ
当然ですが、ザックには重さがあります。日帰り用のザックで大体1.0kg〜1.5kg程度あります。背負う荷物は軽いに越したことはありません。修行をしている人でもない限り、軽い方がいいに決まっています。ザックメーカーも色々工夫して少しでも軽くしようとしています。しかし、丈夫な布やバラエティに富んだポケットをたくさん付けると、どうしても重量がかさみます。
なので背負いやすさで上手くバランスを取って重量を感じさせなく工夫をしているものもあります。
では、どの程度の重さのザックを選べば正解なのでしょう? 実はこれに関しては僕自身、正解を持っていません。軽い方が良いとは頭の中では理解しているつもりでも、実際にザックを購入する際に、重さにこだわったことはありません。それよりも背負いやすさや使い勝手を優先してしまいます。
重さに関しては最近は一種のトレンドのようになっているULという考え方があります。ULとは「Ultra Light」の略で、ある程度の機能性を犠牲にしてもトコトン軽さにこだわった装備の事、またはその思考のことを指します。僕はこのULというジャンルのザックを持っていません。まぁ、サブザック程度なら持っていますが、メインのザックをULにする気はいまのところありません。この項目の冒頭で「軽い方がいいに決まっています。」なんてぶっこいておいて、矛盾していますね。もちろんこのULという思考を否定するつもりもありません。そもそも、このブログのサブタイトルが「LIGHT & SLOW」です。これは「LIGHT & FAST」というスローガンをもじったものです。「LIGHT & FAST」とは装備を少しでも軽くして、移動速度を上げて、少しでも山の中でのリスクを減らそうという考えです。僕自身もその考えには賛成ですが、それと同時に荷物が軽くなって身軽になったなら、あちこち寄り道して、のんびり歩こうよ、とも思えるのです。それが「LIGHT & SLOW」ということです。
と、少々脱線しましたが、ザックの重さに関してはまずは、特に初心者さんはそれほど神経質にならない方が良いと思います。それよりも背負いやすさや使い勝手を優先したほうが良いです。特に初めてのザックを買う場合はです。その後、山行を重ねるうちにそれぞれの人の山への向き合い方が分かってくると思うので、その時、どうしても装備をもっと軽くしたいとなれば、ULの世界に足を踏み入れれば良いと思います。
防水性
ザックには最小限の防水(撥水)機能があります。小雨程度なら雨が内部にまで染み込むこともありません。しかし、土砂降りの雨には太刀打ち出来ません。中まで水が浸水してしまいます。そこで登場するのがザックカバーと呼ばれるモノです。防水性のある袋状のカバーでザックをスッポリ包み込んで、雨からザックとその中身を守ります。
以前はこのザックカバーは別売りでした。しかし、最近のザックは専用のポケットの中に標準装備されているモデルが増えました。なので、ザックを買う時は必ず確認しましょう。もし、装備されていなければ別途購入する必要があります。これが結構高かったりするので、標準で付いてくるのはありがたいです。というか、わさわさザックカバーが付いてくるザックを選んで買ったこともあります。なので、これはザックを購入する際のチェックリスの上位にあると言っていいでしょう。
ザック自体の防水性にこだわるよりも、ザックカバーとの連携を考えた方が良いと思うので、ザックとザックカバーは対の装備と考えておいた方が良いでしょう。
調整機能
登山用のザックを初めて見た時、うわっ! なんだこの無数のベルトたちは? と思ったことはありませんか? 僕はあります。というか、最初のころは、なんだこの紐は? 邪魔だな。切っちゃうか? とか思っていました。そして、経験を重ねるうちにそれぞれのベルトの役割が分かってくると、そのベルトをキュッと締めたとき、自分の身体にザックがフッと引き寄せられる感覚がたまらなく快感になってきました。
自分の変態思考の披露はここまでとし、ここからは本題です。
これはフィッテングとも大きく関係します。ザックにはサイズと背負い方の他にも大事な要素で、この調整機能というものがあります。これは、ザックにより多少の違いもありますが、だいたいどのメーカーのザック、特に大型のザックには付いています。例えば、ウェストベルトは身体の前でキュッと締めるものの他にも左右の腰の部分に、腰への密着度を上げるための調整ベルトが付いています(無いザックもあります)。またショルダーベルトは通常左右の下の部分に締めるベルトがありますが、その他にも左右の上部、肩の部分にもザックの上部をより身体に引き寄せるためのベルトがあります。そんな感じでザックには色々な調整用のベルトが付いています。初めは戸惑うと思います。僕も戸惑いっぱなしでした。まぁ、慣れれば無意識でザックを背負うときに順番にキュ、キュっと締めていけるようになります。
なので、初心者さんが初めてザックを買う時は、お店の人に自分の身体にあったサイズを選んでもらい、背負い方を習い、さらに調整ベルトの締め方を教えてもらうと良いでしょう。
実はザックの背負い方にはセオリーというか、順番があります。ベテランさんの背負い方を見ていると、それらの動作が野球のイチロー選手のルーティンのようにいつも同じだったりします。まぁ、これは慣れてくると無意識に、ザックを背負った後は、こういう順番でベルトを締める、という自分流のルーティンが出来上がってくるものだと思っています。要は、「習ったら、慣れろ」ということですね。
カラー
当たり前ですが、ザックのカラーに決まりはありません。好きなカラーを選びましょう。しかし、欲しいのはこのザックなんだけど、色はこっちのザックの色の方がいいよな。なんてことは結構あるので、ある意味カラー選びの悩みどころですが、逆にそれがザック選びの楽しい部分でもあります。
最近は山でも(特に女子が)おしゃれ出来るようになっています。なので、服の色に合わせた色のザックを背負っているのを何度も見たことがあります。僕には知るよしもない楽しみ方だと思うので、おしゃれさんはザックの色選びは思いっきり楽しんでください。
デザイン
これは、カラーにも通じるものがありますよね。しかし、ザックの場合はデザイン=機能性とも言えると思います。ここにこういうポケットを付けたかったから、こういうデザインになりました。的なことなんじゃないかなと思います。なので、メーカーの個性がデザインに反映されていますよね。慣れてくると、デザインを見て、ああ、〇〇(メーカー名)っぽいデザインだよね。なんて思ったりもします。しかも、かなりの確率でメーカー名は当たっています。
なので、デザインを選ぶということは、機能を選ぶこと! これも思いっきり楽しんで選びましょう。
価格
最後は価格です。これは初心者さんにとって、いや、どんなベテランさんにとってもそうだろうけど、最大の懸念事項ではないでしょうか? なかには、え? 価格? 全然気にしないけど、何か問題でも? 的な人もいるでしょう。うらやましい限りです。
しかし、僕はとっても気にしてしまいます。だからといって安い方が良い、とも思わないんですが。そもそも、ザックの機能性を考えるとどうしてもある程度の価格になってしまうのはやむを得ないでしょう。それに、そもそも登山用ザック自体、山登りをしている人くらいしか買う人はいないと思います。これが1モデルで何百万個も売れるようなものなら、もう少し価格も下がると思いますが、仕方ないですよね。
価格に関してはアドバイス出来ることが少ないですね。僕が最初に買った日帰り用の本格的な山登り用ザックは「オスプレー ケストレル38」というモデルでした。これはそもそも機能の割には安いもので、当時は結構人気があったようで山でもよく見かけました。僕が買ったのは後継モデルの出る直前だったので、さらに安くなっていました。背負いやすさや使い勝手も申し分なく、僕の山登り初期の頃を支えてくれたザックでした。しかも38Lもあるので日帰りだけではなく小屋泊まり1泊くらいは余裕でこなせました。
また、現在使用している「GREGORY ZULU 35」は海外サイトから個人輸入して、国内で買うよりもかなり安く買えましたが、現在はこの手は使えないでしょうね。もっとも初心者さんが初めて買うザックに通販はあまりおすすめ出来ないですね。だって、自分のサイズに合っているかわからないですよね。背負い方も習えませんし。ちなみに僕がZULUを買った時は、もちろん国内でも流通していたモデルなので、山道具屋さんで試し背負いをした後で注文しました。それに、海外だとモデルは一緒でも色展開が違っていたりすることもあるんですよね。このZULUもそうで、日本では発売されなかったグリーンのモデルを買うことが出来ました。かなり安くね。なので、山の中で同じモデルのザックはたまに見たことがありますが、同じ色のものは見たことはありません。ちっちゃな自慢です。
まとめ
項目として「メーカー(ブランド)」というものも入れようか考えましたが、これはやめました。初心者さんが買うザックの選択肢を狭めてしまう恐れがあったのと、僕自身、次はどこのザックにしようか考えている最中なので、あまりここには縛られたくなかったからです。
とは言うものの、初心者さんにザック購入で失敗してほしくは無いので、超個人的な意見ですが、まずは下記のメーカーのものを見てみてはどうでしょう。とご提案はさせていただきます。もちろんこれ以外にもたくさんのメーカーがあります。ただ今回は、最初に買うとしたら、という条件で選びました。
- モンベル
- グレゴリー
- ミレー
- オスプレー
- マムート
- カリマー
- ドイター
これらは実際に山の中でもよく見るメーカーです。この中からなら、どれを選んでもそう失敗ということは無いでしょう。もちろん、自分あったサイズで適切なフィッティングをした、というのが最低限の条件でですけどね。
長々と書いてしまいましたが、ザックは山登りの一番の相棒になるものです。ぜひ、時間を掛けてでも自分の合ったザックを見つけてください。そして、安全で楽しい登山ライフを始めましょう!
ってか、僕も新しいザックを買わなくちゃならんのだよな。でも、どのザックにしようか考える前に、もう一度この記事を読み返してみようかな……。
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