今回は英語編となっていますが、ジョン・ミューア・トレイル(以下、JMT)を歩くに当たっての必要な英語力云々を書くものではありません。はなからそんな英語力はありませんし・・・。
では、何について書くかというと、初めての海外旅行です。正真正銘の初海外です。修学旅行で行ったとか、会社の出張で行ったとか、そんな経験はありません。家族、友達、知り合い、親戚などが海外にいる、なんてこともなく、多くの日本人がそうであるように、外国人との接点もなく、英語=学校の勉強でしかないです。そんな私が、JMTを歩くためにおこなった英語の勉強と、実際にアメリカに行って生の英語に触れた感想と、もし次があるなら、それに向けての英語の勉強法の見直しについて書きたいと思います。
ここに書かれていることは私が実際に体験して感じいたことです。なので、どこを参考にして、どこを反面教師にするかは、この文章を読む人におまかせします。
目標
まず最初に、私がJMTを歩くのに必要な英語力を確保するために、目標にしていたことがあります。それが以下です。
ジョン・ミューア・トレイルを歩くにあたって死なない程度の英語の取得!
という目標を立てました。
なんとも漠然とした目標ですね。英検○級とかTOEIC○○○点以上、なんて具体的なものがあればいいんですが、そもそも、海外ひとり旅で必要な英語力なんてわかりませんし、死ななきゃいいかな? なんて漠然とした目標を立てました。とは言うものの本当にこれでは何をどうやって勉強してよいのかわからないので、当面の目標として、中学英語に焦点を当てました。中学英語を完全マスターすれば、日常会話のほとんどをカバー出来るそうです。なので、完全マスターは無理なものの、なんとなく中学英語を復習するつもりで始めてみました。
どのくらい準備した?
実際にアメリカに行ったのが2019年夏でした。では、いつぐらいから英語の勉強を時始めたのか?
準備編によると、JMTに行く決心をいしたのが、2017年夏ごろなので、その辺りから勉強を始めたんだと思う。と思って、Amazonの購入履歴を遡ってみたら、2016年9月2日にJMTの地図とガイドブックを買っていました。そして2016年11月6日に「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」を購入。2917年1月12日には「基本にカエル英語の本 英文法入門 レベル1」を購入。2017年4月6日には「Basic Grammar in Use」を購入していました。思っていたより早く勉強を初めていたんですね。
購入履歴を見てだんだん思い出してきました。最初は旅行で使う英語なんだから定型文を丸覚えしちゃえばいいんじゃん! ってことで「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」を購入して、しばらくはそれで勉強していました。しかし、根本的に文法がわからないと、丸覚えは丸覚えのままで、応用が全く効かないぞ! という事に気が付き、次に英文法を超初歩の初歩から学ぶために「基本にカエル英語の本 英文法入門 レベル1」を購入(のちに近所の書店でレベル2,レベル3を購入)。そして、評判が良かった「Basic Grammar in Use」(実際に購入したのは一つ前のバージョン)でした。これは日本語は一切出ていません、英語を英語で勉強します。一番低いレベル(この上に2つのレベルがあります)でしたので、私でもなんとか理解出来ました。
この他に辞書、文法書、単語帳など、実際にアメリカに行くまでの約2年半で50冊ほど購入しました。英語の勉強法などの本は通勤時に本が読める僅かな時間を利用して読んでいました。電車内が混んできて本が読めなくなると、書籍のおまけに付いているCDの音声や、英語系のポッドキャストを聞いていました。
もちろんスマホのアプリも利用しました。色々使いましたが、最終的によくつかっていたののは、「iKnow!」と「スタディサプリENGLISH」でした。「iKnow!」は主に単語帳がわりに、「スタディサプリENGLISH」はその他(書き取りは除く)の勉強をしていました。「iKnow!」にいたっては今現在も使用しています。使用時間はめっきり減りましたが、英単語を3,000強覚えたことになっていますが、ホントかな〜。
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英語の勉強を2年半と書いていましたが、そんだけ、やればそこそこ喋れるようになってじゃね? と思われるでしょうが、実際には1年強の間はほぼサボっていました。しかし、その間も「iKnow!」と英語のポッドキャストを聞くのはかろうじて続けていましたが・・・。なので、実施的に勉強したのは1年強程度です。時間にして約300時間ってところでしょう。通常、英語をマスターするのには2,000時間必要と言われているので、まだまだですね。
じゃあ、その程度の勉強でどの程度の実力が付いたのか? というと、特にTOEICなども受験したことがないので、はっきり言えませんが、恐らく中学2年の1学期といったところでしょう。もちろんアウトプットは声に出して読む以外はゼロです。
生の英語に触れて・・・
んで、そんなレベルで渡米したらどうなったか〜。細かな事例は紀行文の中で詳しく書きますが、とりあえず無事に帰って来られたので、当初の目的だった
「ジョン・ミューア・トレイルを歩くにあたって死なない程度の英語の取得!」
は成功(?)したんじゃないでしょうか???
聞き取りやすい英語と、聞き取りにくい英語
そもそも、英語には聞き取りやすい、英語と聞き取りにくい英語があります。今回の旅の中では運が良かったのか、比較的聞き取りやすい英語が多かったと思います。が、それでもやはり聞き取りにくい英語もありました。そんな時は3回位聞き直したりもしました。それでやっと相手が何を言っているのかわかったこともしばしばでした。これはもう、慣れるしかないんだと思いますが、これからの大きな課題の一つですね。
決して例文通りには返ってきません
よく、旅の英会話本などに簡単な英会話の例を載せている本がありますよね? こちらがこう言ったら、あちらがこう答える、なんてヤツです。でも、実際にはこちらがこう言ったら、あちらは思いっきり変化球か、大暴投を投げてきます。一度たりとも、その例文のような会話のキャッチボールが行われたことはありませんでした。
そもそも入国審査の時からそうでした。だいたい聞かれるのはこんなことだよ。みたいに書かれた書籍やサイトを見てある程度は答える準備をしていましたが、実際にはそのどこにも書かれていないことを質問されました(詳細は紀行文で)。ホテルのチェックイン、チェックアウトの時もしかりです。唯一予習が当たったのは、マンモスレイクスのウェルカムセンターでパーミッションをもらう時だけは、先人たちの情報が役に立ちました。なので、パーミッションの取得が一番の懸案事項でしたが、これはスムーズに取得することが出来ました。
次回への準備
もし、再びジョン・ミューア・トレイルに挑戦することが出来たら、今度はもっと効率良く英語の勉強が出来ると思います。具体的には・・・
インプット1割、・アウトプット9割
一番重要視したいのは、やはりアウトプットに力を入れたいですね。この章のタイトルにもあるとおり、インプット1割、アウトプット9割を基本に英語の勉強をしていきたいと思います。
とにかく、英語がとっさに出てきませんでした。時間を掛ければ、言い換えを使ったりしてある程度は自分の言いたいことを英文にすることは出来ますが、それら一回一回がテストの「日本文を英文に訳せ」的で、決して会話になりません。多少は間違ってもいいので、とっさに何かを返せたら良かったのに、的な場面がたくさんありました。
「出○英語」って、意外に・・・
お笑い芸人の出○さんが、英単語を羅列してコミュニケーションを取っている場面をテレビでよく見ますね。「出○英語」なんて揶揄されたりもします。まぁ、たしかに英語を勉強しているものにとってあまり参考にはならないですよね。あれが通じているのは現地の人間がテレビ撮影をしている現場を見て空気を読んでいるためだと思われます。さもなければ現地コーディネーターが気を利かせているか・・・。
一見、このやり取りに英語学習者として何も学ぶことはなさそうですが、唯一学べるのは、出川○さんがどうどうと大きな声で喋っていることだと思います。発音なんかはとりあえず置いておいて、あのくらいどうどうと喋れれば、多少英語が不自由していても旅行を楽しむことが出来るんじゃないかな? と思いました。
最後に・・・
英語は言葉です。決してテスト用の暗号ではありません。私はそれを頭では理解しているつもりでしたが、心が追いついていませんでした。今までは本で読んで暗記して終わりでしたが、実際に使ってみる、ということをしてきませんでした。でも、実はそれが一番大事だということが今回の旅でわかりました。