"The mountains are calling..." by JOHN MUIR

【JMT本編】#02 米国上陸&マンモスレイクスへ!(後編)

米国上陸&マンモスレイクスへ!(後編)
  • 01 初の海外旅行ー出発ー
  • 02 米国上陸&マンモスレイクスへ!(前編)
  • 02 米国上陸&マンモスレイクスへ!(後編)
  • 03 パーミットを取得してレッズメドウへ行こう!
  • 04 ジョン・ミューア・トレイル1日目 ついに念願のジョン・ミューア・トレイル
  • 05 ジョン・ミューア・トレイル2日目 千の島の湖を越えて
  • 06 ジョン・ミューア・トレイル3日目 ドノヒューパスを越えて
  • 07 ジョン・ミューア・トレイル4日目 カセドラルピークを仰ぎ見て
  • 08 ジョン・ミューア・トレイル5日目 最後の登りからの長い長い下り、そして、ヨセミテ 公園へ
  • 09 初心者ジョン・ミューア・トレイル・ハイカーの長い長い1日ーこの旅最大のピンチー(前編)
  • 09 初心者ジョン・ミューア・トレイル・ハイカーの長い長い1日ーこの旅最大のピンチー(後編)
  • 10 初めての海外旅行の終わりー帰郷ー

マンモス・レイクス

とりあえず、無事にマンモス・レイクス(正確にはマンモス・ヨセミテ空港、もういいか?)に到着出来て良かった、良かった。なんて思いは微塵もなく、実はここから市街地まで行く手立てが分からない。日本で散々調べた結果、友達や知り合いに向かいにきてもらうパターンか、タクシーを電話で呼ぶパターンしか分からなかった。前者はもちろん論外だし、後者もチョットハードルが高い。荒野の中にポツンとあるような空港から市街地まで公共交通が無いなんてことがあるだろうか? とか思いつつ、結局その答えが分からぬままここまで来てしまった。まぁ、行きゃあ、何とかなるだろう。と、生来のチャランポランな性格が出た。

飛行機から降りると乾いた風が頬を伝う。ここでも標高は2,000メートルを越えている。気温は暑くもなく寒くもなく、ちょうど良い。茶色いギザギザの山並みが見える。JMTはあの山の向こう側を通っているんだよな。と、頭の中で、散々見てきたこの辺りの地図を広げる。

荷物はどこで受け取るのか、周りの人たちの行動を観察していると。飛行機から、荷物が入っていると思われるコンテナが車に引っ張られて小さい小屋のような建物の裏で止まった。人々はその前で待機している。その小屋の前面が開くと、奥からこちら側に傾斜している台のようなものが出たきた。その小屋の奥(裏)に係員が配置して、コンテナから、ひとつづつ荷物を取って、その傾斜のついた台に放り投げる。軽く宙を舞う。傾斜が付いているので、荷物は自動でこちら側に滑り下りてくる。そこで待機していた乗客らが自分の荷物をピックアップしていく。僕の荷物は最後の方に放り投げられた。

無事、荷物をピックアップ出来て一安心なのも束の間、次はどうやってマンモス・レイクスの市街地まで行くのかという問題が残っている。周りを眺めていると、確かに知り合いに迎えに来てもらっているパターンが多々見受けられる。それとは別に臨時のテーブルのような台を置いて、そこでタクシーの交渉をしている人たちもいる。なるぼど、わざわざ電話で呼ばなくてもいいわけだ。タクシー会社の人も、ある一定数いるであろう乗客を確保するにはこれが一番手っ取り早い。これなら僕でも何とかなりそうだ。と、チョットほっとして、トイレに行く。

とりあえず、先が読めない時は早めにトイレに行く派だ。ロスアンゼルス空港で、入稿審査の前に行ったのも同じ理由だ。もう少しで自分の順番という時にトイレに行きたくなったら、再び最後列に並び直さなくてはならない。そうなったら笑い事では済まなくなる。それに、初アメリカ、初海外、どこにトイレがあるかなんて分からないので、早めに行くようにしている。

トイレから戻ると、、、先ほどまで2、3箇所あったタクシーの交渉テーブルが無くなっている。トイレと言っても、”小”なのでほんの数分だぞ!!! やっちまったか?  周りをキョロキョロしていると、少し離れたところにバスが止まっているのが見えた。エンジンが掛かっていないので、運転席の上の行き先表示は真っ黒だけど、そのバスの横っ腹に大きくMammoth Lakesの文字が読める。このバス何だろう? と思い近づいてみる。ちょうど、バスの後ろにいたドライバーが運転席に戻ろうとしていたときに、僕の姿を見て、
「City?」
 と聞いてきたので、
「Yes」
 と答えると、ジャスチャーで乗れというサインを送ってきた。やっぱり、空港と市街地をつなぐシャトルバスがあるんだ。
「How much?」
 僕が聞くと、
「Free」
 という答えが返ってきた。何? 無料だと? 考えてみれば、マンモス・レイクスは四季を通じてのリゾート地だ。日本でいうところのニセコ(行ったことはないけど)とかになるのかな? なので、当然、移動手段は用意されているよな・・・。しかし、日本で調べたときにこんなシャトルバスがあるなんて情報は見たことがなかった。いつもあるわけではないのか?

ここでふと疑問に思ったのだが、市街地って「Town」ではなく「City」なんですね。

とりあえず、マンモス・レイクス行きのバスに乗れた。ここでやっと、ちょっと安心する。バスの車窓から見える景色に日本との違いを感じた。空港から市街地まで約15kmほどあるけど、最悪、歩くしか無いか? と思っていたけど、車窓から見える道には、人が歩くようなスペースなんて無い。間違ってもここを歩こうなどと考えないほうが良いと思う。歩かなくて良かった。

それにしても、このバスはマンモス・レイクスのどこに止まるのだう。一応ホテルは街の中心部に近いところにしたので、特別に変な場所で降ろされないかぎり、大丈夫なハズだ。

運良く、無料のバスに乗れた

マンモス・レイクスの街の中に入った。ここのメインストリートはGoogleのストリート・ビューでさんざん見てきたので、初めて訪れるのに、見慣れた街のように感じた。バスの中からは、明日、パーミッションを受け取る予定のウェウカム・センターやガス缶を買う予定のスポーツ用品店、自分の泊まる予定のホテルが確認出来た。

2019年08月10日 18:00

バスは空港から20分くらいで街の中心部の「village」と呼ばれているところで止まった。ここからなら予約したホテルも近いし、理想の場所に止まってくれた。この旅ではかなり適当に行動しているけど、結構うまく行っている、これが最後まで続くことを願うばかりだ。ちなみにこの「village」と呼ばれる場所は、色々なバスが、ここを起点にしていたり、ここを通過したりするので、マンモス・レイクス周辺を散策するにはこの「village」を中心に計画を立てると便利だと思った。

お買い物

前述した通り、メインストリートはGoogleのストリートビューで散々歩き回ったので、ホテルまでの道順は間違えようもない、というか、メインストリート沿いにある。villageと言う場所はそのメインストリートから曲がって数十メートル進んだところにあるので、一度メインストリートに出ればすぐだ。間違えようもない。

15分ほどでホテルに到着したが、まだ明るいので(詳しくは後述しますが、夏時間のせいか午後8時くらいまでは普通に明るいです)ホテルを通り過ぎて、アウトドアショップに向かう。ホテルから5〜6分くらいだ。ここのお店は予め調べておいた。

アメリカのアウトドアショップ

お店に入り、まず中をウロウロ。基本的に日本のアウトドアショップとそう違わない。まずは、必須なモノとして、ガス缶(Jet Boil)と、虫除けスプレーを物色。今年は雪が多かったらしく、まだ残雪が多く残り、そのせいで虫が多いらしい。日本製のはアメリカの蚊には効かないらしいので現地のものを調達する。あとは何かないかな〜って見渡すと、日本では見ないけど、アメリカのアウトドアブログでよく見るあるモノを発見。アメリカ版アルファ米とも言うべき、お湯を入れるだけで出来るチキンライスだ。この3点を購入した。

お店を出て、再びさっき来た道を引き返して予約したホテルに向かう。

初めてアメリカのホテルにチェックイン

さて、初めての海外のホテルです。無事にチェックイン出来るでしょうか?

ホテルの前でウロウロしていても怪しいだけなので、意を決してフロントのドアを開ける。

奥から人が出て来た。人懐っこそうな笑顔が素敵なお兄ちゃんだ。僕は手に持っていた予約画面をプリントアウトした紙を差し出しながら、
「あいどらいくとぅちぇっきんぷり〜ず」
 お兄ちゃんが、プリントを受け取りながらPCの画面で確認する。ちゃんと予約が通っていたようで、再び笑顔で
「OK」
 と言いながら、用紙を差し出して来た。

そう言えば、アメリカのホテルのチェックインの手順を確認していなかった。まぁ、日本とそう違わないだろうと思ったら、まぁ、日本とそう違わなかった。日本と同じように名前と住所を書くだけだ。もちろん英語で書く。名前はともかく、英語の住所の書き方はあらかじめ練習しておいた。

ここで、クレジットカードの提示を求められてた。どうやら先に払うんだね。日本のビジネスホテルと一緒だ。

名前と住所を書く欄の他に何やら書く項目がある。なんて表記されていたのか忘れたが、確か英単語が二つ並んでいた。しかし、その意味が分からない。何を書けばいいんだろう? とっさにそこを指差しながら
「What’s ◯◯◯ ◯◯◯?」
 と聞いてみた。そうしたら、
「Credit card sign」
 と答えた。てっきり「sign」とか「signature」って書いてあるもんだと思っていたけど、違う表記もあるんだ。

無事、サインを書き、用紙を手渡すと、別の紙を出してきて、箇条書きされた項目を読み上げつつ、このホテルの注意事項等を説明された。もちろん、理解出来たのは半分程度だ。その後、ルームナンバーを指定されて
「そこの階段を上がって自販機の前だよ」
 と説明された。
「わんおーわん、OK! Thank you」
 とルームナンバーを復唱して鍵を受け取り二階に上がる。上がったすぐそこに自販機があった。せっかくなのでコーラを買う。

すぐに自分の部屋は見つかった。鍵を開けて部屋に転がり込む、、、。荷物を放り投げてベッドに倒れ込む。
「うわ〜」
 と、この旅で初めて完全に気を抜くことが出来た瞬間だ。色々あったけど、どうにかここまで来た。思い出してみても、全てが夢の中のことのようだ。

しばらくベッドでゴロゴロした後、とりあえず、お腹が空いた。日本のホテルと同じように、そのホテルの設備の説明と、周りのお店などを紹介している冊子があったので、それを開いてパラパラとめくってみる。もちろん全て英語だ。その中で自分の目に止まるものがあった。


「RAMEN」


えっ!? ラーメン? あるの? 食べられるの? よくみると、このホテルから5分くらいのところにある。これは行くっきゃないでしょ。というわけで、荷物の整理を後回しにして、ホテルを出る。

アメリカのラーメンのお味は?

アメリカのラーメン屋

ホテルを出てすぐにお店の場所は分かった。ここで、ふと我に帰る。こういったお店に入るのは初めてだ。もちろん、ラーメン好きなので日本ではラーメン屋にはひとりでも普通に入るけど、ここはアメリカだ。チップの国だ。生まれてこのかた、チップなんて払った事は無い。実際に払っている光景すら見たことがない。海外のレストランにも入った事は、もちろん無い。ましてやお一人様だ。色々とハードルは高そうだけど、ラーメンを食べたい気持ちの方が強かった。

こういったレストラン系で使える英語のシミュレーションはしていない。でも、ラーメンは好きだ。きっとこの気持ちは万国共通だ! 気持ちで通じるに違いない! と、何の根拠もない理屈で乗り切ろうとする。僕の悪いクセだ。

ドアは開いていた。営業はしているようだ。一歩入る。
「いらっしゃいませ!」
「えっ?」
「お一人様ですか?」
「あっ、ハイ」
「カウンターでもいいですか?」
「ハイ、大丈夫です」
 ・・・突然英語が喋れるようになったわけではない。このやりとりは全て日本語で行われた。どうやら日本人が経営するお店らしい。ちょっとホッとしたけど、残念な気持ち少しある。

それにしても、入ってすぐに僕が日本人だと分かったのは、やはり僕が日本人顔をしているってことなんだろうか? それとも無意識で日本人特有の行動を取っていたのだろうか? そうでなければ、お店の人はエスパーなのか・・・?

店内に入ると、他のお客様さんが数組いた。皆んな外国人だ(僕の方が外国人なんだが・・・)。一見、ログハウス風だが、カウンターの上にバーとかでよく見られるワイングラスが逆さにぶら下がっている。日本のラーメン屋のイメージは無い。しかも、テーブルの上にはビールジョッキに割り箸が刺さっている。なんか見たことのない世界感だ・・・。ざっと見渡してテーブルとカウンターで、30人前後は座れそうだ。

ラーメン屋のカウンター

勧められたカウンターに座る。目の前のテレビではメジャーリーグを放送していた。辺りをキョロキョロ見ていると、お店の人がメニューを持ってきた。僕は初めてのラーメン屋では1番基本的なラーメンを頼む。なのでここでは醤油ラーメンを注文した。あとはビールも注文する。ここまで、無事辿り着いたお祝いだ。しかし、ビール(沖縄のオリオンビール)を注文する時、おもわず
「オリオンBeer」
 ・・・日本語と英語がゴッチャになってしまった。まぁ、相手は日本人なので通じたけど、チョット恥ずかしかった。

カウンターには2つ、3つ離れたところにブロンドヘアのきれいなお姉さんが独りで座っている。その人は日本人でもやる人はいるけど、割り箸を割った後、その2本になった箸を互いにこすり合わせている。まぁ、本来はササクレなどを取るのが目的だと僕的には認識している(そもそもこの行為自体に正式な名称はあるのだろうか?)。まぁ、その行為自体は問題無いのだが、このお姉さんはかなり長い時間をかけて念入りにササクレを取っているようだ。いや、むしろ断面が四角い箸を丸くしようとしてるんじゃないのか? ってくらい長い時間シャッシャッしている。まぁ、どうでもいいことなんだけど、ちょっと面白かったので、記憶に深く刻み込まれてしまった・・・。

おまけですが、周りをチラチラ見ていて気づいたのですが、ほとんどの人のお箸の使い方が変です。使い方というより、持ち方なのかな? 日本で普通の大人が変なお箸の使い方をしているを見るのは稀ですが、こちらでは(僕が見た)ほとんどの人が変です。まぁ、物心がつく前から厳しくしつけられてきた日本人と比べるのはどうかと思いますが、海外の人は一体どうやってお箸の使い方を習得するのでしょう? もちろん最近ではYouTubeなどで外国人向けに正しいお箸の使い方、なんて動画もありそうですが、ほとんどの人が自己流とか見様見真似なんじゃないかと思いました。アメリカに行く前には中流以上の家庭で育った人は普通にお箸を使えると聞いていたのですが、まぁ、使えるってだけのことですかね。。。

ラーメンが運ばれてきた。匂いがチョット日本のラーメンとは違うかな? とも思ったけど、一口食べたら・・・普通の醤油ラーメンだった。日本人が作っているとは言え、アメリカ風の味になっているんだと思っていたが、何の違和感もない普通の醤油ラーメンだった。なんだろう? なんかちょっとがっかりしている自分がいる。もちろんラーメンは問題なく美味しかったんだけど、アメリカのラーメンはよ〜、的なことが言えなかったのが残念だったのかな?

醤油ラーメンとオリオンビール(泡がねーな・・・)

ラーメンを食べ終え、支払いになる。これは日本とはチョット違う。まぁ、相手が日本人なので、それほど不安はないけど、一応、その辺は予習していた。

今回の旅のあらゆるところで支えになってくれたのが、YouTuberの『バイリンガールちかさん』の発信する情報でした。現地ではアプリが大活躍して、出発前にはYouTubeを繰り返し観て、予習してました。なので、レストラン等での支払いも問題無く行えました。レストランでの支払いは下記の動画を参照しましょう。ちかさん、ありがとう! あなたの動画を観て、初海外旅行を成功させることが出来ました!

アメリカでのチップの置き方!/ Tipping in the states〔#354〕

1日目終了

ホテルに戻り、シャワーを浴びることにした。えっ? 何だコレ? 見慣れないレバーがある。どうやって使うの? シャワーなんて世界中どこでも同じものだと思っていたけど、そうじゃないみたいだ。とりあえず、iPhoneで調べてみる。ふむふむ、なるほど、よし、使い方はわかった。その通りに操作してみる。水が出た。しかし、なかなか暖かくならない。しばらく流していたけど、微妙に暖かくなった程度だ。まぁ、夏なのでコレでヨシとしよう。

どうやって使うの〜?

シャワーを浴びて、荷物の整理をする。今までのザックのパッキングは飛行機搭乗モードになっているので、これをトレイルモードにする。一度全部出して、再構成する。

荷物の整理を終えて、とりあえず、無事に着いたと家族に電話する。通話はskype電話を利用した。太平洋を隔てているとは思えない通話品質だった。音声もクリアだし、遅延や途切れることは一切なかった。

やっと、長い長い1日が終わった。今までの人生では1日は絶対24時間だったけど、今日、8月10日は40時間も続いた事になる(?)。ここまで、一睡もしていない。なんとも不思議な感覚だけど、明日に備えて寝なければならない。しかし、今の時間は午後11時だけど、日本時間ではまだ午後3時だ。貫徹したとは言え、興奮と時差のせいでなかなか寝られない。いつもと同じようにiPhoneで音楽を流して、目をつぶる。明け方近くになってやっと寝られたみたいだ。

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