"The mountains are calling..." by JOHN MUIR

【JMT本編】#09 初心者ジョン・ミューア・トレイル・ハイカーの長い長い1日ーこの旅最大のピンチー(前編)

初心者ジョン・ミューア・トレイル・ハイカーの長い長い1日ーこの旅最大のピンチー(前編)

8日目起床

テント内の温度、23.1℃(午前6時)

6時起床。体力はまあまあ回復した。しかし食欲は無い。と言うと食べたくても食べ物が喉を通らないイメージだけど、実際には全然お腹が空かない。という状態が、ここアメリカに来てからずっと続いていると言った方が正しいと思う。

今日は、まずビジターセンター へ行き、そこからYARTS(以下、ヤーツ)というバスに乗りMERCED駅(以下、マーセド駅)へ、そこでAmtrak(以下、アムトラック(鉄道))でサンフランシスコの北側にあるRichmond(以下、リッチモンド)という駅へ、そこから今度は地下鉄に乗り換えてサンフランシスコを縦断して南側にあるMillbrae(以下、ミルブレー)に行き、さらにそこから徒歩で予約したホテルまで行く。総距離でどのくらいになるのかは分からないけど、かなりの距離になると思われる。しかも、それぞれの乗り物を上手く乗り継がなければならない。しつこいようだが、初の海外旅行である。ビジターセンターからリッチモンドまでのバスと鉄道はすでに予約している。何とかなるだろう。しかし、地下鉄はどうだろう? 一応路線図で確認しているし、世界で最もややこしい日本の地下鉄で鍛えられているんだから、何とかなるんじやね? と何の根拠もない理屈で乗り越えようとしている僕がいる。

まぁ、そもそも、行きゃあ、何とかなるんじゃね星人、なのであまり深く考えず、目の前のやる事をひとつひとつこなしていくしかない。ある意味、リアル・ロールプレイング・ゲームをしているのと一緒だ。

キャンプ場のゴミ箱

7時半、テントを回収してビジターセンターへ向かう。その前に、ゴミを捨てようとゴミ箱に行ったら、その上に紙に手書きで、”まだ使っていないガス缶です。よかったらどうぞ!”的なことが書かれた紙が置かれており、その上にスノーピークのガス缶が置かれていた。自分もガス缶を持っていたし、どこかで捨てなくてはならなかったので、そこに便乗して、自分のガス缶もそこに置いた。そのガス缶もまだほとんど使っていない(結局、数回お湯を沸かしただけだった)ので、誰かに使ってもらえるならそれに越した事はない。

ちなみに、ここのキャンプ場では、ガス缶専用の廃棄場所がある。昨日、バックパッカー・キャンプグラウンドを探していて見つけたものだ。僕もそこに捨てようとしていたけと、ガスは丸々残っていたので、もったいないなぁ。って思っていたのでちょうどよかった。

ガス管用のゴミ箱

当初の予定では、ビジターセンターまで歩くつもりだったけど、まだ疲労が残っていたのと、無料のシャトルバスがあるのを知って、それを使うことにした。どうしても、無料や限定という言葉に弱い。バス停はキャンプ場を出てすぐにある。バス停にはまだ誰もいない。まぁ、まだ時間が早いからね。

バスはすぐに来た。さすがにまだガラガラだ。相変わらずバスの止め方は知らないけど、ビジターセンターだから誰か降りるだろうし、誰か乗ってくるだろう。と相変わらずなんの根拠も無いのに乗り込んでしまう。まぁ、ガラガラだからドライバーさんのそばまで行って降りると伝えるか、大声で叫べばなんとかなるだろう。と思っていると、バス停に止まる度に人がどんどん乗ってくる。あっという間にバスが一杯になった。始めはガラガラだったので、2人席に座りザックを隣の席に置いていたけど、すぐにヒザの上に抱えなければならなかった。

空いていたのは始めだけ

半ば勢いで乗ったバスなので、経路がよく分からない。ビジターセンターまで歩くつもりだったので、バスだとすぐに着くだろうと思っていたが、大回りをしているのかなかなか着かない。不安になったのでGoogleマップで位置を確認する。ビジターセンター方面に進んでいるのは間違いないけど、結構距離がある。歩かなくて良かった。

ビジターセンターに着いた。前の扉と真ん中の扉が開く。日本と同じで前は乗る人で真ん中は降りる人だ。前の扉から何人かの人が乗ってきたけど、降りる人は誰もいない。慌てて降りようとしたけど、人が多くてこずって(ザックが邪魔)いると、ドアを閉められてしまった。その時、隣に座っていた女の人が、
「まだ、降りる人がいますよ!」
 と声を挙げてくれた。その言葉で再びドアが開いた。思わず、Sorryと言ってしまった。日本でのすみません、と言うニュアンスで使ったけど、すぐに間違いに気付いてThank youと大声で言って降りた。あぁ、条件反射でSorryが出てしまった。実はこれまで、これだけだけは気を付けようと思っていたので、ここに来て出てしまった。失敗、失敗。

ヨセミテ・ビジター・センター

バスを降りて100m弱まっすぐ進むとビジターセンターがある。写真で散々見てきた場所だ。次に乗るヤーツと言うバスの発車まではあと1時間ある。ので、ビジターセンターで自分へのお土産を買おうと思い、近づいてみると、開くのは9時からだった。バスが9時10分発車なので、ビジターセンターに寄ることは出来ない。あぁ、ヨセミテ公園のステッカーを買おうと思っていたのに、、、。それだけが自分への唯一のお土産にするつもりだった。

ビジターセンターの前にあるベンチで、ザックを下ろして、さて、どうしよう? と考える。まぁ、ここでボーッとしていてももったいないので、散策に出る。ザックをどこかに預けられればいいんだが、そんなような場所は見当たらない。

ふと、冷静に考えると、ここはヨセミテ公園だ。まさか、自分がここに立つことになるなんて夢にさえ思わなかった。しかし、実際にここにいる。間違いなくいる。そう考えていると、自然に顔がニヤける。ほんのちょっとの勇気で一歩を踏み出しただけだが、こんな事になった。変な話だが、自分にはまだまだ色んな可能性を秘めているんじゃないかと思った。今までは自分で自分の可能性を信じていなかったのかもしれない。この経験がこれからの僕の短い人生にどれだけ影響されるのかは分からないけど、せめて、自分の可能性を自分で否定するような事はしないでおこう。と思った。

ブラブラと散策していると、フードショップがあった。まだ、それほどお腹は空いていないけど、これからそこそこ長い時間バスに乗るので、何か胃に入れておこうと思った。それより甘い飲み物が欲しい。トレイル中にはミルクティーやカフェ・オ・レなどを飲んでいたけど、冷たい飲み物は皆無だ。冷たくて甘い飲み物が飲みたい。そして、普段は炭酸系はあまり飲まないけど、今日はとびっきりシュワシュワのがいい。

ショップの中はかなりの人がいた。一回りしてみると、飲み物やお菓子の他にピザやサンドウィッチもある。しかしそこのコーナーは人気らしく、人が並んでいる。並んでまで買うのもなんだし、そもそもどれほど食べられるか分からないので、飲み物とポテトチップスを買った。ポテトチップスも色々な味がある。しかしパッケージには日本のように写真は無く、ただ文字があるだけだ。違いといえばカラーが違う(もちろん〇〇味のようには書いてある)。どれがどんな味か分からないので、1番売れている(減っている)モノを選んだ。飲み物は緑色のシェラミストと書かれた、炭酸系の味の想像が出来ないモノを購入。

ショップを出ると、買ったモノをすぐに食べられるように、テーブルがある。そのひとつに座り、買ったモノの味見をする。飲み物は思ったより普通で、何より冷たく、シュワシュワなのが美味しかった。問題はポテトチップスだ。パッケージには、SEA SALTと書かれている。日本的にいうと塩味ってところか?

一口食べる。ん? もう一口、、、ん? 美味い! どうせアメリカのポテトチップスなんて油でギトギトなんだろ(←個人的な意見です。)って思っていたけど、そんな事は全くなく、むしろ日本のものよりさっぱりしていて美味しい。まぁ、まともなものを食べていなかったから、そう感じただけかもしれないけど、とにかく美味い。もったいないので、少し食べて、後はバスで食べようと取っておいた。飲み物もすぐに飲み干してしまったので、もう一度ショップに戻り、今度は紅茶の砂糖入りを購入した。今度は味の想像が出来る。普通の午後の紅茶ってところだろう。こちらはバスの中で飲むつもりだ。

バスの発車までまだ少し時間があるので、しばらくここのテーブルでボーッとする。ふと、テーブルの天板を見ると、日本語がある。読んでみると、食べ残しを放置するなって内容だ。日本でも自然公園などでよく見るやつだ。それにしてもアメリカでは意外に日本語の表記は少ない。それに対して、中国語はよく目にする。中国人もよく目にする。やはり、中国パワーは全世界的に広がっているって事だろう。

日本語が妙に懐かしい

中国語の他には英語(当たり前だ)、(恐らく)スペイン語などをよく目にした。

辺りをラブラブ散策していると、大きな鹿がいた。そうか、鹿もいるよね。JMTを歩くにあたって、散々熊に注意しろと言われてきたので、アメリカ=熊のイメージが出来ていたので、鹿を見たとき、チョット拍子抜けした。

そろそろ時間になったので、パス停に向かう。それにしてもビジターセンターに入れなかったのは残念だなぁ〜。と思いつつ、9時にセンターが開いたとして、バスの発車が9時10分なので、センターからパス停まで余裕をみて5分掛かるとすると、5分は見れる時間がある。ショッピングは難しいかもしれないけど、見るぐらいなら・・・。なんて考えてみたけど、やっぱりこの綱渡りは出来ない。ここはアメリカだ9時10分のバスが9時ジャストに発車したとしても不思議ではない(←完全にアメリカを誤解している)。

ヤーツ

9時少し前にバス停に着くと、僕の他に2組待っていた。

9時9分、バスが来た。うわっ! ピッタリじゃん。まさかこんなにピッタリ来るとは思わなかったのでビックリだ。

バス停の前で止まり、ドアが開く。横の荷物室のドアも開いて、荷物を押し込む。そして前のドアに並ぶ。僕は3番目に並んだ。乗り方もよく分からないから、前の人の振る舞いをよく見る。不謹慎な表現だが、お葬式の時に前の人のお焼香を真似るようなものだ。1組目はどうやら予約していなかったようで、お金を払っているように見えた。2組目は僕と同じですでに予約してあり、プリントアウトしたものを持っていてそれをバスの運転手に見せていた。これだ! これを真似すればいいんだ。と、僕の順番になったら同じようにプリントアウトしてきた紙を運転手に見せた。何の問題も無く通過、無事にバスに乗ることができた。

バスは外から見た時も十分大きかったけど、内部も日本の観光バスより幾分大きいような気がする。ほとんど人がいないので、好きな場所に座れる。僕は真ん中より少し後ろの左側に座った。座席の脇には充電用のコンセントもある。最後尾にはトイレもある。座席の背面が高いのか、僕の座高が低いのか、座ると周りはほとんど見えなくなる。座面もいい具合にふかふかしていて、自分の身体が椅子にフィットするのを感じる。窓ガラスにはスモークが入っていて、車内は少し暗いが、外が明るいので、変な薄暗さは無い。むしろ、エアコンが効いている(僕にはちょうどよかったけど、冷え性の人は羽織るものがあった方が良いと思う)ので、これは爆睡確実だろ! 終点まで行くので、乗り過ごす心配もないし。どうせならサンフランシスコまでこれで行けばいいのに・・・。って思った。けど、初めてのアメリカである。外の風景を眺めているだけでも、眠気なんて微塵も感じなかったし、退屈さも感じなかった(まぁ、それどころじゃない事態が起こるんだが・・・)。

バスは9時10分を数分過ぎて発車した。この程度なら日本のバスと同じだ。やるジャン、アメリカのバス。しかし、この後、やっぱりアメリカのバスなんだなぁ〜と再認識するようになることはこの時の僕はまだ知るよしも無かった・・・。

バスは動き出した。しばらくすると「Yosemite Valley Lodge」というバス停に止まり、入り口(?)のゲートを越えて、ヨセミテ公園を後にした。その後、数箇所のバス停で止まるも乗ってくる人は皆無でした。バスの中は快適だし、飲み物も食べ物(さっき買ったポテトチップス)もあるし、これはマーセドまでは楽勝だな。と思い、窓の外の風景に釘付けになっていた。

バスは山岳地帯を縫うように走っていて、その両側は山々が広かっている。一見、日本で見るような景色かと思ったが、よく見ると、少し違う。日本は基本的に山=森のイメージで、よっぽど特殊な山で無い限り、山には木が鬱蒼と生えている。というか、戦後の建築ラッシュ用にスギ、ヒノキがたくさん植えられている。なので、大抵は針葉樹で濃い緑色をしている。本来の日本の森の代表選手である照葉樹もまた、濃い緑色だ。たまに、広葉樹などは春先に淡い緑、秋になると黄色や紅で彩られています。しかし、ここでは山に木はありますが、とても森と呼べるものではなく、ザレ地にチョボチョボというか木がまばらに生えている。木が無いなら無いでいいんだが、なんでこんなに中途半端に生えているんだろう? やはり、雨が少ないせいなのだろうか? そういえば、ヨセミテ渓谷の底では水が豊富にあるせいか、しっかりと森を形成していた。

日本ではなかなか見ることが出来ない景色にこころ奪われ、ほぼ時間を感じることは無かった。しかし、無情にもその時はやってきた。

この旅最大のピンチ!

10時50分。マーセド駅に到着するまであと約1時間というところで、バスは道の脇に止まった。あぁ、またバス停に止まったのか。って思っていたけど、なかなか発車しない。時間調整でもしているのかと思っていると、突然車内放送で、
「スターターが回らず、エンジンが掛かりません。修理を呼んだのでしばらくお待ち下さい」
 的な事を言っている。
「えっ!?」
 思考が一瞬停止した。いやいやいや、はぁ? 故障ってどゆこと? うわ〜、やっぱりアメリカだぁ〜。

なにやら他のお客たちとドライバーさんが話しているが、それに加わったところで僕には何も出来ないし、そもそも会話には加われないので、自分のシートでじっと待っていることしか出来ない。やがて、ドライバーさんが僕のところにやってきて、
「マーセドでアムトラックに乗り換えるのか?」
 と聞いてきたので、
「Yes」
 と答えながら、予約内容をプリントアウトした紙を見せた。それをじっと見た後、ドライバーさんが、
「We can make it.」
 といいながら、紙を返してきた。その自信に溢れた言い方に僕は思わす。
「Thank you」
 と返していた。

「We can make it.」僕は咄嗟に「私達にはそれが出来る」と訳して、転じて「アムトラックに間に合わすよ」と解釈した。こうなればもうドライバーさんを信じるしかない。幸いエンジンは掛かっていないけど、車内はまだ涼しく快適に過ごせる。なので、じっと待つしかない。僕も長期戦になるのを覚悟して、さきほど買った紅茶をちびちびと飲むようにした。

30分過ぎ、1時間が過ぎ、修理の人がやってくる気配は無し。ここで僕は頭の中で日本の地図とアメリカの地図を思い浮かべていた。実は以前に上高地からの帰り、沢渡の駐車場で車の鍵を閉じ込めてしまったことがあって、そのときはJAFを呼んでから来るのに1時間くらい待った覚えがある。あれ? ここはアメリカだぞ、どこからやって来るにしても1時間や2時間でここにたどり着くことは出来るのか? という不安の芽が頭を出した。

1時間30分が過ぎるころになると、車内は徐々に暑くなってきた。すると、ドライバーさんが再び僕のところに来て、
「この先にスーパーがあるから、ドリンクやアイスでも買ってくるといいよ」
と言って前方を指差します。えっ? ここって山の中じゃないの? 周りをぐるりと見渡してみても、スーパーどころか、民家も見えないし、そもそも建物らしいものは全く見えないんですけど・・・。これは後でバスが動いた後に気がついたことですが、ちょうど道のコーナーの影になってスーパーが見えなかっただけで、実際にはバスから200mほどのところにスーパーがあり、そこから町が始まっていた。つまり町のすぐ手前でエンコしていたというわけだ。しかし、このときの僕は深い山中でエンコしていると思っていた。バスの中が暑くなって来たからといって、炎天下の外よりは楽だろうと、持っている紅茶を見せなから
「I have a drink.」
 と答えた。すると、ドライバーさんは戻っていって、しばらくすると再び戻ってきて紙コップに氷を入れたものをくれた。それを
「Thank you!」
 と受け取りながら、、、え? でもこれってどこから持ってきたの?

氷をもらった

バスが止まってから2時間が過ぎ、時刻は13時。アムトラックがマーセド駅を出発するのは15時23分。まぁ、時間的にはまだ2時間20分ほどある。しかし、ここからマーセドまでは恐らく約1時間は掛かると思われる。なので、残された時間はおよそ1時間20分。修理の人が来て、修理するのに最低でも30分〜1時間は掛かると思われ、そうなると残された時間はほとんど無いということになる。いや、そもそも直らなかったらどうする? あれ? 間に合わないかも・・・。

13時10分、、、13時20、、、あれ? 本格的にやばいかも・・・。もし、間に合わなかったら・・・。

じつはこの時アムトラックの予約をするときに「TRAVEL INSURANCE(旅行保険)」に入っていたことをすっかり忘れていた。これがあれば、払い戻しが可能になるんじゃなかったと思う。でも、サンフランシスコ行きは15時23分がその日の最終になるので、最悪マーセドで1泊して、翌朝の最初のサンフランシスコ行きに乗れたとしても、11:50発の飛行機に乗るのはかなり難しいことになる。まぁ、これは日本に帰ってきて確認して知ったことだけど、そのときの僕は間に合わないことをなるべく考えないようにしていた。

13時30分、いよいよ間に合わない決定かな? って思い始めた時、それはやって来きた。車体の横にYARTSと書かれた大型バスが。そしてそこから修理工風のつなぎを着た人が降りてきて、ドライバーさんと話している。そうか、よくよく考えたら、壊れたバスをここで修理するより、動くバスを持ってきて乗り換えた方が確実で速いんだよな。と言うわけでドライバーさんの指示で壊れたバスの横の荷物室からザックをピックアップする。この時、そこにあった大型のクーラーが目に入った。そうか、さっきの氷はここから出してきたのか。まぁ、8月の暑い時期なので、何かあったときに使えるようにと、装備していたのか。。。そして、新しいバスにザックを移して、乗客を確認した後速やかにバスは動き出した。この間はほんの数分の出来事だった。

新しいバス

バスはマーセドに向かい、こころなしかスピードを上げているような気がする。バスは小さい町々をつなぐように進む。町と町の間は山岳地帯や、水平線の向こうまで続くような草原が広がっていたりもする。バスの窓から見える小さな町はまるで映画のセットのようだ。当たり前だが、そこにはアメリカの中西部を舞台とした映画でよく見られる建物が立っている。町に入ると携帯は繋がるが、町と町の間では圏外になっている。つまり、圏外、圏内を繰り返している。やがて、高速道路のようなところに入り、バスはさらにスピードを上げた。

やがてバスは高速を降りて、マーセドの町に到着、住宅街に入る。日本風に言うと平屋ばかりだが、家の前には広い芝生地があり、木や花が植えられいる。そのせいで町全体が緑が多い印象だ。ほとんどの家の壁は白く屋根は赤茶色が多い。そして、1軒1軒が大きい(というか広い)。歩道脇には街路樹(何の木かはわからないが、おそらく広葉樹)や街灯、消火栓があり、これも映画でよくみるやつだ。電線は幹線道路沿いは日本と同じように地上に出ているが、日本のような乱雑さは無い。というか日本の電柱で見慣れたトランス(電柱の上の方に付けられている大型のバケツのようなもの)が数本毎に付けられている程度でほとんど見られない。幹線道路から中に入ると電線は見えない。地下化しているのだろうか? そのせいもあり空が広い、ぐるりと回りを見渡しても山は見えず、ひたすら広い広い空が広がっている。今更ながらアメリカに来ているんだな、と実感する。

マーセドに無事到着

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