"The mountains are calling..." by JOHN MUIR

【JMT本編】#09 初心者ジョン・ミューア・トレイル・ハイカーの長い長い1日ーこの旅最大のピンチー(後編)

初心者ジョン・ミューア・トレイル・ハイカーの長い長い1日ーこの旅最大のピンチー(後編)

マーセド

14時30分、マーセド駅に到着。ふぅ〜、なんとか間に合った。本来なら11時46分着予定だったので、約2時間45分の遅れだ。そのお陰で3時間半以上の待ち時間が無くなった。まぁ、周りはほぼ住宅街なので、どうやって暇を潰そうかと思っていたけど、その心配はなくなった。

バスを降り、ザックをピックアップするときにドライバーさんに
「Thank you so much!」
と挨拶したら、ドライバーさんは苦笑いをしていた。

外は暑いので、マーセド駅の構内に入る。チケットを買う窓口と、椅子が並んでいるだけのそれほど広くない駅舎だ。とりあえずトイレに入り、自販機でジュースを買う。

アムトラック

アムトラックが来るまでまだ少し時間があるので、椅子に座って、iPhoneでリッチモンドからミルブレーまでの地下鉄を確認したりで暇を潰す。やがて、構内放送で僕が乗るアムトラックが来ると言っているので、駅舎を出て待つことにした。改札のようなモノは無い。駅舎から扉一枚でプラットフォームに出られる。その扉も誰でも出入り出来る。自分も駅舎に入る時はプラットフォーム側から入った。つまりバスを降りたら、駅舎に入らずプラットフォームに出られる。まぁ、日本でもそういう駅はあるか。

外は暑いけどほんの数分でソレはやってきた。遠くから見るソレはそれほどでは無かったけど、近づいていくると、思っていたよりはるかに大きく、思わず鉄人28号が飛んできたんじゃないかと思った。日本の普通の電車には屋根にパンタグラフがあるが、このアムトラック には無い。電車では無いのか? でも、それのせいで頭の上がツルンとした印象になり、それが鉄人28号に見えたひとつの要因だと思う。やがてアムトラック は止まり、ドアが開く、特に駅員のような人が出てくるわけでもなく、駅で待っていた人はさっさとアムトラックに乗り込んで行くので、僕もそれについていってドアをくぐった。最初に見に飛び込んで来たのが2階に上がる階段で、そうか、やたらでかいと思ったけど、2階建てになっているんだ。と納得し、はて、僕はどこに座ればいいんでしょうか? そういえば、アムトラックに乗るルールなんて知らない。というか、そもそも気にしたことも無い。予約した紙を見ても特に座席番号のようなものは見当たらない。日本的に言うと自由席になると思う。なので、せっかくだからと眺めが良さそうな2階に上がった。ちょうど階段を上がったところに一人席があったので、そこに座る。向きは進行方向に対して後ろ向きだが、まぁ、いいでしょう。周りを見渡してもお客はまばらにいるだけだ。

とりあえず、座る場所も確保出来たし、ほっとしていると、あれ? そういえば、予約した紙をまだ誰にも見せていないぞ? ということに気がつく。まぁ、小田急線のロマンスカーを予約しても、特に誰かに見せることは無かったよな。そんな感じかのかなと思い、辺りをキョロキョロしたがら座っていると、アムトラックは動き出した。

ザックは足元に置いている。成田エクスプレスとほぼ同等のスペースがある。

動き出してしばらくすると、○○号車でピザやチーズバーがが売っていると車内放送が入る。ちょっと食べたい気持ちもあるけど、でかいザックを背負ってそこまで行くのは面倒だし、ザックを置いて行くのは論外なので、我慢した。その後も駅に止まって再び動き出す毎にこの放送はあった。

外の景色を眺めていると、手に何やら機械を持った人が現れた。チケットを見せろ(こんなに高圧的では無い)と言うので、予約した紙を見せると紙面にあるQRコードを、手に持っていた機械で読み取った。そして、付箋に何やら書いて僕の頭上、日本の電車でいうところのアミ棚のところに張った。後でその付箋に何が書いてあるのか確かめたところ「RHM」と書かれていた(正確にいうとこの3文字では無いかもしれないけど、降りる駅の駅名を省略したものが書かれている)。おそらくRICHMONDの略だと思う。辺りを見回してみても、人が座っている頭上にはこの付箋が張られている。この付箋が何なのかはすぐ後で分かることになる。

車窓から見える景色は、意外にも単調ではなく、草原や町中と飽きさせない風景展開が繰り返される。景色が広いせいか、アムトラック のスピードはそれほど速くは感じないけど、実際にはそれなりのスピードば出ていると思う。

僕が降りるリッチモンドまでは、途中でいくつかの駅に止まる。ふと、気がつくと、駅の少し前になると、車掌さんが何人かの人に声を掛けて、頭の上の付箋を剥がしている。そして、声を掛けられた人は必ず次の駅で降りる。そうか、頭上の付箋に降りる駅名が書かれていたのは、そのせいだ。乗り越さないように、次は下車する駅ですよー、と一人一人に声を掛けているんだ。すげーサービスだなぁ。これだけデカイ(長い)し、二階建てなのでどのくらいの人が乗っているのだろうか?

車窓から川? 湖? 海? よく分からないけど、水の景色が広がって来た。海が近いのか? 遠くに風力発電のプロペラが見える。しかも、かなりの量だ。

18時10分くらいに僕も、次はリッチモンドだよー、と声を掛けられた。

リッチモンド

18時15分、リッチモンドに到着。本来では17時54分到着予定だったので、約20分の遅れだ。まぁ、サンフランシスコ市内にかなり近づいたのでよしとしよう。このくらいの遅れは問題ない。

さて、ここからの経路で再び問題がある。このリッチモンドの駅の乗り換えが分からない。アムトラックの降りた場所から次のバート(地下鉄)の駅の位置関係がよく分からなかった。Googleマップで見ると近くにあるようだけど、はっきりとは分からなかった。まぁ、行きゃあ、何とかなるだろう星人再登場だ。

アムトラックのリッチモンド駅のプラットフォームに降りる。とりあえず、出口はどこだろうと、周りを見渡すと、すぐ目の前に地下に降りる階段がある。よく見ると、その階段の脇にバートのマークが書かれている。あっ! ここか? とりあえずその階段を降りてみる。降り切って右を見ると、改札があった。おぉ、ここがパートの駅だ。乗り換え時間、わずか1分だった。

改札の右側に券売機がある。ここサンフランシスコにも日本でいう、SuicaやPASMOのようなICカード(チャージして使う)がある。Clipper(以下、クリッパー)と言うが、どうせバートには1回だけ乗るだけなので、わざわざそれを買うことはないよな〜、と現金払いが出来る券売機に向かう。使い方はYouTubeでしっかり予習してある。はずだったけど、何故か動画内では押せるボタンが、グレー表示で押せなくなっている。なんでやねん! と思ったけど、ダメなら仕方ない、どうしよう、と考えるまでもなく、すぐ横にあったクリッパー用の券売機に移った。こちらは悩むこともなくスムーズに買えた(こっちもYouTubeでしっかり予習していた)。

クリッパーを購入すると手数料が$3かかる(SuicaやPASMOのようなデポジットではないと思う)が、通常のチケットを買うより少しお安くなる。リッチモンドからミルブレーまでは通常のチケットだと$6.85掛かるけど、Clipperを使うと$6.35となる。¢50の割引だ。僕の場合は始めに$10をチャージしたので、残りは$3.65だが、これを使い切る予定は今の所まったくない。まぁ、手元に残ったカードは記念品ということで、今回の旅で想い出以外の数少ない自分へのお土産となった。

無事クリッパーを手に入れたので、早速、改札に向かう。使い方は日本のSuica、PASMOと同じだ。乗車するときに改札の所定の場所にタッチして、下車するときにも同様に所定の場所にタッチする。日本と違うなぁ、と感じたのは、日本では、普段は改札の扉が開いていて、何か問題があると扉が閉まるけど、ここでは逆で普段は扉が閉まっていて、カードをタッチして問題が無いと扉が開く。理由は何となく分かるけど、まぁ、お国柄ってことでしょ。

それともう一つ違うと感じたのは、その改札の通るところの幅だ。日本はかなり大きな荷物を持っていても楽に通れるけど、ここはかなり狭い。ちょっと横幅が広い人は身体の側面を改札の両側に擦り付けながら通らなくてはならない。なんでこんなに狭いんだろう? やっぱりお国柄?

無事、改札も通れたので、ちょっとホッとして、今度は階段を上がる。地下鉄といっても改札は地下だが電車はしばらくの間は地上を走る。まぁ、日本でもそんな地下鉄あるよね。

階段を上がってプラットフォームに出ると、すでに電車が止まっていた。行き先を見るとサンフランシスコ空港とある。思わず飛び乗る。何も考えない。そもそも、路線図を見るとこの駅は端っこの駅なので、進む方向は1つしか無いはずである。乗るとすぐに扉が閉まり、動き出す。改札を抜けてここまであまりにもスムーズだったので、パートのリッチモンドの駅がどんなだったか全然見る暇は無かった、

電車の中はそれほど人は乗っておらず、空いている席に楽に座れた。ちょっとホッとして、周りを見渡すと、確かに人は少ないけど、乗っているのは黒人ばかりだ。しかも、腕いっぱいにタトゥーをしているような人たちが・・・。ちょっとビビりながらも、Googleマップで位置を確認する。慌てて飛び乗ったので、本当に大丈夫なのか確認する。まぁ、サンフランシスコ空港行きと書いてあったので最低でも空港までは行くでしょう。目的地は空港のひとつ先のミルブレーという駅なので、空港までは行ければ何とかなるでしょう。 

しばらくは地上を走っていた電車はやがて地下に吸い込まれていった。景色が見えなくなり、窓の外は真っ暗で、音もうるさくなり、車内放送はほぼ聞こえなくなった。日本の電車のように扉の上に電光掲示板やモニタのようなものは無いので、駅に止まるたびに駅名をプラットフォームにある駅名板で確認する。途中でマックアーサーという駅で乗り換える必要があるので、間違わないようにしたい。

やがて、マックアーサー駅に到着、どうやら全員が乗り換える必要があるようだ(このへんの理由は分からない、そもそもリッチモンドから出る電車は、サンフランシスコ空港行きか、Berryessa行きかの2路線しか無い。Berryessa行きに乗った場合は途中でサンフランシスコ空港行きに乗り換える必要があるが、サンフランシスコ空港行きならそのままでも良さそうだけど、乗り換えた。僕の勘違いが多々あったかもしれないけど・・・)。次の電車はそこそこ人が乗っていて、日本のいつも乗っている電車に近い雰囲気だ。まぁ、外人ばっかりだけど・・・。今度は座席が埋まっていたので、扉の横にある大きな路線図の前で立っていた。サンフランシスコの中央辺りなのだろうか(地下鉄なので地上の様子は分からない)? 駅に止まる度にたくさんの人が乗り降りする。そんな中、デッカイザックを背負っている僕は肩身が狭い。端っこで小さくなっている。

僕は車両の前の方に乗っていたが、後ろの方で、若い黒人が何やら演説のようなものをしている。地下鉄内でうるさいので、僕のところまでは声は届かなかったけど、一通り喋り終わっだらしく、周りの人がみんな拍手していた。何を喋っていたんだろう?

色々な人種の人がいる。日本ではなかなかお目にかかれないその情景に、やはり海外にいるんだという気持ちを再確認した。そんな中、一人の女の子(10代後半か20代前半くらいの欧米系)が乗ってきた。髪はピンクに染め、着ているものはパステル系で、腕には大きな(ポケモンの)ニャースのぬいぐるみを抱えている。肩から斜めがけされているポーチはカビゴンだ。うわ〜、こういうジャンルの人はアメリカにもいるんだ。と感心すると共に、ポケモンをやらない僕でさえ知っているキャラクターの登場にちょっと心安らぐ自分を感じた。

地下鉄は再び地上に出た。窓の外は夕焼けでオレンジ色に染まっていいる。すぐ目の前に飛行機が見える。サンフランシスコ空港に近づいているんだ。やがて駅に到着。よし、次の駅だな。と思っているも、電車はなかなか発車しない。10分近くも止まっていたんじゃないだろうか? やっと動き始めてホッとしたと思ったら、次に止まるはずの今日の終着駅のミルブレーではなくて、San Brunoだった。あれ? この駅ってさっき通ったよねって思ったら、電車は反対方向に走っている。つまり、サンフランシスコ空港からそのまま引き返してきたようだ。

この辺りの経緯はややこしいので、文章だけではなく図を書いた。けど、さらにややこしくなったかも・・・。とりあえず解説すると、自分は青い線のイメージでいた。Richmondから乗って、MacArthurで乗り換え、サンフランシスコ空港に到着。次にスイッチバックのように戻り、Millbraeに到着っていうイメージを持っていたけど、実際に僕が移動したルートは赤い線だった。Richmondを出発して、MacArthurで乗り換え(乗り換え1)、サンフランシスコ空港に到着、こここまではイメージ通り。問題は次からで、サンフランシスコ空港からSan Brunoに戻ってしまったので、慌てて降りて(乗り換え2)、再び次のサンフランシスコ空港行きに乗る。再びサンフランシスコ空港駅に到着したわけだが、じつはここからミルブレーに行くにはもう一度乗り換えなくてはならない(乗り換え3)。空港駅に止まったときに向かいにミルブレー行きの電車が止まっていたのに気がついた。慌てて電車を降り、向かいの電車に乗った。僕と同じように間違える人が多いのか、乗り換えるときに電車の前で車掌さんだろうか? または、運転手さん? のような人が大声でミルブレー行きだよー、と叫んでいた。

ミルブレー

ミルブレーの駅前。かなり暗くなって来ている。急がなければ・・・

今度は間違いないだろうと乗り込み一駅。20時25分、やっとミルブレーの駅に到着した。ヨセミテ公園のバックパッカー・キャンプグラウンドを出て、実に13時間の長い長い道のりだった。

しかし、ここで終わりではない。ここから予約してあるホテルまでは歩きで移動する。距離は大したことはないけど、時間的に、そろそろ薄暗くなり始めている。海外で夜に出歩くのは危険だ。早く安全地帯であるホテルに転がり込みたい。はやる気持ちを抑えつつ、足は速歩きでミルブレーの駅を出た。

駅からホテルまでは基本的に1本道だったけど、Googleマップのストリートビューで何度もシミュレーションしているので、駅のどちら側に出れば良いのか分かっていたため、地下鉄(ここの駅は地下ではない)を降りて、改札を抜けると迷わずに正しい方に出た。振り向くと、ストリートビューで何度も見た駅舎が目の前にあった。

駅を出たらまっすぐ進み、大通りに出たら右に曲がり、後は道なりに進むと、予約したホテルがある。

辺りはすでに薄暗く、すでに太陽は地平線に沈んでいるので、暗くなるのは時間の問題だ。そんな中、人通りの少ない道を進むのはちょっと怖い。しかし、道沿いにあるレストランでは家族連れが楽しげに食事をしている。最悪、ここに逃げ込めばいいかな? なんて考えてながら歩を早める。

ふと気づくと、僕の少し前に上品そうな紳士が歩いている。あまり距離を詰めると怪しいので、30mくらいの距離を空けて歩く。やはり、人がいると安心する。しかし、その紳士はすぐに高そうなホテルに吸い込まれていった、また、独りになってしまった。

道路の反対側にセブンイレブンが見える。チョット寄ってみたいなぁ、と思ったけど、わざわざ道路を渡るのは面倒だし、これ以上遅くなりたく無い。そういえば晩ご飯はどうしよう? と思う。もう8時30分だ。ホテルに入ってからシャワーを浴びて、再び外に食事に出るのはチョット無理かな? と考えて、それならホテルに入る前にどこかで何か買っていった方がいいよな。お店で食べるとさらに遅くなるし、と思い辺りを見渡すと、こういう時に限って、道路の向こう側にしか、食べ物が買えそうなお店が無い。Googleマップで確認すると、もうすぐホテルだ。仕方ないので、意を決して、道路を渡る。よく分からないけど、色々なお店が集まったような場所がある。何か食べられるものがあるだろうと、その中の一件に入ってみる。奥を見ると、食べ物のようなものが見えた。よし、ここなら何か買えそうだ。サンドウィッチでもあればいいな、と思い店内を見回すと、あれ? なんか、もう閉店の雰囲気が漂っている。腕時計を見ると、そうか、もうすぐ9時だから閉店か? 確かではないけど、それっぽい雰囲気は日本もアメリカもそう違わないだろう。ならば、早く買い物を済ませなければ。慌てて店内を回ると、なんかスーパーというより、ドラックストアのような感じがする。マツモトキヨシでも、簡単な飲み物や食べ物が売っているところがあるけど、そんな感じだ。他のお店に行こうか考えたけど、ここが閉まるなら、他も同じだろう。とりあえずここで手を打とう。

よく見ると「PHARMACY(薬局)」と書いてあった

ざっと回ったところサンドウィッチのようなものは見つからず、お菓子やビーフジャーキーがあったので、おっ、本場のビーフジャーキーでも試してみるか、とそれと飲み物を持ってレジに並ぶ。

僕の順番がきたので普通にお金(現金)を払おうとしたら、レジの人が何か言っている。アジア系の若いお兄ちゃんだ。聞き直すとクレジットカードは無いのか? と言っている。もちろんカードは持っているけど、ここで現金払いにしたいのには理由がある。今晩泊まるホテルは無料で空港まで送迎してくれるサービスがある。その交渉が僕に出来るのかは分からないけど、可能なら頼もうと思っている。その際、シャトルバスのドライバーさんにチップを払う必要があるので$1札が欲しい。それと、ホテルへのチップ用の$1札も必要だ。だから、あえて現金払いにしたので、そのお兄ちゃんの問いには、
「No」
と答え、現金払いにしてもらった。

お店を出て、再び道の反対側に渡る。相変わらず、人はそれほど歩いていない。自然と早歩きになる。

ホテルに到着

20時55分。やっとホテルに到着した。ふ〜、やっと着いた。しかし、まだ安心は出来ない。これからチェックインと翌朝のシャトルバスの交渉をしなくてはならない。チェックインはともかく、シャトルバスの交渉に失敗したら、電車で空港まで行かなくてはならない。まぁ、はなから交渉は出来るとは思っていなかったから、なるべく空港に近いホテルにしてあるのたが・・・。

最悪、歩いても行ける距離だ。って思っていたんだけど、ホテルから空港は直線距離ではわずか1km程度だが、実際に歩いて空港に行くとなると、大きな高速道路を渡るためにかなり大回りをしなくてはならず、かなりの時間が掛かるようなので、やはり電車で行くことになる。まぁ、隣りの駅なので問題は無いだろうが、昨日のような事も無いわけではないので、出来るだけシャトルバスを頼みたい。

ホテルの受付の建物に入る。お客さんはかなりいて、しばらく待たされることになる。僕の順番になり、前回のホテルのチェックインのときと同じように、プリントアウトしてきた紙を差し出しながら、
「あいどらいくとぅちぇっきんぷり〜ず」
空港に近いホテルだからか、英語が苦手な客には慣れているのだろう。余計なことは言われずに、チェックイン完了。宿泊費は前回と同じように先にカードで払う。

ここは、かなり広く、建物もたくさんあるので、場内地図に受付からの線を引きながら部屋までの経路を説明している。まぁ、言っている事は分からなくても地図があるので何とかなるだろう。

一通り説明し終わると、これで終わりか? と思い、いよいよシャトルバスの交渉だ、って思っていたら、受付の人が先に、シャトル(英語ではシャトルだけで通じるようだ)はどうする? と、先手を打ってきた。
「Yes please! 8AM Tomorrow morning OK?」
ほら、立派な出川英語だ。でもこれで通じた。先ほどの場内地図に新たに丸を書き込んで、明日の朝、ここで待てという。おぉ、部屋の前まで迎えに来てくれるようだ。遅れないようにしなくては、、、。ここまで無事にきて、ここでコケるわけには行かない。今日は早く寝よー。

受付の建物を出て、地図通りに歩く。僕の泊まる部屋がある建物はすぐに見つかった。その部屋は二階建ての二階にある。

部屋の前に立つ。時間は21時を少し回ったところだ。ヨセミテ公園を出発したのが7時30分だから、13時間半も掛かったことになる。うひ〜、疲れた〜。

部屋の扉を開けて、そのままベッドにダイブ、したいけど、のんびりしている暇は無い。とりあえず一度ザックの中身を全て出す。そしてバスルームでシャワーを出す(お湯になるまで少し時間が掛かるので)。そして再び、着替えを取りに戻り、再びバスルームへ。今回はちゃんとお湯になった。髪の毛、身体共に3回づつ洗う。

1週間ぶりにシャワーを浴びてスッキリした。ここで、やっと張り詰めたものが切れたのか、ベッドに座り込んで、ボーッとしてしまう。まだ、ザックの中身は散乱している。

そう言えば、朝からジュース3本と、ポテチ1袋、氷少々しか口に入れていない。それほどお腹は空いていないけど、何か入れなくては、と先ほど買った。ビーフジャーキー(後で気がついたけど、ポークジャーキーだった)を出す。行動食用の柿の種もまだあったので、それも食べる。食欲はそれほど無かったけど、食べ物を口に入れたら少し食欲が出てきた。そう言えばさっきのお店でカップ麺があったよな〜、中国語が書かれていたのでスルーしたけど、買ってくればよかった。

今日は乗り物(基本的に乗り物内にはトイレが付いています)移動が多かったので、水分はなるべく控えるようにしていたせいで、身体がやたら水分を欲しがった、普段はホテルの備え付け飲み物はあまり飲まないけど、今回はあるだけ飲んでしまった。

とりあえず、お腹も満たされたので、ザックのパッキングをトレイルモードから飛行機搭乗モードに変更する。一通り準備を済ませたらすでに夜の12時を過ぎている。明朝は8時にシャトルバスを予約しているので、間違っても遅れるわけにはいかないので、早めに就寝することにした。

寝る前に実家に、無事にゴールしたことを電話で伝える。日本時間では16時頃だ。

明日の為の準備を終え、今日やることはすべてやったので、あとは寝るだけだ。

そう言えば、前のホテルの時もそうだったがテレビを見ていないなぁ。と思い、何気なくリモンコンを操作してテレビをつけてみる。突然大音量が鳴り響く。あわわわわわ、スイッチオフ、スイッチオフとリモコンを操作してオフろうとしても、ボタンがバカになっているのか、全然反応しない。それならばと音量を下げようとするも、下がるスピードが遅く、イライラする。最終的にはテレビ本体のスイッチで消した。辺りはシーンとなる。あー、びっくりした。前の人が音量を最大にしていたんだな。もう、サッサと寝てしまおう。

明日の朝のアラームは念の為にiPhoneとホテルに備え付けのアラーム時計をセットした。これで寝過ごすことは無いだろう。

さすがに13時間半の大移動(その99%は座っているだけだったが)で疲れていたのだろう。ベッドに横になったらすぐに寝てしまったようだ。

さぁ、明日は最終日だ。我ながらよくも無事にここまで来られたと思う。なので、後はこの流れで一気に日本まで無事に着くことを願うだけだ・・・。

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