【雑記】我流な『外秩父七峰縦走ハイキング大会』の攻略方法

広告

緊急告知(2023年1月16日)

今年(2023年)の『外秩父七峰縦走ハイキング大会』について発表がありました。詳細はまだのようですが、今年の大会に参加予定の方は目を通しておいた方が良さそうです。なになら大きな変化があるような予感がします。取り急ぎPDFへのリンクを張っておきます

詳細が発表されたようです(2023年2月27日) 

以下の内容は僕が2009年から2015年までの7年間、この『外秩父七峰縦走ハイキング大会』に参加した時のことをベースに書いています。その後の大会がどのように変化したのかは分かりません。もしかしたら、トンチンカンなことを書いているかもしれません。そのような場合はご容赦ください。

この季節になると毎年のように、このブログに「外秩父七峰縦走ハイキング大会」というキーワードで訪問してくださる方が増えます。まあ、毎年参加申し込みがこの時期にあるためだと思われます。今年は2月14からです。

2月27日現在まだ募集はしているようです。募集期間は3月15日15時までで、定員は3,000名なので気になる方は早めに申し込んだ方がよさそうです。

僕自身もこの大会には2009年から2015年まで7回連続(七峰だけにwww)で参加しました。しかし、その後はしばらく参加を見合わせていました。でも、今年から再参戦しようと準備をしていたのですが、諸々の事情により、今年の参加は見合わせなくてはならなくなってしまいました。とても残念ですが仕方無いですね。来年は是非参加したいです。その時までにコロナが落ち着いていれば良いのですが・・。

んで、そんな僕が何を書くんだ? ということなんですが、過去の大会の時に僕が行った我流の対策を紹介します。

特に、初めてこのコースを歩く方、初めて長い距離を歩く方、を対象に書こうと思います。

目次

タイム表

以下は僕が今まで参加した大会のタイム表です。

スクロールできます
通過ポイント2009年2010年2011年2012年2013年2014年2015年
小川町駅06:2006:3206:2506:22
東武竹沢駅06:3906:40
官ノ倉山CP08:0008:1207:5808:0407:2307:31
和紙の里09:0008:5908:4009:1008:0608:21
萩平丁字路10:1210:0609:4910:2609:1209:33
笠山CP11:2310:4811:3710:0510:36
堂平CP11:5711:2212:2010:4011:13
剣ヶ峰CP12:1011:3312:3410:5911:43
白石峠12:2112:0512:4608:3911:1111:55
定峰峠13:1612:5009:2711:5412:42
大霧山CP14:2513:4810:2713:0913:59
粥新田峠14:4511:2114:1310:5213:3214:22
二本木峠15:2712:0914:5011:3414:1515:17
皇鈴山CP15:4812:1415:0911:5414:3315:36
登谷山CP16:1512:3915:3012:2414:5616:03
日本水16:3412:5315:5112:3915:1216:15
ゴール18:1214:2517:3814:1516:4017:40
掛かった時間11時間52分7時間53分11時間13分6時間24分5時間36分10時間01分11時間00分

表を見てもらうと分かると思いますが、その年により歩くペースはバラバラです。原因としては、単純に自分の体調による違いが一番ですが、その他の原因としては登山道が混雑していて、思うようにペースが上がらないことも結構あります。

この表の見方としては、それぞれの時間はそのポイントを通過(離れた)時間です。例えば、2009年の官ノ倉山CPから和紙の里までちょうど1時間の差がありますが、官ノ倉山CPのポイントを8:00に出発して、和紙の里に9:00に到着したという意味では無く、実際には和紙の里には8:45分に到着して、そこで15分休憩して、9:00に出発したという意味です。もし、和紙の里で休憩を取らなければ、8:45が入ることになります。なので、ポイント間の差を計算しても、その間のコースタイムにはならないので注意してください。

それをふまえて見ると、あるポイントを何時頃に通過すると、ゴールは何時頃になる、というふうに読むことが出来ます。まぁ、歩く速度は人それぞれなのであくまで目安ですけどねー。

また、2010年は積雪のために一部コースが短縮されています。2012年、2013年は2年がかりで完歩しました。2014年と2015年はBルートスタートになっています。それぞれの詳細はすぐ下に過去記事へのリンクがあるのでそれを参照してください。

この大会に参加した過去記事へのリンク

2009年

初参加です。前の人に付いて歩くのが精一杯で写真を撮る余裕も無し、山行記らしい山行記も書けませんでした。なので、大会の雰囲気を知りたい方は2011年以降を読むことをオススメします。

2010年

2回目の参加で少し余裕が出てきました。ただし、この年は数日前に降った雪がコースに残り大幅に短縮(42km → 36km)されました。

2011年

大会は2011年4月24日に開催されました。日本人なら2011年という年がどういう年か分かりますよね。そうです、東日本大震災(3月11日)からまだひと月ちょっとしか経っていない時期の大会開催でした。そのためにこの年はチャリティ大会と銘打って行われました。

2012年

この年は計画的にリタイアしました。過去3大会連続完歩(2010は短縮されましたが)したので、もはや完歩にはそれほど興味も無くなっていました。その代わりに、のんびり歩いて写真をいっぱい撮りたいと思ったので白石峠でリタイアです。

もし、初参加で完歩する自信が無いような方は、このブログと翌年の2013年のブログを読むことをオススメします。2年がかりで完歩する流れが分かります。

2013年

1回で完歩する場合は歩くのに精一杯で写真もあまり撮れませんが、2012年、2013年は2年がかりでの完歩なので、多くの写真を撮ることが出来ました。なので、歩いた距離は半分だけど、撮った写真は倍近くになっています。

この年の山行記を読むのは2012年を読んだ後にしてくださいね。

2014年

この年はBコースでのスタートとなります。なので、Bコースに興味のある方はこちらのブログと翌年の2015年版のブログを読むことをオススメします。

2015年

この年も昨年に続いてBコースでのスターです。Bコースの雰囲気を味わいたい方はこちらにどうぞ。

我流攻略方法

ここからは僕がこの大会を参加する時に気を付けている(いた?)ことを書いてみたいと思います。あくまで我流なので、丸々鵜呑みにしないように・・・。

もちろん、僕も最初から以下の内容にたどり着いたわけではなく、失敗を繰り返しながら、この内容にたどり着きました。なので、僕の経験談を織り交ぜつつ書きたいと思います。

そもそも、万人にとって最適ってことはないです。もとよりそんなものは存在するはずは無いです。あくまでここはこの大会の初心者さんが主な対象なので、以下の内容を読むことによって、この大会の雰囲気でも感じ取って頂けたら幸いです。

軽量化

まずは軽量化です。この大会を他の大会のトレーニングにして、俺(私)は50kgを背負って走破するんだっ! って人でもないかぎりは荷物は軽い方が良いです。

僕が初めてこの大会に参加した時は、10kgくらいの荷物を背負っていました。通常の日帰り登山の時ならこのくらいは普通です。言い方を変えると、普段の日帰り登山の時の装備でこの大会に参加したということです。なので、昼食用のカップ麺なんかも持っていました。もちろん、ガス缶、バーナー、水(カップ麺用)なんかも背負っていました。でも、実際にはそんな暢気にお昼を食べてる時間なんて無いです。なのて、そのカップ麺はただのオモリになっただけで、42kmをヒーヒー言いなが運びました。

そんなこともあって、翌年からは荷物は極力減らす方向にシフトしました。1番軽かった時は5kg以下になっていたと思います。

装備内容に関しては過去のブログにあるので、そちらを参考にしてください。

靴は登山靴が最低限必要です。もちろん十分に履き慣らしている必要があります。

前節でも書きましたが、靴も軽量化が必要です。いくら履き慣れているからと言って、革のクッソ重い登山靴はお勧めしません。もちろん、今までにその靴で50kmとか100kmくらい歩いた経験があるぜっ! っていう人は別です。

僕は最初は革のハイカットの登山靴を履いて参加しました。まぁ、それでもゴール出来たので、それでも問題無いと言えば問題無いのですが、その靴で何度か歩いていると、だんだん、あれ? ここまでガチの靴じゃなくてもいいんじゃね? と思うようになりました。とはいうものの、やはり不整地を長く歩くので、軽けりゃなんでも良いというわけではないです。

やはり、山を歩くのに適した靴じゃないと駄目なんで、次にはモンベル のマリポサブーツのミドルカットにしました。靴ひもの代わりにダイヤルでワイヤーを絞めるタイプの登山靴です。一部革も使われていますが、基本的にファブリック製なので、かなり軽量です。

この靴のメリットは靴ひもが無く、ダイヤルで操作するため、靴の脱ぎ履きが非常に楽です。僕は当時、長い距離を歩くとほぼ必ず足の裏に水膨れが出来ていました。何でそうなるのかの直接的な原因は分かりませんでしたが、想像するに、足から出る汗で靴の中の湿度が高くなってしまうのが原因のひとつなんじゃないかと考え、試しに、足を乾燥させるために、休憩の度に靴を脱いでみました。結果、水膨れの発生はかなり軽減されました。

ひもの靴だったら休憩の旅に締めたり緩めたりが面倒ですが、この靴なら緩める時はダイヤルを引っ張るだけで一瞬でリリースされ、締めるのもダイヤルを回すだけ、なので横着な僕にはピッタリの靴でした。

しかし、この靴は山のお仕事でも多用したため、あっという間にダメ(アッパー部がボロボロになりました)になりました。

再び同じ靴を買おうかとも思いましたが、この頃から僕は無雪期の山ではトレラン用のローカットの靴を履くようになっていたので、その流れで、その後はトレラン用の靴を使用しました。これは普通にひもで締めるタイプですが、通気性が良いためか、休憩の度に靴を脱いで足を乾燥させなくても水膨れが出来なくなり、その後は現在に至るまで普通の山ではトレラン用の靴を愛用しています。

しかし、相手は自然なので雨の日や雪の日もあります。なので、無理に軽量化して逆に快適性を失うようなことはしないほうがよいと思います。雨の日でスタート早々靴の中に水が侵入してそこから40km以上も歩くのはかなり苦痛ですよ・・・。

ちなみに僕はこの大会に7回参加した内の1回目は革の重い登山靴で、2,3、4回目がモンベルのミドルカット、5,6、7回目がトレランシューズでした。だんだん軽くなっていっていますね。今後どう変わっていくのか楽しみです。

以下が、実際に使用したモデルです。

食べ物

前述しましたが、僕は初めて参加した時は、カップ麺、及びお湯を沸かすための道具を持っていきました。結局は使わなかったです。やはり、1日で42kmも歩くので、歩くスピードがかなり速い人でもない限りは、それほどの余裕はありません。かといって、何も食べずに42kmを歩くのはシャリバテのリスクもあるのでお勧めは出来ません。ある程度の補給は必須です。そこで、登場するのが行動食です。カロリーメイトやチョコレート、飴などの立ったままでも気軽に摂れるものがそれにあたります。人によってはナッツ類やドライフルーツなんて人もいますよね。

僕のこの行動食の選び方は、まずは軽いことが大前提です。そして次が大事ですが、栄養価よりも好きな物の方を重要視します。基本的にはお腹が空く前に食べるのがよいのですが、タイミングや制限時間等で思うようなタイミングでは食べられない時もあります。また、初めての参加では後半はかなりヘロヘロになります。完全に疲れ切ってしまうと、固形物を食べるのがかなり難しくなります。そんな時でも食べられるものを選ぶようにしています。そして、少々重くはなりますが、必ずゼリー飲料も一個は持っていくようにしています。これなら完全に疲れ切ってしまっていても、胃にものが入れられます。

また、これはこの大会の楽しみのひとつですが、要所要所で色々なものが食べられます。正直言って、行動食も持たなくても何とかなります。この大会に何度も参加していると、歩くことより、食べることが楽しみになってきます(僕だけ?)。でも、僕が初めて参加した2009年はもっと食べるもの、飲むものが多かったような気がします。コースの脇に軽トラで乗り付けて、食べものや飲み物を売っていたりしましたが、その後はあまり見なくなりましたね。大人の事情でしょうか?

あっ、僕自身最後に参加したのが2015年なので、もしかしたら今はさらに減っている? ってなことは無いことを祈りましょう。

飲み物

飲み物はスタート時に500ml程度あれば、途中途中で補給していけば大丈夫です。僕が覚えている範囲内ですが、飲料を補給できるのは以下のポイントです。

  • スタート地点の小川町駅前
  • 和紙の里(約9km付近)
  • 堂平山頂(18.5km付近)
  • 定峰峠(22.5km付近)
  • 秩父高原牧場付近(28km付近)
  • 釜伏峠付近(日本水の接待)(33.5km付近)

その他に、一般道を歩くことも多いので自動販売機での補給も出来ますし、臨時で露店が出ることもあります。また、日本水(やまとみず)の接待は遅い時間に着くと無くなっている場合もあります。

もっとも、僕は最後の日本水の接待以外の補給はあまり行いませんでした。それでも、スタート時にはスポーツ飲料500ml、ミネラルウォーター500mlの2本を持っていっていました。

防寒具

歩く季節は4月の半ばです。太陽が出ている時はかなり暖かく、また、行動中も天気によっては、ガッツリ汗をかいたりもします。Tシャツだけでも何とかなることもあります。しかし、天気が悪い時や休憩時などはかなり冷え込みます。時には雪が降ったりもします(下の写真は2013年の白石峠付近です)。

また、ゴール後帰宅する時、多くの人は電車を使用すると思いますが、方向によってはその本数は絶望的に少なかったりします。1時間待ちなんてことも普通にあります。ゴール後汗をかいたまま吹きっさらしのプラットホームで1時間待つこと考えてみてください。地獄です。まぁ、実際には待合室で待つので直接風が当たることは無いにしても、やはりある程度の防寒具はあった方が良いでしょう。行動中の冷たい風などはレインウェアでも何とかなりますが、それ以外にもユニクロのウルトラライトダウンのようなものがあると安心かと思います。と言いつつ、僕はいつも持っていかず、帰りはガタガタ震えています。

まぁ、行動中の寒さ対策も大事ですが、念のため帰宅時の寒さ対策も考えておいた方が良いと思います。

もっとも、タクシーで帰るとが、知り合いに車で向かいに来てもらえるようなブルジョアな人は関係ないでしょうが・・・。

トイレ

基本的に僕は早めに入る派、なので、今までトイレに困ったことはありません。

また、スタートに近いほど混雑する傾向があります。これは渋滞ポイントと同じで後半に行くほど人がバラけるためだと思います。

男性はそのへんでパパッと済ませる・・・なんてことは普通の登山道なら可能でも、人が多いこの大会時には不可能なので、早め早めに対応しておくことを強くお勧めします。

以下が、トイレのある場所です。ただし、飲み物の補給と一緒であくまで僕が覚えている範囲内なので、記憶違い、またはすでに閉鎖されているなんて場合もあるので、ご了承ください。

  • スタート地点の小川町駅前
  • 最初に登山道に入る直前(Aコース、Bコース共)
  • 和紙の里
  • 萩平丁字路
  • 堂平山頂
  • 定峰峠
  • 秩父高原牧場
  • 中間平

以前は最終チェックポイントの登谷山を下ったところにも公衆トイレがあったんですが、いつの頃からか使えなくなっています。

渋滞対策

もはやこの大会の名物と言っても過言ではない「登山道上での大渋滞」。

これを避けるには、誰よりも速く渋滞ポイントに辿り着いて、渋滞する前に、速やかに通り抜ける必要があります。しかし、現実的にはかなり難しいです。ごく一部の人を除いてはこの方法はお勧めしません。

渋滞ポイントは全コースの中でも主に前半に集中しています。まぁ、数千の人間がほぼ同時にスタートして狭い登山道に集中するのですから、渋滞しない方がおかしいですよね。でも、渋滞するポイントはほぼ毎年決まっています。急な登り、急な下り、滑りやすい所、普通に歩いていてもふと立ち止まったり、スピードを緩めるような場所です。こういったところはノロノロになったり詰まったりします。特に官ノ倉山チェックポイント手前の急登(下の写真)はもはや名物と言ってもよいでしょう。ここはその年によって違いますが、通り抜けるのに30〜60分はかかります。

この写真を見て貰うとその凄さがなんとなく分かるのではないでしょうか? このようなところでは登山道を外れて、ショートカットする輩も少なからずいます。もちろんルール違反です。ルール違反以前にとても危険です。以前、登山道を外れて歩いている人が、落石を起こしているのを見たことがあります。その時は、下の人に石が当たることはありませんでしたが、一歩間違えれば・・・的な状況でした。なので、俺は絶対に落石は起こさねーよ、的な考えはさっさと捨てて、いっそのこと渋滞を楽しんでしまいましょう。このような写真はなかなか撮れないですからね。ぜひ渋滞ベストショットを狙いましょう。

とは言うものの、渋滞は嫌ですよね。その気持ち、良く解ります。

なので、ここからは公式に(一部の)渋滞ポイントを避ける方法を書きます。まぁ、これは特に裏技でもなんでもないです。なので知っている人はこの章は飛ばしましょう。

この大会にはスタート場所が2箇所あります。AコースとBコースと呼ばれています。

Aコースは受付のある小川町駅からのスタートになります。なので、受付後にすぐにスタート出来ます。

Bコースは受付した後に電車で隣駅まで移動して東武竹沢駅からのスタートになります。つまり、受付後にスタート地点まで移動する必要があります。正直言って面倒です。わずかですがお金も掛かります。参加者割引なんてありません。

しかし、Bコースは上の写真の渋滞ポイントを迂回することが出来ます。なので、僕もこの大会の7回参加の内の最後の2回はBコースを選んでいます。これで最大の渋滞ポイントは避けられます。しかし合流後にも渋滞ポイントはあるので、一度も渋滞にハマらずにこの大会を終えるのはほぼ不可能です。それを踏まえてAコース、Bコースどちらを選ぶかはあなた次第です・・・www

ちなみにコース後半は渋滞はかなり緩和されます。恐らく、人がバラけていくためだと思います。

休憩

休憩ですが、これは人それぞれで、これが正解というものはありません。当たり前ですよね、しかし、それだと話にならないので、ここでは我流の休憩ポイント&休憩の仕方を紹介します、

まず、レギュラー休憩ポイント(計画的休憩ポイント、初めから決めている休憩ポイント)ですが、「和紙の里」で10分程度の小休憩を取ります。ここでトイレも済ませます(次のトイレまでは2時間くらい掛かります)。また、例年ここではすいとんを食べられるので、それも必須です。

次に「白石峠」で大休憩を取ります。だいたい20分から30分くらいです。腰を下ろす休憩はここのみです。ただし、調子が良ければ「定峰峠」まで行きます。「白石峠」には何もありませんが「定峰峠」にはトイレと売店があります。ここでは味噌おでんが食べられます。

最後の小休憩ポイントは「日本水(釜伏峠)」です。ここでは天然水の補給と、お接待(何が食べられるかはその年によって違います)があります。10分程度休憩します。ここを越えると、永遠に続くかと思われるような長い長い舗装路歩きになります。なので、ここで最後の休憩を取り、一気にゴールに向かいます。

以上、レギュラー休憩ポイントは3ヶ所です。だからといってこの3ヶ所でしか休憩しないというわけではありません。その他の休憩ポイントはその日の状況によって適宜取ります。例えば「堂平山」ではきのこ汁が食べられるので、当然小休憩することになります。また、「秩父高原牧場」ではソフトクリームが食べられるので、ここでも休憩になります。なんか食べてばかりですが、休憩の度に補給するのは長距離を歩く上では効率的なことだと思います。

また、この大会では、前述もしていますけど所々で大渋滞します。ここでイライラせずに歩きながら休憩を取るようにしています。理想的にはずっと同じペースで歩ければ楽なのかもしれませんが、マラソンのようにほぼ平坦なルートばかりではありません。渋滞もあれば、急な登り下りもあり、同じペースというわけにはいきません。だったら最初から同じペースで歩こうなどとは考えずに、ペースを上げられる場所ではペースを上げて、上げられない場所ではペースを落とし、次にペースを上げられる場所までは体力を温存するようにします。これが一日で完歩する為の攻略方法のひとつになると思います。あえて緩急をつけて歩くということです。

ただし、初めてこのコースを歩く人は何処でペースが上げられて、何処で上げられないのかは解りませんよね。そういう人は基本的に早め早めの休憩を取るのをオススメします。一度完全に疲れ切ってしまえば、回復するのにそれなりの時間が掛かります。無理に歩けば怪我とまでは行かないにせよ、足の色々な部分に負荷が掛かり、やがて痛みになったりもします。そうなったら回復は難しくなります。なので、早め早めの休憩を取ることがゴールへの近道なんだということを常に意識して歩くと良いと思います。

補足ですが、この大会は距離が長いので、休憩ばかり取っていてはゴールできなくなります。各チェックポイントでは最終通過時間(これを過ぎるとスタンプを押してもらえません)が設定されているので、のんびりしていたら、たとえゴールできても完歩証がもらえなくなります。なので、あくまで参考程度ですが、このページの上の方にある過去の僕のタイム表があります。それで、それぞれのポイントの通過時間と自分の通過時間を比べて休憩の時間を調整すると、時間オーバーの危険が避けられると思います。参考にしていただけたら幸いです。また、このページの下の方ではプリントアウトしやすいようにPDF版もダウンロード出来るようになっているので活用してください。

その他

ここからは攻略法ではなく初めて参加する方のために、一日の流れをざっと紹介します。

もちろん、事前に参加受付し、参加料の支払いを済ませておく必要があります。

まずは受付のある東武東上線「小川町駅」に行きます。ここはAコースのスタート地点でもありますが、Bコースを歩く場合も「小川町駅」に一度集合します。Bコースのスタート地点の「東武竹沢駅」に行っても受付は出来ないので注意してください

集合場所は「小川町駅」を降りると人がたくさんいるので迷うことは無いと思いますが、通常は受付の列が出来ているので、その最後尾に並びます。係員がいるのでその指示に従うか、大概は駅を降りた人がゾロゾロ歩いているのでそれに付いていけば大丈夫です。

写真は受付が始まる前に列を作っている様子です。左奥が「小川町駅」でそこから数百メートルの列が出来ています。

大会要項では6:30から受付となっていますが、たいがいはそれより早く受付が始まります。なので、出来れば6時頃には列に並んでいるようにしましょう。その時間でも列は数百メートルはあります。1番に並んでいる人は何時から並んでいるんでしょかね? 初めて参加する人は参加者の多さにビビるかもしれません。また、長い列にうわ〜って思うでしょう。しかし、参加受付が始まれば、受付窓口が多いせいで、自分の番はあっという間にくるので、ふてくされずに大会の雰囲気を楽しんでください(長い列にブーブー文句を言っている人を何度も見ました)。

受付をすると参加賞がもらえます。それは毎年微妙に異なってます。僕が聞いた話では、以前はかなり豪華だったようです。僕自身が参加した7年の間でも年を追うごとに寂しくなっていきました。今は参加料も必要(僕の時は参加無料でした)ですので、どうなったのか気になりますね。

それはさておき、この時貰えるもので大事なものが2つあります。それはコースマップとチェックポイントでスタンプを押してもらう記録カードです。

特に記録カードは無くしたら最後の完歩賞がもらえないので、最後まで無くさないようにしましょう。かと言って、絶対に無くさないぞ! とザックの奥底にしまうとチェックポイントの度にザックをひっくり返さなくてはならないので、絶対に無くさない、かつ、取り出しやすいところに仕舞うようにしましょう。

記録カードにはチェック済のスタンプ(チェックポイントにいる係の人に押してもらいます)の他に、時刻を書き入れる欄があります。こちらは自分で記述する必要があります。もちろん、時刻の記述は必須ではありませんが、後々記念にもなるので書き込むようにしましょう。その際に必要になる筆記用具を忘れないようにしましょう。筆記用具は無くても問題ないですが、あったほうがはるかに良いので忘れないようにしましょう。万が一忘れた場合は「小川町駅」のすぐ前にコンビニ(ローソン)があるのでそこで購入することも出来ます。

受付が済んだら、いよいよスタートです。Aコースは駅前からすぐにスタートです。Bコースは隣駅まで移動します。大抵の人は電車で移動することになります。6時台は10数分ごとにあるのでそれほどタイムロスにはならないと思います。

それぞれのコースからスタートしたら、あとはゴールまでひたすら流れに乗っていけば大丈夫です。たくさんの人が歩いているのでコースを間違うことはほぼありません。間違いやすいようなポイントには係の人が立っていて指導してくれるので安心です。

ひたすら流れに乗っていけば〜と書きましたが、実際には自分のペースを守ることも大事です。無理をすると最後まで持ちません。また、自分のペースと言っても、周りが自分のペースより遅かった場合は狭い登山道ではイライラするかもしれません。その場合もイライラせず、無理に前の人を追い抜かないようにしましょう。コース上では道幅が広くなって追い抜けるポイントはたくさんあります。

もし、体調が悪くなったり、怪我をしてゴールするのは難しいと思ったら、リタイアの決断は早めに行うようにしましょう。ここで必要になるのは受付時に貰えるコースマップです。普通にゴールを目指すのならほぼコースマップはいらないのですが、途中リタイアする場合には最短で下るルートを調べる必要があります。マラソン大会などとは違って、リタイアしますって手を挙げたら救護車がその場でピックアップしてくれる、ようなことはありません。自分の足で最寄りのバス停まで行く必要があります。リタイアポイントによっては山道を1時間以上も下らなくてはならないような場合もあるので、常にそのことを頭に入れて、体調の変化には注意しましょう。また、本格的にヤバそうな場合は、コース上にはかなりの係りの人(ボランティア?)がいるのでその人に相談するとよいと思います。基本的に同じジャケットと帽子を被っているので見ればひと目でわかります。

最後の10数キロはダラダラとした車道歩きになります。ここが結構つらいです。でもここまできたらリタイアするより、ゴールした方が早いので最後の頑張りどころです。

ゴールしたら、最後のスタンプを押してもらいます。すべてのチェックポイントでスタンプを押してもらえたら、記録カードに名前を書いて、完歩賞と引き換えます(記録カードのスタンプ部は返してもらえます)。完歩賞は僕の時は完歩証明書と帽子かタオルが定番でした。今はどうなんでしょう? 

ゴールでは色んな出店が並んでいて、ここでも色々なものを食べられます。僕はいつも遅い時間にゴールしていて電車の都合で速攻帰らなくてはならなくて、ゆっくりしたことは無いですが、本当はもっとゆっくりして色んなものを食べたかったです・・・。

ゴールは毎年微妙に変わります。というか、自分が参加していた頃はコロコロ変わっていました。今年のゴールは寄居駅なので問題無いと思いますが、僕が参加していた時は寄居駅からかなり離れたところがゴールでした。ゴール前までは気が張っていて、足の痛みなどもほぼ感じない状態でしたが、ゴールして気が緩むと疲労が一気に噴出します。足もまともに歩けないほどの痛みが出てきます。なので、ゴールから寄居駅までは毎年かなり辛かったという個人的なお話で終わりたいと思います。

すべての参加者が楽しく歩けますように・・・。

おまけ:コースタイム表(PDFダウンロード)

ここでは、このページの上の方にあるコースタイム表をPDF化してダウンロード出来るようにしています。

外秩父七峰縦走ハイキング大会タイム表

こちらよりダウンロードしてください

初めてこのコースを歩く方、初めて長い距離を歩く方はペース配分が難しいと思います。なので、プリントアウトして当日持っていき、自分のペースと比べてみてください。

僕は歩く速度はそれほど速くはありません。かといって、それほど遅くもありません。10段階でいうと(1が遅くて10が速い)、4か5くらいでしょうか。しかし、これもその日の体調や混雑具合により大きく変化します。なので、あくまで参考程度に見てください。

広告

  • URLをコピーしました!
目次