予算を設定する前に・・・
まず、予算の設定を行う前に1回目の【基本設定編】と2回目の【買い物記録編】を読んでいることを前提とします。
前回の終わりにも書きましたが、私自身、予算に関してはあまり活用していません。というのも食費が月にいくら、書籍代が月にいくらといった予算を立てても、実際には今月は飲みに行く機会がが多かったからちょっと書籍代を節約しようとか、面白そうな本が多くて買いすぎたからちょっと食費を抑えよう、などのように流動的に予算管理を行っています。全体で使用できる予算を設定して、その中でやりくりをしているので、細かなカテゴリ(費目)毎に設定を行ってもあまり意味がありません。
ちょっと前にカテゴリ毎に袋を用意してその中に、月の予算分の金額を入れて管理する。というのが流行ったと思いますが、私も実際にその方法を試してみましたが、結局は月末になるとゴチャゴチャニなってしまい、あまり意味を成しませんでした。
なので、今回はこのアプリで予算管理を行うとしたらこうするだろうという、あくまで自己流の予算管理を行って行きたいと思います。
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前回同様、この画面を基本画面と呼ぶことにします。
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基本画面の下部にある[予算]をタップすると、この予算画面になります。この画面ではまだ何の予算も設定していません。縦にオレンジのラインがありますが、これは画面の左端を予算を管理する範囲の開始日、右端をその終了日として一日毎に左端から右端に移動していきます。それは予算のグラフと連動していて現在の予算の状況が見れます。つまり、このオレンジのラインの左側に予算のグラフがあれば、今現在は予算内に収まってます、という意味で、オレンジのラインの右側に予算のグラフがあれば、あんたちょっと使いすぎじゃね? といった意味になります。なので、同じ予算でも毎日使うような物(缶コーヒーなど)を予算設定しておくとこの画面は意味がありますが、例えば、月に一回の支払い(ガス代、水道代など)の場合はオレンジのラインはあまり意味を成さないですね。
ちなみにこの画面では、予算の範囲を月毎に設定してあり、このスクリーンショットを撮ったのが3月9日なので、左から約1/3弱のところにラインがあります。私は月毎で収支の管理を行っているので、このような設定にしていますが、人によっては給料日を基準に管理したいという人もいると思います。給料日をスタートとして次の給料日の前日を終わりとする考え方です。このような場合でもこの「PocketMoney」は(多少の制約はありますが)管理することが出来ます。
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予算画面の右下にある目(?)のアイコンをタップすると予算の表示に関する設定画面になります。そこの「予算の開始日」をタップして次の画面で「予算の開始日」を[オン]にして予算の開始日を設定してください。この場合は最後に貰った給料日を設定するとよいでしょう。この場合は仮に20日を給料日としていますので、最後の給料日の2月20日を指定しました。ちなみに下の「ソート基準」は予算画面で予算の並び方を指定します。
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設定が終わり左上の「予算」をタップするとこの画面に戻ります。ぱっと見て違うのはオレンジのラインの位置だと思います。中央よりかなり右にきていますね。つまり、左端が2月の20日で右端が3月19日となっています。今日は3月9日なので、このくらいの位置にあることになります。
実は私も10年以上前はこのように給料日を基準に管理を行っていました。しかし、実際は20日が給料日だったとしても、その日が土曜日や日曜日または祝祭日だったりした場合は前日、前々日(会社によっては翌日)になったりして管理するのが面倒だったりします。管理する月によっては2度給料が入ったり、一度も給料が入らなかったりもします。たとえ、休日に振込みや手渡しが行われたとしても、会社が変わって給料日そのものが変わってしまえばこれまた、その直前直後の管理が面倒になります。なので、月毎の管理に変えました。これなら給料日が変わっても問題無いですし、余計な事を考えなくても良いので予算の管理に集中できます。
なので、今後は月毎に管理をする方法で話を進めていきます。
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予算を設定しよう・・・
では、予算を設定していきます。今回は例として収入に「給与」、支出に「書籍代」と「食費」と「趣味代」を設定したいと思います。
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予算画面の左上の「編集」をタップするとこのような画面になります。カテゴリ毎に予算を設定していくという考え方です。しかし、カテゴリは階層分けしているはずですがここでは一見全て同じ階層にあるように見えます。よく見るとカテゴリ名が「:(コロン)」で区切られていて階層構造が分かるようになってはいますが、このインターフェイスはどうなんでしょうね・・・。
また、前述しましたが予算はカテゴリ毎に設定するようになっているので、複数のカテゴリをひとつの予算として設定することは出来ません。このアプリはこの辺が使いにくいところだと思います。
この画面の設定したいカテゴリ名をタップすると予算の設定画面になります。右上の[+]をタップしても予算設定出来ますが、カテゴリ名を正確に入力しなければいけないので、こっちから設定することはお勧めできません。
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予算を設定する画面です。まず「食費」の予算設定を行います。「カテゴリ」はすでに入力されています。「予算の種類」を「支出」にして「予算の区切り」を「月毎」に設定します。ここでは前述した予算の管理する範囲と違って「その期間での予算額」という意味です。例えば年で¥12,000に設定すれば月毎の予算額表示は¥1,000となります。次に予算額です。¥5,000とします。ここでは「予算の区切り」で設定した期間での予算額を指定します。最後に「サブカテゴリを含む」を[オン]にします。最下層のカテゴリを指定するとこの項目はなくなります。今回はカテゴリの第一階層で予算を設定するのでこのようにします。人によっては食費と飲み代は別だ! という人もいるかもしれませんが、そういった方はここでコントロールするよりも、カテゴリの設定で食費とは別に第一階層に飲み代を設定するとよいと思います。なので、このアプリではカテゴリの設定は非常に重要になっていくると思います。
同じように書籍代を予算¥3,000、趣味代を予算¥10,000で設定します。
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次は収入の予算(給与が¥100,000と設定)を設定します。「予算の種類」を「収入」に設定。これ以外は支出と同じです。
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設定が済んで、予算画面に戻るとこのようになっていると思います。まだ何も購入していないので、このような表示になっています。
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予算を見てみよう・・・
次は予算を見てみます。基本的には一度予算を設定してしまえば、これからの作業がメインになると思います。
ではまず、何か購入してみます。
食費が¥7,000、書籍が¥500、趣味が¥5,000購入したとします。ついでに、給与が¥98,000入ったとします。
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これが実際の運用する際の画面になります。人によっては表示が少し異なる場合があるかと思います。上下にある黒帯の左右にある矢印をタップすると、その内容によって数字が変化するので、自分の見やすい表示に設定するのがよいでしょう。では、まず支出から見ていきます。
書籍は¥500購入したので、このようになっています。グリーンのグラフがオレンジのラインの左側にあるので、今月は順調に消費している。ということです。
次に趣味ですが、予算¥10,000に対して支出が¥5,000なので問題無いようですが、グラフがオレンジのラインを超えて右側にあるので、このペースでいくと今月は予算オーバーの恐れがありますよ。となります。
食費ですが、グラフが赤くなっているでの見るからにヤバそうですが、ヤバいです。予算¥5,000に対して支出が¥7,000なので、これだけで完全に予算オーバーしています。赤い部分は画面の右端までいって折り返してきたイメージになります。こうなるともうオレンジのラインは関係ないですね。
次に、収入を見てみます。予算が¥100,000で支出が¥98,000なので、問題無さそうですが、グラフは赤くなっています。これは収入なので支出とは逆のイメージになります。つまり今回はあと¥2,000足りませんよということです。ちなみに給与を¥120,000に変更してみますと・・・。
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このようになります。
グラフの赤が無くなった代わりに、黄色のグラフが出てきました。これは収入が予算額を超えて、右端まで行って折り返してきたということです。なので、予算オーバー分は支出では赤でしたが、収入ではグリーンのグラフになっています。このグリーンのグラフが多ければ多いほど「やったね!」ということです。
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ちなみに、「収入」「収支」のタイトルの右端にある矢印をタップすると予算項目を折りたたむことが出来ます。こうすると、先ほどまであった赤いグラフは無くなります。つまり、全予算の合計額に対して支出の合計額はまだ超えていないということになります。私の場合は始めに記述しましたが、個々のカテゴリの予算管理よりも全体での予算管理を行っているので、この表示はありがたいです。
最後に捕捉として、予算画面の上にある「PocketMoney」という文字のすぐ下にある(この例でいうと)「3月 2010」をタップすると予算の管理する範囲を簡単に変更することが出来ます。たとえば、今月はあるカテゴリがちょっとオーバーしたけど、年単位で見たらどうだろう? まだ年末までに巻き返せるだろうか? などと確認することが出来ます。また、左右の矢印をタップすると選択されている範囲の前、または次の範囲を見ることが出来ます。
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次回は【レポート編】です。主にグラフ関係の説明になると思います。このグラフはアドオンでもっと多機能なものにできるようですが、次回はノーマルの状態でのグラフの見方になると思いますが、ゆくゆくはアドオンを使用してのレポートをレポートしたいと思います。
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