「PocketMoney」で資産管理をしてみる 5 【フィルタ編】

PocketMoneyPocketMoney 3.0.3(3.0.5対応)

カテゴリ:ファイナンス
販売:PocketMoney GmbH

フィルターを使う前に・・・

今回はフィルターについて書きます。このフィルターは使いこなすと結構強力な武器になります。だけど、ちょっとわかりづらい部分も多々あるように思います。しかし、この機能と前述のレポートを組み合わせるとレポートだけでは実現できないようなことも出来るようになるのでしっかりマスターしたいですね。

フィルターの解説の前に1回目の【基本設定編】と2回目の【買い物記録編】と3回目の【予算編】と4回目の【レポート編】を読んでいることを前提とします。

基本画面

毎回毎回うるさいですが、この画面を基本画面と呼びます。

人によっては「フィルター」が無いんですけど・・・。という人もいるかも知れません。その場合は「カスタム設定…」が畳まれている可能性があるので、右端の上下の矢印をタップしてみてください。それでも出てこない場合は、環境設定 > 表示オプション > 口座 > フィルタを[オン]にしてみてください。それでも、出てこない場合は・・・私にもわかりません。ので、この画面での表示は諦めましょう。と言ってもフィルター画面に遷移出来るのはここだけでは無く、もう一箇所あるのでそこからフィルター画面に遷移して下さい。

取引一覧画面

基本画面からアカウントをタップして取引一覧画面に移動すると、下部に「フィルタ」ボタンが出てくるので、ここからフィルター画面に遷移することが出来ます。基本画面で「フィルタ」が出てこない人や、基本画面に余計なものを表示させたくない人はここから遷移して下さい。

フィルターを設定してみよう・・・

フィルター画面

さて、早速フィルターを設定してみます。基本画面から「フィルタ」をタップします。するとこの画面になると思いますが、アカウントの取引一覧画面から遷移すると上部に「フィルタの初期化」と「現在有効なフィルタ」という2項目が出てくると思いますが、とりあえず今回はフィルタを作ることが目的ですので、気にしないことにします。

この画面の左下の[+]をタップして新フィルタを作ります。

フィルター画面

すると、この画面になります。ここでフィルタを設定していきます。例として、今年一年間の書籍を抽出するフィルタを作ってみます。

フィルタ名:フィルタ名を記述します。わかりやすい名前をつけましょう。

取引種別:「出金」「入金」「送金」「すべて」から指定します。

口座:口座(アカウント)を指定します。

日付:日付は後述します。

受取人:受取人を指定します。

IDs:IDを指定します。私は使用していないので、空欄です。

精算済み:「清算済み」「未清算」「問わない」から指定します。

カテゴリ:カテゴリを指定します。

クラス:クラスを指定します。

フィルター画面

上で後回しにしていた日付の指定画面です。かなり色々な日付を指定出来ます。このフィルタはレポート時にも有効なので、特定の期間のレポートも簡単に作れるようになります。

今回は今年一年間を抽出するので、「今年」を指定してもよいのですが、来年(2011年)になっても今年(2010年)の情報が見たいのでカスタム設定にして2010年1月1日から2010年12月31日を指定しました。

フィルター画面

これが今回設定したフィルターの設定画面です。

ここでフィルタの設定時に使えるワイルドカードの説明をしておきます。使えるのは[%(パーセント)]と[_(アンダーバー)]です。[%]は複数の文字列にマッチングし、[_]は1文字にマッチングします。使える場所は「受取人」「IDs」「カテゴリ」「クラス」で使用できます。

カテゴリを見てもらうと「1.書籍%」となっています。これを「1.書籍」としてしまうとカテゴリが「1.書籍」という文字列が入っている時のみマッチングします。しかし、カテゴリには「1.書籍」の下の階層に「雑誌」や「マンガ」などがあるために、「雑誌」や「マンガ」をカテゴリに設定している取引はマッチングしなくなります。また「1.書籍:雑誌」として指定することも出来ますが、そうすると今度は「雑誌」しかマッチングしなくなるために「マンガ」は抽出されません。そのような時は「1.書籍%」と指定します。すると「1.書籍:雑誌」や「1.書籍:マンガ」などにもマッチングするようになります。なので、カテゴリを指定する場合はカテゴリ名の後ろに[%]を付けるとそのカテゴリの下の階層も同時に選択出来るようになる。と覚えておけばよいでしょう。

また、今回は使用しませんでしたが[_]もワイルドカードとして使用出来ます。これは1文字にマッチングします。例えば「IDs」で「10_」と指定すると「100」から「109」がマッチングするようになります。これは2バイト文字にも対応しています。なので「受取人」で「_ジマ」とすると「ノジマ」と「コジマ」がマッチングするようになります。ちなみにこの場合は「%ジマ」でもいけますね。あっ! でも、これだと「イシガキジマ」も引っかかっちゃうか・・・(^_^;

口座で指定している「お財布_」の[_]はやむを得ない理由によりアカウント名に付けているものでワイルドカードでは無いです。

フィルター画面

上の画面の右上の「保存」をタップすると、フィルタが作成されます。

この画面でフィルタ名の右端の「>」をタップするとそのフィルタの詳細が確認出来ます。と言っても上の画面になるだけですが・・・。

フィルターを使ってみよう・・・

フィルター画面

上の画面のフィルタ名をタップすると、フィルタが適用されてこの画面になります。上部のアカウント名の下にフィルタ名が入っているのが確認できると思います(これは3.0.3で追加されました)。そして、取引内容も書籍のみになっています。

この画面で「レポート」を見るとフィルターが適用されたレポートを見ることが出来ます。

フィルター画面

例があまりよくないですが、書籍のみのレポートになりました。

フィルタとカテゴリ、クラス、IDsを駆使すればかなり色々なことが出来るようになると思います。私自身もまだまだ使いきれていませんが、今後これらの機能を駆使して「Microsoft Money」からの完全移行をしたいと思っています。

フィルター画面

ちなみにこのフィルターは基本的に解除するまでずっと有効になっています。なので、たまにそのままにしていてビックリすることがあります。なので、解除の仕方も説明しておきます。

取引一覧画面(2つ上の画面)の下部にある「フィルタ」をタップするとこの画面になります。ここで「フィルタの初期化」をタップするとフィルタが解除されます。ちなみにここからフィルタをかけることも出来ます。

先にも書きましたが、このフィルターはかなり使えると思います。このフィルターを使うことイコール「PocketMoney」を使いこなすことだと言っても過言ではないと思います。なので、今後も使い方の研究は必要ですね・・・。

次回は【バックアップ編】です。データのインポート、エクスポート等も行えますが、バックアップ&レストア中心で解説していきます。

関連記事

タイトルとURLをコピーしました