【装備】登山で使うおすすめスタビライザー

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今回はスタビライザーについて書いてみます。そもそもスタビライザーって何? という方のために簡単に説明しますと、登山時に使用するガス缶(OD缶)を安定させるもの、です。このページでも写真をたくさん貼っているのでそれを見れば一目瞭然でしょう。

ここではスタビライザーという言葉で統一して使ってますが、他にホルダーと言ったりスタンドと言ったり、三脚と言っているのも聞いたことがあります。基本的にその使用目的は皆同じです。ガス缶(及び、そこに乗っている鍋なども含む)を倒れにくくするために使用します。あくまで、倒れにくくするものであって、倒れなくするものではないので、使うときは要注意です。

目次

ガス缶の種類

まずはスタビライザー本体の前に、ガス缶の種類について書きます。この記事で対象にするガス缶はOD缶とCB缶です。特に「登山で使う〜」とうたっているので、OD缶をメインにお話を進めていきます。その他はその都度補足します。

OD缶にはサイズが3種類あります(写真では2種類ですが)。110g、250g、500gの3種類です。しかし、250gと500gのガス缶の径は同じ(高さが違います)なのでここでは「大きい方」などとまとめて表記します。それに対して、110gのほうは「小さい方」と表記しています。CB缶はそのまま「CB缶」とし、写真の右端のものは「ねじ込み式」とします。ちょっとややこしいですが、通常の山登りではOD缶の「大きい方」と「小さい方」がメインなので、なんとなく分かるでしょ?

CHECK

上でOD缶のサイズで110g、250g、500gの3種類と書いていますが、これはプリムスのガス缶の表記です。メーカーによって微妙に違います(プリムスの110gに対してSOTOは105g)が、ガス缶のサイズはほぼ同じなので各自自分の使っているガス缶と置き換えて読んでください。

ちなみに1番右端の「ねじ込み式」はあまり馴染みが無いかと思いますが、料理なんかでパイの表面を焦がすようなときに使います。また、金属やガラスの工芸品を作るときなどでも使うようです。キャンプでは炭に着火したり、燻製時にスモークチップなどに着火したりするときに使い大活躍です。

しかし、普通の登山で使うことはあまりないですよね。まあ、本記事の趣旨とは少々違うかもしれませんが、たまたま家にあったのでオマケということで・・・。

ちなみにCB缶と何が違うんだ? ということですが、取り付け口の形状が違います。CB缶(写真左)には切り欠きがあり、それを合わせて少しひねるか、押し込むかすれば取り付けられますが、ねじ込み式(写真右)は文字通り、ねじ込んで取り付けます。取り付け口の内側にネジが切ってあります。

ボンベのサイズも少々違い、ねじ込み式の方がわずかですが細くなっています。

僕のスタビライザーの使い方(考え方)

基本的にはガス缶を使うときは必ず使うのが理想なんでしょうが、ズボラな僕には無理な話です。では、いつ使うのか? ということですが、逆にいつ使わないのかを説明した方が早そうなので、使わないときのことを先に書きます。

まず、スタビライザーを忘れたとき、これは使いたくても使えませんよね。まぁ、これは冗談ですが、、、。もとい、まずは平らなところではあまり使いません。地面に直接置くのではなく、テーブルなどがあるようなときはまず使いません。しかし、これも例外があって、たとえテーブルの上や平なところであっても、山小屋の中の炊事室のようなところでガス缶を使うときは使用するようにしています。つまり、ガス缶(や鍋)が倒れて欲しくないようなときは積極的に使うようています。これは、冬のテント泊で、やむを得ずテント内で炊事をしなければならないようなときは、たとえ平らなミニテーブル等を使用している時でも、同じ理由で使っています。まぁ、TPOによって使い分けているってことですね。

僕の持っているスタビライザー

ここからは僕が持っているモデルを紹介します。結論を先にいいますが、僕のイチオシはMSRのものです。その理由は下記のモデルごとの解説で詳しく書きます。

PRIMUS(プリムス) ガスカートリッジホルダーCHR

僕が山登りを始めて最初に買ったスタビライザーです。これを買った理由ですが、今でこそJETBOILには全てのモデルでスタビライザーとゴトクが標準で付いていますが、僕が買った最初のモデルはスタビライザーもゴトクも付いていませんでした。しかし、その後すぐに標準で付くようになりました。それを見て、やっぱりJETBOILのような縦長のシステムには必要だよなー。バランス悪そうだし・・・と思い、購入しました。やはり重心が高い位置にあるJETBOILには必須ですよね。

山登り初期の頃はこれをメインで使っていました。

使い勝手に関しては、可もなく不可もなく、と言った感じでしょうか。というか、このモデルが一番ベーシックです。最初買うスタビライザーやどれを買うか迷ったときはとりあえずこれを買っておけば大丈夫でしょう。

公式には謳っていませんが、今回紹介するスタビライザーの中では唯一「ねじ込み式」のガスボンベに対応しています。いや、対応しているというより「ねじ込み式」がハメられます。もっともこの手のガスボンベは製造メーカーによってサイズが微妙に違いそうなので、SOTOのST-720のガスボンベがハメられるって言ったほうが正確かもしれませんね。少し上で実際に使用している写真があります。

ソト(SOTO) スタビライザー ST-411

実はなんで買ったのか分かりません。僕は定期的にアウトドアショップに行くのですが、毎回山装備を買えるようなブルジョワではないです。特に買うものが無いようなときは、何か消耗品を買うことが多いです。そうです。僕は何も買わずにお店を出られない小心者なんです。その時はたいていはガス缶を買うことが多いです。これなら、山登りだけではなく、キャンプでも使えますし、家でのアウトドア料理の予行練習時にも使えます。なので、そんなに無駄になることはないです。しかし、昨今のコロナ禍で、山に行きにくい状況が続き、そのせいで、アウトドアショップに行く機会が増えると、家にガス缶があふれかえることになります。さすがにこれ以上、ガス缶を買うわけにはいかないよなー、ってときに見つけたのがこのスタビライザーでした。なので、正直言ってまだアウトドアでは使ったことはありません。家で試しに数回使っただけです。

使用感はプリムスのものとそう変わりませんが、OD缶の小さい方には対応していないのが登山では使いにくいでしょう。その代わりにCB缶に対応しているので、どちらかというと、登山よりもキャンプで活躍しそうです。

MSR 折りたたみ式 キャニスター スタンド

これを買ったときのことは覚えていません。10年くらい前だったのは間違いありません。それに、このスタビライザーの必要に迫られた記憶も全くありません。恐らく、ただ単純に今までプラスチック製のばかりだったので、金属製に惹かれたのだ思います。

今回紹介するものの中では一番高価です。しかし、僕はあえてこのモデルを一番にオススメします。というか、僕の山装備の中で恐らく1,2を争うくらい長く使っているものです。僕は気にいると同じものをずっと使う習性があります。しかし、長く使えば当然、不具合が出たり、壊れたり、無くしたりもします。そのような場合は同じモノを買って使い続けます。だけど、コレに関しては、不具合も出ず、壊れず、無くしもしないで、同じものを10年以上使い続けています。構造的には一番早く壊れそうですが、そんなことも無く、ガス缶を支え続けてくれています。僕の山装備の中では、絶大な信頼を置いているものです。あまりにも気に入っているので、同じモノをもうひとつ買っています。しかし、いつになったら新しいものが使えるのやら・・・。

このモデルのガス缶のハメ方は他のモデルとは少し違います。他のプラスティック製のモデルでは、スタビライザーの脚の切り込み部にパチンパチンとハメていくのに対して、これは3本の脚のうち2本の脚の出っ張り部に固定しておいて、3本目の脚についている固定パーツ(写真の黒いパーツ)をスライドさせて固定します。他のものと違い力を入れなくても脱着出来るのもお気に入りの理由のひとつです。

どのスタビライザーを買うか迷っていて、かつ、予算に多少の余裕があるのならこのモデルをオススメします。

Injoyo ガスカートリッジホルダー

これを買った理由は2つです。ひとつはその姿が「攻殻機動隊」の「タチコマ」に似ていると思ったからです。ふたつ目の理由は、もう少しで無くなる楽天ポイントがあったことです。このまま黙ってポイントが無くなるくらいなら、他に欲しいものもないので、買っちゃえ! ってなりました。そもそも、スタビライザーはMSRのがあるので、特に買う理由はないのです。こういうのも無駄遣いというのでしょうか?

使い勝手は、、、写真を見てもらえば分かるように、高い位置に取り付けるので当然重心が高くなります。安定性を考えた場合、重心は低いほうがよいですよね。また使い勝手もあまり良くないので、特に理由がない限り、このモデルはオススメしません。カッコはいいんだけどなぁ〜。

JETBOIL ジェットボイル スタビライザー

恐らくこれを持っている人が1番多いのではないでしょうか? JETBOILを買うと標準で付いてくるものです。僕は複数のJETBOILを持っているので、5個くらい持っています。基本的に色の違いはありますが、ずっと同じものが付いてきています。これはJETBOIL専用ということではなく、大小のOD缶に対応しているので、他のバーナーを使う時でも使えます。

使い勝手もそう悪くない(良くもないですが)ので、特にスタビライザーにこだわらなければ、これで十分だったりします。ただし、欲を言えば、脚の開閉がフニャフニャなので(個体差があるのかもしれませんが)、脚を開いたときに軽くてよいのでロックしてくれるとさらに使い勝手が上がると思います。

基本的にはおまけで付いてくるようなものなので、個別に買うことはしないでしょう。個別に買おうとすると結構なお値段がします。というか、現実的ではない値段です。どうしてもこれじゃなきゃイ・ヤ・ダ〜という人以外は他のものを買いましょう。

各スタビライザーのスペック

ガス缶ごとの対応表

ここでは各モデルがどのガス缶に対応しているのかを解説します。

スクロールできます
メーカー名モデル名大きいOD缶小さいOD缶CB缶ねじ込み式
1・プリムスガスカートリッジホルダーCHR
2・ソトスタビライザー ST-411
3・MSRキャニスター スタンド
4・Injoyoガスカートリッジホルダー
5・JETBOILスタビライザー

あくまで登山で使うことを前提にしているので、基本的には大きい方のOD缶は全てのモデルで使用できます。しかし、SOTO製は小さい方のOD缶には対応していません。その代わりと言ってはなんですが、SOTOはCB缶に対応しています(ミニタイプのCB缶には対応していません)。しかし、登山でこれを使うことはあまりないので、SOTOのスタビライザーはキャンプ用と割り切ってもよいのかもしれませんね。

この表だけを見るとInjoyoだけはすべてのガス缶に対応していて万能に見えますが、いかんせん使い勝手が良くないのでオススメはしません。登山に使うことを考えれば、通常、大小のOD缶に対応していれば良いのでInjoyoとSOTO以外がオススメということになります。

蛇足になりますが「俺は(私は)登山でもコストパフォーマンスの良いCB缶を使っているぜ(わ)」という人も少なくないと思います。しかし、通常山でCB缶を使う場合、それに取り付けるバーナーもSOTOのST-310(最近モデルチェンジしてST-340になったようですが・・・)や、イワタニのジュニアコンパクトバーナーのどちらかを使う人が多いですよね。そのどちらもCB缶を横に寝かせて使用するので、そもそもスタビライザーは必要無いのです。なので、登山でスタビライザーを使う場合は大小のOD缶だけを意識していればよいのです。

重量

スクロールできます
メーカー名重さ(g)
1・プリムス29.5
2・ソト20.6
3・MSR32.7
4・Injoyo58.4
5・JETBOIL26.8

何気に一番に気にしている人が多そうなのが重量ですよね。下の表の数字は実測値です。UL派の人は特に気になるでしょう。

開脚時の大きさ

次は開脚時の大きさです。大きいほど安定性は増すと思います。

下の図はそれぞれの計測した場所を表しています。しかし、今回計測して気づいたのですが、3本脚といっても、脚の長さが3本とも同じじゃなかったり、それぞれの脚がきれいに120度づつに開いていなかったりします。なので、計測とは言っても、方眼の上に乗せて目測で計測しただけので、かなりアバウトです。また、端数は切り上げています(191mm → 200mm)。

スクロールできます
メーカー名1・脚の長さ(mm)2.最低設置サイズ
横 X 縦(mm)
3・直径(mm)
1・プリムス110190 x 180270
2・ソト100170 x 150230
3・MSR130210 x 200300
4・Injoyo100170 x 150230
5・JETBOIL100180 x 160250

脚の長さ

すべての脚が同じ長さではないので、主脚をメインに計測してます。JETBOILのスタビライザーのように中心が分かりづらい場合は適当に目測で計測しました。

横 x 縦

実際にテーブルの上とかに置く場合の最小設置面積になります。とはいっても、実際には余裕が必要なので、この計測値プラス上下左右にそれぞれ、20mm 〜 50mm程度の余白が必要です。

直径

特に意味はないのかもしれませんが、3本の脚を開いたときにその脚の先が内接する円の大きさです。理論的にはその円が大きいほど、安定性が増すはずです。参考程度に見てください。


下におまけで実際の接地面積を比べてみました。一番奥のグレーの四角がA4のサイズです。イメージとしてはテーブルの上にA4コピー紙を置いて、その上に開脚したスタビライザーを置いたところです。とりあえず、今回紹介したスタビライザーは全てA4サイズのテーブル には乗せることが出来ます。しかし、実際使用するにはテーブルの端ギリギリだと危ないので余白が必要になります。

設置面からガス缶底面までの高さ

これは地面(スタビライザーの設置面)から、ガス缶底面までの高さです。低いほうが重心が下がるので安定するはずです。これも参考程度に見てください。

また、スタビライザーによっては脚が斜めになっていて内側の爪(小さいガス缶用)と外側の爪(大きいガス缶用)は高さが異なるものもあるので、別々で測ってみました。

メーカー名大きいOD缶(mm)小さいOD缶(mm)
1・プリムス2522
2・ソト12
3・MSR2020
4・Injoyo4945
5・JETBOIL1516

結論

で、結局どれがオススメなのかということですが、

まずは最初本文中でも書いた通り、MSRのものです。設置面積もそこそこ大きいし、しっかりとガス缶をホールドしてくれます。なにより、僕自身10年くらい使用していて、耐久性も申し分ありません。少々お高いですが、十分に元は取れると思います。

もうひとつのオススメはプリムスです。特に飛び出たものはないのですが、当たり前のことが当たり前に出来るという感じで、オススメです。値段もそれほど高くなくないのでコストパフォーマンスも優れていると思います。

以上、僕のオススメは上記の二つです。とりあえず、どのスタビライザーを買おうか迷ったら、どちらかを買っておけば問題ないとでしょう。

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