"The mountains are calling..." by JOHN MUIR

【企画】#02 山の楽しみ方

山登りの始め方 OD企画

山登り始め方の1回目を書いてから半年も経ってしまいました。しかも、1回目は自分のことしか書いてないし、どうなっているんだぁ〜! って思っているのは僕だけでしょうが、やはり続きを書かなくてはなりませんね。

そもそも、ブログをリニューアルした1番の目的は、コレを書きたかったためなので、ベースが遅くても書きたいと思います。

前置きはこのくらいにして本題に入りましょう。

今回のテーマは「山の楽しみ方」です。結論から先に言ってしまうと、その人それぞれの楽しみ方は、山登りの経験を重ねていくうちに、見つけていくもんだと思っています。もちろん、それぞれの到達点、経路は違うと思うし、こうしなきゃならないなんてことは無いと思うので、ますは山(自然)に触れることから始めるのが良いと思います。

はっきり言って山登りはつらいです。テント泊なんてしようもんなら10kg以上(時には20kg以上)の荷物を背負って不整地を延々と歩かなくてはなりません。しかも、ほとんどは登りです。苦行以外の何物でもありません。

でも、人は山に登ります。繰り返し繰り返し登ります。何故でしょ?

それは、山を登った人にしか貰えないご褒美があるからだと思っています。

そのご褒美は人それぞれで、それが山に登る原動力になる人もいるでしょう。つまり、そのご褒美が山の楽しみと言えるんじゃないでしょうか?

これからそのご褒美のほんの一部を紹介したいと思います。これから山登りを始める人の参考になれば幸いです。


絶景

山のご褒美の定番と言えば、コレでしょう。日常では絶対に見られない景色が眼下いっぱいに広がっている、そんな景色を一度見てしまうと、その虜になり、再び見に来ないわけにはいかなくなります。写真やテレビじゃあの感動の一億分の一も味わえません。

自分の足で登り、その場の空気、風、音、光、全てを五感で感じた経験は何事にも変えられません。

しかし、神様はイタズラ好きなので、時折、その絶景を隠してしまうことがあります。それもまた、神様のプレゼントなんですけどね。

達成感

これも、よく聞く楽しみ方のひとつだと思います。前節の絶景とかぶる部分も多いですが、特に大変な思いをして、心がポキポキ折れて、何度も何度もリタイアしようとしながらでも、やっと辿り着いた山頂で、コレを感じるでしょう。

普段の生活は、よっぽどの人でもない限りは、単調な毎日の連続です(僕だけ?)。本当に努力して目的に辿り着くなんて経験はそうそうありませせん。

しかし、山登りはただ歩いているだけで、その経験が出来ます。

(下から見て)あんな山に自分が登れるわけないじゃん! って思っても、ひたすら足を一歩一歩前に出し続けてさえいれば、やがて山頂に辿り着きます。もちろん、特殊な技術が必要な山もあります。それはそれで新しい技術を身につけて挑戦して、山頂に立てば、同じように達成感を味わうことが出来ると思います。

パワースポット

言わずと知れたパワースポットです。日本の山はパワースポットの宝庫です。有名なところもあれば、あまり知られていないところもあります。山好きの中には自分だけの、パワースポットを持っている人も少なくないと思います。

このパワースポットを感じる力は日本人の特権でしょう。この世のあらゆるものに神様が宿るという神道の考えが、我々日本人のDNAに組み込まれているんだと思います。

なので、山に登って体力は奪われているはずなのに、山から帰って来ると、精神的なパワーをもらって元気になっている。なんて経験は山に登る人は何度も経験していると思います。

やはり、山にはなんらかのパワーがあるんでしょうね。

百名山

これを目的で山登りを始める人はあまりいないかもしれませんが、経験を重ねた山人やまびとが、百名山を目指す人が多いような気がします。

僕自身は百名山を目指している訳ではないので、これを目指すきっかけがよく分かりません。なので想像ですが、山を始めた頃は、次にどの山に登ろうか悩むと思います。僕もそうでした。なので、ひとつの指針として百名山を選びます。やがて気がつくと、意外に百名山をいくつも登っていたりします。それが、あれ? これって百名山行けちゃうんじゃね? と思うようになり、やがて、よし! それならば、百名山を全て登ってみようじゃないかっ! ってことになるんじゃないでしょうか? 想像ですがwww

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ヤマ飯

『山と食欲と私』という漫画があります。タイトルからも分かる通り。ヤマ飯をテーマにした漫画です。

これは、私がウダウダ言うよりも、この漫画を読んで下さい。今すぐにでも山に行きたくなることでしょう。

温泉

これは下山後の楽しみですね。もっとも、秘湯なんていうところは山行の途中にあるところもあり、山の頂きを踏むことより、そこに行くのが目的になったりもします。これもりっぱな山の楽しみ方のひとつです。

そもそも、日本は火山大国です。なので、温泉がたくさんあります。たいていの山は、温泉とセットに出来ます。下山後の温泉を楽しみにしているという人は多いでしょう。

写真

これもメジャーな楽しみ方のひとつですね。かくいう僕も山登りを始めたきっかけがコレでした。

やはり、普段見られない絶景をなんらかの形で残しておきたいですよね。

山登りを始めてから写真を始める人と、最初から写真をやっていて、絶景を求め、山に登り始める人がいます。僕は後者ですが、どちらにせよ、自分だけの一枚って撮りたいですよね。

しかし、同じ写真を撮るにしても、風景を撮る人、高山植物を撮る人、など、自分のテーマがはっきり決まっている人が羨ましいですね。僕の場合は欲張りすぎて何でも撮りたくなって、日帰りでも200〜300枚は撮っていたのですが、整理が付けられなくなり、コレはいかん! と、思い切って1日50〜60枚程度に厳選するようになったけど、今度は、何であそこの写真を撮ってこなかっただろう? とか、あれ? あのシーンの写真が無いぞ! とか帰宅後後悔しきりで、現在にいたってます。やはり、写真はいっぱい撮った方がいいな〜。と思い始めています。

花(高山植物)

これを目的としている人も多いですよね。これも街の中では滅多に見ることが出来ないですからね。

しかし、花は季節があるので、その季節にしか見られません。なのでわざわざその季節を狙って山に登る必要があります。

例えばキタダケソウなんて北岳のある特定の斜面にしか咲きません。世界中でここだけです。しかも、その花期は初夏になるので、まだまだ山には残雪が残っています。初心者では見るのが難しい高山植物のひとつになります。その花を見るために自分の登山技術を磨くのも楽しみのひとつかもしれません。

もちろん、もっと気軽に見れる高山植物もあるので、自分の山のレベルに合わせて鑑賞すれば良いと思います。

何度か山の中で絵を描いている人を見たことがあります。中にはイーゼルとキャンバスを担いでいって、本格的な油画を描いている人も見たことがあります。

そんなシーンを見て、なんかいいな〜、と思い、携帯用のスケッチブック(ポストカードサイズ)と、水彩色鉛筆のセットを持っていったことが何度かあります。しかし、山行中にスケッチブックを開いたこと一度もはありません。

すっかり忘れていたことなんですが、そもそも僕には絵心なんてありません。今風に言うと『画伯』というあだ名が付くほどです。

しかし、山行中に立ち止まったまま、5〜10分程度でサラサラとスケッチすることに憧れます。絵が描ける人が羨ましいっす!

山バッジ山 + 手ぬぐい

山バッジを集めている人も多いですよね。かくいう僕も集めています。メジャーな山、山小屋があるところには大抵バッジがあります。

始めは百名山だけ買おうと思っていましたが、すぐに、あれば買うようになりました。ちゃんと数えたことはありませんが、おそらく、50〜100個の間はあるんじゃないかと思います。

バッジの中には、デザインが昔から全然変わらないものもあれは、その年の西暦が入っているものもあります。つまり毎年変わっているってことですね。また、毎年ではないものの不定期に変更している山バッジもたくさんあります。なので、どんなにお金と時間があってもコンプリートするのは不可能です。

また、山によってはいくつもの種類があるものもあります。2〜3種類なら全て買うこともありますが、5種類以上なら、お気に入りの1〜2個を購入しています。中には10種類以上もある山もあるので、やっぱり、コンプリートは無理ですね。

また、有名な山小屋にはそこのオリジナルのバッジがあったりします。この場合は山のバッジと山小屋のバッジをひとつづつ買ったりします。まぁ、これはその日の気分でかなり変化しますが・・・。

山バッジは小さいので、100個くらいあってもそれほど場所を取りません。しかも、たまに引っ張り出して眺めていると、その時の山行が思い出され、次の山は必ずバッジを買うぞー! という思いがフツフツと湧いてきます。

始めは見つければ買う、程度だっだけど、バッジを買うために山に登るなんて本末転倒登山も何度もあります。

いやいや、それではいかんっ! という思いもありますが、やはり山バッジ集めは楽しいです。完全にバッジ沼にハマっています。

しかし、数年前にふと、気づいたことがあります。山バッジってそれ自体何の役にも立たないんですよね。そこで、最近では山手ぬぐいも集めるようになりました。これはなかなか面白いデザインもあり、また、実用性もあるのでオススメですが、少々問題もあります。

まず、結構高いです。安くても500円、通常は1,000円以上はします。なかなかいいお値段です。

それと、畳めばそれほど場所を取りませんが、広げてディスプレイするのはなかなか難しいです。昔あった三角のペナントのように壁にベタベタ貼るのもなかなか勇気が入りますよね。一枚だけなら掛軸のようにディスプレイしているのを見たことがあります。しかし、これは逆に相当お洒落な部屋じゃないと、ただ、洗濯物が干してあるようにしか見えない危険性があります。なかなか難しいですが・・・。余計なことを考えずに普通に手ぬぐいとして使えばいいだけなんですが・・・。

山旅(山登り+観光)

これは僕自身、最近気がついた楽しみ方なんですが、それまではどんない遠くても山登りの時は、山登りだけをして帰ってきてました。

屋久島の宮之浦岳に1週間の縦走に行った時も、観光は何一つしていません。もっとも、屋久島観光の代表の縄文杉は縦走の途中にあったので、寄っていますが・・・。

これはロングトレイルですが、北海道の北根室ランチウェイに行った時も、釧路湿原は小学校の頃から行ってみたいところだったのにもかかわらず、電車の車窓からチラッと見ただけで帰ってきてしまいました。この時も観光は一切していません。

そして、昨年のJMTの時も、せっかくサンフランシスコまで行って、市内を北から南まで移動したのにもかかわらず、地下鉄での移動のため、ゴールデンゲートブリッジはおろか、アルカトラズ島も、ケーブルカーも、パームツリーさえ見ることが出来ませんでした。

まぁ、しがない会社員なので、休みを目一杯取って山登りやロングトレイルに充てたので、仕方ないと言えば仕方ないんでけど、せめて半日だけでも観光がしたかった。と今更ながら思っています。

そもそも、僕の旅はスケジュールをギチギチにし過ぎな傾向にあります。正直言って、僕的にはかなり余裕を持ってスケジューリングしているつもりなんですが、実際にはかなりギチギチになってしまいます。もう少し余裕を持った行動がしたいんですよね。

それに、そもそも、日本にはたくさんの観光地があり、行ってみたいところもたくさんあります。山登りが目的で、その観光地の近くまで行っているのにもかかわらず。山から下りて、真っ直ぐ帰宅なんて、今考えれば勿体無いですよね。そこに気がついたのはここ数年のことで、過去はもうどしようもないので、これからは出来る限り、山登りと観光を組み合わせて行こうと思っています。

これも、僕にとっては新しい山登りの楽しみ方のひとつですね。

でも、これは人に勧めるっていうより、もっと早く自分が気づけよってことなんですが・・・。

以下に、最近の山旅の記事があります。

下山後の楽しみ

前述した温泉や山旅もそうなんですが、下山後の楽しみで言うと、超個人的なことかもしれませんが、やはり、ビールでしょう。一日中動いて、たっぷり汗もかいて、身体が水分を欲している状態(もちろん行動中は十分な水分補給をしています)での一杯は何物にも変えられませんね。

特別な場所が増えてくる《2020.11.20追記》

山登りの経験が少ないうちは、先輩登山者さんたちが遠くの山並みを指差しながら、あそこは◯◯山、あそこは〇〇岳、なんて言っているのを聞いても、
「はぁ、そうなんだ」
くらいの感想しかないと思います。(まぁ、富士山だけは別かもしれません。それは、大概の日本人なら富士山だけはよく知っていて特別な山だからです。それに、富士山だけは山の経験がない人でも見分けられます。)

しかし、数をこなしてくると、その山並みの中に以前自分が登った山が見えるようになります。ただの地面の出っ張りでしかなかった場所が、特別なものに見えるようになり、その山は自分にとって特別なものになります。数をこなせばこなすほど、その特別なものは増えます。

当然、ひとつひとつの山には思い出が残ります。
「あそこの山は、〇〇さんと登ったなぁ」
とか、
「そういえば、あそこの山の山頂でお弁当をひっくり返しちゃったんだよな」
などの思い出が残ります。大抵の山登りはひとつくらい、印象的なことが起きるものです。なので、山に登れば登るほど、その思い出は増えます。

数をこなすと、山を遠くから眺めたとき、以前自分が登った山が同じ視界の中にいくつも見えます。先月登った山もあれば、数年前に登った山もあります。まるで、今の自分が同時にいくつもの過去の自分に出会うような感覚です。それは他ではなかなか感じられない特別な感覚です。

別に特別なことをしているわけではありません。山をひとつひとつ登っているだけです。しかし、そのひとつひとつの山が自分にとって間違いなく、特別なものになっているのです。

僕自身、当然山登りを始めた頃はそんなことは考えてもいませんでした。しかし、5年が過ぎ、10年が過ぎ、15年が過ぎると、ひとつの視界の中に10年以上分もの思い出が見えます。それはひとつひとつの山頂に埋めていた時間差のあるタイムカプセルを同時に開けるようなものです。

そんな経験ができるのも、山登りを長く続けていたおかげだと思います。山の楽しみ方は人それぞれですが、ぜひこの楽しみも味わって欲しいですね。しかし、さすがに10年も続けてくださいとは言いません。最低でも2回山に登ればこの気持ちを味わえます。もっとも、その二つの山が異常に離れていたり、ほかの山の影になっていたりで見えないこともありますが、あと何回か登れば必ず見ることができます。頑張ってください!


まぁ、上で紹介したのは僕視線のほんの一部の楽しみ方ですが、実際はもっともっとあると思います。

深田久弥氏の言葉で
「百の頂に百の喜びあり」
というのがありますが、これをもじって、
「百の頂に千の楽しみがある」
ってことですかね。

最低限のルール(山のルールはいずれこの企画でやります)さえ守れば、山は色々な楽しみ方を提供してくれます。上に挙げたのほそのほんの一部です。既存の楽しみ方をするもの良し、世界で自分だけにしか分からない楽しみ方を見つけるのも良し、もちろん、楽しみ方は1つじゃなきゃ行けないなんてことはありません。色々組み合わせても良いし、色々な方向に変化していくのも楽しいと思います。

まぁ、まずは難しい事は考えず、山に登ってみましょう。必ず、新しい発見があるでしょう。

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