今回は、山行中のメモ取りについて書きたいと思います。私の場合はコースタイムなどは基本的にデジカメで取ることが多いです(スタート前にGPSの時計に合わせています)。それプラスGPSも使用しているので、極端な話し記録を取らなくてもコースタイムはある程度正確に得ることが出来ます。しかし、デジカメにしてもGPSにしてもすぐに確認することにはあまり向いていません。例えば、登山中にすれ違った人に、何時頃出発しましたか? とか、ここまで何分かかりましたか? などと聞かれることが結構あります。そのような時は手書きメモならばすぐに答えることが出来ます。また、立ち話の中で得た情報や、覚えておきたいことなどは手書きのメモが便利です。ただし、ここで取るのはあくまでメモです。なので後にその情報は別の場所に移動させます。略語は勿論、記号や自分にしか分からないような符丁なども多用してます。そのせいで帰ってきた後にココ何て書いたんだっけ??? なんてことはよくあります。そんな時は、ちゃんと書いておけばよかった・・・。などと後悔しますが、最後は、まぁ、いいか~。で終わらせてしまうことが結構あったりするので、結局、この山メモはなかりラフに行っているということを付言しておきます(^_^;;
上の写真、大きさの比較のために、右上にLAMYのサファリ、左下にトラベラーズノートのパスポートサイズを置いています。このトラベラーズノート、実は以前書いた「トラベラーズノート パスポートサイズ(茶)を購入しました」で、アウトドアで使用します! と宣言しておきながら、なかなか実現出来ていません。大きさが微妙でポケットに入れづらいというのと、カバーもリフィルもフニャフニャなので立ったままでは筆記しにくいことが、アウトドアでの使用を妨げています。かと言って完全に諦めたかというと、そんな事も無くまだアウトドアでの使用を模索しています。
そんな中、先日の「白峰三山(北岳・間ノ岳・農鳥岳)縦走」では、パスポートサイズではなくオリジナルを持っていきました。と言っても、軽量化のためカバーは外してリフィルだけです。これならば隙間に入れられて重さもほとんど気にしなくていいので、結果これで大正解だっと思っています。では、どのように使用したかというと、行動中は一切ザックから出すことはありません。一日の終わりにテントの中で、その日の行動を今回紹介するロルバーンの山メモから書き写しました。その他に気づいた事や感想なども書いています。家に帰ってきたら忘れてしまいそうなこともその場で書けば新鮮なままで書けるので、いつもより濃い内容で書けたと思います。また、戦利品として山小屋オリジナルのスタンプも押すことが出来ました。コレだけでも持っていって良かったと思います。なんて事を書くとますますパスポートサイズの出番が無くなりそうですが・・・・・。
Rollbahn
現在、山メモはこのRollbahn(ロルバーン)で取ることが多いです。その理由のひとつが大きさです。上の大きい写真の下の段の青い表紙が主に使用しているサイズ(mini)です。この大きさならば、たいがいのポケットに入ります。また、ロディアやモレスキンとは違ってリング止めなので360度折り返して使うことが出来ます。それにモレスキンのようなゴムバンドが付いているおかげで、常に必要なページを開いておくことが出来ます。ポケットからだしてサッとメモを取るには非常に便利です。
紙自体は薄い黄色で、ドットの方眼線が入っています。これも無駄に濃くなく、また、簡単なイラストや地図を描くのにガイドとして使用出来るので便利です。また、一枚一枚ミシン目が入っていて、メモとして人に渡したいときなどは便利です。と言いたいところですが、実際は構造上一枚をリングから引き離しても他に影響が出ないのでこれはあっても無くてもいいかな・・・。まぁ、切れ目がキレイになるっていうメリットはありますが・・・。
ページの後ろの方にはクリアポケットが付いています。まぁ、これは小さいサイズだとあまり使い勝手はよくないですが、ある程度大きいサイズだと普通に便利です。
ZEBRA SL-F1mini
以前は上で紹介したロルバーンの筆記具はトンボのエアプレスを使用していました。しかし、このエアプレスは確かにアウトドアで使用するには性能的には良いのかもしれませんが、太くてゴツイのでロルバーンに挟むと表紙が折れてしまいます。トップの写真の右下のが表紙がボロボロになっていますが、そのせいです。それに対して左隣の表紙はキレイなままです。この「ZEBRA SL-F1mini」を使うようになったからです。このペンは細く、収納時は83mmで使用するときは上下を引っ張るとペン先が出てきて107mmと実用十分な長さになります。左の写真の上が筆記時で下が収納時です。慣れれば片手で操作出来ます。
そもそもアウトドアで使用する筆記具の条件とは、自分なりの解釈ですが、まず、キャップが無いこと、これは無くしやすいということと基本的に両手を使う必要があるのでめんどくさいということですね。次に水に強いこと、と言ってもウォータスポーツでもない限りは、それほど土砂降りの中で書くこともないので、通常のボールペンでも十分だと思います。そして、最後に一番大事なのが収納性です。サッと出して、サッと書いて、サッとしまう。これが一番大事だと思っています。でも中々その全てを満たすものはありません。それでも何か無いかな??? と探していたらコレを見つけました。
この「ZEBRA SL-F1mini」がロルバーンにピッタリだと思うのが、写真を見てもらえば分かると思いますが、ピッタリとリングの中に収納出来てしまうんですね。これだとクリップが付いているので逆さにしたぐらいでは落ちてくることはありません。また、ペンの頭の部分に余計な出っ張りが無い(元々手帳用のペンです)ので収納もスッキリしています。まさに、サッと出して、サッと書いて、サッとしまう。を実現出来ます。
ただし、この組み合わせも万能かと言うと・・・まだよく分かりません。実は私自身もこの組み合わせにたどり着いたのはわずか半年くらい前です。なので、フィールドテストという意味ではまだ不十分かもしれません。今後、不具合が出てきた、または何か新発見があった場合はこの場で報告したいと思います。それまではしばらくはこの組み合わせで行きたいと思っています・・・。
ちなみにこのペンの替芯は「4C-0.7芯」ですが、シャーボの替芯「JSB-0.4芯 / JSB-0.5芯 / JSB-0.7芯」なども使うことが出来るので、油性ボールペンとしてだけではなく、ジェルボールペンとしても使うことが出来ます。色も豊富なのでアウトドア以外でも重宝しそうです。まぁ、アウトドアで使うのでしたらやはり油性がお勧めですね。ジェルに対して水に強いのは勿論、筆記可能距離が8倍もあるので不意のインク切れの心配も少ないですね。この替芯は普通のボールペンの様に残量が分からないようになっている(金属の筒の中にインクが入っている)ので特に注意が必要です。