まさに舌の根の乾かぬうちに・・・ですね。前回の「世界文化遺産登録前に富士山に登頂(10回目)してきました」で
「毎年恒例の富士登山でしたが、これまでに10回登ったことと、世界遺産登録によって登りにくくなりそうなので、しばらくは登る山から見る山にしようと思っています。これが最後というつもりも毛頭ありませんが、現在の山梨県と静岡県の世界遺産登録後の構想をみていると今までの様に富士山を楽しむことは出来なくなるのは必至なので、ここで一区切りつけようと思っています。」
なんてなことを言っておきながら、あっという間にそれを反故して11回目の富士登山です。
前回は体調も悪く、と言うかおもいっきり寝不足でスタートしてしまい、自分がイメージする富士登山とはならなかったのでいくらなんでもこれで最後にするわけにはいかないよな〜、という思いが募り一週間後の再挑戦となりました。前回は2時間半しか寝ていませんでしたが、今回は5時間は寝ました。また、前回は五合目での慣らし(高度順化)が30分だけでしたが今回はたっぷり1時間は取りました。はたしてコレが実際の富士登山にどのような影響があるでしょうか??? 結果は本文にて・・・。
山行データ
山行日 | 2013年06月08日(土) | ||
---|---|---|---|
コース | (スタート)富士宮口五合目~富士山(剣ヶ峰)~富士宮口五合目(ゴール) | ||
山 名 | 富士山(3776m) | タ グ | |
山 域 | 富士・御坂エリア | 累積標高 | (+)1,976m |
歩行距離 | 11.978km | 所要時間 | 10時間15分 |
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山行記録
【06時54分】
6時ちょい前に富士宮口の五合目に到着。前述の通り、前回は30分程高度順化をしての出発でしたが、今回は丸1時間五合目に留まり7時に出発です。
【07時05分】
あれれ? 先週にはあったバリケードがすっかり無くなっている・・・。
【07時05分】
なるほど、そういうわけか・・・。
【07時06分】
さぁ、体調は万全・・・とは言いがたいけど、先週よりはスッキリした気持ちでスタートです。
【07時08分】
ここのトイレはまだ開いていませんね・・・。
【07時20分】
山頂方面を仰ぎ見る。青空がキレイ・・・。
【07時21分】
15分ほどで、六合目到着。先週より調子がいいですね。
【07時23分】
あっ! バリケード・・・。しかも、先週よりかなり頑丈なバリケードになっている。でも、なんとか脇からすり抜ける・・・。
【08時05分】
40分ほどで新七合目(御来光山荘)到着。前回が一時間近くかかったので、やはり体調は大事だな〜。
ちなみに前回は、六合目から七合目までの間は立ち止まってばかりいたけど、今回は一度も立ち止まることはありませんでした。
【08時14分】
10分ほど休憩している内にガスが出てきた・・・。
【08時48分】
先日の雨はここでは雪になっていたようだ。
【08時49分】
先週まではきれいな雪渓だったけど、雪崩の後のデブリなようなものがゴロゴロしていた。これじゃ、シリセードは無理かな・・・。
【08時51分】
そうこうしている内に七合目(山口山荘)到着。ここでは休憩無し。
【08時54分】
次の目標の八合目がはるか遠くに見える・・・。
【09時35分】
八合目(池田館)到着。七合目から約40分ほどでこれた。先週は1時間15分だったので約半分の時間で着いたことになる。
【09時35分】
いつのも通りここで大休憩を取る。体調的にはこのまま登れないこともないけど、休憩を取ることにした。
いつもなら軒の下で腰を降ろして休めるけど、今日は屋根の上から雨のような雫が落ちてきていて、それどころじゃないでの、小屋の向こう側に回って休憩を取った。
【09時57分】
20分ほど休憩して再スタート!
【10時01分】
と、思ったけど、歩き始めてすぐに手が冷たくなったのでザックを降ろして手袋を装着して再びスタート!
【10時26分】
八合五勺の鳥居。
【10時43分】
九合目(萬年雪山荘)到着。八合目から約40分でここまで来た。ペースはまずまず。
【10時59分】
九合目では10分ほど休憩して、最後の山小屋を目指す。
【11時44分】
九合五勺(胸突山荘)到着。九合目から45分・・・前回は50分だったので、ここいらでペースダウン・・・。
【12時11分】
小屋の裏手から本格的に雪を踏みながらの登攀となる。前回は途中からアイゼンを装着したけれど、雪が柔らかく、たとえコケても滑落の心配は無いのでツボ足&ダブルストックで雪渓を直登する。
【12時36分】
雪渓を登り詰めて夏道に出る。前回はここから山頂まではほとんど雪はありませんでしたが、今日は所々雪が積もっていた。
【12時56分】
山頂直下の鳥居。あとちょっと・・・。
【12時58分】
ゴーーーーーーーール&真っ白ーーーーーーー。
五合目から約6時間かかりました・・・。速い人は2時間30分から3時間で登るというから、倍の時間がかかったことになりますね。でも、前回は約7時間40分ほどかかり、過去の平均は6時間30分なので、数日前から体調を整えた成果は現れたということでしょう・・・。
【13時10分】
さて、前回はここで下山でしたが、今日は剣ヶ峰に向かいます。その前に念の為にアイゼンを装着。
【13時22分】
馬の背の手前で見上げるも剣ヶ峰は見えず・・・。
それにしても先ほど九合五勺からの急な雪渓を直登したせいか、いつもはめちゃくちゃ急に感じる馬の背も今日はそれほど急に感じなかった・・・。
【13時39分】
わーい! 山頂標をすっ飛ばして真の日本最高峰へ・・・。つま先の先にある赤いマークが本当の日本最高峰と言われています。その先は崖になっているのでビビってコレ以上前には行けません・・・。
【13時41分】
考えてみれば、雪のある剣ヶ峰って始めてのような気がする。
それまではガスっていて何も見えなかったけど、自分が剣ヶ峰に立った瞬間、ガスが晴れて山頂の全貌が見えた! 不覚にもその絶景に涙してしまった。サングラスをしていて良かった・・・。
【13時41分】
展望台もあるけど、風が強くて登れない・・・。
【13時46分】
あっ、写真を撮るのを忘れていた日本最高峰の碑。
【13時57分】
剣ヶ峰には10分ほどの滞在で戻ってきた。下山道の入り口にテントが建っていた・・・。夜は寒そう・・・。
【13時58分】
晴れ男のおかげか、てるてる坊主をザックにぶら下げていたおかげかは知らないけど、自分が山頂にいる間は比較的晴れが続いた・・・。
【14時02分】
浅間大社奥宮に戻ってきた・・・。
【14時11分】
昼食! 風が強くてJetboilに火が点いてもすぐに消えてしまう・・・。石垣の角で風を避けるようにしてなんとかお湯を沸かせた。火さえ消えなければ、お湯はあっという間に沸く。さすがSOL。この位の気温(恐らく体感温度はマイナス10℃以下になっていたと思う)だと普通のJetboilならば時間がかかるけどサーモレギュレーターが搭載されているこのモデルはこの位の気温ならばストレス無くお湯を沸かすことが出来る。
昼食を食べていたら後ろから
「アタタカキデスカ〜?」
と声を掛けられた、振り向くと外人さんが、
「アタタカキデスカ〜?」
と聞いてくる。一瞬何のことを言っているのか分からなかったけど、すぐに気がついた。
「温かいですか?」
と聞いているのだと。すぐに「ハイ」と答えた。
その外人さんは私が英語を喋れるのと同じくらいの日本語しか出来ないようで、結局カタコトの私の英語とカタコトの外人さんの日本語をごちゃまぜにしながら会話をした。その人は剣ヶ峰まではあとどのくらいかかるか聞きたかったようで、(恐らく外人さんならばそんなにかからないと思うけど)だいたい30分位かかりますよ、と教えてあげた。その後、会話でその外人さんはアメリカから来て始めて富士山に登ったらしい。と言うようなことを知り、外人さんは剣ヶ峰に向かう準備が出来、私は下山の準備が出来たので、外人さんにお願いして一緒に写真を撮ってもらい、最後に「ガンバッテ!」(この単語は知っているらしい)と声を掛けあって分かれた。後で気がついたけど、また名前を聞くのを忘れた・・・。
【14時31分】
さて、下山開始です。アイゼンはまだ付けたままなので、岩場を慎重に下ります。
【14時40分】
雪渓の上部に到着。本当はシリセードで下るつもりだったけど、こう視界が悪くては危険なので、夏道で下ることにした
【14時54分】
九合五勺到着。
【14時56分】
ここで、アイゼンを外す。あとはひたすら下るだけ、休憩も無し。
【15時18分】
九合目通過〜。
【15時41分】
八合目通過〜。
【16時06分】
新七合目通過〜。
【16時30分】
七合目通過〜。ちょっとガスってきた。ココから下は基本的にガスの中・・・。
【16時59分】
ロープがあるので道を逸れることは無いけど、通常ならばとっくに見えている六合目の山小屋が見えない・・・。そろそろ見えてもよさそうだけど・・・
【17時01分】
あっ! 見えた。逆に言えばギリギリにならないと登場してくれないらしい。
【17時02分】
再びバリケードを割り込んで・・・
【17時03分】
・・・無事六合目到着。
お疲れ様でした。ここまでくれば一安心。あとはノロノロ下るだけ・・・。
【17時16分】
あっという間に五合目到着。ここもまだガスっていますね・・・
【17時17分】
ここを下って・・・
【17時17分】
・・・振り返る。
これだけガスが濃いと帰るのは大変かな??? と思ったけど・・・
【17時19分】
・・・トイレに行っているほんの数分の間に霧が晴れて青空が見えた。
【17時25分】
あとは車に戻って、ゴーーール!
一見、霧は晴れたかに見えたけど、富士山スカイラインを下っている最中はずっと深い霧の中で車も30〜40km/hくらいしかスピードを出せませんでした・・・。