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最初に・・・このページのタイトルが「富士山トレッキング紀行(宝永山編)」となっていますが、結局、宝永山の山頂には立てていません。その辺の詳しい事情は本文を読んで下さい。
まず、始めの予定としては富士宮口から山頂を目指すはずでしたが、富士山スカイラインが夜間通行止めの為に五合目まで行くことが出来ませんでした。「夜間通行止め」というのは知っていたのですが、てっきり夜明けと共に開通するものだと思っていたら、実際は朝の7時30分開通との事でした。朝の7時30分って夜間ちゃうやん! って思ってもどうにもならないので、仕方なく引き返して須走口に向かいました。しかし、須走口に回ると小一時間出発が遅れてしまいます。翌日が休みならばそれでもあまり問題無いですが仕事があるのであまり遅くなるのは困ります。どうしようかな??? と考えていたら、「そうだ!御殿場口は通行止めになっていないじゃん!」と気付き、再び戻り(かなり須走口方面まで走っていた)御殿場口に到着です。もっともこの時点ではすでに登頂は諦めていて、以前から行こう行こうと思って行けていなかった宝永山に行くことにしました。この宝永山は富士宮口から行くと簡単に行けるのですが、御殿場口から登ると単純に標高にして1,000m近くも余計に登らなくてはなりませんが、まぁ、その分富士山を楽しむには丁度いい、ということで急遽予定を変更して、宝永山を目指します。しかし、まだこのときはあのような事が待っているとは夢にも思いませんでした・・・。
山行データ
山行日 | 2011年06月26日(日) | ||
---|---|---|---|
コース | (スタート)御殿場口五合目~宝永火口の縁~御殿場口五合目(ゴール) | ||
山 名 | 宝永山(2693m) | タ グ | |
山 域 | 富士・御坂エリア | 累積標高 | (+)1,498m |
歩行距離 | 13.445km | 所要時間 | 06時間40分 |
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山行記
【05時26分】 |
富士山スカイラインの夜間通行止め。これが全ての始まりです。ここで五合目まで行けていたら・・・。 |
【05時57分】 |
急遽予定変更で御殿場口五合目です。自分の車の他は3台しか停まっていませんでした。 通常は五合目で30~60分位は標高に体を慣らすのですが、そもそもここの標高は1,440mなのであまり気にせず、準備が整い次第出発! |
【06時00分】 |
トイレに寄ります。 |
【06時00分】 |
雲海が広がっています。それにしても太陽がかなり高くまで上がってしまいました。 |
【06時01分】 |
御殿場口新五合目。 |
【06時01分】 |
さぁ、この鳥居をくぐってスタートです。 |
【06時02分】 |
山頂まで「10.5km、410min」と書かれています。たった10.5km、フラットな地面ならば2時間弱なんだけどな・・・。 |
【06時02分】 |
通常、登山道が開通するまではこのようなゲートは閉じられているのですが、今日は開いていますね。 |
【06時12分】 |
10分程で大石茶屋に到着。まだ開いていません。 |
【06時13分】 |
山頂まで400min。6時間40分ほどですよね。ほんとかな? 御殿場口は最初はかなり緩やかな斜面なので、気をつけないとペースが上がってしまう。なので意識的にペースを落として歩く。 |
【06時13分】 |
ここのルートは上も下もかなり遠くまで見渡せるのですが、人影は全くありません。富士山を独り占めしている気分です。 気分が良いので思わず・・・ |
【06時15分】 |
・・・歩いたり・・・ |
【06時20分】 |
・・・走ったり・・・ |
【06時26分】 |
・・・死んだふりをしたり・・・ |
【06時33分】 |
・・・三歩ポーズ(?)をしたり・・・ |
【06時54分】 |
・・・シコをふんだり・・・とやりたい放題です。 ハッキリ言って他人に見られていたら恥ずかしいです・・・(^_^;; |
【07時17分】 |
そんな事をして遊んでいる内に下の方から走って登ってくる人がいました。そして、あっと言う間に追いつかれ、あっと言う間に抜かれ、あっと言う間に見えなくなってしまいました。 |
【07時25分】 |
こんな標高でも虫はいます。餌は何を食べているんだろう??? |
【07時31分】 |
標高2,000m突破! |
【07時46分】 |
気象庁の避難小屋だと思います。入り口の所で無線をやっている人がいました。 |
【09時02分】 |
先程までガスっていた山頂方面のガスが晴れました。また、標高が高くなるに連れ風も強くなっています。ただし、まだ危険を感じる程ではないです。 |
【09時38分】 |
新六合目。今(今日はと言う意味ではないです)は営業はしていないようです。 この辺りまで来ると風はますます強くなっていました。小屋の影にいるときはいいんですが、一歩外に出るとかなり強い風が吹いています。ここで5分程休憩して出発。この少し先でストックを出した。2本足よりは4本足の方が風に飛ばされにくいんじゃなかと・・・。 |
【10時19分】 |
またまたマラソン(トレラン?)の人が追いぬいていきました。 |
【10時34分】 |
アンテナ? |
【10時44分】 |
この木の柱にハッキリとは読めないものの「六合目」と彫られています。その後ろにはあきらかに小屋の跡のようなものがあります。昔は小屋があったのでしょうか? |
【10時46分】 |
六合目と彫られた柱から少し行くと、今日の目的地の宝永山への分岐があります。 一瞬、本当にこのルートでいいの? というような所を進みますが・・・ |
【10時49分】 |
とりあえず黄色の矢印があるのでそれに従います。 砂利と岩の混じったルートをトラバースしますが、道はハッキリ言ってあって無いようなもんです。それでも、斜面はそれほどキツクないので風さえなければ普通に歩けるのですが・・・。 |
【10時55分】 |
強風のため、慎重に進むと「下り六合」というところに出ました。ここが大砂走りのスタート地点のようです。 |
【10時56分】 |
でも、今日の目的は宝永山なので大砂走りには入らず、まっすぐ進みます。中央に見えているのが宝永山です。 |
【11時00分】 |
宝永山はもう眼と鼻の先です。しかし、ここから先(中央右寄りにあるポールのすぐ向こうは宝永火口です)は宝永火口の縁を通らなければなりません。今までは避けられた強風もここからは遮る物が無くなるため直接体に当たってきます。あのポールの所までさえも行くことが出来ません。しばらくは様子を見て風が弱まった隙に一気に宝永山まで行こうと思いましたがポールまで行くと強風でどうにもなりません。これほど強い風は人生で始めてです。何度か自分の体が風に持っていかれそうになりました。まるで大きな水風船を思いっきり体にぶつけられた感じです。 あともう少しなので何とか・・・と思ってしばらくはここで右往左往していましたが、風が弱まる気配は無いので、撤退を決めました。 |
【11時12分】 |
「下り六合」(大砂走りのスタート地点)まで戻ってきました。ここでも風はかなり強いです。思わず座り込んでしまいました。あとは風が弱まった瞬間駆け出すしかありません。しかし、ここからは宝永火口の縁が風を遮るような形になるので、最悪な状況は避けられそうです。でも慎重にバランスを取りながら下ります。 |
【11時22分】 |
大砂走りでは風が巻いています。小さな竜巻が出来ては消え出来ては消え、しています。後ろから吹いている時はいいんですが、急に横風になったりすると思わずバランスを崩しそうになります。 |
【11時42分】 |
なんとかここまで下ってきました。ここまで来ると風は強いですが危険な感じは無くなります。なのでここからはのんびりと下ります。 |
【11時55分】 |
ブルドーザーがバックで降りてきた。富士山名物ですね・・・。前に重い物を積んでいるので普通に前向きで降りてくると前につんのめってしまうのでこうしているそうです。 |
【12時13分】 |
山頂方向を振り返る。上の方では砂埃が巻いているのが見える。まだ上の方は風が強うそうだ。 |
【12時22分】 |
基本的にずーーーっと五合目は見えていたんですが、これがなかなか近づいてこない。すぐそこにあるように見えるけど実際はかなりの距離があるようだ。 |
【12時26分】 |
大石茶屋です。正面に回ると人がいました。どうやら小屋開けの準備をしていたようです。 |
【12時33分】 |
さぁ、帰ってきました。 |
【12時33分】 |
あれ? 朝はこのゲート開いていたのに・・・。今は閉まっている。 |
【12時35分】 |
ゴールです。無事に戻れて良かった・・・。 ゴール後、鏡で顔を見ると、ビックリするほどすごいことになっていました。恐らく大砂走りでの砂埃のせいだと思います。次回ここを通るときは対策は必須ですね。可能ならば、洗面器と水があった方が良いと思いました。 |
今回は紆余曲折があって山頂を目指すはずが、御殿場口から宝永山を目指す山登りになってしまいました。結果的にはそれも出来ず途中撤退となってしまいましたが、なんとか今年中に御殿場口から富士山頂と宝永山山頂を目指してみたいと思います。