檜洞丸トレッキング紀行

日陰沢橋の少し手前に車を停めてスタートです。画面では明るいですが、まだちょっと薄暗いです。なので、ちょっと手ぶれしてます・・・。

日陰沢橋。

林道ゲート手前です。いつもならばこの右側に車が並んでいるんですが、雪があって車は停められませんね。

林道ゲート。この脇に停めていた登山者もちょうど出発するところでした。

林道にはまだ雪が残っています。

ゲートから10分弱でヤタ尾根への登山口があります。写真の右上に入っていきます。

登り始めると、林道ゲートで会った人が林道をそのまままっすぐに進んでいくのが見えた。姫次経由で蛭ヶ岳か？？？　ふと、その人の後ろ姿を見て、スパッツを忘れたことに気づく・・・。まぁ、何とかなるでしょう。

今日の最終目的地（檜洞丸）までは、3.9km。その手前の稜線上(熊笹ノ峰)までは2.8km。コースタイムは日陰沢橋から稜線上まで2時間10分。

詳細は下記に・・・。

林道にあれだけ雪があったのに、山に入ったら雪はほとんど無い。でも、しばらくは急登が続く。

小さい尾根の急登をシグザグに登っていく。写真で見てもその急さが分かると思う。

まだ700mしかきていない。しかも30分もかかっている・・・。

途中で分岐があった。写真では切れてしまっているが、左方向と右に稜線上を登っていくルートがある。ここは迷わず稜線上を進む。

林道に出た。登山口から40分。ほとんど雪がないのでまぁまぁのペースだと思う。

林道の真向かいに先のルートへの入り口がある。ここから少しだけ、急な登りが続く。

熊笹ノ峰まで2km。通常のルートならば１時間くらいだが・・・。急登プラス雪でどのくらいかかるでしょう？？？

早速、雪です。でも、まだアイゼンを付けずに進む。

大室山が見える。大室山の山頂がまだ上に見えるってことはまだまだってこと。ある程度登ると山頂がほぼ真横に見えてくる。

レキのストックのバケットが落ちていた。まだ新品に見える。スノーバケットと交換した時にでも落としたのだろうか？

そのままだと蹴飛ばされて谷底に落ちてしまいそうななので、近くにあったケルンの上に置いておいた。

見にくいけど、鳥の足跡だろうか？？？　たまに見る。

ルート上に張られた洗濯ロープ？　何の意味だろう？

今度は何かのストラップのようなものが落ちていた。これも、分かりやすい所に移動させようと思ったけど、ストラップの先端が凍っていて取れなかったのでそのまま放置。帰りには溶けて取れるようになっているだろうと思ったけど、すっかり忘れてしまった。

段々雪が多くなってきた。

ここから先は急斜面が続くので・・・

・・・アイゼン装着。6本爪も持ってきていたけど、歩行練習のつもりで、12本爪を装着。

おっ！　やっと太陽が見えた。スギの植林地脱出！

目の前が急に明るくなった。写真は振り返って撮っています。奥の暗い所がスギの植林地です。

180向きを変えて、これから進む方向を見ると、ブナの林が緩やかに続いている。

木の根の周りだけ雪が溶けてる。ピッケル（長さ53cm）を立てて深さを測るとおよそ50cmの積雪ですね。

たまにこんな風に足がズボボッとはまることがある。固い雪と柔らかな雪が混在しているので非常に歩きづらい。

後ろから人が来ないのを確認して、こんな写真を撮ってみる。いいカットが撮れるまで行ったり来たり・・・。

ここから90度曲がって隣の尾根に移ります。

となりの尾根に移ってさらに登る。ここから再び急な登りが始まる。あと600mなんだが・・・。

ウサギのような足跡発見！

この写真を撮っていたら、すぐに後ろで音がしたので振り返ってみると、5mくらい後ろに人がいた。それまでまったく気づかなかっただけにちょっとビックリした。挨拶をして道を譲った。

稜線の少し手前、変わった形のブナがあった。特に右側は根元が大きく膨らんでいる。切り株更新してそのまま切り株を飲み込んでしまったのだろうか？？？

稜線到着。登山口からおよそ３時間。半分程度は雪があったのでまぁ、こんなもんでしょう。途中、変な写真を撮って遊んでいたし・・・。

ここで、先ほど追い越していった人が休憩していた。10分ほど話していたら、その人はここまで2時間程で登ってきたとの事・・・ハヤッ！

ここでは積雪はほぼベンチの高さまであった。

ここで、サングラス装着！　この先天気がどうなるか分からなかったけど、太陽が出てくると雪面が眩しく見える事があったので、念のため・・・。

稜線上の所々では雪は全く無かった。

檜洞丸が見えてきた。でも、まだ結構距離があるように見える。

唯一のくさり場。雪が無いのが救いだけど、アイゼンを履いているので慎重に進む。

階段も半分くらいは埋まっているところもあった。

本当ならば富士山が見えるハズなのに・・・。

土（砂？）が見えているので積雪はそんなに無さそうだと思っていたけど、やっぱり結構積もっているようだ・・・。雪の上の土は風で飛ばされて来た物だろう。

山頂直下、細尾根と急な階段が続く、それが終わると・・・

・・・山頂まではあと100m。

山頂到着。登山口から約４時間かかりました。コースタイムが３時間程度なのでかなり遅いペースです。

山頂標、山頂が広いので一瞬どこにあるか分からなかった・・・。

本来ならばここで昼食だけど、今日は目的の場所がもう一カ所・・・。

今日の目的の一つが青ヶ岳山荘のバッヂを購入だったけど、案の定（9割は閉まっていると思っていた）閉まっていた。

青ヶ岳山荘。

再び山頂に戻って来た。

山頂の祠。

早速、昼食。

昼食を食べていたら若い人が２人（それぞれソロ）登って来た。少しだけど、雪も降り出した。

お腹いっぱいになって、下山開始！

下山開始で早速、あれ？　こんな急な斜面登ってきたっけ？？？　たしかに、山頂直下はそれなりの所は通った記憶はあるけど、これほど怖い所を通っていたとは・・・。特に上から見ると視界が良いだけに怖さ倍増。なので、慎重に下る。

途中でふと、振り返ったら、山頂はガスに隠れていた。

ここが本来の「熊笹の峰」。

ヤタ尾根分岐。

神ノ川まで3km。無雪期で通常のルートだと1時間程度で下れそうだけど・・・。

気持ちいいブナの林を下ります。雪があるので、好きな所を歩けます。

ワカンの跡だろうか？　長辺30cmくらいの楕円の穴が点々と・・・。

あぁ〜、楽しいのはここまで。ここからは暗い植林地に入ってきます。

雪はまばらになったけど、所々凍っていてちょっと怖い。

ちょうど、登りでアイゼンを付けた同じ場所でアイゼンを外す。すぐにザックには仕舞わずに、ザックの後ろにカラビナでぶら下げておく。こうしておけばすぐに乾く。

中間の林道に出た。

登りはここまで40分。下りはどのくいらいかかるでしょう？

結局、30分もかかってしまった。登山靴の調子が登りでは全然問題無かったけど、下りでは足の裏に水ぶくれが出てしまった。通常だと20km以上歩くとそうなる事が多かったけど、今日は10km程度しか歩いていない。やはり新しい登山筒は履き慣らすのに時間がかかるようだ・・・。

下って来た所。最後の最後が凍っていてちょっと怖かった・・・。

あとは林道を進むだけ。

林道ゲート。

ゲートのそばにある、公衆トイレ。でも冬は閉鎖中・・・。人間の生理現象は夏も冬も関係無いと思うのだが・・・。

ゴールです。