『エベレストを越えて』 植村直己(著)を読んで

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本書は植村直己が第一次エベレスト偵察隊に参加するところから始まり、日本冬期エベレスト登山隊で隊長を務め、それが失敗に終わるところまでの物語である。具体的に言うと「日本エベレスト登山隊」、「国際エベレスト登山隊」、「日本冬期エベレスト登山隊」の3回のエベレスト挑戦の歴史である。
「日本エベレスト登山隊」は偵察から入り十分に高度順化した後、エベレストに挑戦して山頂を踏んでいる。
「国際エベレスト登山隊」は各国の習慣や物の考え方の違いから、分裂状態になり失敗に終わっている。
「日本冬期エベレスト登山隊」は植村直己自身が隊長になり、十分な経験あり、十分な準備をしたのにもかかわらず、隊員の死という最悪の状況に陥り最終的には登頂を断念るしてる。

植村直己の山に対する考え方が随所に出てきて面白かった。と同時にエベレストという山に登るのはどれほど大変なことなのか良くわかった。今までは単純に、世界一高い山というぐらいしか認識していなかったエベレスト観が大きく変わったと思う。特に最後の植村直己が山に対する考え方を記しているところはちょっとウルッとなってしまった。やはり植村直己は色んな意味ですごい人だ。

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コメント

コメント一覧 (1件)

  • 『エベレストを越えて』 植村直己

    「植村直己」の自伝『エベレストを越えて』を読みました。
    [エベレストを越えて]

    『青春を山に賭けて』に続き「植村直己」作品です。

    —–story————-
    「私にとって、良い山とはひ…

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