主人公(=秋生)は失恋してエジプトに来ていた。
行く当ても無い秋生は最後の手段として持ってきていた、友達の友達(=佐伯)という人物の住所をに向かう。
運良くその佐伯は在宅していたが、通訳の仕事が入ったとかですぐに出かける模様。
時間の空いた秋生は佐伯の薦めもあり、エジプト博物館に行く。
秋生はそこのネフェルティティの像の前で、ネフェルティティそっくりな小笠原那智という不思議な女性に会う。その女性はエジプト人の夫を持っているにも関わらず秋生との関係を求める。
果たしてこの謎の女性は何者なのか?
たしかこの作品は20年くらい前に一度読んだ記憶はあるんだが、内容は全く思い出せない。
読み終わった後でも、「あれ~、、、」というくらい内容がまったく思い出せなかった。
最終的には「あぁ、なるほどね」という終わり方をするんだが、主人公の秋生がやたらオカマっぽいしゃべり方をするのが気になった。こういうキャラクターなんだと言われればそれまでだが、基本的には主人公がエジプトでいろんな経験をして成長していくんだが、しゃべり方が女っぽいのであまり説得力が無いように感じた。
巻末の解説は早稲田大学の吉村教授が筆を執っている。
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