携帯用浄水器 SUPER DELIOS
山歩きをしていて、きれいな(きれいに見える)沢の水を見るとつい飲んでみたくなります。いや、実際に私自身飲んでしまったことも過去にあったりします。しかし、日本の沢の水は一部(屋久島など)を除けば、直接飲むのには適していません。エキノコックスや大腸菌などの細菌が含まれている可能性があります。そうはいっても、ウィスキー好きの人が氷河の氷でロックを楽しんでみたいのと同じように、コーヒー好きの人は沢の水で淹れたコーヒーを楽しみたい・・・という人もなかにはいるかもしれません。いや、私がそうしたいだけかもしれませんが・・・。以前、無理矢理その夢をかなえようとして沢の水を数分間煮沸してコーヒーを淹れてみたことがあります。でも、なんかちょっと違うような気がしました。本当ならば直接沢の水からコーヒーを淹れてみたいけど前述のとおり、それも難しく断念していましたが、最近になって携帯用の安価な浄水器もあるのを知り、とりあえず試すだけ試してみようとこの”SUPER DELIOS”を購入しました。
この製品は基本的に魚の住んでいる沢、川などの水を濾過して不純物(病原細菌、原生動物等も)を取り除いてくれます。しかし、魚が住んでいても海水はダメです。その辺の詳細はこのページの下の方に詳細ページへのリンクを張っておいたのでそちらをご参照ください。とにかく登山中の沢や川、または湖などで使う分には問題無さそうです。また、大きさもマヨーネースほどの大きさで折り畳めたりもします。なので、ザックの中に入れておいても邪魔になりません。いざという時の為にも装備に加えたいと思いました。以前、夏場の登山で、手持ちの水が底をついて喉がカラカラの状態で山歩きを続けた、という苦い経験があります。そういうときに限って水場は無いけど、近くに沢が流れていたりするんですよね・・・。
で、実際に使ってみました。丹沢の本谷川の水で紅茶(コーヒーを忘れてしまった)を飲んでみました。と言っても粉のミルクティーですが・・・。まぁ、味に関してはこの際置いておく事にして、とりあえず飲んでから数日たった現在お腹は壊れてはいません。
それはさておき、実際に使用してみて気付いた事は、思いの外本体をギュッとしなければならないので、実際に1Lの水を確保するのは結構大変そうです。今回のようにコーヒー一杯分程度の水ならばさほど苦労はないと思います。また、水を携帯するのにプラティパスの水筒をよく使っていますが、この浄水器から直接プラティパスに入れるのはちょっと難しそうです。なので、ある程度の水を確保する時は一度ナルゲンボトルのようなものに移してからもう一度プラティパスに入れ替えた方が楽そうです。もちろんその際には、浄水器の外側に付いた浄水されない水がナルゲンボトルなりプラティパスに入らないようにする必要があります。また、この浄水器の浄水量は約200Lだそうです。コーヒー何杯分になるのかは分かりませんが、汚い水を濾過すればそれだけ寿命は短くなります。まぁ、実際に山で使う分にはだいぶ持ちそうですね。また、昨今色々な災害もあるので、いざと言う時の為にもひとつふたつは常備していてもいいかな、とも思います。