以前から地図(地形図)を見る度に気になっていたピークがあり、最近そこのピークに山名が付いている事を知って、それならば行ってみますか・・・。っていう感じの軽いノリで行ってきました天王寺山へ・・・。
そのピークから直線距離で100mほどの所にある天王寺峠は、丹沢山に登る時にたくさんの人が通っていると思いますが、すぐ脇にある天王寺山への山行記はあまり見られないので、灯台下暗しでみんなスルーしているのだと思います。まぁ、山頂に何があるのかって言っても、何も無いんですけどね・・・。山頂標も無ければ三角点も無し、なだらかな山なので山頂がどこかもはっきりしないし・・・。
天王寺山だけだと、あまりにも手応えがなく、2時間強もあれば往復出来てしまうので三角沢ノ頭(寿岳)と丹沢山を周回してきました。
山行データ
山行日 | 2014年01月18日(土) | ||
---|---|---|---|
コース | (スタート)塩水橋~キュウハ沢出合〜三角沢ノ頭(寿岳)~日高〜丹沢山〜(天王寺尾根)〜天王寺峠〜天王寺山〜天王寺峠〜本谷林道出合〜塩水橋(ゴール) | ||
山 名 | 三角沢ノ頭(寿岳)(1331m) 丹沢山(1567m) 天王寺山(725m) | タ グ | |
山 域 | 丹沢エリア | 累積標高 | (+)1,523m |
歩行距離 | 17.629km | 所要時間 | 07時間15分 |
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注)塩水橋付近のGPSデータが暴れているので、山行データの「累積標高」と「歩行距離」は参考値として見てください。
山行記録

【07時15分】
塩水橋付近はまだ4〜5台の車しか停まっていませんでした。まぁ、天気予報はあまり良くなかったので出足が鈍っていたのかもしれませんね・・・。そんな訳でスタートです。

【07時16分】
ゲート。ここをくぐります(脇に人が通れるスペースがあります)。

【07時16分】
ゲートの横にある沢。ハシゴがかかっているのでルートがありますが、整備はされていないようなので、ここを登るのはオススメしません。以前この上にある雨量測定施設から間違ってここに下りてきてしまった時は地獄を見ました。その後しばらくは思い出す度にゾッとしました。

【2008年6月14日撮影】
これがその時、上から下ってきた時の写真です。奥のゲートが見えた時はどんなにホッとしたことか・・・。

【07時20分】
ゲートを越えると5分ほどで瀬戸橋到着。この橋を渡ると堂平経由で丹沢山や、ワサビ沢出合から弁天尾根に取り付くことが出来ます。橋を渡らずに直進すると、今回のキュウハ沢出合から三角沢ノ頭(寿岳)や、本谷林道出合から天王寺尾根経由丹沢山や長尾尾根経由塔ノ岳などへのルートです。

【07時21分】
それぞれへの距離はこんな感じです。

【07時22分】
キュウハ沢までは約1時間。
それにしてもこの道標、いつの時代のだ???

【07時38分】
この林道、以前にも大きく崩れたことがあったけど、あらためて見るといつ崩落してもおかしくないような所がたくさんある・・・。

【07時40分】
天王寺尾根への取付き(本谷林道出合)です。3人の登山者が登っていきました。その数メートル先にある本谷橋の前にも4人の登山者がいました。こちらは長尾尾根に向かったようです。私はキュウハ沢に向かうので直進です。3つのグループがそれぞれ別のルートに分かれていく光景は珍しいですね・・・。

【07時43分】
長尾尾根の稜線上に見えたヤドリギ。距離にして数百メートルも離れているのに・・・。

【07時44分】
つらら・・・。やっぱ寒いんだ・・・。

【08時03分】
右手の谷の上部から大きな岩が・・・

【08時04分】
・・・オレに任せろ!!!
ここに来るたび、いつもやっているな・・・。良い子は真似しないように・・・。ザレた斜面を登らなくてはいけなく、万が一、岩が落ちてきたら逃げられませんので・・・。

【08時10分】
さぁ、キュウハ沢に到着です。

【08時10分】
キュウハ沢を渡った所から入ります。

【08時11分】
こんなのもあります。

【08時11分】
なんだこれ?

【08時13分】
ここからが本格的な登山道になります。

【08時13分】
霜柱が10センチくらいの高さがありました。

【08時17分】
今日はまだ誰も入っていないようですね。でも、今季降雪の後には何人かが入っているようです。その後の降雪でほとんどの踏み跡が消えていました。直近の降雪からは自分が最初みたいです。

【08時20分】
ここからストックを使用しますっ。

【08時30分】
まずは、小さい尾根に取り付きます。

【08時50分】
基本的には急登が続きますが、ルートはジグザグに付けられているのでそれほど大変ではないですが、全然楽じゃないです。

【08時58分】
特に急登なところを見見上げる。

【08時59分】
こっちは登ってきた所を見下ろしている。

【09時00分】
ボキッの木。

【09時04分】
なんだこれ? その2

【09時13分】
なんの足跡だ?

【09時33分】
まっさらな雪。足跡を付けるのがモッタイナイ・・・。

【09時56分】
雪が深くなったら、ジグザグのルートを無視して直登する。この辺りはまだキックステップがよく効くので気持ちよく歩ける。でも、山頂直下の日陰部分は固く、2度、3度と蹴りこまないとステップが出来ない所もあった。

【09時59分】
山頂の一段下。こういう所でスノーシューで遊びたい・・・。

【10時09分】
最後の一登りで、この辺が山頂のハズだけど・・・

【10時10分】
・・・お〜、あったあった。これが山頂標・・・、でも何が書いてあるか読めない・・・。すぐ下の雪を払うと・・・

【10時11分】
・・・コッチは石の山頂標で「寿岳」と書かれていたような気がするけど・・・。
キュウハ沢出合から2時間もかかってしまった・・・。予定より時間がかかってしまったので、休憩なしで丹沢主脈にある日高に向かう。

【10時15分】
主脈がよく見える。

【10時17分】
\(^o^)/

【10時21分】
長尾尾根もよく見える。右端のピークが塔ノ岳。

【10時23分】
このルートはバリエーションルートだけど、誰かが整備しているんですね。ご苦労さまです。

【10時41分】
主脈直下の細尾根。ストックからピッケルに持ち替えようと思ったけど、一歩一歩慎重にステップを作って登りました。

【10時53分】
鹿柵が見えたら日高はあと少し。ここまで来ると主脈を歩いている人がよく見えます。っていうか結構な人が歩いていました。ちなみに本谷林道出合からここまでは誰とも会いませんでした。

【10時54分】
くくり罠用の監視カメラですって。

【10時56分】
道標の裏側に出た。

【10時56分】
ここが日高(ひったか)。

【10時56分】
これから歩くルートです。

【11時00分】
踏み跡もしっかり付いているので歩きやすいです。アイゼンを付けていないので、滑って下れるのでちょっと楽しい・・・。

【11時10分】
竜ヶ馬場。珍しく誰もいない・・・。でも日高からここまでの間に数人とすれ違っています。先行者は10人位のグループです。さずが丹沢のメインルートです。
日高から丹沢山まで20人くらいの人を見ましたが、一人を除いてみんなアイゼン(軽アイゼン含む)を付けています。まぁ、それはそんなに珍しくはないんですが、今季の特徴はチェーンスパイクの利用率がものすごく高いような気がしました。

【11時31分】
あと100メートル。

【11時35分】
丹沢山到着。富士山見えな〜い!
山頂にはやはり沢山の人がいました。まぁ、時間的に昼食の時間ですしね・・・。

【11時38分】
予定よりずいぶんと遅れたので、ベンチが空いていれば昼食でも、、、って思ったけどいっぱいなので、当初昼食を摂る予定だった天王寺山に向かいます。

【11時41分】
堂平への分岐です。右に下れば堂平、直進して尾根を進むと丹沢三峰を越えて宮ヶ瀬湖に出ます。

【11時42分】
ここでアイゼンを付けようか悩むけど、まだ行けそうなのでそのまま下る。

【11時52分】
10分後・・・、いい加減アイゼンが無ければ危なくなってきたので装着する。このすぐ後に歩荷さんとすれ違う。大きな荷物を背負い、アイゼン無しで登っていた・・・やっぱスゴイ・・・。

【12時00分】
奥に見える稜線が長尾尾根、その手前の中央右寄りのピークが先ほど通った三角沢ノ頭(寿岳)。

【12時01分】
ここがどうなっているのか気なっていたけど、ほとんど夏道が出ていた。でも、所々雪と氷が付いているので慎重に下る。

【12時03分】
落ちそうで落ちない空中階段。

【12時03分】
下ってきた所を見上げる。下るより登る方が楽・・・。

【12時12分】
堂平と天王寺尾根の分岐。今回は天王寺尾根で下るので右(直進)に進む。
この天王寺尾根は登りでは何度か歩いたことがあるけど、下りで使うのは初めてだ・・・。

【12時13分】
分岐後すぐに、雪がまだらになったので・・・

【12時14分】
・・・アイゼンを外す。それにしても、ザックに色んな物をぶら下げ過ぎ・・・。

【12時22分】
雪はまばらになったけど、残っている所が踏み固められアイスバーン状態になっているので慎重に下る。

【12時49分】
もう、何年も前に登りで使ったことがあるだけだけど、この根が浮いた光景ははっきり覚えていた。

【12時55分】
塩水橋まで3.8km、まだ結構あるな・・・。

【12時55分】
あと1時間か・・・。

【13時08分】
急な下りが続く・・・。

【13時13分】
あっ、ここも覚えている。以前はこの橋を使って柵のコチラ側に出たけど、今は扉のないドアを簡単に通りぬけられる・・・。

【13時15分】
再び急な下り。

【13時26分】
再び壊れた橋・・・。昔はここを通ったのに・・・。

【13時29分】
今度は急な下りに加えて石がゴロゴロしていて歩きにくい・・・。

【13時33分】
ふ〜、やっと下りきったと思ったら・・・

【13時33分】
・・・ここが天王寺峠。右折すれば林道まではあと700メートル。でも、・・・

【13時33分】
・・・今日の最大の目的の天王寺山に向かうために直進する。

【13時34分】
うっ、またあった・・・。でも、今回はここを通らなくてはならない・・・。今にもボキっていってしまいそうな木だったけど慎重に越える。

【13時37分】
稜線に出たらあとはひたすら高い所を目指す。

【13時38分】
うん、この辺が一番高そうだ・・・。天王寺山到着! 峠からわずか5分でした・・・。

【13時42分】
山頂に手頃な切り株と倒木があったので、そこに腰を降ろしてちょっと遅目の昼食。さすがに誰もいない、誰も来ない・・・。
食べながら周りを見渡すと、南側は比較的最近植林されたであろう細めのヒノキが植えられていたけど、北側はかなりの太さのあるヒノキが何本もあった。この辺り一帯が植林地っぽいので、あえて切らずに大径木を作っているのか?

【13時58分】
15分程で昼食を済ませ下山開始。

【13時58分】
早々に下山をしているように見えるけど、この尾根はもっと広範囲に歩けそうなので、別の機会に調べてみたいと思っている。写真は北に伸びている尾根。鹿柵があるけど、まだずっと奥まで歩いて行けそうだけど・・・。

【13時59分】
2度目なのでちょっと慣れた・・・。

【14時00分】
天王寺尾根到着。

【14時00分】
さぁ、もうひと下り・・・。

【14時08分】
水の無い沢を渡って・・・

【14時09分】
・・・岩場を慎重に歩き・・・

【14時11分】
・・・鹿柵をくぐって・・・

【14時11分】
・・・沢の左岸を下ると・・・

【14時12分】
・・・林道が見えてきました。

【14時13分】
このまま沢沿いを下ると林道に出ると思いきや・・・、なにやらとうせんぼしているロープがある。

【14時13分】
あれ? と見上げると左斜面に急な登り・・・。えっ? 林道がすぐそこに見えるのに・・・。
急な斜面を登り・・・

【14時15分】
・・・再び下る・・・。

【14時16分】
あれ? と見上げると左斜面に急な登り・・・。えっ? 林道がすぐそこに見えるのに・・・。
もう林道はすぐそこなのに・・・。砂防ダムを大きく回りこむ・・・。

【14時16分】
砂防ダムの下に出た。ちなみにこの砂防ダム、自分がこのルートを登りで使っていた頃には無かった・・・。

【14時17分】
近くまで行ってみると・・・。ステップはあるけど登山道とは繋がっていない・・・。もし、とおせんぼのロープを越えてくるとこのステップを下って、一度沢まで下りて再び登り返さなくてはならない・・・。う〜ん、どっちがいいんだろう???

【14時17分】
やっと、林道に出た。

【14時17分】
今下ってきた所を振り返ってみる。

【14時17分】
本谷川の川面に太陽が反射してキレイ・・・。(肉眼でみるとキラキラしていてキレイだったんだけど・・・)

【14時18分】
ゴール(塩水橋)まであと1.7km。

【14時25分】
林道を歩いていて何気なく左上を見上げると、植林された木々の間から、バカでっかい岩が折り重なるようにしているのが見えた。もし、この木を皆伐したら・・・と思うとゾッとして、その場から足早に離れた。でも、いつかは落ちてくるんだろうな・・・。

【14時27分】
でっかいつらら。

【14時36分】
瀬戸橋が見えたら、ゴールはあと少し。

【14時40分】
ゲートが見えた。

【14時41分】
ゴール! お疲れ様でした。
ルート図

鳥瞰図

コース断面図
