富士山・宝永山トレッキング紀行（登頂８回目編）

御殿場口五合目からのご来光です。標高（1,440m）は低いですが十分に見ごたえがありました。

さぁ、スタートです。富士山頂の左に今日の目的の宝永山もハッキリと見えます。

御殿場口五合目。

この鳥居をくぐってスタートです。

今の時期は通行止めですね。でも、人が通れるようになっているのは何故でしょう？？？

この辺りにはまだフジアザミが咲いていました。

10分程で大石茶屋到着。

６月の時は登山道と下山道は分かれていましたが、今はここ（新五合五勺）までは同じルートを進みます。そしてここから分かれてジグザグの登山道を進みます。

気象庁避難小屋。

しばらくはジグザグと進みます。まだこの辺りは比較的傾斜も緩やかなので、のんびり山歩きです。

振り返ると山中湖が見えました。

新六合目到着。ここで10分ほど腰を下ろして休憩。

ここの山小屋は現在通年で休業中らしいですが、その他の山小屋のこの時期はほとんどがやっていません。他の登山口では数件の山小屋は開いているかもしれなせんが、今回私が通った全て（山頂も含む）の山小屋は閉まっていました。

また、シーズン中でもこのルートは七合目～八合目の３～４軒くらいしか開いていないようです。

山頂付近のガスが・・・。

さぁ、今日のメインの目標の宝永山が眼下に見えるようになりました。

今は残骸があるのみですが、ここが本来の六合目らしいです。

上の六合目を過ぎるとすぐに宝永山への分岐があります。６月の時はここを左にトラバースしていきましたが、今回はせっかくなのでもう少し上を目指します。宝永山への分岐はもっと上にもあります。

上の宝永山への分岐から１時間ほど登ると大砂走りへの分岐があります。今日の目標の宝永山へはここを左に進めば行けるのですが、せっかくなのでもう少し上まで行くことにしました。

七合目。日の出館。だと思います。この時期、このルートは現在自分が何処（何合目）にいるのか？　山小屋の名称はなんなのか？　等の情報がバッサリ無くなります。なので、この先何合目とか山小屋の名前は多分に憶測がまじっているのでご了承下さい。また、間違いがあった場合はご指摘下さると幸いです。

ここでも１０分ほど休憩。

七合五勺。わらじ館（？）。

七合五勺。砂走り館。上のわらじ館とはそんなに離れていません。上の写真でも稜線上にこの砂走り館が確認出来ると思います。

砂走り館を回り込むと、はるか上の方に赤岩八合館が見えます。

このあたりから砂利の他に岩が混じりだします。

なんの建物でしょう？？？

七合九勺。赤岩八合館。かなりスローペースで登ってきたためにもう１２時です。しかし、コースタイムを見るとここから山頂までは約１時間とあります。午後１時には山頂到着で剣ヶ峰往復＆昼食で午後２時には下山開始出来るなぁ・・・。などど考えながら山頂に向かいます。

赤岩八合館を回り込むと階段が続いています。基本的に階段はきらいですが、段差がほとんどない階段なので楽でした。

八合目。以前は小屋があったのでしょうが、今は残骸のみです。

それにしてもこのコース、山頂がなかなか確認出来ません。他の３コースは山頂のかなり下からでも目印の鳥居が見えますが、ここは鳥居どころかどの位置がゴールなのかも分かりません。

やっと、山頂の鳥居が見えました。あと１００メートルくらいです。っていうかこのコースは本当にギリギリまでゴールが見えません。

もうちょっと・・・。

赤岩八合館から２時間近くかかっています。最近、全体的にスローペースなことが多いですね・・・。まぁ、２年も山から離れていたんで、仕方無いと言えば仕方無いですが、また、低山からトレーニングをする必要がありそうです。

ゴール！　これで富士山のメイン４ルート全て制覇しました！

御殿場口山頂から火口を見下ろしています。

すぐとなりが富士宮口の頂上にある浅間神社です。御殿場口とは50メートルくらいしか離れていないと思います。

ここで、なにやら不思議な物が・・・。自転車が３台、郵便局の前に立てかけてありました。一瞬、えっ？　って自分の目を疑いました。まさかこれで登ってきたってことはないだろうけど、これで下るってことですかね・・・。

あとで、Twitterのフォロワーさんから自転車を担いで登って、それで下るという楽しみ方もあるという情報を頂きました。確かに下るのは気持ち良さそうですが・・・、担いで登るって・・・。

すでに午後２時を過ぎているので、あんあまりノンビリしていられません。次は剣ヶ峰を目指します。

まだ、雪がわずかに残っていますね。。。

山頂まであとちょっと・・・。というところで渋滞です。日本最高峰の碑の前で記念写真を撮るのに順番待ちです。

10分ほど並んで、日本最高峰です！・・・

・・・しかし、最近ではこっちの方が有名になりつつありますね。日本最高峰の碑から少し離れたところに本当の最高地点があります（写真の赤い印が最高地点）。それは崖っぷちにあるので立つのは危険なので、足だけのせてきました。

以前、このブログで今年最大の目標としては「トラベラーズノートと一緒に富士山に登る」ことです。なんてなことを言っていたので、持っていきました。恐らくこの瞬間は日本で一番高いところにあるトラベラーズノートでしょう・・・。詳しいことは別に機会に書きたいと思っています。

かなり遅くなってしまいましたが、昼食です。

おぉ、午後３時過ぎてしまったぁ～。早く下らなければ・・・。このあと宝永山にもよっていかなければならないのに・・・。

さぁ、ここからが下山開始です。登りはゆっくりでしたが、下りはペースを上げます。

八合目。

七合九勺。赤岩八合館。

七合五勺。砂走り館。

七合五勺。わらじ館（？）。

七合目。日の出館。

砂走り分岐。

分岐から少し下るとすでに、砂走りが始まっていました。ここからは更にペースが上がります。

６月の時はここで断念しました。写真の日の当たっている部分までいくと体を持っていかれそうなくらいの強風での断念でした。

ふと、左側を見るとなにから丸い虹が・・・。ブロッケン現象です。デジカメの最大ズームにしても確認できませんね・・・。

しばらく眺めていると、霧が濃くなりそれに伴い影も大きくなりました。これでなんとか写真に収めることが出来ました。以前丹沢で薄いものは見たことはありましたが、これだけ大きくハッキリ見えたのは初めてです。当然ですが、自分も手を振ると向こうも手を振っています。ちょっと見にくいですが、動画も撮ったのでアップしておきます。

スケールの大きな雲海です。写真だと一部しか撮れないのでこのスケール感が伝わらないのは残念です。

富士宮口への分岐。右に下ると富士宮口で、左に下ると大砂走りを経由して御殿場口です。

もっとブロッケン現象を眺めていたかったですが、霧が薄くなったので、今日の目的の宝永山に向かいます。

宝永山へはてっきり、緩やかな登りだと思っていたら、実際は平らな道でした。

富士宮口への分岐から５分ほどで山頂です。簡単な方位版が置かれていました。時間も時間だし、写真を撮ったらすぐに引き返します。

再び富士宮口への分岐です。

御殿場口方面です。２分ほど下ると大砂走りに合流します。

大砂走りに入る前には完全防備が必要です。須走口の砂走りではここまでしなくても大丈夫でしたが、コチラの大砂走りはものすごい砂埃で顔が大変なことになります。６月の時も、五合目に戻って車の窓に写った自分の顔を見てビックリ、車の中にある鏡を見て２度ビックリ、ウェットティッシュで顔を拭いて３度ビックリしました。

実は撮影したときはこの画像をTwitterのアイコンにしようかと思いましたが、家に帰ってきて改めて見たら、これをアイコンにしたら確実にフォロワーさんが減るな！　ということでアイコン化は却下になりました。

ガスに突入、一瞬間の前が真っ白になりますが・・・

・・・すぐに視界は開けました。ただし、五合目付近はまだガスの中です。

気象庁避難小屋。

新五合五勺付近。

段々大砂走り感は無くなってきましたが、少しでも柔らかな所を選んで進みます。

大石茶屋。

やっと五合目の駐車場が見えました。

ここで登山道はおしまいです。

振り返ってみてもやっぱり通行止めです。

ゴール。お疲れ様でした。下りは２時間５０分程で下りました。ブロッケン現象と宝永山の寄り道が無ければ、２時間半でくだれますね・・・。