世界遺産登録で賑わってる富士山ですが、今年は雪解けも早く山開き(7月1日)と同時に山頂までの登山道が開通しそうですね。そんなわけで、早い雪解け+日本人の世界遺産好きが影響して今年の富士山は天候に恵まれれば恐らく過去最高の登山者数になると思われます。最近の富士山の大渋滞は夏の風物詩のようですが、やっぱり渋滞にはまるのは嫌なので比較的空いているこの時期に登って来ました。かと言って、この時期は山小屋も開いていないし(つまりトイレが無い)、まだ一部雪が残っているので、登山の未経験者や初心者にはハードルが高くお薦め出来ません。
今回登頂すれば記念すべき10回目となりますが、前日の寝不足が祟ったのかペースが上がらず苦しい登山となってしまいました。久しぶりにヘロヘロに疲れてしまいましたが、まぁ、なんとか山頂には立てたので結果オーライということにしましょう。
毎年恒例の富士登山でしたが、これまでに10回登ったことと、世界遺産登録によって登りにくくなりそうなので、しばらくは登る山から見る山にしようと思っています。これが最後というつもりも毛頭ありませんが、現在の山梨県と静岡県の世界遺産登録後の構想を見ていると今までの様に富士山を楽しむことは出来なくなるのは必至なので、ここで一区切りつけようと思っています。まぁ、どのみち登るとしてもシーズンオフになるだろうから、関係無いって言えば関係無いのかもしれませんが・・・。
山行データ
山行日 | 2013年06月01日(土) | ||
---|---|---|---|
コース | (スタート)富士宮口五合目~富士山山頂~富士宮口五合目(ゴール) | ||
山 名 | 富士山(3776m) | タ グ | |
山 域 | 富士・御坂エリア | 累積標高 | (+)1,693m |
歩行距離 | 10.533km | 所要時間 | 10時間37分 |
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山行記録
【06時27分】
5時55分富士宮口の五合目に到着。運良く登山口から20〜30m位の所に停められた。
30分ほどはブラブラ&トイレ&準備で標高に身体を慣らす。
【06時28分】
厳重なバリケードが張られた登山口。
【06時29分】
バリケードをくぐって・・・
【06時30分】
・・・富士山を見上げる。やっぱり雪が少ないなぁ〜。
なんか体調がイマイチだけど、いつもなら六合目辺りまでゆっくりと身体を慣らすと体調が戻るので気にせず出発!
【06時32分】
登り始めてすぐにトイレがありますが、この時期はまだ開いていませんね。
【06時47分】
20分ほどで六合目到着。いつもならここまで来ると体調も戻り、頭もスッキリしてくるが、今日はなんかモヤモヤした気分・・・。
六合目には二つの山小屋があります。
【06時47分】
雲海荘と・・・
【06時48分】
・・・宝永山荘の二つです。
【06時48分】
さぁ、ココからが本格的な富士登山の始まりです。体調はイマイチですが、がんばっていきましょう!
【07時07分】
20分ほど登ったところで振り返ってみます。まずまずの天気です。結局この日は一日中、風も弱く薄曇りという感じで展望はおおむね好かったんですが、高層に薄い雲が漂っていて紫外線はそれほど強くならなかったので、ある意味富士登山日和だったと言えるでしょう。
【07時44分】
六合目から1時間ほどで新七合目(御来光山荘)到着。いつもより少々遅いタイムだけど、思ったより早く着いた。
【07時59分】
15分ほど休憩して、七合目(山口山荘)に向かいます。ちなみに写真の稜線上に写っているのは八合目で、その一段下に七合目があります。
【08時24分】
地面だと思ったら、雪の上に砂が積もっているようなところもある。
【08時28分】
あっ!宝永山より高くなっている。
【08時38分】
岩がゴロゴロ、基本的にこのルートはこんな道が多いです。
【08時40分】
外人さんがスキー板を背負って登って行きます。足元はプラブーツ・・・歩きにくそう・・・。
【08時55分】
大きな雪渓を皆思い思いに滑り降りてくる・・・。
【08時58分】
七合目(山口山荘)到着。六合目から一時間。ここは休憩無し。
【09時31分】
つらら。
【09時56分】
八合目直下。岩がゴロゴロ〜。
【10時14分】
八合目(池田館)到着。七合目から1時間15分。
ここいらで本格的に下山を考え始める。軽い高山病の症状の睡魔が半端無く襲い掛かってくる。
【10時56分】
八合目で40分程休憩・・・というか睡眠・・・。少し寝たせいか頭がちょっとだけクリアになった。
ここから少し雪が出てくる。
【10時56分】
小屋の裏側に積もった雪。すぐ上で再び雪が無くなる。
【11時20分】
カッパドキア???(前回も書いたな・・・)
【11時32分】
八合五勺の鳥居(?)の残骸。
【11時34分】
シリセードで下ってくる人がいた。
【11時58分】
九合目(萬年雪山荘)到着。八合目から約1時間。各セクションいつもよりプラス10分くらい遅い。
【12時04分】
ここでは立ったまま5分ほどの休憩で次の山小屋(九合五勺)に向かう。
【12時55分】
九合五勺(胸突山荘)到着。ここでは休憩無し。
【13時00分】
山小屋の裏手に回ると、ここからしばらくは雪が続く・・・
【13時17分】
・・・さずがにココからは雪が柔らかいとはいえアイゼン無しでは無理そうなので、アイゼンを装着する。自分の前を歩いていいた人はアイゼンを持って来なかったのか、ここで下山していった。
【13時32分】
上からシリセードで降りてくる人をよけつつ、雪渓をトラバースして、あとは直登!
【13時47分】
雪渓を登り切ると再び岩場なので、ここでアイゼンを外す。
【13時47分】
登ってきたところを振り返る。結構急な斜面・・・。
【14時09分】
山頂まではあとちょっと・・。
今日はかなり遅いペースなので、バンバン抜かれていて、しばらく前からたまに振り返ってみても登ってくる人は全く見当たらない・・・。ってことは今日登る最後の人ってことなのか???
【14時10分】
ゴール! だ、、、誰もいない・・・。じつはここ2時間くらいずっと時間を見ていなかったので、気分的には16時ころになっていると思っていた。
【14時13分】
いつもは近くに見える剣ヶ峰も今日は遠くに見えた。あそこまで行こうかどうか悩んだけど、時間も時間だし、ちょうど前方からの二人組の登山者がアイゼンを付けていたので、さすがに再びアイゼンを付ける元気は無かったので、今日はここでゴールとします。そうと決まったら・・・
【14時19分】
・・・ちょっと遅い昼食です。
【14時32分】
昼食を食べ終えて、下山の準備をします。アイゼンは付けないけど、ピッケルとヘルメットを装備。アウターも着て冬山装備に変身。
【14時36分】
結局、山頂にいた30分ほどの間に通り過ぎていった人が3〜4人。もちろん登ってきた人は一人もいませんでした。
【14時37分】
下山開始です。下山開始後すぐに二人組の登山者とすれ違う。
【14時52分】
雪渓の上部に到着。
【14時54分】
ココからシリセードで一気に下ります。
ただし、始めての経験なので、イマイチコツが分かりません。とりあえずピッケルでブレーキをかけつつ恐る恐るゆっくりスタート。
【15時08分】
九合五勺を過ぎます。歩いて下るよりははるかに早いです。
【15時12分】
シリセード中の視界。地面が近いので結構スピード感があります。
【15時18分】
九合目通過。だんだんコツが掴めてきました。
【15時18分】
八合目辺りで、視界が途切れます。ここから傾斜がさらにきつくなるので、ここで辞めて一般道に戻ろうかと思ったけど、シリセードの跡がまだずっと下の方まで続いているので、行ける所まで行くことにしました。
【15時39分】
ついに雪渓の終わりまで滑りきりました。
【15時39分】
振り返って見たところ、我ながらよく頑張った・・・。この後立ち上がったらしばらくの間はおしりに感覚が無かった・・・。次回はちゃんとスノープレートを用意しよう・・・。
ちなみに後でGPSで滑った距離を確認したら、約1.2kmありました。私は45分程かかりましたが、速い人は10分くらいで滑りきってしまうんじゃないでしょうか???
【15時43分】
ここからは夏道をノンビリ下るだけ〜・・・
【15時46分】
・・・って思ったら、雪渓をトラバースしなくてはならない場所にぶつかった・・・。アイゼンを付ければ楽に渡れたけど、ステップもしっかり付いているのでそのまま進む。今日一番に怖いところだった・・・。
【15時50分】
なんとか雪渓を渡りきって、新七合目(御来光山荘)に到着。
【15時57分】
ここでヘルメットやピッケルを外して、春山モードに戻る。
【16時19分】
七合目(山口山荘)。それにしても先程から人が前いも後ろにも見えない・・・。もちろんすれ違った人も無し。
【16時19分】
あとは六合目まで一気に下ります。
【16時49分】
六合目到着!ここまでくればゴールしたも同然。あとはノンビリ五合目に向かうだけ・・・。
六合目の少し上で、3人組みの若者と会う。まぁ、典型的なニュースに出てくる人たちですね。渋谷のチーマー風な服装に一人はクロックスを履いている。山頂までの時間を聞いてきたので、一般的には6時間くらいはかかると伝えるとビックリしていた。その後、少し会話をしていると、とても素直な若者たちだった。そして最後に、ちゃんと装備を整えて富士山に挑戦してね、と伝えて分かれた。はたして彼らは富士登山に挑戦するだろうか???
【17時00分】
ゴール! この時間にもどって来れたのならば剣ヶ峰にも行けたかな? とも思ったけど、やっぱり体力的に限界だったので、無理はしないで正解でしょ・・・。
【17時09分】
それにしてもザックのおしりの部分がシリセードの時に濡れてしまったけど、そんなのすぐに乾くだろうと思っていたけど、なかなか乾かないので変だな・・・、と思っていたら、ザックの隙間という隙間に雪が詰まっていた・・・。どうりでなかなか乾かないわけだ・・・。