昨年末にふと思いつきで、来年(2015年)は集中的に八ヶ岳に登ろうと思い、その第一弾が今回の天狗岳でした。自分の中で八ヶ岳と言えばまだ山登りをする以前に写真の撮影(趣味です)やバンドの合宿(あくまで趣味です)でよく来ていた場所で、写真撮影をしていても写っている山の名前なんか全く気にしていませんでした。それから数十年後にまさか自分がその山に登っているなんて、当時の自分に言っても絶対に信じてくれないでしょう。
まぁ、それはさておき、天狗岳だったら十分に日帰りの範疇なのになぜ今回テント泊を選んだか? 今までなら自分的には11月〜4月くらいまではテント泊のシーズンオフだったけど、せっかくの数少ない3連休なので、初めての山域(北八ヶ岳は初めて)だということもあり、行動に余裕が持てるテント泊を選びました。と言えば少しはカッコがつきそうですが、単純にテント泊がしたかっただけかもしれません。まぁ、そんなわけで「八ヶ岳集中登山計画」第一弾の天狗岳は無事に終わりましたが、第二弾は・・・まだ決まっていません。当初の予定では翌週に赤岳鉱泉1泊(小屋泊まり)で硫黄岳に登る予定でしたが、中止になってしまったので、現在思案中です。果たして今年の12月に「八ヶ岳集中登山計画」の成果を報告することが出来るのでしょうか?
山行データ
山行日 | 2015年01月10日(土)〜11日(日) | ||
---|---|---|---|
コース | (スタート)唐沢鉱泉駐車場~黒百合ヒュッテ〜中山峠〜東天狗岳〜西天狗岳〜中山峠〜黒百合ヒュッテ〜ヤビツ峠(ゴール) | ||
山 名 | (天狗岳)東天狗岳(2640m) (天狗岳)西天狗岳(2646m) | タ グ | |
山 域 | 八ヶ岳エリア | 累積標高 | 【1日目】(+)1,508m(-)972m 【2日目】(+)45m(-)595m 【合 計】(+)1,566m |
歩行距離 | 【1日目】9.047km 【2日目】3.718km | 所要時間 | 【1日目】07時間25分 【2日目】01時間26分 |
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トレッキング(1日目)
【07時39分】
準備を整えて出発です。黒百合ヒュッテまではアイゼンは使いません。
実は自宅を出てここに来るまで想定外のことがありました。高速道路を走っている時にものすごい眠気と気持ち悪さで途中のサービスエリアで30分ほど休憩を余儀なくされました。最悪中止か? とも思いましたが、とりあえず唐沢鉱泉まで行って体調を見ようと思いここまで来ましたが、眠気は30分ほどの仮眠で取れたのですが、気持ち悪さはまだ少し残っていました。それでも黒百合ヒュッテまでは歩けそうなので、今日はそこまでで、翌日の体調を見て天狗岳に登るのもありかな? と思いとりあえず出発しました。
【07時40分】
唐沢鉱泉。前に停まっている黄色いジープで除雪していた。
【07時42分】
登山届を出す。記入用紙も用意されていたけど、今回は予め準備していたものを出した。ネット上に同じ用紙がPDFでダウンロード出来た。
【07時43分】
まずは直接黒百合ヒュッテに向かうので真っ直ぐ進む。直接天狗岳に向かうには唐沢鉱泉の前にある橋を渡って西尾根〜西天狗岳〜東天狗岳というルートもある。
【07時51分】
しばらく歩くと・・・
【07時51分】
・・・道標がある。指示通り右折して・・・
【07時51分】
・・・橋を渡る。
【07時52分】
今回はテント泊なので、荷物が沢山ある。重さは・・・計ると心が折れそうだったので計測せず。恐らく25kgはあるだろう・・・。冬の黒百合ヒュッテでは水は、買うか雪を融かすか持ち上げるか、しかないので今回は水3リッターを持って上がった。買うのは論外として、雪を融かすのは、鍋をひっくり返すリスクがあるので結局は一択しかない。
【07時54分】
ここから山道になる。
【08時08分】
ザックが頭より高いのでこういった所をくぐるときは慎重に進まなければ、ザックが引っかかるか、枝に積もった雪が落ちてきて背中に入る。
【08時39分】
白いね〜。
【08時43分】
沢を渡る。
【09時29分】
渋の湯分岐。コースタイムでは1時間だけど、1時間50分も掛かった・・・。さすがに荷物が重すぎたか・・・。
【09時45分】
まさに雪山な景色。
【09時47分】
雪落ちてこないでくれ〜。
【10時27分】
あれ? 目の前が開けた。
【10時35分】
まさにスノーモンスターだね・・・。
【10時42分】
あ? 着いた。
【10時43分】
コースタイム2時間に対して3時間も掛かった・・・。
【10時43分】
誰だ? おまえ?
【10時44分】
テントはまだ4〜5張りくらいしかなかった。おかげで良い位置を確保することが出来た。遅く着いた人はテントを張る場所に苦労したと思う。最終的には20張り近くになっていたと思う。
【11時31分】
整地&設営に45分も掛かった。
体調次第では天狗岳に登るには明日になるかもって思っていたけど、体調もかなり良くなったので、当初の計画通り今日登ることにした。その方が日没までの時間を有効に使えるので、気分的に楽に登れそうだ。翌日にまわすと、朝も早く起きなくちゃならないし登頂後、下山、帰宅と考えなくてはならず、気分的な余裕が無くなってしまう。
【12時10分】
その後、テントの受付やトイレを済まして山頂アタックの準備をして、やっと黒百合ヒュッテを後に出来る。
ここからはアイゼン(12本爪)、ピッケル装備。サブザックには必要最低限のものだけ入れて、機動性を優先させる。荷物を軽くすれば普通のスピードで動ける・・・ハズ・・・。
【12時17分】
中山峠までは緩やかな道を5分程度。
【12時17分】
ここで標高2,410m。ここから風が強くなったので、バラクラバ(目出し帽)、ゴーグルを装着する。
【12時28分】
やっと、天狗岳が見えた! 左のピークが天狗の鼻がある東天狗岳、右が西天狗岳。
【12時38分】
岩混じりのルートもある。適度に雪があるおかげで歩きやすい。
【12時42分】
雪の壁のような急登。
【13時04分】
天狗の鼻が目の前。あとちょっと。
【13時24分】
東天狗岳到着。黒百合ヒュッテから1時間10分ほど。荷物が軽いのでほぼコースタイム通り。
【13時24分】
標高二六四六米? これって西天狗岳の標高じゃないの?
【13時25分】
うっ。逆光・・・。
【13時26分】
次は北八ヶ岳最高峰の西天狗岳に向かいます。一度大きく下って登り返します。ここから見る限り危険箇所や難所は確認できず。
【13時26分】
完全防備。肌を露出しているとそこが痛くなってくる。
【13時32分】
先行者が点に見える。
【13時47分】
20分ほどで西天狗岳に到着。
【13時50分】
中央に富士見パノラマリゾートが見える。
【13時51分】
中央のピークが赤岳、右寄りが阿弥陀岳、左のなだらかなピークが硫黄岳、爆裂火口も見える。硫黄岳は翌週登る予定だったけど、残念ながら中止に・・・。
【13時51分】
右寄りのピークがにゅうかな?
【13時53分】
ちょっと休憩。うっ、行動食テントに置き忘れた・・・。
【13時55分】
熱々のはずのミルクティがゴクゴク飲める(当方絶賛猫舌中)と思ったら、気温は−15℃近いじゃん・・・。
【13時56分】
こっちは体感温度・・・−27.5℃って・・・。
【14時01分】
じっとしてても寒いだけなので、下山開始。少し下ったところから振り返る。空が青い。
【14時01分】
またあのピーク(東天狗岳)を登らなくちゃならんのか? と思ったら巻道が見える。
【14時08分】
ということで、左に進む。
最初は歩きやすい道だたけど、だんだん細くなってくる。まぁ、踏み跡はずっと続いているので問題は無いけど、途中で足がつりそうになる。最近、寒い所だとこの症状が出る。一応パンツは4シーズン用だけど、オーバーパンツを履いてこなかったのをちょっと後悔・・・。いや、今はそれはどころじゃない。足が一歩も動かせない。ちょっとでも動かそうとすると太腿に激痛が走る・・・。いつもなら5分ほどじっとしていると復活するけど、何の保証もない。途端に心細くなってくる。せめて正規ルートにいれば誰かが通るだろうけど、はたしてこのルート誰か通るのか? とりあえず、太腿をさすりながら動け動けと念じる。5分後・・・何とか動かせるようになった。とりあえず正規ルートに向かう。
【14時25分】
ふぅ〜、なんとか正規ルートに合流した。
【14時27分】
エビの尻尾。
当初はすりばち池経由で黒百合ヒュッテにもどるつもりだったけど、踏み跡も薄いので来た道を戻ることにした。
【14時31分】
そうと決まればサッサと下る。途中ルートを見失うも、大きくルートを外す前にGPSで確認して正規ルートに戻れた。
【14時57分】
中山峠。ここまでくれば、あと5分。
【15時00分】
ちょっとホッとしている所。
【15時03分】
ふ〜、到着。テントがいっぱいになっていた・・・。
【16時04分】
オールウェザーブランケットの上にサーマレストのZライト、その上にNEMOのアストロ・エアー・インシュレーテッド
・スリーピング・パッド、緑のはNEMOの枕。間違えて大きいのを持ってきてしまった・・・。
防寒具は特別なものは無し。ダウンジャケットにダウンシュース(通称、象足。トイレもこのままで行く)、ダウンパンツも持ってきていたけど使用せず。ホカロン。シュラフはモンベルのダウンの1番。
【16時06分】
夕食。鶏キムチ鍋。締めはうどんで・・・。
【16時17分】
寒いのでさっさと食べてさっさと寝ちゃいたい。日本酒を持ってきていたけどあまり飲みたくない。でも、寒いので熱燗にして流し込む。
食後、iPhoneで音楽を聞きながらゴロゴロしていると、どこからかアチチの声が、どうやら鍋をひっくり返してしまったようだ・・・。テントあるある(私も何度か・・・)だけど、大丈夫だったのだろうか?
トレッキング(2日目)
【04時09分】
午前4時。周りがざわつき始める。テント内は−8℃くらい。思ったより気温は下がっていない。外は−10℃くらいか?
【04時11分】
テント内の結露して凍った氷が風でテントが揺れる度に降ってくる。1泊だけなのでシュラフカバーは無し。
トイレに行って、再び寝る・・・。
【07時25分】
朝食。カップ麺版の方が美味しい。
【08時46分】
8時に下山予定だったけど、ダラダラしてこんな時間に。空もどんより。昨日のうちに山頂に行って正解だった。
【08時48分】
小屋前の温度計。−11℃くらい。
【08時48分】
もうすでに何張りかは出発した模様。
【08時49分】
撤収開始。
【09時24分】
下山開始。下りなのでアイゼン使用。
【09時24分】
ルートはしっかり付いているので迷うことは無いけど・・・
【09時44分】
・・・落ちてくるなよ・・・。
【09時50分】
渋の湯分岐。
【09時56分】
昨日より軽いけど、やっぱ重い。
【10時15分】
橋?
【10時15分】
うさぎ?
【10時37分】
ここまで来れば99%下山したも同じ。
【10時38分】
林道を歩いて・・・
【10時41分】
・・・唐沢鉱泉。
【10時42分】
こっちの橋は西尾根経由で天狗岳に向かうルートの入口。雪の無い季節に来てみたい。
【10時43分】
ゴール。駐車場は一杯になっていた。
ルート図
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