【雑記】テント泊初心者のためのテント泊入門みたいなテント泊のすゝめ

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山登りを始めてしばらくすると、もっと高い山に挑戦したくなりますよね。すると、場所によっては日帰り山行は難しくなり、山中で一泊して二日掛かりの山行になります。その時はアクロバティックな登山は別として、大抵は小屋泊まり、またはテント泊を選択することになると思います。

その際、日帰り登山から直接テント泊登山へと移行するのは、装備的にも体力的にもかなりハードルが高いので、まずは小屋泊まりを経験してからテント泊に移行する人も多いと思います。僕はそうでした。テント装備を揃えてしまえば、その後、僕のようにテント泊ばっかりする人もいれば、山行によって小屋泊まり、テント泊を選択する人もいます。こうなると、一泊目はテント泊、二泊目は小屋泊まりなんてバリエーションも選択できるようになります。つまり、山行のひとつのバリエーションとして、テント泊を加えておくことで、山行の自由度が高まるということです。

登山初心者の中には、日帰りでさえヘロヘロになるのに、二日(またはそれ以上)連続で山登りするなんて無理だよー。という人もいるかと思いますが、特別な山行を別にすれば、二日に分けることによって、体力的にかなり楽になる場合もあります。

もし、あなたが日帰り登山しかしたことがなかったのなら、今までで一番ハードな(ヘロヘロになった)山行を思い出してみてください。朝イチで登り始めて、山頂に着くころにはかなり疲れていたでしょう。そして、下山です。山での事故は登りより、下りに多く起きると言われています。そりゃあ、そうですよね。疲れている状態で下山するんですからね。もし、その時山頂で12時間以上ゆくっりできて、食事も睡眠も十分に摂ることが出来たならと考えてみてください。翌日、かなり体力が回復していると思います。その状態で下山すれば、日帰りの時よりかなり楽に下れるだろうと想像できると思います。

そうなんです。一見、ハードそうな泊まりでの山行も、実は、かなり楽な山行になるんです。もちろん、日帰りより、さらにハードになる泊まり山行もあります(そのような場合は、ご褒美として、日帰り山行では味わえない経験が出来ますが・・・)。

だったら、テント泊じゃなくて、より荷物の少ない小屋泊まりの方が楽じゃね? と思われるでしょう。ビンゴっ! です。20kgの装備を背負うより、10kgの方が楽なのは当たり前です。しかし、何故か、山登りをしている人の多くは、テント泊山行に憧れるんですよね。

小屋泊まりには小屋泊まりのいいところがあり、テント泊にはテント泊のいいところがあります。どちらを選ぶかはあなた次第ですが、ここでは、テント泊、特に初心者を対象に、山岳地帯でのテント泊の仕方について書いていきたいと思います。

あくまで、テント泊の仕方なので、テントの選び方やテント泊の装備に関してはあまり触れません。ただし、以前このサイトで僕のテントの遍歴を書いたことがあるので、もしかしたら、テント選びの参考にはなるかもしれません。また、以下の山行ブログでは、かなり詳細に装備も紹介していています。一般登山とは微妙に違いがあるかもしれませんが、興味がある方は目を通してみてください。

最初に言っておきますが、僕はULハイカー(ウルトラ ライト ハイカー[UNTRA LIGHT HIKER]の略で、極限まで荷物を軽くしようという思想です)ではありません。とは言いつつ、荷物は重いよりは軽い方がいいです。なので、過度な軽量化はしませんが、いつも心の中では、背中のザックに向かって、軽くなれ〜、軽くなれ〜と念を送っています。

目次

初めてのテント泊

僕が初めてテント泊登山を行ったのは、南アルプスの北部にある北沢峠にある北沢駒仙小屋(現在は名前が変わって、長衛小屋)のテント場でした。その時は仙丈ヶ岳に登りました。山登りを始めてからまだ1年経っていませんでした。

初めてのテント泊

しかし、いざテント泊山行するぞって思っても、僕には何の知識もありません。知り合いに山登りをしている人もいないので聞く人もいません。そもそもテントで寝た事もないです。情報は山雑誌と山行ブログだけです。どちらも基本的に経験者に対しての情報です。初心者には分からないことだらけです。しかし、僕のブログを良く読んでいる方なら分かると思いますが、僕は、行きゃあ何とかなるだろ星人です。一応、下調べはキチンとしますが、どうしても調べても分からないことは出てきます。そうなると、行きゃあ何とかなるだろ星人が降臨します。その最たるものがジョン・ミューア・トレイルを歩いた時のことです。初めての海外のトレイル、初めての海外旅行、しかもひとりで、、、どんなに調べても、分からないことはあります。というか、たくさんありました。その時も行きゃあ何とかなるだろ星人は降臨しました。というか、降臨しっぱなしでした。

この、行きゃあ何とかなるだろ星人ですが、厳密に言うと、行って誰かに聞きゃあ何とかなるだろう。星人と言ったほうが正しいのかもしれません。分からないことは誰かに聞く。を実践しています。当たり前のことじゃん! って思うかもしれませんが、当たり前のことです。しかし、この当たり前のことが出来ず、自己の勝手な判断で行動している人って、必ずいますよね。特に山の世界では一般社会とはルールが微妙に違うことがあります。初心者の頃には分からないことばかりです。なので僕は初めてのテント泊の時は、チェックイン(受付)の時に、トイレのこと、水場のこと、チェックアウト(撤収時)はどうするの? 等を聞きまくりました。テント泊数回目まではそのようにしていました。

いなかた

基本的に以下に書いていることはコロナ以前のことなので、コロナ禍ではルールが変わっていることもあるので各自要確認でお願いします。

山のテント場とキャンプ場(オートキャンプ含む)

いなかた

ここからは便宜上、山登りの時に使用する場所を、テント場または(山岳)キャンプ地とし、ゆるキャン△の舞台のような場所をキャンプ場と表します。

それをふまえて、ここでは基本的に登山でのテント泊に絞って解説します。最近流行りのキャンプ場でのテント泊ではありません。あくまで山岳地帯でのテント泊です。基本的に電源も照明もありません。トイレは男女共有(最近は少ないですが)で床にただ穴が空いているだけ(最近は少ないですが)のところもあります。水は簡単に手に入れられるところもあれば、有料で購入する必要があるところもあります。時には沢に流れている水を煮沸、または浄水器を使用して飲める水にする必要があるところもあります(レアなケースですが)。なので、最近のキャンプ場のように、必ずしも至れり尽くせりな訳ではありません。

しかし、中にはキャンプ場と山のテント場の区別が出来ない人もいます、僕自身何度もそういう人を見たことがあります。そんな人は大概、山小屋の人に大目玉を食らっています・・・。僕自身そうならないように気をつけたいですね。なので、分からないことがあれば聞きます。

縦走型とベースキャンプ型

まずは、初めてのテント泊の計画を立てる。と仮定しましょう。その際、どこの山に登るか? どのコースを歩くか? どこにテントを張るか? などを考えることでしょう。まぁ、どこの山に登るかが決まれば、コースとテント場はおのずと決まると思います。日本のほとんどの山には、モデルコースのようなものがあります。山によっては複数あり、初心者向け、上級者向けなどがあります。テント泊もしかり、やはり、初心者向け、上級者向けのモデルコースがあります。初めてのテント泊ではそのようなモデルコースを参考にすることをお勧めします。このモデルコースは山雑誌や、山系のブログサイト等で見つけることができます。

では、実際にどこの山に登るか決める前に、山登り時でのテント泊の場合は大きく分けてふたつの形態があることを確認しておきましょう。それは、縦走型とベースキャンプ型のふたつです。

縦走型とは?

縦走型とは、恐らく一般的なテント泊登山のイメージだと思うんですが、でっかいザックを背負ってヒーヒー言いながら急な斜面を登っている姿をイメージ出来ると思います。まさにあれです。基本的に行動中はテントを背負っています。僕はロングトレイルが好きなのですが、ロングトレイルはこの縦走型になりますね。

縦走型のメリットは行動範囲が広がることです。ベースキャンプ型だと、同じところに戻ってこなければならないので、行動範囲は限られます。日帰りでは難しい山も、縦走型なら登ることが出来ます。

デメリットとしては、やはり行動中は重いザックを背負い続けなければならないと言うことです。

あれ〜? 最初に言っていたことと違うじゃん。あれだけ、テント泊山行は楽だって言っていたのに・・・。

そうです。テント泊山行は必ずしも重いザックを背負い続ける必要はないのです。

それが、次の方法です。

ベースキャンプ型とは?

ベースキャンプ型とは、文字通り、テントをベースキャンプに見立てて、そこをベースに山行を行います。こう言葉で書くと分かりにくいので一例をあげます。

1日目 上高地のバスターミナルで下車、小梨平にテントを張ります。テントを残して、焼岳をピストンして、小梨平に戻ります。(このままテントを回収して帰ることも出来ますが、あえてもう一泊します)
2日目 チョット早起きして、朝焼けに染まる穂高を見る。再び寝る。のんびり起きて、早めのバスで帰る。または、大正池まで足を伸ばして散策し、大正池ホテルの前からバスに乗って帰る。夕方のバスは混んでいることが多く、ターミナルでも数時間も並ぶこともしばしばあります。大正池から乗る場合も夕方だと満車で乗車拒否されることもあります。しかし、朝の早い時間だとそのようなことはありません。乗客が僕ひとりだったこともあります。

上記の場合だと、重いテント装備を背負うのはバスターミナルから小梨平までのアップダウンのないルートを10分ほど歩くだけなので楽です。

つまり、メリットとしては、山頂に向かう時には重いテント等を背負っていないので、荷物が軽く楽に登れます

これらの特徴を踏まえて初めてのテント泊を計画すると良いと思います。初めから辛いだけのテント泊なんて嫌ですもんねー。

チェクイン(受付)

今までは計画段階でしたが、ここからは実際にテント場に着いてからのお話になります。

と言いつつ、チョット巻き戻しますが、テント泊の場合、何時頃にテント場に着けば良いのか? ですが、一般的には、陽のあるうちには到着したいですよね。僕の場合は一年を通してだいたい午後3時から4時の間にテント場に到着する計画を立てています。あまり遅くなると、繁忙期だったりすると、テントを張る場所を確保するのに大変だったりすることもあります。基本的にはテントを張る場所は早い者勝ちなので、早く着けばそれだけ良い場所(トイレや水場の近く)にテントを張れるという訳です。しかし、テント場によっては、受付の時に場所を指定される場合もあるので、その場合はそれに従いましょう。しかし、僕の経験ですが、それほど混んでいなければ、たとえ指定されても交渉の余地は残されていると思います。実際に僕も交渉に成功したことはあります。しかし、ダメと言われたら、それに従いましょう。駄々をこねても良いことはありません。

上記の場合は基本的に縦走型のテント泊の場合です。ベースキャンプ型の場合は午前中に早いうちに到着したりする場合も結構あります。例えば、前章で紹介している北アルプスの焼岳に登った時には、午前7時半頃にはテントを張り終えていたりします。少しのんびりして、9時頃に焼岳に向かいました。それでも午後3時半にはふたたびテントに戻ることが出来ました。

なんて書いていますが、実際には縦走型だろうとベースキャンプ型だろうと、早く着くこともあれば、遅くに着くこともあります。その日の行動によってバラバラなのが現実です。縦走型って言ったって毎日同じ距離を歩くなんてことはないですよね。なので、通常は歩く距離によって出発する時間を調整して、テント場には3時から4時の間に着くように調整しています。ただし、あえて休息日として、歩く距離を短くして、早めにテント場に着いて、午後はのんびり・・・なんてこともあります。逆に計画通りに歩けず、遅くなってしまうこともあります。

んで、結局はあまり非常識な時間に着くことのないように注意はしています。

んで、ここからが、テント場に着いてからのお話です。

通常、山のテント場でテント泊する場合、チェックイン(受付)の時に注意することがあります。それは受付のタイミングで、テントを張る前に受付をする場合と、テントを張ってから受付する場合があります。大抵の場合は受付付近、またはテント場の入り口に書かれているので、その場合はそれに従いましょう。分からなければ、テントを張る前に管理する人に聞けばよいと思います。テントを張った後で移動するのって、かなり面倒ですよねー。特に疲れている場合などは一刻も早く、テント内でグデ〜ってしたいですよね。

テント設営

ここからはテントの設置について書きます。テントの組み立て方ではありません。

まずは張る位置ですが、基本的に好きな場所(もちろん、キャンプ指定地内に限る。または、前述の通り指定される場合もあります)に張ります。やはり、トイレや水場の近くが人気ですが、逆にこの付近は人が頻繁に歩き回り少々うるさくなる傾向があるので、あえて避けることもあります。また、大人数のグループの近くも避けるようにしています。理由は言わずもがなですね。なので、僕はあえてトイレや水場から少し離れていて、かつ、ソロハイカーの近くに張ることが多いですね。

そして、なるべく平らな場所を選びましょう。単純な斜めならまだしも、テントの中央部がボコンと凹んでいるような場所だと、快適なテントライフは望めませんね。まぁ、そんな場所を選ぶ人はいないですね。しかし、繁忙期などは良い場所はいち早く取られてしまいます。やむなく斜めな場所しか残っていないようは時は、なるべく傾斜が緩やかで、斜めに平ら(水平という意味ではありません)な場所を選びましょう。傾斜地でも比較的平らな場所もあれば、凸凹した傾斜地もあります。なので、場所選びは慎重に行うようにましょう。

やむなく斜めの場所しか取れなかった場合は、高い方を頭にして寝ると良いでしょう。

張る位置が決まったら、テントの大きさに合わせて地面を整地します。しかし、ここでは初心者が対象なので、雪上のような特殊な場合は覗きます。なので、整地といってもテントを張る場所の小石や木の枝を取り除く程度です。これらがあると、テントを張った時、床が凸凹して痛いですし、テントの底に穴が開く可能性があるので、よく地面を確認します。昔は排水用の溝を掘れ、なんて書いている本もあったけど、そんな人は見たことも無いし、地面を掘り返すのは賛成出来ないので、これはやめておいた方が良いと思います。単純に雨の日は水が溜まりそうな凹地は避けるようにすれば良いと思います

テントを張る際にテントの下に、グランドシートを張る派と張らない派がいますが、僕は基本的に張らない派です。そもそも何故グランドシートが必要なのか? その主な目的はテントの底の保護です。穴あきや汚れからある程度は守ってくれます。まぁ、あくまで、ある程度ですけどね。

また、オールウェザーブランケットのように片面が銀色になっているようなものは、その面を下すれば、地面からの寒気を遮断出来ると言われています。が、僕自身はその効果を実感したことはありません。しかし、雪上にテントを張るような場合は、テントの下ではなく、テント内のインナーシートとして敷いています。  

僕はこのオールウェザーブランケットを複数枚持っています。純正のグランドシートを買うくらいならオールウェザーブランケットを複数枚買えます。しかも、テントを買い替えるたびに買わなくても良いので、結果、リーズナブルです。僕が最初に買ったものはもう10年以上使っていますが、まだまだ使えそうです。また、これはテント内外のシートとしても使えますが、ポールさえあればタープ代わりにも使えます。

ちなみに僕自身は初めの頃は、テントのオプションとして、新しいテントを買ったら必ず純正のグランドシートを買っていましたが、最近は買わなくなりました。そもそも、テント泊に必須なものならば、オプションではなくて付属すれば良いはずです。オプションにしているということは、その必要性は低いということだと思います。僕はそう理解しました。それにそもそも、純正オプションは高価です。えくすぺんしぶです。なので、オールウェザーブランケットは純正のグランドシートに比べると少々嵩張りますが、一枚は持って置くことをお勧めします

いなかた

チョット脱線しますが、山の装備は高価です。えくすぺんしぶです。通常山岳用のテントは、ホームセンターで売っているような安価なものではありません。自宅の庭やベランダでキャンプする時に使う程度なら、安いテントでも問題ないでしょうが、逃げ場が限られている山岳地帯では、ある程度実践のあるテントを選ぶようにしています。
最近はユニクロやワークマンの商品が、山で使われることも多いと聞きます。たしかに、大概のシチュエーションの時はこれらの商品でも問題ないと思います。しかし、いざという時の事を考えると、僕はチョット手は出せません。僕が山を始めた頃は、まだ、ユニクロしにしても、ワークマンにしても、アウトドアなんて見向きもしていませんでした。なので、山で使うなんて考えもしませんでした。
しかし、実際に自分の職場が山の中になった時は、ワークマンに通いまくりました。もちろんその時は、まだ、ワークマンは今風では無く、ガテン系のお仕事の方々しかいませんでした。僕自身もお給料が安かったので、いくら山の中のお仕事場だからといって、そうそう、山ブランドの装備には手を出せません。なのでワークマンさんには大変お世話になりました。特に手袋などは半年間にどのくらい買ったことか・・・、軍手などはすぐにダメになるので、革製の手袋を買っていましたが、それでも1週間持つことはないので、常に数セットは用意していました。とにかくハードな職場だったので、山ブランドの手袋なんて使っていたらたまったもんではありませんよね。
なので、僕が初心者の頃は、いっぺんに装備を揃えるのは金銭的に厳しいかったので、毎月、山道具をひとつ、ふたつと買い揃えて行きました。それはそれで楽しかったです。新しい山道具が増えると自分の山レベルが上がったような気に(そんなことはありません)なり、さらに高くの山に登れるような気に(気のせいです)もなります。そして、来月は何を買おうか考えるのも楽しかったです。
なので、少々高くても、しっかりとしたものを選ぶようにしましょう。もっとも、僕自身は普段着はユニクロ、G.U.ワークマン、無印良品ですが・・・?

長々と書きましたが、場所が決まったら。実際にテントを張っていきます。

まずはテントを広げる前に(入り口の)向きを確認します。基本的にテントの入り口は風下側に向ける必要があります。風上側に向けると、テント内に風が入り、最悪の場合はベクを打っていようが、中に数人の人間がいようが、簡単にテントごと吹っ飛びます。ゆるキャン△で空飛ぶテントが出てきますが、あれのリアル版です。しかし、空を飛んだ後は、ただ事では済まない結果が待っているのは想像できるでしょう。そうなりたくなければ、テントを張る前にしっかりと風向きを確認しましょう。

ただし、初心者なので、そんなの分からないよー。と言う人がほとんどだと思います。そもそも、山岳地帯で24時間ずっと同じ方向から風が吹くことなんてありません。季節や時間、気温、気圧の変化などで風の吹く向きは気まぐれです。じゃあ、回転台の上にテントを張って、風見鶏に付いている風向羽のようなものをテントにくっ付けて、常に入り口が風下に向くようにすればいいんじゃね? しかし、それだと、風が強い時はテントがグルグル回って中の人は大変そうです。だったら、テント内にも回転台を設置してテントが回っても、内側は回らないようにするとか・・・。まぁ、冗談はさておき、、、そもそも、そんな装備は持ち歩けないですよねーwww。簡単な解決方法として、テントの前後に入り口があるものもあるので、風が強い時は風上側の入り口は使わなけらばよいだけです。もっとも、テント場が樹林帯の中だったりした場合はそれほど気にする必要はないと思います。しかし、稜線上で風を遮るよなものが何もなく、強風が直接テントを叩くような場所にテントを張る場合は気を付けた方が良いです。そのような時は、周りを見渡して、ベテランさんのテントを見ましょう。そのテントの向きに合わせるのが無難だと思います。

まぁ、ベテランさんでもミスを犯すことはあるので、最終的には自己責任なんですがね。どうしても、不安ならそのテント場の管理者に相談するのもありだと思います。なかにはそのような風の強く吹くテント場には風避けのために石を積み上げた壁があったりするところもあります。

また、風の強い時は樹林帯、稜線上に限らず、テントの開け閉めは最小限にして、入り口はしっかりと閉めるの忘れないように注意しましょう。特にトイレに出た時なんかは注意です。トイレから帰ってきたら、テントが無かったなんてシャレにもなりませんかからね。

まぁ、僕自身も風の強い時にテントを張ったことはありますが、入り口から風が入り込む不安より、風でテントが潰れるんじゃないか? という不安の方がありました。その時はテントの内側からポールを支えて、不安な夜を過ごしました。

テントを張り終えたら、最後にもう一度ペグの確認をします。ちゃんと地面に刺さっているか? ガイラインに適切なテンションが掛かっているか? などを確認しましょう。

よくテントを張る時、その辺に転がっている石でコツコツとペグを刺しているのをよく見かけます。もちろん全然間違えではありません。しかし、中にはエライ長時間を掛けている人がいます。以前テント一張り分のペグを打つのに30分以上掛かっている人がいました。まぁ、地面がよっぽど硬い場合は致し方ないかもしれませんが、大抵のテント場では、登山靴の底で踏みつければ意外に簡単に刺さってくれます。1本2秒程度です。特に登山靴の底は硬く出来ている場合が多いので、それほど体重を掛けなくても良いのです。女性などはこの方が楽だと思います。とは言うものの、この方法はペグが曲る危険性が高いです。慣れればコツがつかめてきますが、初めは予備のペグを多めに持っていくか、近所の川原などで練習しておくとよいでしょう。何度か曲げているうちに慣れます。僕自身も初めは結構曲げましたが、現在はほぼ曲がらず刺さるようになりました。

とはいうものの、例えば北アルプスの涸沢のように絶望的にペグが刺さらないところもあります(そもそもペグを刺せる地面(土)がありません)。もちろん涸沢でもペグが刺さるところもあります。しかし、ほとんどは大きな岩がゴロゴロしている所なので、よほど早く着くか、運が良くなければ、この岩ゴロゴロ地帯に張ることになります。実は僕は初めて涸沢にテント泊をした時は、この事を知りませんでした。しかも、まだ、経験も浅い頃なので、ペグは地面に刺すもの、という固定観念が頭から離れず途方に暮れたことがあります。しかし、周りを見渡して見た時、なるぼど、こういうテントの固定方法もあるのか! と知ることが出来ました。それは、ガイラインの先端に輪っかを作りそれを直径30cm〜40cmに広げて、そこに大岩を潜らせて固定します。なのでペグは使いません。ペグの代わりに岩を使います。または、ガイラインにペグをT字になるように括り付け、それを石の隙間に差し込み、うまい具合に引っ掛けて固定します。なるほど、ようはテントをしっかり固定出来れば、使えるものはなんでも使えってことかっ! ってことを知りました。それ以来、色々な場所にテントを張りましたが、大概はなんとかなっています。

ちなみに僕はテントに関わらず、ペグとガイライン(自在鉤を含む)はずっと同じものを使っています。もちろん、同じものを使い回しているわけで場ありません。テントを買うたびに、新たに1セット分のペグとガイラインを買い、初めからテントに付属していたものと交換しています、僕自身は使いやすいと思っているので、ずっと(もう、10年以上)使っています。これからも使い続けると思います。

これは個人的な意見ですが、テント泊初心者が初めてテント泊する時のテントは、非自立型のテントは避け、自立型のテントにした方が良いと思います。ある程度、経験を積めば、どんなところ(限界はあると思いますが)にも非自立型のテントの設営が可能になりますが、経験が浅い場合は、最悪テントが立てられない、なんてことになります。

トイレ

トイレ、これは人間にとってはとても大事なものです。特に女性は気になるでしょう。いや、男性でも気になります。でも、最近のキャンプ場にあるようなキレイなトイレは期待しない方がよいでしょう。僕が経験した山トイレのなかには、男女共有で、床に穴が空いているだけで、そこから山の斜面が見えているようなトイレもありました。物凄い臭いで鼻が曲るどころか、後頭部に移動してしまいそうなトイレもありました。もちろん、人気の山小屋なんかはキレイなトイレもあります。まぁ、だから人気なのかも知れませんか・・・。

まぁ、最初に脅しておきましたが、最近は山ガールさんたちがたくさん山に登るようになったおかげ(?)で、山小屋のトイレもかなりキレイになってきていると思います。以前は絶望感なトイレも結構あり、トイレに行くのに、一大決心する必要がありました。でも、最近はそこまでのトイレは少なくなったと思います。想像を絶するようなトイレも少なくなっていると思います。もっとも、僕自身がそういうトイレに慣れただけかもしれませんが・・・。

テント泊をする場合は、大抵、そこのテント場を管理する山小屋のトイレが使えます。テント泊代を払っていれば、基本的に無料で使用出来るところがほとんどだと思います。ただし、テント泊の場合は山小屋内ではなく、別棟のトイレの使用を指定される場合もあります。その場合は、その指示に従いましょう。

最近はバイオトイレなるものもあって、なかにはトイレ内に、(昔の)トレーニングジムなんかに置いてある進まない自転車のようなものがあって、用を足した後には、ペダルを数回漕ぐ必要があるところもあります。便槽内のオガクズ(?)をかき混ぜているのだと思います。これはちょっとおもしろかった・・・。

また、トイレ時においてとても大事な紙ですが、そこに置いてある指定のモノを使って下さい。ということもあれば、そもそも設置されていない場合もあります。なので、自分で用意しておくことを強くお勧めします。また、使用後の紙はそのまま捨ててよい場合もあれば、脇に設置してある箱に入れる場合もあります。最近は、使用後の紙を自分で持って帰るルールがある場合もあるようです。それぞれのルールに従いましょう。

トイレットペーパーについても簡単に書いておきます。自分は以前はモンベルの、100円程度で買えたと思いますが、普通のトイレットペーパーより二回りくらい小さいものを作っていました。でも最近は、ほとんどの人がそうであるように普通のトイレットペーパーの芯を抜いたモノを潰して持っていっています。ただし、新しいモノだと大き過ぎるので、半分、又は3/1程度まで(山行の規模により変えています)使ったモノを持っていっています。

また、このトイレットペーパーを持って行くのに際してとっても大事なことは、絶対に濡らさないことです。ジップロックなどに入れている人が多いですが、僕はsea to summit の専用のポーチを使っています。どっちにせよ、絶対に濡らさないようにする必要があります。知っていると思いますが、トイレットペーパーは濡れると絶望的に使い物にはならなくなるので、各自工夫してください。

水場

テント泊の利点のひとつに、好きなものが食べられる(実際には背負える重量とのせめぎ合いなんですが)ことがあります。そうなると、行動中はもとより、テント場でも飲料水は必須になります。

基本的に、管理されているテント場では、飲料水を手に入れることが出来ます。どのように飲料水を手に入れられるかはだいたい、以下のパターンになると思います。

  1. (テント場を管理する)山小屋が管理している水場があり、自由に汲むことが出来る。
  2. 山小屋で有料で買える(上限が設定されている場合がある)。
  3. 避難小屋(管理人がいない)などに隣接するテント場などでは、沢の水を汲み、煮沸するか浄水器を使い、飲める水にして使用する。
  4. 冬季は雪を溶かして飲料水にする。

その他の方法としては、スタート時から、1日目の行動分、テント泊分、2日目の行動分、に必要な全ての飲料水を背負う。という方法もあります。僕自身、飲料水の確保が確実に出来るか分からない時はこの方法を使います。ただし、一泊二日で、スタート時に4L〜5L(1人分)の水を背負わなくてはならないので、かなり大変です。また、スタートではなく、ルートの途中に(確実に入手出来る)水場があるような場合は、そこで手に入れることもあります。

まぁ、基本的に山小屋が管理しているテント場では、ほぼ(無料か有料の違いはありますが)確実に入手出来ます。たとえ有料でも、水ならばそれほど高い金額を取られることはありません。

テント内での飲食

原則、テント内で火を使うのは禁止です。しかし、雨が降っていたり、厳冬期だったりすると、外での調理は難しいです。やむなくテント内で調理する時は細心の注意を払う必要があります。火を扱うのですから、火事はもとより、結構あるのが、火にかけている鍋をひっくり返すことです。まだ沸いていない場合はただ濡れるだけ(季節によれば、これが命に関わります)だけど、熱湯だったら大変です。僕は今のところ、火にかけている鍋はひっくり返したことは無いですが、鍋に水を入れている時にひっくり返したことは何度かあります。量がそれほどでもなかったので、大事には至りませんでしたが・・・。

僕は基本的にソロテント泊が多いです。しかし、テント内に2人、3人いる場合は特に注意する必要があります。2人いれば、鍋に水を移す時に、1人が鍋を押さえて、もう1人が、水を入れるという連携プレーが出来る反面、手が4本になるので不意に鍋を小突いたりする確率も倍になります。どちらが良いと言うことでは無く、それぞれで注意が必要だということです。

以前、厳冬期の八ヶ岳のテント場でテント泊をしていた時に、どこからともなく、突然、
「アチ〜!」
という声が聞こえてきました。その後の会話を聞いていると、被害はそれほどでもなかったようですが、どうやら鍋をひっくり返してしまったようです。それも、そこそこ熱いお湯を・・・。

まぁ、そういったこともあるので、テント内での調理には細心注意が必要だということです。

暖かい時期で雨が弱い時は、テントの入り口を開けて、テント内に座り、前室で調理をすることもあります。しかし、基本的に僕の場合はお湯を沸かす程度で食べられるものが多いので、テント内で調理して食べることが結構あります。ただし、熊が多い地域だと熊を誘い込むことになるかも、なので、要注意です。

高所でのテント泊では

また、これは高所にテントを張る場合ですが、標高が高くなれば、気温が下がるのは知っていると思いますが、そのほかに湿度も下がりますなので、乾燥気味になります。するとどうなるか? 女性の場合はお肌が気になると思います。しかし、女性は通常化粧品を持っていることが多いので、化粧水を持っているだろうから大丈夫だと思いますが、男性は基本的にそんなものは持ち歩きません。必要なら男性でも、小さな容器に入れて持っていくことをおすすめします。

また、乾燥しているので、通常より喉が渇きやすくなります。なので、僕は高所でテント泊をする時は、必ず、枕元の手の届くところに水筒を置くようにしています。中身は温かい時期なら水ですが、寒い時期は温かい甘いコーヒーやミルクティーを入れる場合もあります。

その他にも高所ならでは問題もあります。ご存知、気圧が下がることによって引き起こされる高山病ですね。標高が2,500mくらいから症状が出る人もいれば、通常は3,000m以上から出る人が多いようです。僕もこの辺りの標高から身体に異変が起こります。特にテント泊の場合は重い荷物を担いだ後にテント内で横になるのですから、体への影響は大きいと思います。なので、僕は標高が高いところではテントを立てた後はすぐにテントには入りません。前述もしていますが、翌日のルートを確認したり、山バッジやアルコールを買いに山小屋に行ったり、水場に水をゲットしに行ったり、トイレに行ったりと、すぐには身体を休めずに、しばらくは標高に身体を慣らすようにしてから、テントに入るようにしています。

それでも体調がおかしくなって、時間経過によって悪化しているようだったら、速やかに下山をオススメします。高山病には標高を下げるのが一番効果的があると思います。

起床からテント撤収

山の朝は早いです(山の夜も早いです。大抵の場合は午後8時〜9時頃には静かになります。下界のキャンプ場のように午前1時〜2時くらいまで騒ぐなんてことは稀で、そもそもNGです)。なので、テント場では午前4時位にはザワザワし始めます。もちろん、山頂で御来光を見ようなんて場合はもっと早い場合もあります。通常は6時〜7時位の間に出発する人が多いような気がします。

基本的に僕はスロースターターなので、周りがザワザワし始めても、まだ、シュラフ内でぬくぬくしています。周りが出発した頃に起きだして、のんびり朝食を摂り、テントをたたみ始める頃には、すっかり太陽は上がり、混んでいたトイレも(繁忙期、人気のテント場ではトイレ渋滞が凄いです)人がまばらになった頃にやっとスタートすることが多いです。以前は起きてからスタートするまで約1時間掛かっていたのですが、最近では1時間半掛かるようになりました。グータラに磨きがかかっています。

まあ、僕のことはさておき、基本的にその日のスタート時間を決めるのは、その日の行動内容によります。(僕だって、長く歩かなくてはならないような場合は、暗いうちに出発するとこもあります。レアなケースですが・・・)テント泊で連泊するような場合は、次のテント場に午後3時〜4時頃には着くように出発します。もし、下山後に公共交通の使用を予定している場合などは、その時間に合わせます。下山後に温泉に入ろうとしている場合などは、その時間を考慮します。この時、ギリギリの時間を設定すると、最後に走ることになりかねないので、時間は余裕を持って設定しましょう。

いなかた

出発する時間は、前日の寝る前(実際には夕食を摂りながら)に、翌日のルートを確認しながら決めます。それと、前日にもう一つ必ずやることがあります。それは(明るいうちにすることが多いです)、翌日のルートを確認します。厳密に言うと、ルートの入り口です。テント場から四方にルートが伸びていることもあります。まだ、暗い内に出発するような場合は、道標が確認出来ない場合も(文字が見えないということではなく、道標そのものの存在が確認出来ないこともあります。それ以前にまだ頭が寝ている場合もあります)あるので、ルートの入り口は前日の明るいうちに確認しておくようにしています。以前にそれで、間違ったルートに進んでしまい、1時間以上ロスしたことがあります。
出発する時間が決まったら、あとは逆算して寝ます。普段3時間しか寝ていないから、3時間の睡眠でいいや。とは思いません。基本8時間は時間をとるようにしています。とは言っても普段そんなに寝ていないので、そんなに連続では寝れませんが、疲れているせいもあって普段よりは長くな寝れているみたいです。いまのところ、夜中に何度か目を覚ましながらも、少しの朝寝坊で済んでいます。
以前本当に疲れて、シュラフに潜って目をつぶったのは良いですがそのまま朝まで約10時間一睡もできないことがありました。でも、横になって目をつぶっているだけでも、身体は休まるようで、翌日は普通に行動できました。まぁ、これは真似しないように・・・。

テントを畳んだら、基本はスタッフザックに押し込みますが状況によっては、直接ザックに押し込む時もあります。まぁ、濡れていないという条件付きですが、直接ザックに押し込むときは、その他の装備に引っかかってテントが裂けないように注意しなくてはならないので、めったにやりませんが・・・。

また、テント泊初心者が経験する不思議現象で、なぜか前日までキレイに収まっていたスタッフザックに翌日になると入らなくなるという現象が起きます。不思議ですね〜、でも大丈夫、それはテント泊の神様がテント泊の初心者にいたずらして歓迎しているってことです。何度か経験すれば、必ず元のように収納できるようになります。だって、元々はちゃんと収まっていたんですもの、収まらない訳がないじゃないですか・・・。もし、何回やってもできるようにならなければ、テント泊の神様に嫌われているってことでしょう。お供え物でもしてくださいwww。

補足

僕はテントを畳み終わったあとは、かならず、テントを張っていた地面をデジカメに収めています。理由はいくつかあります。

  1. 忘れ物、落とし物がないかのチェック用。(写真を撮ることによって、意識を地面に集中させる)
  2. 僕はなならずデジカメの日時は秒単位で正確に合わせています。なので、出発時間(写真は出発する寸前に撮ります)が正確に分かります。僕の古い山行記事を見ると必ず写真の下に時間があります。あの時間はプラマイ数秒以内のかなり正確な時間になっています。なので、あるポイント間の正確な移動時間が分かったり、○○○○年○○月○○日 ○○時○○分時点で僕がどこに居たのか正確に分かるようになっています。なので、僕の山行記事には大概テントを撤収したあとの地面の写真があります。他人が見てもなんだか分かりませんよね・・・。

上記の理由で写真を撮っています。

テント内のゴミを出す

これは自立式のテントじゃないとやりにくいけど、自立式のテントのポールを抜く前に、入り口を全開にして、ポールを掴んで、静かにテントを持ち上げます。そして、入り口を下にして、テント全体を軽く揺らと、中のゴミが出てきます。ゴミといっても、通常のゴミはもちろん持って帰る必要がありますか、この場合のゴミとは、枯葉や小石、砂、または虫などのことを指します。これらって、意外にテント内に入り込むんですよねー。

ただし、このやり方はテントにかなりの負荷を掛けます。なので、メーカーはあまり推奨していません。なので、やる時はなるべくテントに負荷をかけないように慎重に行います。

テントを撤収した後は必ず、テントが立っていた周辺の地面を確認しましょう(僕は前述したとおり、写真を撮ることによって、地面に意識が行くようにしています)。意外に細かなものが落ちていたりします。もし、明らかに自分以外が落としたものが見つかったら、それが明らかにゴミ(キャンディの包み紙のようなもの)だったら、回収しましょう。恐らく誰かが知らぬ間に落としてしまったのもだと思います。山を愛する人間で故意に落とす人はいないデスっ! 

また、お財布やスマホのような(撤収する前に気づきそうですが・・・)、明らかな落とし物(忘れ物)の場合は、すぐ近くにテント泊をしている人がいる場合は一応、落とし物はありませんか? と聞いてみましょう。誰もいなかった場合はそこのテント場の管理者(通用、山小屋の人)に相談するのが良いと思います。管理者がいないよう場合は、下山後に最寄りの警察に届けるのが良いと思います。手間はかかりますが・・・。また、最近ではSNS、特に山のSNSを利用するのも手かもしれませんね。まぁ、どのくらいの確率で落とした人に届くのかわかりませんが・・・。そのときには写真も撮ると思います。しかし、間違っても個人情報を写してはいけません。かつ、これだったら落とした人なら一発で分かるような写真にしましょう。

ただし、落とし物でも、すぐに気がついて取りに戻ってきそうなものは、目立つところに置いておく場合もあります。よく登山道の脇の木の枝に手袋の片側やタオルなどがぶら下がっているのを見たことがあるでしょう。物によってはこうするのも一つの方法ですが、判断は難しいですが。

チェックアウト

通常のホテルなんかは、チェックアウトの時は、ルームキーを返すの返却または精算する必要があるので、受付でチェックアウト処理をする必要がありますよね。無いところもありますが・・・。

では、山のテント場ではどうするの? か? 基本的にはテントを畳んだらそのまま出発出来ます。料金はチェックインの時に払っています。ただし、チェックインの時に、テントに付けるプレートなどを預かっている場合は、それを返却する必要があります。大抵の場合は受付付近に回収ボックスが置いてあります。分からない場合は、チェックインの時に確認しておくと間違いがないと思います。

僕は初めて、涸沢でテント泊をした時は、これが分からず、
「これ(プレート)は帰るときにどうすればいいんですか?」
と聞くと、
「(建物の入り口の脇を指差して)帰るときは、あそこの箱に返却してください」
と教えてくれました。

このプレートは基本的には無いテント場が多いです。でも、たまにこのシステムを採用しているところもあるので、間違って持って帰らないようにしましょう。もっとも、涸沢のプレートはなかり大きいので、故意でななければ持って帰ることもないと思います。

また、時には紙の荷札のようなものをテントの見えやすいところに付けておいてください、というところもあります。こっちの方がプレートタイプよりは多いような気がします。この場合はそのまま持って帰っても大丈夫だと思います。不安な時はチェックインするときに確認しておきましょう。

また、この荷札は小さく、雨に濡れると脆くなるので、知らないうちに落ちていることもあります。なのでかなり頑丈にテントにくくりつけます。僕はテントを回収する時は、この荷札とともにテントを丸めちゃいます。連泊なら、次のテント場でテントを張るときに外します。また、一泊の場合は帰宅後に外します。なんでそうしているんでしょう? なんとなくです! とにかく、テント場合には落とさないようにしましょう。

帰宅後のテント

僕は帰宅後にはテントをベランダに広げて、十分に乾燥させます。時にはテントをひっくり返して(上下ではなくて裏表)乾燥させます。本当は、紫外線に長時間当てるのはよろしくないんでしょうが、とりあえずこれで、テントの中に臭いやカビが付くこともなく、10年くらいは使えています。

また、忘れがちですが、テントが濡れているときはポールも濡れていることでしょう。忘れずに一緒に乾燥させまさしょう(理由は次回の記事に書くつもりです)。


長々と書きましたが、最初は誰でも分かりません。そんな時は知っている人に聞くのが一番です。そうやって経験を積んでいくと、どんな場面にも対応出来るようになると思います。なので、初めは無理をせず、楽な方法を選択し、テント泊を楽しみましょう。山の世界が広がりますよ〜!

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