前日(当日)の午前2時までどこに行くか決まらず、とりあえず寝て起きてから登山地図を開いて場所を決定しました。通常なら前日までに決まってある程度下調べをしてから当日を向かえるけど、今回はそれも出来ず、結果、大迷走する羽目になりました。こうやって人は遭難するんだな、と勉強になった山行でした。
山行データ
山行日 | 2015年06月20日(土) | ||
---|---|---|---|
コース | (スタート)駐車場〜世附権現山登山口〜(本権現南東尾根コース)〜世附権現山〜(本権現〜ミツバ岳コース)〜大迷走〜ミツバ岳〜ミツバ岳登山口〜駐車場(ゴール) | ||
山 名 | 世附権現山(1019m) ミツバ岳(835m) | タ グ | |
山 域 | 丹沢エリア | 累積標高 | (+)1,291m |
歩行距離 | 12,545km | 所要時間 | 06時間04分 |
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山行記録
【09時08分】
寺ノ沢橋を渡った少し先にある駐車場に車を駐めてスタート。
【09時08分】
丹沢湖と言えば私にとってはカヤックで遊んでいた湖(人造湖)。そういえばこの周辺の山は初めてかも・・・。
【09時10分】
まずは、権現山の登山口に向かう。寺ノ沢橋を渡った所にハーネスをとヘルメットを装着した人が多数いたけど、沢登りのルートでもあるのか?
【09時14分】
もう一つの駐車場には多数のバードウォッチャーがいた。高価そうなレンズを装着したカメラがズラッと並んでいた。
【09時17分】
ミズキの花。
【09時18分】
いくつかのトンネルを潜ります。å
【09時20分】
世附大橋を越える。渡りません。
【09時21分】
青空が出てきた。
【09時22分】
荒井沢洞門を越える。
【09時24分】
あの尾根に向こう側から取り付きます。
【09時26分】
このトンネル(落合隧道)を超えた所が登山口。
【09時32分】
トンネルを出てすぐ左に・・・
【09時32分】
・・・登山口がある。
【09時33分】
山頂までは2.8km。コースタイムはおよそ2時間。
【09時33分】
確かに初心者向きのコースではないものの、踏み跡も道標もしっかりあるので、ある程度山歩きに慣れていれば特に難しくは無いと思う。あくまで個人的な感想ですが・・・。
【09時33分】
まずは階段・・・。
【09時33分】
トンネルを見下ろす。
【09時34分】
ジグザグ登って・・・
【09時36分】
・・・尾根の上に出た。
【09時37分】
ここでウィンドブレーカーを脱いで、ストックを出す。
【09時40分】
しばらくは尾根を直登する。
【09時41分】
手摺もあれば・・・
【09時41分】
・・・道標もしっかりしている。
【09時42分】
道もしっかり整備されているじゃんって思ったけど、これはこの先にある東京電力の施設の管理路か?
【09時43分】
ここからは植林地の斜面をジグザグ登っていく。
【09時44分】
鹿柵。扉はあるけど開いたまま。っていうか、下部が土に埋まっているので閉められない。この後ジグザグに登っているために鹿柵を出たり入ったり(入ったり出たり?)を何度か繰り返す。
【09時45分】
斜面は急だけど、道は大きくジグザグに付けられているのでとても歩きやすい。
【09時46分】
見事に枝打ちされてませんね・・・。わざと節のある木材を生産しているのか?
【09時51分】
何かの卵か? カエル?
【09時52分】
新緑がキレイ。
【09時54分】
何だ?
【09時57分】
謎の石垣。
【09時57分】
謎の施設。
【09時58分】
上から見たところ。
【09時59分】
ルートから外れた所に手摺がある。昔は登山道があったのか?
【09時59分】
道標は要所々々に付けられている。
【10時04分】
違う尾根に取り付いた。
【10時04分】
あと2km。
【10時05分】
ここからは少し急になる。
【10時06分】
丹沢らしい道だね。
【10時08分】
ルートが分かれている。尾根上と左に下っている。
【10時08分】
マーカーが付いているのでコチラ(左)かと思ったら・・・
【10時08分】
・・・コッチじゃない。
【10時09分】
尾根上が正解。
【10時10分】
秋に来てもキレイだろうな・・・。
【10時13分】
広い尾根を進む。
【10時19分】
鹿柵の脇を進む。
【10時20分】
カエデの種。風に乗ってクルクル回りながら広範囲に散布するための羽が付いている。
【10時20分】
661mのピーク。
【10時20分】
あと1.7km。
【10時22分】
緩やかに下る。
【10時24分】
あと1.5km。
【10時33分】
きのこ。
【10時38分】
緩やかな登りが続く。
【10時39分】
この位の斜面が続けば楽なんだけど・・・。
【10時42分】
756mのピーク。
【10時43分】
あと900m。ここから少し下って・・・
【10時45分】
・・・鞍部からの登り返し。
【10時47分】
さぁ、ここからがこのルートの核心部。急登が続きます。雨の日に下りでは使いたくないな・・・。
【10時51分】
岩混じりになった。
【11時02分】
なんか顔に見えない?
【11時02分】
チョットは緩やかになったけど、まだまだ急な斜面が続く。
【11時04分】
あと500m。
【11時20分】
ネジネジのブナ。
【11時20分】
あと300m。ここからは・・・
【11時21分】
・・・緩やかになる。
【11時27分】
ん? もう高いところは無いぞ。
【11時27分】
権現山山頂! 登山口から休憩込みで約2時間弱。コースタイム通り。
世附権現山 – Spherical Image – RICOH THETA
【11時33分】
ちょっとガスってきたな・・・。
【11時34分】
山頂から1段下がったところにベンチがある。
【11時34分】
ここがミツバ岳分岐。
【11時37分】
当初はミツバ岳山頂で昼食にしようと思っていたけど、ベンチがあったので変更してここで昼食にする。この選択が後々大きな意味を持つことになるとはこの時は夢にも思っていなかった・・・。
【11時53分】
30分ほどのんびりしてミツバ岳に向かう。地形図を見る限りでは、下り基調の稜線を進むだけなので、特に難しいことは考えていない。ただし、1ヶ所尾根を外れて支尾根に移る所があるがここだけは気にしていた。
【11時54分】
踏み跡もしっかりあるし木に、これでもかっ! ・・・
【11時54分】
・・・
【11時57分】
・・・
【11時58分】
・・・
【11時59分】
・・・ってマーカーもあるので快調に下る・・・。でも、このマーカーを信じてはいけません。これは測量用のマーカーです。
【12時11分】
あれ? そう言えば先程から踏み跡が無い(木のマーカーは続いている)・・・。尾根を外れる所を過ぎたかな? と一度登り返した。この時、正しい分岐地点まで戻っていたけど、どうしても尾根を外れるルートが見つからなくて、再び尾根を直進してしまった・・・。そしてマーカーもこの辺りから南に向かって行ったので、てっきりここが尾根を外れるポイントだと思ってしまった・・・。ここからが迷走の始まり始まり・・・。
【12時12分】
マーカーが続いているので、踏み跡が無いことなどさして気にもせずどんどん下る。
【12時15分】
目の前を何かが動いたのでよく見るとカエルだった。それにしても地面の模様と同じすぎ・・・。
【12時17分】
マーカーは続いているも斜面は急になるばかり・・・。
【12時27分】
きのこ・・・。まだ写真を撮る余裕もある。この時はルートを外れている可能性など微塵にも感じていなかった。
【12時28分】
枯れてるけど立派なモミ(?)。
【12時55分】
途中何度かマーカーを見失って右往左往する。でも、大体ずーっと下ると再びマーカーがあるのでドンドン下ってしまったが、ふと気付くと沢の音が大きく聞こえるようになっていた。それに、権現山を出てすでに1時間が過ぎている。コースタイムが50分ほどだけど結構速いペースで歩いていたのでこれはおかしいと感じ始める。でもさらに下にはマーカーが続いている。
ここで初めてGPSを出して自分のいる場所を確認する。この時点で標高が600m。ミツバ岳が835m。一度下って登り返すにしても下り過ぎだ・・・。地形図で確認しても権現山からミツバ岳へのルートの最低部が約790m。200m近くも低い。位置ももう少しで大又沢にぶつかるところにいる。やはり尾根を外れるポイントを間違えたようだ・・・。これが大山のように土地勘があるところならば、ええい、行っちゃえ! ってなるけど、この辺りは全くの初めてなので、セオリー通り登り返すことにする。
【12時56分】
振り返ると、絶望的な急斜面が目の前に立ちふさがっていた・・・。でも、登り返さないわけにはいかないので、一歩一歩慎重に登る。
それにしても権現山で昼食を食べたのは大正解だった。
【13時11分】
ひたすら登る。一応分岐ポイントの怪しい箇所の目星はあったけど、その他の場所でも念の為確認する。
【13時51分】
登り返し初めてから約1時間。怪しいと思っていた場所まで戻ってきた。ここに来るのは3回目。最初に変だなって思った時もここまで戻ってきていた。よく見ると木で通せんぼしているように見える。これは最初に気付いていた。
【13時52分】
上の写真から数メートル下がったところ。こう見ると踏み跡は左に逸れているように見える。最初に来た時は単純に倒木を避けるために左から回りこんでいるもんだと思い込んでしまった・・・。2回目に来た時は踏み跡を追ってみたけど、支尾根への分岐地点が不明瞭で結局直進してしまった。というのも、直進した少し先にマーカーがはっきりと見えたからだ。さすがに3回目となると慎重に踏み跡をたどる。
【13時54分】
ここが支尾根への分岐。左に下るのが正しいルート。ちなみに権現山から10分弱くらい下った所に分岐がある。15分歩いて分岐が見つからなければおかしいと思ったほうがよいと思う。ミツバ岳から権現山に向かう場合はひたすら上を目指せばいいのでコチラのほうが楽かも・・・。
【13時59分】
少し下ると踏み跡がしっかり確認出来る。結局2時間ほどロスしてしまった。
支尾根に入ってしばらくすると人の声が聞こえた。もちろん姿は見えない。権現山の山頂にいる人の声が風に乗ってここで聞こえたのか? それにしても近すぎるように聞こえる。まぁ、風に乗ったら距離感なんてわからなくなるけど、もしかしたら、出発した時に見た寺ノ沢方面に入っていった人たちの声かな??? ちなみにこの日は最後まで誰一人とも会いませんでした。先週の検見ヶ丸【】なら誰とも会わないのは納得出来ますが、権現山などは一般登山道が通っている山なのに誰とも会わないなんて・・・。
【14時11分】
ミツマタの木がそこかしこに見られるようになった。
【14時20分】
樹林に囲まれたピーク・・・
【14時20分】
・・・ミツバ岳到着。権現山から約2時間半・・・。もし、ロスが無くてまっすぐ来られたら、わずか35分・・・。ずいぶんと遠回りしたな・・・。
【14時26分】
最後のエネルギー補給。
【14時27分】
10分弱休憩して、下山しようと思ったら、一部丹沢湖が見下ろせる場所があった。そう言えば、今日はずっと展望の無いルートを歩いていていたんだ・・・。
【14時31分】
ここからは道標がある。
【14時35分】
広葉樹林帯をジグザグに下る。
【14時38分】
植林地帯をジグザグに下る。
【14時46分】
倒木をくぐって・・・
【14時46分】
・・・またいで、ひたすら下ると・・・
【15時06分】
・・・道路が見えた!
【15時08分】
ミツバ岳山頂から40分程で・・・
【15時08分】
・・・下山・・・。
【15時08分】
最後、ちょっと急な所を下っていたと思ったら、この岩場の縁を下っていたんだ・・・。
【15時09分】
滝壺橋からちょっとだけ見えた滝壺沢の滝。
【15時09分】
あとは車を駐めている所まで車道歩き。
【15時11分】
登山口から3分程で駐車場に到着。紆余曲折はあったけど無事ゴール出来て良かった・・・。
【15時31分】
三保ダムの駐車場から見た世附権現山(右)とミツバ岳(左の平らなところのどこか)。
普段、山登りで使用している地図は昭文社の山と高原地図で、今回のようにバリエーションルートを歩く場合は二万五千分の一の地形図を併用することが多いですが、今回は初めての場所と当日に決まった為に二万五千分の一の地形図を用意出来ませんでした。その代わりその2枚の地図を足して2で割ったような西丹沢登山詳細図を使用しました。この地図は情報量的には二万五千分の一の地図ですが、実際の紙面はそれを拡大して一万六千五百分の一の地図になっています。二万五千分の一の場合は地図上の1cmは実際の250m(傾斜は考慮していません)になりますが、一万六千五百分の一だと・・・(計算している)・・・165mになります。今回の場合だと権現山山頂から尾根を外れる分岐まで約2cmなので、二万五千分の一の感覚だと500mm移動した辺りに分岐ポイントがあることになります。通常私の歩く速度の計算では500m移動するのに登りだと約15〜20分(もちろん傾斜によって大きく変化します)、下りだと10〜15分ほどかかります。これを一万六千五百分の一の地図に変換すると地図上の2cmは実際の330mになります。移動時間は10分前後になると思われます。今回の実際のGPSのログを見ると権現山から分岐ポイントまで約300mで移動には約6分ほどかかっています。いつのも地形図から見る時間の感覚だとずいぶんと手前に分岐ポイントがあることになります。この微妙な感覚のズレが分岐ポイントの読み違いをした要因の一つだと思います。つまり、勘違いと思い込みが今回の最大原因だったということですね。地図を使うにはちゃんと縮尺を確認して使わなくちゃイカんということですね・・・反省・・・。