【古道】中之倉古道を歩いてきました

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中之倉古道を歩いてきました。って言っても、ほとんどの人が、「ドコ? ソコ?」と思うでしょう。なので、以下に世界に一つしかない地図を貼っておきます。

おいおいおい、こんな地図じゃ分かんねーよ! と言う、大多数の人類のために以下にGoogle Mapへのリンクも貼っておきます。

場所が分かったところで、なぜ僕がここに行ったのか? 過去の僕のブログ記事を読んでいる、という希少人類の方は、僕が数ヶ月前に富士五湖のひとつの本栖湖の周辺に一泊旅行に行ったのを知っているでしょう。その時にこの古道を見つけて歩いたのですが、その時は足の調子が良くなかったので(詳細は以下にリンクを貼っておきます)、後日改めて来ようと思いました。どうせ行くのなら、紅葉の季節がいいんじゃね? とも思い、この季節に行ってきたというわけです。

いやいや、お前のことはどうでもいいよ、そもそも中之倉古道って何なんだ? って声が聞こえてくるのも時間の問題そうなので、その前に、解説板にあった説明を転記しておきます。

中之倉古道とは?

中之倉古道

古くは、甲府から富士川沿いに東海道へ向かう駿州往還(川内路)と甲府から精進・本巣より富士宮へ向かう中道往還を結ぶ間道として利用されてきました。道沿いには世界文化資産である富士山の信仰や芸術・文化との関係性が認められている「富士講碑」をはじめ、「馬頭観音」「石仏群」などがあり、当地の歴史を偲ぶことが出来ます。また、沿道の清らかな渓流には「魚留の滝」や「釜の淵」があり、涼やかで美しい景観を楽しむことができます。

中之倉古道の入口に到着です。ここに来るまでの高速道路で、間違えてかなり手前で降りてしまったことには触れずに、無事、中之倉古道に到着しました。

左には解説板があり、右に見える白いガードレール橋が……

……入口になっています。しっかりとした道標があるので間違えることはないでしょう。とは、高速道路をかなり手前で間違って降りてしまった僕には何も言えませんが……。

橋を渡ったらすぐ右側に、阿修羅像(?)がお出迎えしてくれます。これから歩く古道への期待感が高まります。

とは言うものの、しばらくは車道歩きです。左下には沢が流れています。

ガードレール橋を渡って5分ほどで、分岐があります。ここを左に……

……曲がります。

道標もあります。ちゃんと前を見て歩いていれば見逃すことはないでしょう。とは言うものの、ちゃんと前を見て運転していたのにもかかわらず、間違って高速を降りてしまった僕には何も言えません。

先ほどのガードレール橋のたもとに、中之倉古道 入口と書かれていたけど、実質的にはここが入口でしょう。なので、便宜上、ここを真の入口と呼びます。

さぁ、いざ行かん! あっ!ボケた。

紅葉の季節に来たつもりだったけど……

……ちょっと微妙かな? 基本的に針葉樹が多いけど、所々に色付く紅葉樹があるのは前回来た時に確認済み。もう少し鮮やかになるかと思ったけど、ちょっと早かったかな?

真の入口から入ってすぐに橋(川頭橋)があります。ここから常葉川の右岸に移ります。

橋の上から上流を見てます。紅い色が欲しいところですが、これはこれでヨシ!

橋を渡るとすぐに壊れた小屋があります。これはちょっと興醒めですが、壊すのだって簡単じゃないだろうから仕方ないですね。自然に呑み込まれるのを待ちましょう、気長にね。

右下に沢が流れています。古道とは言え、視点を変えれば生活道路ですよね。なので先ほどの壊れた小屋とか生活痕がいたるところにあります。道の右側の見える黒い塊は椎茸栽培用のホダ木かな?

道の左側、つまり山側にポッカリと穴が開いていました。入口の解説板に坑道跡とあるけど、これのことかな? 中を覗いてもそれほど深くない。ほんの数メートルで行き止まりになっています。

鉱山跡って言ったって、何を採掘していたんでしょう? ここの南側に湯之奥金山遺跡があるので、ここでも金を採っていたってことな?

鉱山跡の少し先に石仏群があります。

小さい橋を渡ります。しかし、濡れて苔生しているので、よく滑ります。とってもよく滑ります。えっ? 僕? いやいや転んでなんかないから、いや、ホントホント。みんなは気を付けてね!

右下に沢が見えます。ルートの往路は緩やかな登りになっています。普段山登りをしている人にはもはや登りとは言わないレベルだし、山登りをしない人でもそれほど苦ではないでしょう。

右下にりっぱな石積があります。これは比較的近年のものじゃないのかな? 炭焼小屋や造林小屋でも建っていたのでしょうか?

ここの橋は「棚下橋」と言い、ここを渡って再び右岸へ。この橋から上流がこの古道一番の映えスポットになります。

魚留の滝。この滝は少し離れたところから見えていて、あまりにも水の落ち方がきれいだったので、砂防ダムから落ちているんだと思ったら、自然の一枚岩を滑り落ちていました。高さはそれほどでもないけど、周りの景観も含めて、見る価値ありです。

魚留の滝 のすぐ上に 釜の淵 と呼ばれるところがあります。ここも一枚岩を流れ落ちているんですが、特徴的なのは・・・

・・・すぐ上の大岩です。川の上に覆いかぶさるようになっていて、川はその下をトンネルを潜るように流れています。自然にこうなっているんですかね。中之倉古道はここを見るためだけに来てもいいくらいです。

それにしても、上の写真を見てもわかるように、この自然の造形美を撮ろうと思っても絶妙な位置に木が邪魔をしているんだよね。ベストポジションは見つかりませんでした。

ところで、この大岩、上に乗れそうですよね。絶対に昔の子供達の絶好の遊び場だったんじゃないかな。

釜の淵 を越えると・・・

・・・開けたところに出ます。民家もあります。この辺りは昔から集落があったようですね。

おかぶた橋 と変わった名前の橋を渡ると・・・

・・・何やら古そうな石碑が建っています。高さは2mちょっとくらいですかね。

これが 富士講碑 と呼ばれるもので、この中之倉古道の終点になります。それにしても富士講の碑がなんでここにあるんでしょう? もちろん位置的には富士山はすぐ近くにあります。ここから中之倉峠を越えて本栖湖、精進湖、西湖、河口湖と進んで、富士吉田の恩師の家で一泊して山頂を目指すのだろうか? それとも別のルートがあるのか?

ちなみに古道の真の入口からここまでは、のんびり歩いて20分ほどでした。普通に歩けば15分ほどでしょうか。車道の部分を入れても、往復1時間は掛からないと思います。

実はこの沢沿いにはまだ先にルートが続いているようです。先ほどの おかぶた橋 を渡ってすぐ沢沿いの右岸側にルートは続いているようです。ここを進むと中之倉峠を越えて本栖湖畔に出ます。または中之倉峠から稜線を進んで精進湖畔に出ることも出来そうです。しかし、ここから中之倉峠まではかなりの標高差があるので一筋縄ではいかなそうです。でも行ってみたいですね。ただし、案内板によると崩壊している箇所もあるようなので、要注意です。

この辺りの集落は昔からあるんだろうな。

さて、ふたたび おかぶた橋 を渡って左岸側に戻ります。

左岸、右岸とは?

先ほどから、右岸とか左岸とかって言っていますが、山登りをしている人は知っていると思いますが、馴染みの無い人もいると思うので簡単に説明しておきます。

仮に自分が沢(川)の真ん中に立っているとしましょう。そこで、上流側(水が流れてくる側)を背に、下流側(水が流れていく側)を正面にした時、右側が右岸、左側が左岸です。

上の写真ですと、沢は左から右に流れています。なので、橋のこちら側は右岸、橋の向こう側が左岸となります。とりあえずは、上から下を見る。とでも覚えておけば良いでしょう。

と言うわけで帰りましょう。

帰りはさっさと進んで車道に戻ってきました。

実はここで、回れ右してもう一往復しました。二度目は動画を撮りました。このブログのYouTubeチャンネルにアップしようと思って撮影したんですが、帰宅後に再生してみたら、そもそも動画って撮り慣れていないのでつまらないものしか撮れませんでした。なので、公開するかどうかは未定です。

車のところまで戻ってきました。ちょっと見にくいですが、左右に通っている道が国道300号線で、右に行くと本栖湖、左は身延です。写真では見えませんが、左右どちらも画面が切れた辺りでトンネルになっています。

こちらが右側の本栖湖方面です。こちら側のトンネルはループ状になっています。一番下の解説板を見て貰えば、ループなんだなと分かると思います。しかし、実際に運転しているとトンネルの中なのでどのくらいループしているかは分かりません。ちなみにトンネル名は「灯 第一トンネル」です。

本栖湖側から来るときはループトンネルを抜けたらすぐに左折する必要があります。こちら側からだとトンネルを抜けたら左手前方向に中之倉古道の案内板が見えるので、ぼーっとしていると通り過ぎます。なのでループトンネルの出口が見えたら左にウィンカーを出しておいた方が良いでしょう。万が一、通り過ぎてしまったら慌てずに、次のトンネルを抜けてから安全なところでUターンししてくれば良いでしょう。

こっちは反対側のトンネルで身延方面です。トンネル名は「灯 第二トンネル」です。身延からはトンネルを出て右前に案内板が見えるので、本栖湖側から来るより分かりやすいと思います。こっちも万が一通り過ぎてしまったら慌てずに次のトンネルを出てからUターンしてきましょう。

また、中之倉古道にはトイレはありません。なので、本栖湖側から来る場合は本栖湖畔にあるトイレを利用しましょう。ゆるキャン△を観たことがある方なら、第1話の最初でなでしこが寝ていたベンチのすぐ後ろがトイレになっているのでそこを利用するのをお勧めします。

また、身延方面から来る方は中之倉古道の手前に「道の駅 しもべ」があります。

また、どちらから来るにしても、ここに来るには、マイカーまたはレンタカーがお勧めです。公共交通もあるとは思いますが(未確認)、かなり不便だと思います。また、チャリンコで来るのもかなりハードだと思います。もっとも、ゆるキャン△のリンちゃんは身延からは本栖湖まで自転車で行っていたので、挑戦したい方は頑張ってください。

最後に、案内板を表示しておきます。

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