【湖一周】富士五湖を歩いて一周してきました[河口湖編]

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山中湖編に続いての富士五湖一周シリーズの第二弾です。

二泊三日の予定で富士五湖を歩いて一周しています。1日目に山中湖、河口湖、2日目に西湖、精進湖、3日目に本栖湖を回るつもりです。

今回は1日目のニ湖目の河口湖を回ります。バランスで考えると、1日目(山中湖、河口湖)がもっとも長く、2日目(西湖、精進湖)、3日目(本栖湖)と距離が短くなっていきます。1日目さえ乗り切れば、2日目、3日目はのんびり歩けると思うので、1日目を長く設定しました。当初は3日間でそれぞれ同じくらいの距離にしようかと思っていましたが、移動が大変になりそうなので、単純に東から順番に歩くことにしました。また、台風が近づいて3日目には直撃しそうなので、あわよくば2日で五湖全てを歩ければなぁ、なんて虫のいいことを考えていました。しかし、河口湖を歩き終わった頃には五湖どころか三湖も怪しくなってしまいました。さて、河口湖で何があったのでしょう? 詳細は本文で・・・。

目次

山行データ

スクロールできます
山行日2022年08月11日(土)
コース(スタート)河口湖 富士山パノラマロープウェイ下駐車場〜(反時計回り)〜(ゴール)河口湖 富士山パノラマロープウェイ下駐車場
山 名
タ グ
山 域富士・御坂エリア
累積標高(+−)200m
歩行距離17km所要時間4時間10分
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マップ

山行記録

【13:26】スタート

河口湖には複数の無料駐車場がありますが、今回は湖の東南にある河口湖パノラマロープウェイの下にある駐車場に停めてスタートしました。ここからは富士山は見えません。

コロナのために一時期はかなり人が減ったようですが、少しは戻ってきたんでしょうか? 今日はかなりの人出です。

遊覧船の発着場もあります。人もたくさん乗っていますね。

河口湖は富士五湖の中では1番大きな湖です。一周約17kmあります。湖畔の歩道化は少しづつ進んでいるようですが、一周グルリと繋がるにはあと数十年は掛かりそうです。湖の東側は比較的に歩道は多く、逆に西側は歩道は無く、車道を歩くことになります。

湖の北側からは富士山が見えます。見えるはずです。今日はずっとこんな感じでしたけど・・・。

このトンネルを抜けると河口湖大橋です。トンネルを通らず左側からも向こう側に出られますが、遠回りになりそうなのでトンネルを通りました。でも、歩く場合は左に行くことをお薦めします。

トンネルを抜けると、以前来た時は狭い歩道の無い車道を通り、河口湖大橋の上を渡っていましたが、それは危険だったのでしょう、今は河口湖大橋の下をくぐるルートが作られていました。前述でトンネルを通らずに左に行った方が良いとお薦めしたのはそんな訳です。

河口湖大橋の下をくぐり(右上が河口湖大橋)橋の反対側から回り込んで橋の上に出ます。

もう少し広角で撮りたい・・・。コレじゃあ、湖の広さが全然伝わらないよね。

【14:03】ミス発覚!

あっ! こんなものが出来ていた。しかし、この道標は数ヶ所見ただけで、どのようなルートなのかは分かりませんでした。

一周グルリと繋がればいいのにね。

なんてことを思っていたら、重大なミスをしていることに気が付きました・・・。今回、と言うか、山登りやロングトレイルを歩く時は必ずGPS信号を使いログを録っているんですが、ここまで来てそのログが取られていないことが発覚! OMG!

以前はガーミンの専用機を使っていたのですが最近はiPhoneアプリの『ジオグラフィカ』を使用しています。これを使いログを記録しているんですが、今回はそれが出来ていませんでした。

いや、厳密に言うとスタートはしていたんです。さらに厳密に言うと、スタートしていた気にはなっていたんです。でもログは録られていませんでした。具体的に言うと、ログを録るにはトラック(歩いた軌跡を記録する)をスタートさせる必要があるんですが、今回はひとつ上のマーカー(任意のポイントを記録する)を記録するアイコンをタップしていたようです。もちろんマーカーを記録する画面とトラックを記録する画面が違うので、いつもならそこで気がつくんですが、今回に限っては、ほんの数日前に別のアプリをアップデートした際いつもの見慣れた画面が変更されていて、アップデートすると画面が変わるんだなぁ、と言う認識が頭の隅っこにあって、このジオグラフィカも割と頻繁にアップデートがかかるので今回は画面が変わったんだなぁ、くらいに思ってしまったんです。そのせいで間違いに気がついませんでした。思い込みって怖いです。それでもいつもならスタートして少し進んだところで、ログがちゃんと記録されているか確認するんですが、今回はそれも怠りスタートから40分も経ったところで確認して、気が付いたというわけです。

あ〜、やっちまった。

ここで僕は考えました。選択肢は3つです。

  1. 今回はログを録るのをあきらめる。
  2. スタート地点まで戻ってログを録り直す。
  3. ここ(河口湖大橋北側)をスタートして、一周して再びここまで戻ってくる。

さぁ、どれにするんだ?!

結局、5分間悩みに悩んで、引き返すことにしました。そうと決まれば、さっさと引き返します。そこでふと気が付いたんですが、来た道をそのまま戻るより、河口湖大橋を渡った方が車の停めてあるスタート地点まで戻るのにほんの少しだけど距離が短そうだ。

Aがスタート地点で、Bでミスに気が付きました。来た道(赤線)をそのまま戻るより河口湖大橋経由(青線)で戻った方が早い?

と言うわけで、急足で河口湖大橋を渡っています。本来なら左前に富士山が見えるビューポイントなはずです。そのため、昔はこの橋を(車やバイクで)渡るのには通行料が掛かっていました。もっとも、ビンボーだった僕には通ることは許されていなかったのは言うまでもありませ。ただ外から河口湖大橋を眺めているだけでした。僕もいつかはこの橋を自由に渡れるような人物になるぞっ! と心に誓ってから数十年、、、実際に自由に渡れるようになりました。他力本願ですが・・・。ワッハッハ・・・。

なんでなことを考えながら大橋を渡ります。

橋を渡り切ると、脇の階段から下に降り、急いで車の停めてあるところまで戻ります。

来た道をそのまま戻ると約40分くらい掛かるのに対して、河口湖大橋経由だと約30分で戻れた。やったー! 10分も短縮出来た! いやいや根本的に間違っているから・・・。

【14:33】再スタート

さて、気を取り直して、、、というか、不都合な記憶はさっさと消し去って、改めてスタートです。

アレ〜? なんか見たことのある景色だぞ! 気のせいか?

あれ? このトンネル・・・、トンネルをくぐるより、左の脇道を進んだ方がよさそうたぞ。何で知ってるんだ?

大橋をくぐる。ここも見たことがあるぞ。不思議だな〜。

【15:01】ミス現場まで戻ってきた

やっと記憶にない景色が・・・。

結局、丸1時間もロスしてしまった・・・。

河口湖大橋を渡って真っ直ぐ行くと御坂峠経由で甲府に行きますが、もちろん甲府には行かないので、ここを左に曲がります。

ここからしばらくは湖畔の遊歩道が続いています。歩きやすいです。先程のロスを取り戻すためにちょっとペースを上げます。写真も少な目になります。この措置がその後大きな意味を持つことになるとは僕自身知る由もありません。

歩きやすい遊歩道はつづきますが、このような遊歩道が湖を一周するのはまだまだ先の先の先のお話だと思います。少なくても自分が生きているうちには無理でしょうねー。

【15:47】大石公園

大石公園到着。ここは色々な植物を見ることが出来る公園です。

その中でも、ラベンダー越しの富士山は有名で、写真を見れば、あ〜、見たことある、ってなると思います。残念ながら手元にはその写真はありませんが。

でも、ラベンダーはもう終わっていますね。残念。

基本的には花の咲く植物が多いみたいです。

モコモコ。

あっ、ついに歩道がなくなった。この辺りから奥河口湖エリアに入っていきます。このエリアはほとんど歩道はしかも交通量も多いので慎重に進みます。

基本的には湖側を歩きますが、反対側の方が人が歩けるスペースがありそうな場合は反対側に移ります。

あれ? うの島がすぐ近くに見える。この島の向こう側まで行けばゴールは近いはず。でも・・・

・・・島の向こう側に行くのにはまだまだ時間が掛かりそうだ。

【河口湖悲恋の伝説「留守ケ岩」】
車で走っている時は全然気が付かなかったけど、こんなものがあったんだ。前回歩いた17年前にはこんな案内板あったかな〜?

あれ? 車が詰まってる?

と、思ったら歩道設置の工事で片側通行になっていたんだ。

真新しい歩道だけど、新しすぎて(まだ立入禁止)まだ歩けない・・・。

ここからトンネルが続きます。トンネル内には歩道があるし、ちょっと涼しいので歩きやすいですけど、車やバイクが通ると大音量の爆音が耳をつん裂きます。これは何回聞いても慣れないなぁ。

一瞬だけ富士山が見えました。

湖側(トンネルの左)に旧道(?)もあるけど、どうしてもトンネルの方が歩きやすいので、コッチへ進むけど、トンネル内は携帯信号もGPSも届かないので、ある程度長いトンネルだとGPSの信号が捕捉できずログが乱れます。

今度はログが乱れないようにトンネルを避けて左の旧道を進みます。

ちょうどカメラ(FUJIFILM X-S10)のバッテリーが無くなったので交換する。純正バッテリーは目玉が飛び出るほど高いので、初めて互換バッテリーを買ってみました。純正の1/3の値段で2個セットと充電器が付いてきます。つまり、1個だと1/6の値段ということになります。とは言うものの使えなくては話にならないけど、自分が買ったものは問題無く使えました。

【16:58】西湖への分岐

西湖への分岐。前回の『山中湖編』でも書きましたが、僕が長い距離を歩く時は数キロおきにマイルストーンを設定します。今回の河口湖でもいくつか設定していますが、その中でも特に重要なのがここです。ここまで来ると、あと少し感が出てきます。とは言いつつもまだゴールまではまだ距離はあるんですけどね。でも、気分的に楽になるのは本当です。

【17:28】道の駅かつやま

道の駅かつやま。予定ではここで軽食(行動食)を食べるつもりだったけど、すでに閉まっていた・・・_| ̄|○

写真では分かりづらいけど、樹林帯の中はかなり薄暗くなってきた。スタートが遅れたのでゴールの頃には暗くなってるかも? ってか、冬だったらもう真っ暗になってるよ・・・。

湖畔の遊歩道があったので車道から離れる。しかし、ここのルートに入った途端、足に違和感を覚えた・・・。

実はかなり前(河口湖大橋北部)から足の裏の違和感はあった。それでもまだ全然歩けて、ペースを上げることも出来たけど、ここまで来てついに、

致命的かも? 

と思えるような痛みを感じた。やっちまったか? 左足の甲と脛の中間辺りに痛みがあり、足を地面に着くだけでも激痛が走り、一歩も動けなくなってしまった・・・。今までも山行中、またはロングトレイル時に何度も足のトラブルに見舞われてきたけど、今回はそられとは次元が違う。一瞬、救急車を呼ぶことを考えるけど、とりあえず一度落ち着くことにした。5分ほどじっとしていた後、足を上げたり下げたり、足首をグルグル回したりしてみた。そして、そっと足を地面に着け、体重をかけてみる。まだ少し痛みがあるが先程の激痛とまではいかない。これならもう少しは歩けそうだ。

今回は湖の周りの平らなところを歩くだけなのでストックは家に置いてきた。こういうときに限って・・・。

さらにしばらくじっとしていて、痛みがだいぶ引き、これなら歩けそうだというところまで回復したところで、ゆっくりと歩き始めた。初めはおっかなびっくりだったけど、しばらく歩くと痛みもほとんど感じなくなった。これならゴールまで行けそうだ。

ということで、再び歩き出す。ゆっくりと・・・。

ちなみにこの間は誰も通りかけませんでした。もう夕方ですからね・・・。

湖面上に何やら面白そうなものがある。

どうせ大人は不可とか言うんじゃないの?

だんだん景色が夕景になっていく・・・。

ついに太陽は山の向こう側に落ちていった・・・。

あ〜! ずっと尾根の影になっていて見えなかった河口湖大橋が見えた。あれを越えれるばゴールは近いぞ! 頑張れ!

とは言うものの、思うようなペースでは歩けないので、富士山山頂の鳥居のように、すぐそこに見えるけどなかなか近づいてこない・・。

やっと、河口湖大橋をくぐる。

一度立ち止まったら、二度と歩けないんじゃないかな? って言うくらい足が痛い。これは先程の痛みとは別の痛みだ(痛みの正体はもう少し読み進めると分かります)。

【18:42】ゴール

ヤッター! ついにゴールだ! もう今日は歩かなくてもいいんだぜー。

それにしても今回はやけに河口湖が大きく感じたぜ・・・。

ソッコーでホテルに転がり込む。ホテルを予約していて本当によかった・・・。これで一度自宅に帰ったら、明日は絶対に戻って来ないよな・・・。

ひとっ風呂浴びて、美味しいものを食べに行きたいけど、・・・

・・・もう、足が限界・・・。両足の裏に大きな水ぶくれが出来ていた。もう片方足の裏は写真を公開出来ないほどボロボロになっていた・・・写真ではつま先側だけど踵側にも水ぶくれある。なので、どう歩いても痛い。外を歩いている時は気が張っているので、ノロノロとだけど歩けるけど、部屋の中に一歩入ったら、もう何かにつかまってなかったらただ立っているのも容易ではない。もはや松葉杖より車椅子が必要なくらいだ。

なので、温泉にも行けない。温泉なら足にも快さそうだけど、そこまで辿り着く自信が無い。百歩譲って辿り着けても、子ども用のプールにある手すりでもなければ湯船に入るのは無理だ。残念だが仕方ない。

入浴(部屋風呂)後に水を抜いて絆創膏を貼り、サロンバスもベタベタ貼り、明日に備えて寝た・・・。

こんなんで明日は歩けるのか? 足の具合も心配だけど、台風も気になる。どうせなら建物から一歩も出られないほどの土砂降りなら諦めもつくのに・・・なんて不謹慎な考えが頭をよぎりまくった・・・。

つづく・・・のか?

他の富士五湖一周

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