一昨年のこの時期は涸沢へ、昨年は奥又白池に行ってきました。では、今年は? と考えた時に、この流れで考えれば選択肢は一択でしょ・・・。と言うわけで行ってきました「ひょうたん池」に・・・。しかも完徹で・・・。前日は会社を定時で上がる予定でしたが、自分とは直接関係ない部署でのトラブルのために急遽呼び出され、結局寝る時間を取れぬまま沢渡に向かうことに・・・。途中SAやPAで何度か休憩を入れて「こりゃダメだな」と、ひょうたん池は諦めて小梨平でノンビリキャンプすればいいや、と心に決めて沢渡に到着して、上高地に向かうバスに乗車・・・。
山行データ
一日目(2014年10月11日(土))
【07時10分】
上高地バスターミナルに到着。
【07時11分】
一応、念の為に登山届を提出する。登山届の用紙が変わっていた。
【07時20分】
河童橋。
【07時22分】
いい天気ですね・・・。
【07時32分】
ここにテントを張る。
【07時39分】
設営完了。
すぐにでもテント内で寝たかったけど、まずは受付を済ます。ついでに水を確保。あとはテント内でノンビリ・・・
【08時22分】
・・・するはずだったけど、これだけ天気がいいのにテント内でゴロゴロするのもモッタイナイのでとりあえず明神まで行ってみようと思い、念の為サブザックに必要最低限のものと、これも念の為にヘルメットも持っていく・・・。
【08時46分】
明神岳のビューポイントでひょうたん池はあの辺かな〜? と思いを巡らす・・・。
【08時47分】
上の写真の右側にズームイン。中央鞍部を少し回り込んだところにひょうたん池がある。おいおい、あんな所まで行けるのかよっ! と思いつつも、これだけ天気がいい時に行かないのはもったいないよな〜・・・。幸いな事に徹夜の影響は今のところ出ていないので、とりあえず行ける所まで行ってみることにした。
【08時53分】
明神到着。
【08時55分】
高っ! でも、水筒1本(600ml)しか持ってきていなかったので、やむなくミネラルウォーター(¥250)を購入。
【09時00分】
明神橋。見れば見るほど、ほんとにあんな所まで行けるのか(写真右寄りの凹んだ所にひょうたん池がある)? と思ってしまう。
【09時03分】
明神橋を渡って、右に進むと・・・
【09時04分】
・・・すぐに左に小道があり、そこを曲がると・・・
【09時05分】
・・・養魚場のプールと信州大学の施設がある。
【09時05分】
プールの中に魚はいない・・・今は使われていないのか???
【09時06分】
建物の前を通り過ぎると、奥に橋が見える。
【09時06分】
ここがひょうたん池への入口となる。一つ目の橋は何の問題もなく渡れるけど・・・
【09時07分】
・・・二つ目の橋はグラグラしていてちょっと怖い。この日は乾いていたけど、もし濡れていたら難易度は飛躍的に上がると思う。
【09時08分】
マーカーは結構マメに付けられているので迷うことは無い。と思ったら大間違い。実際、1回コースを外した。
【09時19分】
倒木を越える。ここまでは普通の登山道でしたが、ここからはガレ場、ザレ場が続くので・・・
【09時21分】
・・・ヘルメット装着。
【09時27分】
このガレ沢の右岸を進む。
【09時30分】
軽い藪こぎをするところもある。でも、踏み跡はしっかりしている。
【09時31分】
何が書かれているか判読出来ないが、矢印の通りに進むと・・・
【09時32分】
・・・ガレ沢を渡る。向こう側に・・・
【09時33分】
・・・赤丸があるので、取付きに迷うことは無い。
【09時33分】
ここまでずっと足元ばかり見てきたので、振り返って見た時に、梓川がずいぶんの下の方に見えたのにビックリ。
【09時35分】
対岸に渡ると、今度は溝のような所を登っていく。上に大きな岩が見えるが、インディ・ジョーンズのオープニングを思い出してしまった。
【09時35分】
紅葉がキレイ。
【09時36分】
ひたすら、まーっすぐ登っていく。
【09時36分】
黄と紅と緑と青。
【09時46分】
足場がドンドン悪くなってきた。この辺りから歩き方を省エネモードにチェンジ。登りも大変だけど、それ以上に下りが大変そうだと思ったので、腿の筋肉を温存するように歩幅を小さく、大きな段差は小さく登って、ペースを落とす。
【10時09分】
おっ! 目の前が開けた・・・。とりあえずひたすら直登する。でも、途中でマーカーを見失う。あれ? 変だぞ、と思いガレ沢を外れてひょうたん池方向に行ってみると、少し離れた所にケルンと赤ペンキが見えた。下から見えていた白い所、宮川のコルのザレ場上部でガレ沢を外れて、右斜め上にルートが付いていた。その分岐に気づかずに直登してしまった・・・。
【10時24分】
とりあえず、分岐まで戻るのは面倒なので、そのまま右にトラバースして正規ルートに合流。時間的なロスは最小限で済んだと思う。
【10時26分】
宮川のコルから梓川を見下ろす。明神館や明神橋が見える。あそこから見えていた白い所にいるんだと思うと、我ながら、すげぇ〜な〜、と思ってしまう。
【10時29分】
さぁ、ここからはあの鞍部に向かってほぼ一直線に進む。
【10時36分】
前方にダケカンバの林が見えるが、あの辺りは一段低くなっているので、一度下って登り返す必要がある。
【10時41分】
ナナカマドの紅。
【10時42分】
ダケカンバの黄色。
【10時43分】
垂直の岸壁を見上げる。
【10時45分】
ガラガラした所を登り切ると・・・
【10時48分】
・・・垂直の岸壁にプレートが埋め込まれていた。一つ目。
【10時48分】
二つ目。
【10時48分】
三つ目。
【10時56分】
あの鞍部を少し右に回り込んだ辺りにひょうたん池がある。すぐ近くに見えるのになかなか近づいてこない・・・。富士山頂の鳥居みたいだ。
【10時56分】
ズームイン。
【11時11分】
あと少し。
【11時11分】
幾筋ものガレ沢をトラバースしながら距離を詰めて行きます。
【11時19分】
あのバッテンのダケカンバのすぐ裏がひょうたん池です。
【11時27分】
もう少し・・・。
【11時28分】
頑張れ・・・。
【11時30分】
もはや、バッテンに見えなくなった。
【11時31分】
ひょうたん池到着。噂通りの小ささだ・・・。
誰かいるかな、と思ったけど誰もいなかった。っていうか、ひょうたん池の登山口から人の気配は一切感じられないし、この後、再び登山口に戻るまで誰一人とも出会わなかった。かりにもこの時期の3連休の上高地だぞ。いくらマイナーな場所だからって誰一人とも合わないなんてことがあるのか? 河童橋付近は日曜日の原宿竹下通り状態(表現が古い?)なのに・・・。まぁ、そのお陰でひょうたん池を完全独り占め出来たけど・・・。
【11時32分】
確かにひょうたんの形をしている。
【11時32分】
すぐ上にテントを2〜3張りくらい設営出来るスペースがある。
【11時32分】
前穂の三本槍が見えた。前穂も見る角度によって全然形が違うよな・・・。
【11時34分】
腰を下ろすのに調度良い石があったので、そこで軽い食事。
【11時43分】
右のピークが明神岳、左端がその5峰。
【11時44分】
15分ほどノンビリして下山開始。
【11時48分】
バッテンダケカンバを振り返る。もう一度見ることはあるのだろうか???
【11時51分】
さぁ、下るよ〜。って思ったら、急に睡魔が襲ってきた・・・。やばい、ココに来て完徹の影響が出てきた。時間的に仮眠を取るという選択肢もあったけど、こんな所で寝ていたら万が一誰かが登ってきたら変な勘違いをされそうなので、慎重に下ることにする。
【12時19分】
ふと気づけば、対岸の向こうの稜線とほぼ同じ高さだ。
【12時26分】
プレート場。日本人は亡くなると神様になるので、無事下山をお祈りする。
【12時34分】
ダケカンバの黄色と空の青さのコントラストがいいね。
【12時39分】
何だろ?
【12時55分】
宮川のコルにあったケルン。ここで先ほどルートミスをしたので、後の人の為に自分も石を乗せた。
【12時57分】
これが下から見えていた白い所の正体。なぜかここだけザレ地になっている。
【13時03分】
ガレ沢を慎重に下って、やっと樹林帯に突入。
【13時35分】
この辺になってやっと普通に歩けるようになった。
【13時40分】
ガレ沢を渡って・・・
【13時50分】
・・・倒木地点に到着。ここでちょっと休憩。
【13時53分】
この後は普通の登山道になるので、ここでヘルメットを脱ぐ・・・。
【13時55分】
もう一度振り返り・・・下山。
【13時58分】
あとは普通の登山道だけど、とにかく虫が多い。ストックで突いたところ、足を置いたところから、煙のように小さい虫がモワッと舞い上がる。
【14時07分】
笹が一面に広がるとゴールは間近。
【14時08分】
グラグラ橋を渡って・・・
【14時09分】
・・・しっかり橋を渡って道なりに進むと・・・
【14時12分】
・・・明神橋到着。ココからは今までの静けさが嘘のように人が沢山いる。
登りで約2時間半、下りでも約2時間半かかりました。
【14時17分】
明神館。
【14時22分】
ふう〜、よくぞあそこから無事に戻って来たもんだ・・・。
【14時47分】
テント到着。時間も早いので、仮眠を取ってからお風呂に、と思ったけど、夕方になると気温が下がるので、暖かい今のうちにお風呂に行くことにした。
【17時02分】
入浴後、少しのんびりしてから食事の準備。今夜は鳥キムチ鍋に締めはうどんで・・・。
食事をしてゴロゴロしていたらいつの間にか眠ってしまったようだ。食事の後片付けもせず、コンタクトも入れっぱなしで寝てしまった。夜中の12時頃一度目が覚めて、コンタクを外し、周りを簡単に片付けて再び就寝・・・Zzzz。
二日目(2014年10月12日(日))
【05時36分】
5時半起床。ちょっと寒い。けど、シュラフは厳冬期用なので中はヌクヌク。しばらくヌクヌクした後・・・
【06時38分】
・・・カップヌードルで簡単に朝食を済ます。
食後、再びゴロゴロして・・・
【08時51分】
・・・撤収開始。
【09時02分】
撤収完了。
【09時10分】
今までの経験上、2日連続で晴れるのは珍しい・・・。
【09時12分】
焼岳・・・。
【09時28分】
バスターミナル。
【09時29分】
バスターミナル横の落葉松の黄葉。
【09時38分】
あっ! バスが来た・・・。いつもは遅くても8寺頃にはバスターミナルを後にするけど、今日は翌日が休みということもあって、ノンビリ気味に帰宅しました。
ひょうたん池へのルートはその大部分がガレ場、ザレ場歩きなので、こういった所を歩き慣れていない方は近づかない方がよいと思います。登山地図でも「熟達者向」のバリエーションルートなので、行かれる方は全て自己責任になります。