相変わらず山に行けない(行きにくい)日々は続いていますが、なんとか時間を工面して近くの低山を縦走してきました。ここ数年僕のリハビリ登山のコースになってるところです。そこは丹沢山塊の東端の方にあり、宮ヶ瀬湖(人造湖)のすぐ北側にある稜線です。標高も500m強と高尾山よりも低い山ですが、人は高尾山よりも少なく、静かな山歩きが出来るコースになっています。
しかし、ここ数年、ファミリー登山をしている様子を見かけるようになったので、じわじわと人気が出てきているのかもしれませんね。
ちなみに今回僕がスタートした鳥居原園地へは公共交通を使うとJR横浜線の橋本駅の北口からバスが出ているようです。ただし、本数は少なく1時間に1〜2本程度です。なので公共交通を使う方は帰りのバスの時間も意識していたほうがよさそうですね。マイカーで来る人は鳥居原園地の駐車場に停められますが、昨今のコロナの影響で駐車場の開いている時間に制限が付いている場合もあるので、下記のホームページ等で確認してから訪れた方が良いと思います。
山行データ
山行日 | 2022年01月22日(土) | ||
---|---|---|---|
コース | (スタート)鳥居原園地〜権現平~南山〜宮ヶ瀬ダム〜鳥居原園地(ゴール) | ||
山 名 | 権現平(永峰)(569m) 南山(544m) | タ グ | |
山 域 | 丹沢エリア | 累積標高 | (+−)639m |
歩行距離 | 9.7km | 所要時間 | 3時間57分 |
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マップ
高低グラフ
山行記録
コロナの影響で宮ヶ瀬湖畔の鳥居原園地の駐車場が開く時間が9時になっていた。なので、9時に到着して9時少し過ぎにスタートする予定だったけど、バタバタして1時間遅れでスタートすることになった。まぁ、いつものことだねー。
丹沢の山並みが綺麗に見えてる。実はここから見えるあの稜線、このブログのタイトル絵の線画のモデルになっているのはナイショです。
ちなみに1番高く見えるのが本間の頭で、右端の方にピョコンとあるのが丹沢最高峰の蛭ヶ岳です。タイトル絵を見て気がついた人は、かなりの丹沢通ですね。
スタートから5分ほどで登山口に到着。
それほど寒さは感じないけど、霜柱が出来ていた。
緩やかな斜面を登る。ん? 調子が悪いわけではないけど、なんか身体が重い。もちろん、物理的に重い事は間違いないんだけど、そういうことではなく、身体が重い。
山登りをしている人なら分かってもらえると思う。登り始めはキツいけど、20〜30分もすると多少楽になるって経験は山あるあるだと思う。なので、登り始めがキツイのはいつものことだけど、今日はなんかいつもと違う。う〜ん、今日は低山だけど2つの山頂を踏むつもりだったけど、1つ目の山で引き返えそうかな〜?
小さなピークに着いた。ここから・・・
・・・下る。それもかなり下る。せっかく登ったのにィ〜・・・。
コケないように慎重に下る。
新緑の緑も好きだけど、この時期の濃い緑も好き。
ここに来る度に撮っている鉄塔。もう、いい加減撮らなくてもよくない? とは思うけど、これはこれでリッパなランドマークになっている。
真下っ!
鉄塔の足元は開けているので、宮ヶ瀬湖がダイナミックに見下ろせる。奥には宮ヶ瀬ダムも見える。その向こうには関東平野が広がっている。横浜とか渋谷のビル群も見える。もう少し空気が澄んでいる時なら筑波山も見える。
ここの鉄塔、見るたびにエレキングを思い出すのは僕だけだろうか?
木が倒れている。
倒れた木が隣の木も道連れにし、根っこ毎倒している。
最後の階段。ここを登り切れば、今日最初の山頂(権現平)に到着する。
あれ? そういえば、さっきまでツラかった身体が楽になっている。いつもならヒーヒー言いながら登っているこの階段、いつもより楽に登れた。
階段を登り切ると、トイレ(冬の期間は閉鎖中)があり、その脇の・・・
・・・鹿柵を潜ると・・・
・・・権現平到着。だだっ広い山頂に東屋と幾つかのテーブルがある。
権現平到着〜って思ったけど、あれ? ここの三角点の脇に山頂標があったのに無くなっている。
権現平の展望台からの展望。
飲権現平山頂にある秋葉様(だと思う)。この辺りは秋葉山信仰が色濃くあり、実際に近くに秋葉山という山が(僕が知っているだけでも)2つあります。
登り始めの時はここで帰ろうと思っていたけど、調子が戻ったので先に進むことにした。
南山到着。山頂では2組のハイカーさんたちが食事を摂っていた。
調子が良いので、さらに進むことにした。南山から複数のルートがあるけど、今回は宮ヶ瀬ダムの近くに出るルートを進むことする。というか、最初に想定していたルートです。
でも、個人的にはここからのルートはあまり好きじゃないんですよねー。まずは、滑りやすく急な斜面を下ること・・・
・・・それと、ルートが荒れていて、木製の階段の木の部分が腐って、それを固定していた金属の棒があちらこちらに露出していること、等々、あまり好きじゃないですね。まぁ、好きな人はいないと思うけど・・・。
たまに、このように、ここに金属の棒がありますよー、的なピンクテープが巻かれたものとありますが、どのみち、万が一足を滑らせてこの棒の上に倒れ込んだときはシャレにならないことになります。なので、僕がここを通る時はいつもへっぴり越しで歩いています。人には見られたくないですよねー。
急なところには鎖が張られています。さらにへっぴり越しになります。
危険な場所が多いこのルートですが、気を抜ける場所もあります。ベンチもあり、展望もあり、ここで数分の休憩です。
ここから見る宮ヶ瀬湖は好きですね。
宮ヶ瀬ダムもすぐ下に見えます。ここからなら、ダムの上を歩いている人も肉眼で見えます。
でも、ここの休憩所、やたら・・・
・・・火の用心しています。先程の権現平で見た石の祠が秋葉様(火除の神様)を祀っていると思う理由のひとつがこれです。
休憩所から、緩やかな斜面を少し下ると東屋があります。時間的にもちょうど良いので、ここで昼食を摂ることにしました。ここの東屋は結構人気があるらしく、先客がいることが多ですが、今日は空いていました。ラッキー!
今日のお昼はカップヌードルと、鏡餅(と言っても半分オモチャみたいなものですが・・・)です。本当の鏡開きは1月11日ですが、バタバタしていて今日になってしまいました。
お餅はフライパンで軽く火を通します。
ここの東屋、尾根の先っちょにあるので展望はバツグンなのですが、この時期は谷からの冷たい空気の通り道になっていて、かなり寒いです。なので、食べ終わったらサッサと撤退します。
東屋のすぐ横にある鉄塔。ここの鉄塔は・・・
・・・網で囲われていて真下の写真は撮れません。残念。
ここからしばらくは、ふたたび滑りやすい斜面を下ります。
「ヒルまず進め」・・・「ヒル下りのジョニー」と言い、なぜヒルの忌避剤の商品名はダジャレが多いんだ?
さらに下ると分岐があります。ここを右折するとすぐに・・・
・・・舗装道に出た。
ここが今下ってきたところ。
ここからは舗装道路を進みます。
近くで見るダムは迫力がありますよね。先程までは見下ろしていたけど、ここからは少し見上げるかたちになります
ダムの上にも行けますが、今日はパスです。
ダムの管理棟のすぐ隣にあるトンネルを潜ると・・・
・・・ゲートがあり、これを越えると・・・
・・・すぐに宮ヶ瀬湖の湖畔道に出ます。あとはゴールまでひたすら湖畔道を進みます。
湖面のキラキラが綺麗です。
途中にヘリポートがあります。実際に使われているところを見たことはありません。
宮ヶ瀬ダム。今日は色んな角度で見られた。
植物の名前は分かりませんが(樹皮は桜っぽいけど)たくさんの冬芽が付いていました。着々と春の訪れの準備が進んでいますね。
このトンネル(ナラサストンネル)の中に・・・
・・・厚木と津久井の境界があります。車やバイクで走っていると気付きませんよねー。こういう小さな発見が歩き旅の醍醐味です。だからロングトレイルが好きなんでしょうねー、僕は。
数時間前にここから入山しました。ここまで戻ってくればゴールは目の前です。
登山口から5分程度で車を停めてある鳥居原園地に到着です。
ここの駐車場は自転車乗り、バイク乗り、車好きの人たちの一種の聖地になっていて、この日はメチャクチャ混んでいました。