本当に最近はホテルが取りにくくなりましたね。今回も、当初の予定では、静岡県最後の道の駅スタンプを押しに伊豆へ行こうと思っていました。そもそも、伊豆半島自体の宿泊代が高いのは分かっていたので、半島の付け根の三島か沼津辺りのホテルを探していたんですが、予算内で泊まれる宿がありませんでした。まぁ、ドミトリーのような場所ならあるんですが、出来れば個室でのんびりしたいです。そもそも、僕の旅の目的の半分がホテルでのんびりしたい、ってのがあるので、そこは譲れません。まぁ、僕がギリギリで取ろうとしていたのがいけないんですけどね。でも、ほんの数年前までは2週間前で取れなかったことは無かったんですが、最近は最低でも一月前から予約しなくてはならないようですね。
んで、結局、再考に再考を重ねた結果、本栖湖畔のホテルに一泊して、山登りも絡めることにしました。とは言うものの特に明確な目的のもありません。ただ、本栖湖畔のホテルが取れたので、そこから計画を立てたってだけです。宿泊代は当初の予算の2.5倍になりましたが……。とほほ……。
山行データ
山行日 | 2024年09月21日(土) | ||
---|---|---|---|
コース | 県営本栖湖駐車場(スタート)〜烏帽子岳〜パノラマ台〜烏帽子岳〜城山〜石塁〜県営本栖湖駐車場(ゴール) | ||
山 名 | 烏帽子岳(1257m) パノラマ台(1325m) 城山(1056m) | タ グ | |
山 域 | 富士・御坂エリア | 累積標高 | (+−)625m |
歩行距離 | 7.8km | 所要時間 | 3時間43分 |
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マップ
山行記録
さてさて、駐車場に車を停めてスタートです。まずは本栖湖の東側にある烏帽子岳に向かいます。
登山口へは国道300号線をみのべ方面に進みます。
最初は道の両側に歩道があるけど。
すぐに左側の歩道が無くなりました。右側には歩道があるので……
……右側に移動。
すると、すぐに右側の歩道も無くなりました。このまま進めないこともないですが、隣の芝生は青い、じゃないですが、左側の方がまだ歩きやすそうだったので……
……左側に移動した。この時、歩道と脇の砂利の境にある段差で右足首をグリンッとやってしまいました。よりによって右足は一年ほど筋をおかしくしていて、やっと最近復活して低山から山登りを再開したばかりだというのに……。
ちなみにこれを書いているのはグリンッとやってから一月以上たっているけど、まだ痛みは消えていません。結局、1年半以上も足が痛いです。と、同時に心はもっと痛いです……。
しばらく道路脇の砂利地を進むと、奥にトンネルが見えてきます。それと同時に歩道が復活しました。それにしても、この中途半端な歩道は何なんだ? 歩道用地はいっぱいあるというのに……。
烏帽子岳への登山口はトンネルの手前の道の反対側にあります。
なので、再び横断。車はそれほど多くはないので、慎重に確認すれば問題無いですが、このルートで登山口に向かう場合は、駐車場からはずっと道の左側を進むことをお勧めします。そうすれば道を横断するのは登山口の目の前の一度で済みます。リスクは最小限にしましょう。
ということで、車道の脇を森の中に入っていきます。
ここからやっと登山道らしくなります。足の痛みがあるので、ちょっと考えましたが、なんとかなるだろう。と判断しました。
少し進むと、案内板があります。
その案内板の脇には道標がありました。この森の中にはいくつかのハイキングルートがあるようですね。ここでも三分岐になっています。僕は手前から来ているので、ここで左に進みます。
簡易地図もあります。
ルートは、そこそこ傾斜はあるものの基本的には歩きやすいです。大きくジグザグに登っていきます。
この山域の山地図は持っていなかったので、定番の「山と高原地図」を買うつもりでした。しかし、バタバタしていて買いにいけなく、結局、地理院地図をプリントアウトして持ってきました。結局、これで十分でした。
ある程度登ると、本栖湖の湖面が見えてきた。
烏帽子岳到着。登山口から50分かかりました。しかし、山頂直前でノロノロさんがいて、かなりの時間をロスしたのことを考えると、足はなんとかなりそうだな、まだ痛いけど。
ここでは先客がいたのでサッサとパノラマ台に向かいます。
烏帽子岳から少し下って登り返せば、パノラマ台到着。烏帽子岳かたは10分ほどですね。
富士山の下半分だけ見える。
写真を何枚か撮って、再び烏帽子岳に戻ります。
烏帽子岳に戻ってきた。
再び、先客がいたので、邪魔にならないように写真を数枚撮って先に進みます。
次は城山に向かいます。尾根伝いに進むだけなのでら、楽勝でしょう。と思っていたらとんでもないことが待っていました。
しかし、その前にちょっとやらかしました。
城山方面に進んでいたつもりだったけど、2〜3分ほど下ったところで、違和感がありまくったので、スマホのGPSで位置を確認してみた。
あれ?
どこをどう間違えたのか? 登ってきた道をそのまま下っている。いやいや、城山方面に向かわなくちゃならないからこのまま下るわけにはいかない。かと言って、ほんの2〜3分登り返せば烏帽子岳山頂に戻れるけど、そうすると先ほど山頂にいた(恐らくまだいる)先客さんが、
「あっ! あいつルート間違えやがったんだぜ。クスクス。」
と笑われるかも知らないので戻れない。
で、僕は山頂に戻らずに、直下を山頂を巻くようにトラバースして城山方面の尾根向かった。恐らく同じような経験をした人がある程度いるんだと思うけど、ここのトラバースルートにはうっすらと踏み跡が残っていた。
ふ〜。とりあえず無事、城山方面の尾根に乗れたようだ。終わりよければすべてよし(まだ、始まってもいないんですがね……)。
尾根は広く歩きやすい。楽勝! 楽勝!
歩きやすいとはいえ、分岐もあるので、ボーッと歩くわけにはいかない。烏帽子岳から城山まではバリエーションルートなのか? 道標は一切無い。その代わりの白テープがあるが、どこまで信用して良いのか分からないので、最終的には地形図で確認しながら進む。結果、山地図ではなく地形図を持ってきて正解だった。
尾根が左右に分岐している。道標は無いけど、地形図で確認して左に進む。
ん〜、なんか尾根が狭くなってきた。
おいおい、ある程度の幅があるとはいえ、左右が切れ落ちているぞ。間違ったのか?
だんだん険しくなってきて、所々にロープが設置されている。ルートは間違っていないようだけど、こんなに険しいルートだとは思っていなかった。
出発時にグリンッとした足の痛みはあるけど、まだ行けそうだ。しかし、最悪、引き返すことも考えながら進む。
写真では何でもなさそうに見えるけど、細い尾根のアップダウンが続く。ロープがあるのが険しい証拠。
おいおい、どこをどうやって進むんだ? というようなところを慎重に進む。
ちょっと見にくいけど、細尾根の真ん中に大きな岩がある。邪魔! どいてっ!
ん? ちょっと歩きやすくなったかと思ったら……
……のろし台というところに着いた。どうやらここは山城の北側にあり、城の北側の端っこだったようだ。
ちょっと小高くなったのろし台に登って南側、つまり山城の本体方向を見る。ここの山城は細い尾根上に配置されているらしい。
ここからは歩きやすくなった。
少し進んで、少し小高いところが……
……城跡(本栖城)だ。
そして、ここが城山になる。
この辺りの尾根は比較的広く、平らになっている。どう考えても城とはいえ、ただの見張小屋のようなものがあっただけじゃないのか?
主郭の南側に竪堀もある。確かに鉄壁の城なのかもしれないけど、南北に伸びる細尾根の両側に兵士を配置すれば簡単に兵糧攻め出来ちゃうじゃん。と思った。まぁ、のろし台もあったことだし、ただの見張か通信の中継が目的のお城だったんじゃないのか?
尾根伝いに下ってくると国道にぶつかる。
実際には国道のすぐ脇に出た。
ふむふむ、とりあえずはこのお城は正体がはっきりしていないということだな。(超個人的な解釈です)
ここが下ってきたところ。ここの城趾を見学したい方は、こちら側からアクセスすることを強く強くおすすめします。決して烏帽子岳側からのアクセスはおすすめしません。
このまま視線を右に降ると……
……国道300号線があり、すぐ下にトンネルがある。ここの国道、数えきれないくらいに通っているけど、前職では通勤路で毎日のように通っていたけど、こんなトンネルがあったのは知らなかった。
国道に出て、本栖湖方面に向かうためにトンネルを潜る。歩道が向こう側にしかないからだ。
なんかちょっと怖い。
潜ったトンネルを振り返る。やっぱ、ちょっと怖い。夜は絶対通れないだろう。いや、ビビリじゃないし……。
国道に出た。しばらく本栖湖方面に進むと……
……「石塁入口」というバス停がある。これが目印で、数メートル戻るとで…
……石塁への入口がある。しかし、この先には明確なルートは無い。一瞬、道標の矢印の方向に進もうと思ったけど、何かの予感で、入口を入ってすぐ右方向に向かった。
あっ? なんか見えてきた。
おー! ここだ、ここだ。
最初見たときの感想は「なんじゃこりゃ?」でした。ここの石塁に関してのある程度の情報は得ていましたが、実際に自分の目でみたら、随分と印象が違いました。自分的にも色々と仮説は立ててはいましたが、実際にコレを前にして、すべて吹き飛びました。なんじゃこりゃ?
入口からはそれほど距離は無いけど、トンチンカンな方向に向かったら樹海の中を彷徨うことになちます。入口から2〜3分歩いて見つからなかったら、すぐに引き返してスタートに戻った方が良いでしょう。
こういうところで迷いがちな人は「石塁入口」のバス停から、樹海には入らず、そのまま歩道を本栖湖方向に樹海の中を確認しながら進むことをお勧めします。石塁は歩道からでも見えるので、場所を確認してから入口に戻って、樹海の中を石塁方向に向かった方がロスは少ないと思います。バス停から石塁まではそれほど距離は無いので、樹海の中をウロウロするより早いかもです。
石塁は奥の方まで続いています。情報では2knほど続いているとのことなので、端まで行ってみたいですが、地面がかなり凸凹しているのと、足が万全ではないので今回は諦めたました。足が治ったらリベンジです。
ということで、石塁で20分ちょい見学して、本栖湖畔に停めてある車に戻ります。
国道を進んで、奥の信号を右に曲がれば駐車場だけど、ちょっと手前で曲がってみた。民家の間を抜けて、ウネウネ進むと……
本栖湖畔の道に出た。ここを曲がれば……
……ゴールです。
実は数分前、少し戻ったところにあった食堂に気になるノボリがあったので、ちょっと、いや、だいぶ遅いお昼にすることにした。
鹿肉のカレーです。味は100点でしたが、お店の人の愛想は0点でした。
【15:20】ホテル到着食事を終えて、ホテルに到着しました。ホテル外観は撮り忘れた……。明日のチャックアウトの時に撮ろう。
うわー、広い。いつもビジネスホテルばかりだったので、久々のリゾートホテルは超豪華に感じる。
基本的には椅子の方が好きなんだけど、今日はこっちの気分だなぁ。良き良き。
窓の向こうは森。
あぁ、久々のトイレとお風呂が別々だぁ。でも、お風呂は超狭い。というのも、別に大浴場があるからね。僕も今回は大浴場を利用する気満々だったけど、足の痛みで挫折しました。チェックイン後は近くの本栖湖畔(歩いて5分程度)に遊びに行くつもりだったけど、一旦部屋に入ったら出たくない病が発症してしまった。
さっきまで普通に歩いてたんじゃないの? と思人もいるかも知れないけど、先ほどまでは気が張っていて足の痛みは抑えられていたけど、ホテルの部屋で誰も見ている人がいないと、途端に痛みは倍増する。というか、痛み自体が僕の本体で、それ以外はオマケみたいなものになる。つまり、痛みが服を着て歩いている状態だ。いや、歩けはしないけど……。
とりあえず、お仕事、お仕事……嘘です。YouTubeやNetflixを見ていた。いや、本当はブログを書くつもりだったけど、3行くらいで挫折した。
今回は夕食付きのコースにした。とはいうものの、ブュッフェスタイル、言いにくいなぁ、バイキングでした。
夕食を済ませて、軽く入浴をして、あとはダラダラ。いつものコースです。
明日は足が治っているといいんだけどなぁ。ってか、明日の詳細な予定はまだ立てていない。どうしよう。まぁいっかー、何とかなるでしょう。明日は明日の雨が降る……。
つづく
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