小説(国内)– tag –
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『降魔王』 高橋克彦(著)を読んで
TVの生中継の最中に起こった政治家の殺人事件・・・そのTVの中にいた不審な男に気づいた綾部万梨子は野々村律子と共に剣杏之介〈はばき きょうのすけ〉と連絡を取る。 -
『槍ヶ岳開山』 新田次郎(著)を読んで
百姓一揆に巻き込まれて自分の妻を誤って刺殺してしまい、修行僧になってやがて槍ヶ岳を開山するという物語だ。一瞬タイトルを見て『劒岳〈点の記〉』とダブッてしまったが、読んでいくうちに全く違うものだということに気づいた。 -
『劒岳〈点の記〉』 新田次郎(著)を読んで
時代は日露戦争の直後の頃、測量官の柴崎芳太郎のもとに劒岳に三角点を設置せよ、という命令が下った。まだ当時は劒岳は誰も登ったことが無く、地元では誰も登ってはいけない山とされていた。そんな中、柴崎芳太郎一行は山頂を目指すのであった。 -
『迎え火の山』 熊谷達也(著)を読んで
数十年ぶりに復活する採燈祭を阻止しようとする者があった。彼らはこの祭りを続けるとソ乱鬼が下りてくる、と告げた。そんな中、即身仏(ミイラ)の取材でその村に帰省した工藤隆弘が事件に巻き込まれていく・・・。 -
『成吉思汗の秘密 新装版』 高木彬光(著)を読んで
義経は成吉思汗〈ジンギスカン〉だった。義経は衣川で殺されたのではなく、生き延びて東北、北海道を経て大陸に渡りジンギスカンになった。という伝説を急性盲腸炎で入院している神津恭介がベッドの上で暇つぶし代わりに解こうという物語だ。 -
『氷壁』 井上靖(著)を読んで
切れるはずのない小阪乙彦のザイルが切れた。そのときザイルのもう一方に繋がっていた魚津恭太に疑いがかかる。彼は親友を失った悲しみの中ザイルが切れた原因を探ろうとするが、その実験結果もまたザイルが切れることはありえないということだった。 -
『沈黙』 遠藤周作(著)を読んで
まだ幕府がキリスト教を弾圧していた頃、日本人の信徒に救いを与えるためポルトガルの司祭ロドリゴは日本に潜入した。しかし、そこで見たものは彼の師である宣教師が幕府の弾圧に負けて転んで(改宗)しまったということだった。 -
『アラスカ物語』 新田次郎(著)を読んで
昭和の始めアラスカにてエスキモーとして生きたフランク安田という名の日本人がいた。彼はエスキモー一族の危機を救いアラスカのモーゼと呼ばれ生涯をそこで過ごした。 -
『強力伝・孤島』 新田次郎(著)を読んで
表題作の『強力伝』や『孤島』を始め、『八甲田山』、『凍傷』、『おとし穴』、『山犬物語』と短編集だが、どの作品も新田次郎らしい作品で、とても面白く読めた。 -
『縦走路』 新田次郎(著)を読んで
女性登山家がまだ珍しかった時代、二人の男性登山家(蜂屋、木暮)に追従するように登攀している一人の女性(千穂)がいた。その二人の男生と一人の女性はパーティーを組み、互いの住所も聞かないまま山を下りる。 -
『孤高の人』〈上・下〉 新田次郎(著)を読んで
昭和の初期、”加藤文太郎”という伝説の登山家がいた。彼は神戸の和田岬を出て、塩屋から横尾山~高取山~菊水山~再度山~摩耶山~六甲山~水無山~太平山~岩原山~岩倉山を縦走して、宝塚へ出て元の和田岬まで全行程約100kmを1日で歩いたというまさに超人的な体力を持っていた。 -
『八甲田山死の彷徨』 新田次郎(著)を読んで
日露戦争開戦直前の青森で、万が一(開戦)の場合に備えて冬の八甲田を越える訓練の必要性に迫られ、青森第5連隊と弘前第31連隊がその任務を与えられた。 -
『役小角仙道剣』 黒岩重吾(著)を読んで
役小角〈えんのおづぬ〉と言うと山岳修験者の開祖ということぐらいしか知らなかったが、最近の山行で何度かその名前を目にしていたので、いったいどんな人物だったのか気になっていたところ、 -
『殺人氷壁』 梓林太郎(著)を読んで
冬の穂高で転落事故が起こった。装備していたアイゼンの爪が折れて転落したのだ。始めは単なる事故だと思われたが、アイゼンの不自然な折れ方に疑問を持った警視庁捜査一課の白鳥完一が捜査に乗り出す。 -
『あやかし』〈上・下〉 高橋克彦(著)を読んで
岩手県のとある片田舎の村で1件の交通事故がおきる。その車に跳ねられた老人は事故の直後姿を消してしまう。残されたのは加害者が抱き起こした時にジャンパーに付いた血液だった。 -
『釈迦』 瀬戸内寂聴(著)を読んで
最近、キリスト教関係の本ばかり読んでいたので今回は趣向を変えて『釈迦』です。でも、あんまり変わっていないような気もするんだけどまぁ、気にしない、気にしない。 -
『奇談』 行川渉・諸星大二郎著 を読んで
主人公の佐伯里美は大学の民俗学研究室に所属する大学院生。子供の頃神隠しに遭い記憶を失っていたが、偶然『東北の隠れキリシタン考』という本を見て自分は渡戸<わたらど>村に住んでいたことを思い出し、東北の「隠れキリシタンの里」に向かう。そ... -
『ネフェルティティの微笑』 栗本薫著 を読んで
主人公(=秋生)は失恋してエジプトに来ていた。行く当ても無い秋生は最後の手段として持ってきていた、友達の友達(=佐伯)という人物の住所をに向かう。運良くその佐伯は在宅していたが、通訳の仕事が入ったとかですぐに出かける模様。時間の空いた秋生は佐...
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