『ノアの箱舟の秘密―バビロン・ライジング』〈上・下〉 ティム ラヘイ / グレッグ ディナロ を読んで

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再び謎の老人メトセラに呼び出され謎の木片を手に入れる。その木片を炭素年代測定法にかけると約五千年前のものであることがわかった。そしてそれが意味するものとは・・・主人公マーフィーはそれは『ノアの箱舟』の破片であるらしいということを突き止める。そしてその『本体』を探索するために各分野の専門家を集めアララト山に入る。謎の集団<ザ・セブンズ>の放った刺客「タロン」は今回もマーフィーの執拗なる妨害工作を繰り広げる。はたして、マーフィーは無事に『ノアの箱舟』を見つけることは出来るのか?

バビロン・ライジングシリーズの第2弾! 今回は聖書を読んだことの無い人でも知っているであろう『ノアの箱舟』を探索することを目的としている。いまさら説明不要だと思うけど簡単に『ノアの箱舟』を説明すると、堕落しきった人間たちを一掃すべく神様が地上に大洪水を起こすという物語で、正しい行いをしてきたノアに『箱舟』を作ってその中にあらゆる動物の雄雌を乗せるように命ぜられノアは神の命令に従って百二十年(当時の人はとっても長寿だったのよん)かけて箱舟を完成させる。ノアは他の人たちも箱舟に乗せようと説得するが誰も耳を貸さず(現代だって終末論に耳を傾ける人って少ないよね…)、結局ノアとその家族そして動物たちを乗せ大洪水は始まった。それは四十日四十夜大雨が降り続き、百五十日間も水は地の上に増え続け、やがて水が引き始めると、ノアは陸の確認をするために鳩を飛ばしました、1回目はすぐに戻ってきたが、2回目はオリーヴの葉をくわえて戻ってきた。

実際にこの『箱舟』は何度か目撃されているし、衛星写真でも撮影されている。ただ、人が行くには大変な所らしく未だ『ノアの箱舟』の実在の証明はなされていない。と思う。でも近年も調査は行っている模様なので興味のある方はネットで調べてみてはいかがでしょう。興味深い記事がゾロゾロ出てきますよ。。。

今作もテンポ良く一気に読めてしまった。基本的なキャラクターは前作から引き継がれていることもあり、最初から物語に集中することができた。しかし、前作で提示された謎のほとんどがまだ不明のままだが、この(バビロン・ライジング)シリーズは全4作になるということなので今後の展開が楽しみである。敬謙なる福音派のクリスチャンであるマーフィーとイシスとは今後どうなっていくのか? 最後青銅のプレートと共に落ちていったタロンはどうなったのか? 等々「早く先を読ませろ!」と思わせる演出がなされていて次回作が楽しみである。

ところで、今回本のタイトルが『ノアの箱舟の秘密』なので『ハコブネ』を『箱舟』と記述しているが、『箱船』や『方舟』という書き方もあるよね、どれが正解? というかそれぞれ意味が違うのかな???

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