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昨年の秋には、今年(今シーズン)中には冬の八ヶ岳に挑戦するっ! って誓って雪の降る前に八ヶ岳を縦走しました(八ヶ岳(赤岳・横岳・硫黄岳)トレッキング紀行 )。その時に赤岳、横岳は(冬に)ソロで登るのはちょっと無謀だけど、、、硫黄岳ならなんとかなりそうだと思い。計画しました。
事前調査では美濃戸口までは車で行けそうだったけど、その先はよくわからなかったので、とりあえずは美濃戸口まで行ってから決めようと思い、美濃戸口に向かいました。途中道の脇に少し雪を見たけれど、美濃戸口までは雪を踏む事も無く。いたって普通に到着できました。そこで美濃戸方面のルートを見るとゲートも閉じていなく、車の通った跡もあったので、とりあえず行ってみようと美濃戸へのルートへ・・・。
途中までは順調でしたが、途中の急な登りでタイヤが空回り・・・。アクセルを踏もうが、ハンドルを切ろうが、車はまっすぐに下がった。一瞬、ヒヤッとしたけど、5メートル位下がった所で止まってくれたのでちょっと一安心。しかし、その後アクセルをふかしてもタイヤは空回りするばかり・・・。Uターン出来そうも無いような細い箇所だったので、JAFが頭をよぎったけど、しばらくジタバタしていたら運良くタイヤが轍から外れて動くようになったので、そこからはローギヤにしてゆっくりと進んだ。赤岳山荘の駐車場に着いてみるとだいたいの車のタイヤにはチャーンが付いていた・・・。自分はチェーンどころか、タイヤはノーマル(厳密に言うとマッド&スノータイプのタイヤですが)だったので反省しきりです。でも、こうやって無事に帰ってこれたのでよしとしよう・・・。
山行データ
山行日 | 2012年03月20日(火) | ||
---|---|---|---|
コース | (スタート)美濃戸~(北沢コース)~赤岳鉱泉~赤岩の頭~硫黄岳~赤岩の頭~赤岳鉱泉~美濃戸(ゴール) | ||
山 名 | 硫黄岳(2760m) | タ グ | |
山 域 | 八ヶ岳エリア | 累積標高 | (+)1,491m |
歩行距離 | 14.918km | 所要時間 | 06時間21分 |
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山行記
【06時57分】 |
赤岳山荘の駐車場に停めて(¥1,000/1日)スタートです。まだアイゼンは装着していません。 |
【07時03分】 |
スタートして5分程で美濃戸山荘に到着。このすぐ前が・・・ |
【07時03分】 |
・・・南沢と北沢の分岐点になっています。写真中央の看板を向かって右に入っていくと南沢ですぐに山道になりますが・・・ |
【07時05分】 |
・・・看板を左(道なり)に進むと北沢のルートになり、しばらくは一般車が入れない林道を進みます。 |
【07時33分】 |
一部開けた所にダケカンバ林がありました。他の場所では針葉樹と混在していますが、なぜかここだけはダケカンバのみです。なのでここだけは明るいですね。 |
【07時45分】 |
謎の建物の前を通り過ぎると・・・ |
【07時49分】 |
・・・林道終点です。車が停まっていました。さすがにタイヤには4本とも金属のチェーンが巻いてありました。 |
【07時49分】 |
上の写真の車の向かい側にある橋を渡ると登山道らしくなります。でもここから赤岳鉱泉までは緩やかな登りなので雪があっても楽です。ただし、ラッセルを伴うような場合は別だと思いますが・・・。 |
【07時57分】 |
途中、シャクナゲが寒さや乾燥から守る為に葉っぱを丸めているのを見る事が出来ました。さすが常緑樹です。 |
【08時04分】 |
橋の上は雪が付いていません。誰かが払ったんでしょうか? |
【08時22分】 |
天気も好く、気持ちのいい登山道です。 |
【08時38分】 |
おっ! あれが噂のアイスキャンディーですね。何人かの人が果敢にアタックしていました。 |
【08時39分】 |
赤岳鉱泉到着。美濃戸から1時間40分でした。コースタイムは2時間なのでまぁまぁのペースですね。 ここからはアイゼンを装着します。念のためにピッケルも装備します。 ちなみに赤岳鉱泉前の温度計は約マイナス8度でした。 |
【08時49分】 |
アイゼンの装着&休憩で10分程滞在して硫黄岳に向かいます。 しばらくは緩やかな道ですが・・・ |
【09時04分】 |
・・・だんだん急になってきます。でも、夏山と違って積雪の為に段差はほとんど無く、とても歩きやすいです。もちろん、トレースがしっかり付いていて足が潜るようなことが無いのが一番ですね。トレースを付けて下さった方々、ありがとうございました。 |
【10時06分】 |
やがて、森林限界を突破しました。もう樹木はまばらにしかありません。あっても背が低い木ばかりになります。 |
【10時18分】 |
赤岳鉱泉から約1時間30分で稜線に到着。 稜線まであと(直線距離で)10メートルくらいのところで、トレースが左右に分かれていて一瞬どちらに行こうか悩みました。右に進むと夏道とほぼ同じルートになると思います。なので、赤岩の頭の標識の所に直接取り付けるのですが、こちらのルートは見るからに雪崩れそうだったので断念して、左側に進む事にしました。こちらのルートは赤岩の頭の標識より西に40〜50メートルくらいのところに取り付くようになるのですが、あきらかにこちらの方が安全そうでしたので少し遠回りになりますが、安全第一です。と言うわけでトレースが左右に分かれた所から左に30〜40メートルくらいトラバースして、最後の数メートルは直登で稜線に乗りました。 中央奥に見えるのが硫黄岳です。まだまだ遠くに見えます。また、稜線に出るとそれまでは稜線で遮られていた風が一気に吹き付けてくるようになりました。顔の露出している所があっというまに痛くなってきたので、ジャケットのフードをかぶります。 |
【10時20分】 |
赤岩の頭。雪が無い時にはこの標識の前から稜線を下ります。今日はかなり西側で稜線に取り付きました。上の写真のほぼ真ん中にこの写真の標識が写っているのが確認できますか? |
【10時31分】 |
風が強い為にトレースはほぼ消えていました。なので、比較的安全そうなルートを進みます。 |
【10時37分】 |
もう少しで山頂・・・。 山頂直下で高度感のある所を通ります。慎重に進みます。 |
【10時40分】 |
山頂の一角に乗りました。誰もいませんでした。 |
【10時41分】 |
硫黄岳山頂! 赤岩の頭から約20分で到着です。ここはコースタイム通りです。 ザックの後ろに付けていた温度計を見るとマイナス10度でしたが、体感温度はマイナス20度近くありそうです。グローブを外すと10秒くらいで手が痛くなってきました。 |
【10時43分】 |
爆裂火口! 風が強いのでビビって縁までは行きません。 |
【10時44分】 |
硫黄岳山頂から見た、横岳! 赤岳! |
【10時45分】 |
てっきり全部埋まっていると思っていた小屋(?)も入口は完全に雪で埋まっていますが、なんとか小屋と認識出来るレベルで露出していました。 |
【10時47分】 |
ピーッス! |
【10時47分】 |
風が強いので、写真を撮ったらすぐに撤退です。 帰りの稜線を眺めても人影は見えません・・・。 さて、下山開始! と思ったら自分が登って来た道が分からなくなっていました。足跡は風で飛ばされていて一瞬、ええええっっっっ! って思ったけど、安全そうな場所を見つけてソコから怖々下る。一段下って比較的安全になった所で男女の登山者とすれ違う。考えてみたら赤岳鉱泉から人に会ったのは初めてだ・・・。 |
【10時57分】 |
それにしても全然人影がない。 |
【11時02分】 |
赤岩の頭の標識を越えて、登って来た同じ場所から下山開始。写真は稜線の縁から下を見ています。足跡でわかると思いますが、まっすぐ下った後に左にトラバースしています。 |
【11時08分】 |
再び樹林帯へ・・・。 |
【11時28分】 |
木々の間から赤岳(?)が見えます。 |
【11時44分】 |
大同心沢(ここで硫黄の臭いがしたような気がした)を渡ると・・・ |
【11時47分】 |
・・・赤岳鉱泉到着。赤岩の頭から約45分でした。コースタイムが1時間20分なので、段差が無いのがこれほど楽に下れるのかとビックリ! 上の写真(大同心沢)を撮っていると沢の上流から一人の人が降りてきました。てっきりアイスクライミングでもやってきたのかな? と思いながらその人の後に付いて赤岳鉱泉までくると、その人からどこに行ってきたのか聞かれて、硫黄岳に登って来たと告げると、すれ違いませんでしたよね? とのこと・・・。どうゆうことかと言うと、その人は朝の6時に赤岳鉱泉を出発して赤岩の頭まではいったけど、帰りの時間がかかりすぎると思い山頂を断念して下ってきたらしい。自分は8時50分頃に赤岳鉱泉を出発して硫黄岳山頂に立ってその人と同じ時簡に赤岳鉱泉に戻って来た。どう考えても一度もすれ違わないのは変だ・・・。それに自分は山頂の往復に3時間ほどで戻って来たけど、その人は赤岩の頭までの往復で約6時間もかかっている。いや、そんなハズは無い! とよくよく話を聞くと、大同心沢の方から入っていって赤岩の頭を東側から回り込むようにして稜線にたどり着いたらしい。一応トレースは付いていたけど、途中はフィックスロープを頼りに登ったり、アイスクライミングのようなこともしたと言っていた。どうやらものすごいルートで赤岩の頭まで登ったらしい。よくよく考えてみるとどうやって間違えたんだろう??? そもそも正規ルートと大同心沢の分岐点には標識も立っているし、大同心沢方面にはトラロープも張っていて注意書きもある。思い込みって怖い・・・。 結局その人としばらく話しをして再出発。本当はここで昼食にする予定だったけど、期待していたベンチは雪に埋もれていた・・・。ので、このまま一気に下る事にした。 |
【11時55分】 |
誰? |
【11時55分】 |
赤岳鉱泉の横にあるアイスキャンディーをよじ上る人・・・。しばらく眺めていたけど、なぜ落ちないのか不思議でならない??? |
【12時28分】 |
途中、アイゼンの歯を引っ掛けてしまい、派手にぶっ倒れる。という芸を誰も観客のいない山の中で披露して、30分程で林道に出た。 |
【12時42分】 |
まだ凍っている箇所もあったけど、アイゼンを外す。 |
【12時57分】 |
おっ!・・・ |
【12時58分】 |
・・・鹿だ! |
【13時10分】 |
美濃戸山荘が見えて来たら、ゴールは間近。 |
【13時14分】 |
この橋を渡ると・・・ |
【13時14分】 |
昨年の秋に来た時にもあったキャタピラトラック。 |
【13時15分】 |
・・・ゴールです。赤岳鉱泉から1時間20分でした。 |