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なんかブログを書くのはえらく久しぶりのような気がするのですが、最近は夏の縦走用の装備を新たに買い直したり、6〜7年前に購入した山服がいい加減くたびれてきたので、これも買い直したりと、ただでさえごちゃごちゃしている山道具がさらにぐちゃぐちゃになっています。少しずつ整理をしながらこのブログで紹介出来れば・・・などと思いつつも一向にブログのページは増えていませんね・・・(^^;;
まぁ、そんなわけで新たに購入した山道具として今回は山用の腕時計です。今までは基本的にSUUNTO VECTORをずっと使ってきましたが、いいかげんボロボロになってきたので、ソロソロ買い替えかな〜と思い初めて数ヶ月。基本的に山時計と言えばSUUNTO VECTOR、同CORE、カシオ プロトレックが有名で、他に選択肢がほとんど無いと言うのが現状です(実際には他にもありますが・・・)。もちろん、山で時間さえ分かればいいんだ! と言う人は基本的な防水機能がしっかりしていればどんな時計でもかまわないと思います。しかし、人によってはコンパス機能が欲しい! とか、標高を知りたい! とか、気圧の傾向が知りたい! などと思う人もいます。私もその一人でコンパス機能は最低限欲しいと思っています。もちろん地形図としっかり照らし合わせて現在地を割り出したりするときは普通のコンパスを使用しますが、ざっくり東西南北が知りたいと言う時は腕時計に付いているコンパスを使ってしまいます。またこれは山以外でも初めて訪れる場所などでは、東西南北を常に把握していたい系の人なので、腕時計のコンパス機能はわりと頻繁に使用します。
そんな訳で山用の腕時計を選ぶ際の条件にコンパス機能があること、が最低限の条件なのですが、前述の通り選択肢はあまりありません。なので、今回の買い替えも当然VECTORを購入するつもりでした。そんな時、ネットで今度は何色にしよっかな〜等と検討しているうちに今回購入した時計を見つけました。それが「SOMA RideONE 50(ソーマ ライドワン50)」(このブランドや時計についての詳細についてはこのページの下の方にあるメーカーリンクからたどって下さい)でした。このページのタイトルで「登山用腕時計〜」などと書いていますが、実際にはチャリ用です。というかメーカー側はチャリ用として売り出しています。しかし、機能を見る限り、これって山でも使えんじゃねぇ〜と思いググってみたのですが、なかなかこの時計を山で使用しているブログ等を見つけることが出来ませんでした。逆に言えばまだ使用している人は少ないんだろうな・・・と言う事で人柱覚悟で購入決定!
ということで、以下にファーストインプレッションを書いてみたいと思います。というかまだ実践(登山)では使っていないので、あくまでファーストインプレッションです。もちろん、何度か使用した後にも追記という形で書きたいと思っています。まずはVECTORとの比較です。
SUUNTO VECTORとの比較
比較と言っても今回は外観上の比較です。機能面に関してはしばらく使用してみないとなんとも言えないのでそれは追記に書いていこうと思っています。
まず、上の写真の説明の前に、この時計を持ってみて一番最初に思ったのが、えらく重いな・・・ということでした。VECTORがほとんどプラスティックで出来ているのに対してRideONEはアルミが使われています。表示部のパネルもVECTORはプラスティックでRideONEはミネラルガラスという素材が使われています。では、実際に重さでどのくらい違うのか測ってみました。VECTORは54.5gでRideONEは88.0gでした。約30g強ほどRideONEの方が重いですね。1円玉で30枚以上の差があることになります。でも、実際に腕にはめてみるとそれほど重さは感じません。もっとも機械式の腕時計をしていると思えばその重さも苦にはならないと思います。このへんが気になる方は実際に手に取ってその重さを体感することをお勧めします。
では、上の写真の説明に入ります。まず「A」の画像は正面から見た比較です。表示面はVECTORの方が大きいですがメインの時間はRideONEの方が大きいですね。でもかなり長体がかかっているので、見やすさは慣れるまでは微妙かもしれません。また、外観上の大きな違いはボタンの数がVECTOR4つに対してRideONEは5つあります。ボタンの数はメリットデメリットがあるのでどちらが良いのかは分かりませんが。ただ、RideONEで便利だと思ったのは左側の真ん中のボタンがバックライト専用のボタンになっています。VECTORが右上のボタンで他の機能と共有になっているために長押ししなくてはならないのに対して、RideONEは専用なので普通に押せばライトが点灯します。ここにはちょっと工夫があって普通に押すと3秒程度でライトは消えますが、長押し(2秒)するとピッと音が鳴ってその後15秒間点灯し続けます。時間を確認するだけだったら普通押しで十分なんですが、他の機能を使う時は3秒では短すぎるのでこの機能はありがたいかも・・・。
次に「B」の画像は裏面です。RideONEは普通ですね。赤いマークはエッチングされているので、色が落ちてもマーク自体は消える事は無さそうです。また、見ての通りバッテリー交換は自分では出来ません。正確に言うと簡単に自分で交換出来るような仕様にはなっていません。これは圧倒的にVECTORの方に軍配が上がりますね。バッテリーの持ちはカタログ値で約1.5年ということです。VECTORが2〜3年位は持つのに対してちょっと短い気がします。だったらバッテリーが減った時に表示がどうなるかと言うと、通常(バッテリが十分にあるとき)はMODEボタン(左下)を押した一瞬電池マークが表示されるのに対して減ってくるとそのバッテリー表示が消えるそうです。これって逆じゃね? と思いますがそういう仕様なので仕方ないです。出来ればバッテリーが減って来たらなるべく早い段階でメイン画面にバッテリーマークが点滅でもしてくれれば分かりやすいと思うんですが・・・・・。まぁ、日本のメーカーなので仕方ないですね(日本はインターフェイス作りに関しては世界最低レベルだと思っているので・・・)。(バッテリーが減って来た時の振る舞いに関して文末の追記で詳しく書いています)ちなみにVECTORはバッテリーが減ってくるとメイン画面にバッテリーマークが点灯します。単純ですが分かりやすいです。
「C」の画像はベルトの長さです。これはVECTORの方が長いです。服の上からはめたい場合はVECTORを選択した方が無難です。それにVECTORは布のベルトも装着出来ますが、RideONEは専用ベルト以外は付けられないようです(未確認です)。
「D」の画像は厚さです。RideONEの方が少し厚いですね。ただし、今の所服の袖と干渉することは無いです。
以上、簡単ですが外観上の比較です。まぁ、まだ一日しか使っていないのでこんなもんでご勘弁を・・・。今後使用していて気付いた事があれば追記で書いていきます。次はRideONEの機能について簡単に触れます。ただし、山で使いそうな機能に絞っています。
SOMA RideONE 50
まずはメイン画面です。真ん中に時刻表時、上にカレンダー、下に標高が表示されています。VECTORと違い秒が見やすいです。と言っても実際に秒を気にすることはあまりありませんが・・・。VECTORではメイン画面で気圧の推移を見る事が出来ましたが、RideONEでは標高が表示されています。登山中でしたら標高表示でも問題無いと思いますが、普段使う事になると気圧の推移の方がありがたいかな・・・。欲を言えば設定で下段に表示出来る値を変更出来ればいいんですけどね・・・それは出来そうにないですね。 |
各機能の切り替えは左下の[MODE]ボタンで行います。なので、メイン画面から[MODE]ボタンを一回押すとコンパスモードになります。ただし、コンパスは20秒程しか作動しません。再び計測したい場合は右上の[RECALL]ボタンを押す必要があります。これはVECTORも一緒ですね。また、当然偏角の設定も行えます。電池交換の後はキャリブレーションが必要になります。このへんもVECTORと同じですね。コンパス機能に関してはVECTORと大きく変わる事はないですが、VECTORでは気泡管があるので水平が出しやすくなっているのに対して、RideONEではなるべく水平にして計測して下さい、とあるだけです。 |
次は高度計モードです。上段には高度の推移のグラフが表示されています。写真では真っ平らになっているのはずっと部屋にいたからです。メイン(中段)には高度が表示されます。1m単位で表示されます(VECTORは5m単位)。これはm(メートル)とft(フィート)を切り替えることが出来ます。下段には上昇率と下降率が表示されます。部屋にいたから0になっていますね。ちなみに、ここで言う上昇率と下降率とは1時間の移動量を1分間の移動量×60で推測して表示しているそうです。基本的に高度の計測間隔は1分毎に行われますが、設定の変更により、2秒間隔、10秒間隔に変更することが出来ます。ただし、その場合は制限時間があって2秒間隔だと10分で1分間隔に戻ってしまいます。10秒間隔だと60分で戻ります。また、この画面では最高到達高度、積算上昇高度(累積標高?)の確認が出来ます。もちろんリセットも行えるので、山行前にリセットしておくとその日の最高到達高度と積算上昇高度が確認出来ます。 |
次は天候モードです。VECTORで言う[BARO]モードです。上段に最近12時間の気圧の変化のグラフが表示されます。メインは気圧です。写真の表示では1,001hPaです。下段は気温です。これは腕にはめている状態だと正確には計測出来ないのは、この手の他の時計と同じです。ちなみに気圧はhPaとinchHg(こっちはよくわからん)、温度は摂氏(℃)と華氏(°F)に切り替えられます。まぁ、このモードでは気圧が何hPaとかはあまり関係なく、グラフの傾斜で晴れる傾向か天気が崩れる傾向かを見る程度ですね。
その他のモードもありますが、直接山登りで使用しそうなのは以上ですね。あと使いそうなのはアラーム機能で高度アラームというのがあって設定した高度になるとアラームを鳴らすことが出来ます。その他、この時計の特徴的な機能で水分補給アラームと言うのがあって指定した間隔(1分〜60分)で繰り返しアラームを鳴らす事が出来ます。これは他に使えそうですね。 |
表示板の周りには畜光塗料が塗られています。写真のような感じで光ります。ただし、それほど長くは光っていませんね。バックライトも同じような薄緑の光です。 |
試しにコンパス機能を実際のコンパスと並べて計測してみました。ちょっと見づらいですが、ざっくり東西南北を見る分には問題無さそうです。 |
今度は温度計のチェックです。右側は風速計で、とりあえず自分が持っている物の中では気温を一番シビアに計測出来るのでコレと比べてみました。もちろん、腕にしている時は正確な気温は測れないので腕から外して1時間以上放置しておきました。もちろん風速計の方も同じように放置しておいた結果が写真の通りです。RideONEは29℃に対して風速計は28.7℃でした。RideONEが1度単位でしか計測出来ない事を考えれば悪くない結果だと思います。 |
ちょっといいなぁ〜、と思った機能
実はVECTORを使っていて邪魔だなぁ〜と思う事がありまして、それはあまったベルトが袖や木の枝に引っかかったりすることがよくありました。特にベルトを交換してから特に多くなったような気がします。でもこれは仕方ないと諦めていましたが、RideONEではこの問題が解決されるかもしれない機能があります。
それはベルトの突端(写真1)に突起があり、これをループの穴(写真2)に引っ掛ける(写真3)ことによってあまったベルトが外れにくくなります。これは便利な機能だと思いました。
まだ1日程度しか使っていないので、はっきりした事は言えないですが、登山でも十分に使用出来そうな気がします。あとは実際に現場で使用してみて、使いやすさや耐久性なども見ていきたいと思っています。
2012年06月24日追記
塔ノ岳(大倉尾根)トレッキング紀行
簡単な使用感とSUUNTO VECTORとの標高に関する比較を行っています。
2012年07月23日追記(バッテリーが減ってきたら・・・)
21日の朝、山に行こうとこの腕時計を手に取ったら、なにやら文字が点滅していた。とりあえず、その日はそのまま時計をして山登りに行ったけど、一日中点滅が止まらなかった。帰宅後、マニュアルで確認すると電池が無くなったらしい。でも、購入してからまだ一ヶ月くらいしか経っていなくて、いくらなんでも早すぎるだろうと翌日購入店に行って相談した所、運良く在庫があったのでその場で交換となった。この画像が交換してもらった時計です。2代目ということになります。この時計の電池の交換時期に関して、上の方で書いているけど、微妙に違っていたので、改めてバッテリーが減って来た時の振る舞いについてもう一度書きます。
まず、普段のバッテリー残量のチェックとしては、MODEボタンを押す度に一瞬ですが画面上にバッテリー(電池)マークが表示されます。(機種によって違いますが)携帯電話のバッテリーマークと同じ物が表示されると思っていいと思います。ただし、携帯は3段階の場合が多いですが、この時計は2段階表示です。今新しい時計になって改めて確認すると、以前の時計では既にバッテリーマークは半分になっていました。つまり、購入した時点でバッテリーはほとんど無かったということですね。
次に、バッテリーが減ってきた時の確認は、これも前述した通り、MODEボタンを押した時に表示されるバッテリーマークの変化で減って来たことを確認出来ます。通常はバッテリーマークが全て塗りつぶされていますが、減ってくると半分だけ塗りつぶされた表示なります。この段階でバッテリー交換のスケジュールを考える必要があると思います。この時計は防水時計なので、基本的にメーカーに送っての電池交換となります。なので、2週間から1ヶ月くらいかかることがあります。このへんは自分で電池交換が出来るSUUNTO VECTORのありがたみを否応無く感じることが出来ると思います。
バッテリーが減った最終段階は、時計画面つまりこのページの一番上の画像の表示全体が点滅します。まず、気がつかないことはあり得ません。デジタル時計によっては端の方に小さくバッテリマークが点灯するものもありますが、ある意味それよりも親切かもしれませんね。