加入道山・畦ヶ丸・大界木山トレッキング紀行

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約7年前にもほぼ同じコースを歩いています。実はこのコースは私がピークハンターと決別したコースでした。当時、まだ山登りを始めて間もないころだった私は単純に山登りとは山頂に立つことが最大の目的だと思っていました。でも、このコースを歩いていて、自分は山頂に立つことよりも稜線上をどこまでも歩き続けることの方が楽しいことに気づき、その後の山登り人生の大きなターニングポイントになりました。そんなコースを再び歩きたいと思いつつもなかなか実現出来ずにいましたが、満を持して再び歩いてきました。はたして、以前歩いた時に感じた楽しさを再び感じることが出来るのでしょうか? もし、以前の楽しさが錯覚だとすると、その後の自分の山登り人生をを否定してしまうことになるので、不安と期待の入り混じったスタートでした・・・。顛末は本文中にて・・・。

また、前日に体調を崩してしまい、あわや中止か? とあやぶまれましたが、当日の朝になんとか熱が下がったので決行しました。

目次

山行データ

スクロールできます
山行日2013年03月03日(土)
コース(スタート)道志の湯臨時駐車場~登山道入口~加入道山~白石峠~水晶沢ノ頭〜シャガクチ丸〜バン木ノ頭~モロクボ沢ノ頭~畦ヶ丸~モロクボ沢ノ頭~大界木山~浦安峠~道志の湯臨時駐車場(ゴール)
山 名加入道山(1418m)
畦ヶ丸(1293m)
大界木山(1246m)
タ グ
山 域丹沢エリア
累積標高(+)1,552m
歩行距離17.507km所要時間8時間05分

山行記

駐車場
【07時37分】
道志の湯の奥にある駐車場に車を停めました。準備中に二人組のハイカーが出発していき、その5分後に出発しました。前日に熱を出してしまい、体調は万全というわけではないけど、熱も下がったし、病み上がりの身体の気だるさが残っている程度なのでなんとかなるでしょう・・・。
登山口
【07時37分】
駐車場のすぐそばに登山口がある。
約2時間
【07時38分】
今日の最初の目的地の加入道山までは約2時間。上の方は雪があるだろうからプラスαは覚悟する。
こんなもの
【07時38分】
こんなものがあったけど・・・
空っぽ
【07時38分】
・・・中は空っぽ・・・。
小さな沢を渡る
【07時39分】
登山道に入ってすぐに小さな沢を渡る。
一見展望台
【07時47分】
小さな尾根に取り付いて少し行くとこんな物が・・・。一見展望台にも見えるけど・・・実は・・・
植生保護区
【07時47分】
・・・鹿柵だったりする。ここから植生保護区に入る。

 

この扉、ちょっと面白い工夫がある。まずはこの扉は手前に引いて開くようになっている。つまり、鹿は押すことは出来ても引くことは(たぶん)出来ないだろうからここから入ることは出来ない。そして、この扉の最大の特徴が・・・

ナイスアイデア
【07時47分】
・・・バネの力を利用して自動で扉が閉まるようになっている。つまり、締め忘れで鹿が中に入るのを最大限防げるようになっている。ちょっとしたことだけど、ナイスアイデア!
出口
【07時52分】
すこし進むと今度は出口がある。構造は同じなので、今度は扉を押して外に出る。

 

この少し先で、先に出発してた二人組を追い越す。

太陽
【07時59分】
太陽が出てきた。
栗
【08時04分】
栗!

 

自然の栗をよく見ると実に穴が空いていることがあるけど、その穴は虫が入った痕だと思っている人がいるけど、ほとんどの場合は、栗が青い内に虫が卵を産み付けて、栗が成長すると共に虫も孵化して栗の実を食べながら外に出てくる時に空いた穴の場合が多い。つまり、穴が空いているということは中に虫がいないってことになるけど、そうとは知っていてもおいそれと食べるわけにはいかないのが、人間の心理。

太陽
【08時06分】
稜線に太陽が沈んだ・・・。
東屋
【08時08分】
東屋。
水場
【08時09分】
上の東屋の奥に以前は水場があったけど、今は木でバッテンがしてあって行けなくなっている・・・。
無くなっていた
【08時09分】
そこを無視してまたいで進んでみると、やはり水場が無くなっていた。
格的な登山の始まり
【08時12分】
東屋を回りこむようにして行くと、傾斜が急になり、ここからが本格的な登山の始まり、と言う感じ。
富士山
【08時24分】
開けた所から富士山がキレイに見えた。
ベンチ
【08時27分】
加入道山までの間にある唯一のベンチ。
アカマツ
【08時27分】
このベンチからはアカマツ越しに富士山が見えます。
ゴロゴロ
【08時29分】
岩がゴロゴロしていたり・・・
砂地
【08時32分】
・・・砂地になったり・・・
雪
【08時39分】
・・・雪になったり・・・
ヒノキ
【08時47分】
・・・ヒノキの植林地になったり、あきることなく歩けます。
ベンチレータ
【08時56分】
ちょっと暑くなってきたので、ベンチレータ全開。今日は4枚着ているうちの3枚がファイントラックでした。で、その実力派と言うと・・・後日アウトドア装備の方で詳しく書く予定です。
慎重
【09時08分】
雪が出てきた。雪面も固く滑りやすいので慎重に進む。
ザレ
【09時14分】
雪は無いけどザレた斜面をトラバースする。
慎重
【09時15分】
稜線直下。階段はあるにはあるけど、崩れていて危ない。ここも慎重に進む。
風の音が変わった
【09時18分】
稜線まであと少し・・・。

 

ここまで来ると風の音が変わった。

稜線到着
【09時20分】
稜線到着! 右へ行くと、白石峠経由で畦ヶ丸。左へ行くと加入道山、さらに進むと大室山。とりあえず加入道山方面に進む。
ハシゴ
【09時21分】
ハシゴを登って・・・
階段
【09時28分】
・・・階段を登ると・・・
加入道山到着
【09時31分】
・・・分岐から10分ほどで加入道山到着。
山頂標
【09時31分】
山頂標。
山頂標
【09時31分】
こっちにも山頂標。
避難小屋
【09時34分】
山頂の一段下にある避難小屋。

 

ここは山頂写真を撮って早々に退却。

帽子
【09時37分】
稜線上は風も強くちょっと寒くなってきたので、前日購入したネパール製、ウール100%の手作り帽子をかぶる。
分岐
【09時44分】
分岐まで戻ってきたら、先ほど追い越した人たちが上がってきた。
白石峠到着
【09時51分】
白石峠到着。
用木沢出合
【09時51分】
ここを左に折れると用木沢出合に行きます。でも、まだこのルートは歩いたことはありません。
背負子
【09時53分】
木に立てかけられた背負子?
ブナ
【09時54分】
ブナの実。でも中身は無し。
アップダウン
【10時05分】
緩やかなアップダウンが続く。
ピーク
【10時07分】
ベンチのあるピークに到着。ここが・・・
水晶沢ノ頭
【10時08分】
・・・水晶沢ノ頭。
倒木
【10時09分】
それにしてもこの辺りは倒木が多いなぁ〜・・・。土の層のすぐ下が岩盤なのか、根が深く這っていないみたい。
倒木
【10時10分】
上の写真じゃ根の大きさが分からないと思い、自分が入ってみたけど、やっぱりよくわからない・・・。
倒木
【10時11分】
ここも倒木。
倒木
【10時12分】
ここも・・・。
倒木
【10時12分】
ココも・・・。
倒木
【10時13分】
こっちも・・・。
倒木
【10時15分】
こ・・・しつこいね。それにしても、本当にこの辺は倒木が多いな・・・。以前来た時はこんなじゃなかったと思うけど・・・。
尾根道
【10時27分】
気持ちの良い尾根道。
シャガクチ丸
【10時43分】
シャガクチ丸到着。
ピーク
【11時00分】
ふたたびベンチのあるピーク・・・
バン木ノ頭
【11時00分】
・・・ここがバン木ノ頭。ここからは野外活動センターへの分岐にもなっている。
雪の斜面を登ると人の話し声が聞こえてきた
【11時24分】
一度大きく下り、雪の斜面を登ると人の話し声が聞こえてきた。
モロクボ沢ノ頭
【11時31分】
モロクボ沢ノ頭到着。3〜4人のグループが休憩を終えて自分が来た方へ出発するところだったようで、挨拶&一言二言話して彼らを見送った。
畦ヶ丸まであと600mm
【11時31分】
畦ヶ丸まであと600mm。
クサリ場
【11時37分】
ぐっと下った鞍部から再び登り返すところに、クサリ場がある。危険は無いけど、段差が高いのと足元がザラザラするので登りづらい。

 

クサリ場を過ぎて小さいジグザグを登ると・・・

布団
【11時58分】
・・・畦ヶ丸の避難小屋に到着。前のベンチに布団が広げてあった。今日はだれか泊まるかな。
避難小屋
【12時00分】
避難小屋から階段を登ると・・・
畦ヶ丸到着
【12時01分】
すぐに畦ヶ丸到着。
退散
【12時01分】
石の碑もある。

 

山頂にはカップルさんがいて、お邪魔なようだったので、5秒ほどで退散。

避難小屋
【12時11分】
再び避難小屋まで戻ってきて、モロクボ沢ノ頭に向かおうとしたけど、さすがにここからはアイゼン無しでは無理そうなので・・・
軽アイゼン装着
【12時12分】
・・・軽アイゼン装着。
エイっと飛び降りる
【12時24分】
クサリ場を上から見下ろす。一度ヘリに腰を降ろしてから、エイっと飛び降りる。
モロクボ沢ノ頭
【12時30分】
再びモロクボ沢ノ頭に到着。
食事
【12時33分】
ここで食事タイム!
15分ほど休憩
【12時46分】
15分ほど休憩して、次の目的地の大界木山に向かう。

 

アイゼンを外そうかと考えたけど、まだなにかあるか分からないので、まだ外さずに進むことにした。

踏み跡
【12時54分】
やっぱり、外さなくてよかった。日陰などにはまだ雪が残っていた。踏み跡が圧雪されてガチガチの氷になっているところもあったので、まだ外せない。
崩れ
【12時57分】
右側が大きく崩れたところ。
分岐点
【13時06分】
大界木山手前の分岐点。以前来た時はここを下ったけど、今日は大界木山の向こうの分岐点から下ろうと思っている。
キツイ
【13時36分】
最後ちょっとキツイ登りを終えると、開けた所に出る。ここが・・・
大界木山
【13時37分】
・・・大界木山。
展望もなく
【13時40分】
ここは展望もなく、休めるベンチも無いのでさっさと後にする。
記憶
【13時44分】
自分の記憶の中では山頂から10mくらいの所に分岐点があると思っていたら、じっさいには・・・
10分
【13時49分】
・・・分岐点までは約10分もかかった。人の記憶なんていい加減だな・・・。
指標
【13時50分】
分岐点にはこのような消えかかった指標もある。
尾根
【13時51分】
ここの笹薮をかき分けて入ってく。しばらくすると歩きやすい尾根に出る。
間違って
【13時52分】
以前来た時は間違ってこの尾根を直進してしまった。
正解
【13時52分】
本当は途中から右手前方向に折れて、隣の尾根に乗るのが正解。でも今日は雪があるので、ここのトラバースはちょっと怖い。
雪が残っている
【14時09分】
細い急な尾根を過ぎると稜線を外れて浦安峠へ向かう。ルート上にだけ雪が残っている。
林道
【14時12分】
分かりづらいけど林道に出た。
登山道の入口
【14時12分】
林道の対岸に登山道入口の道標があるけど、間違えて反対側の尾根に取り付いてしまいそうだ・・・。
どこから
【14時13分】
もはや、どこから降りてきたのか分からない・・・。
道志の湯
【14時13分】
道志の湯方面に向かう。
林道歩
【14時14分】
あとは林道歩きだから、ラクチン・・・かと思ったら大間違い。ここ数日以内のトレースも無く、積雪も20〜30cmくらいはありそうだ。雪面は適度に硬くなっているけど、時々足が潜る・・・。ワカンがあれば楽そうだけど・・・。
ゲート
【14時16分】
ゲートがある。左側から抜けられる。
凍っているところ
【14時18分】
もう、アイゼンを外してもよさそうだけど、橋の上とかは凍っているところもあるので、まだ外さない・・・。
雪が無くなった
【14時27分】
でも、さずがに雪が無くなったので・・・
アイゼンを外す
【14時29分】
アイゼンを外す。外したアイゼンはザックの後ろにぶら下げる。
林道歩
【14時37分】
あとは林道歩き!
野外活動センター
【14時40分】
何かの建物が見えた・・・ここが野外活動センター。
出てきた
【14時45分】
以前はここから出てきた。
出てきた
【14時45分】
入り口には登山道の案内図がある。
キャンプ場
【14時48分】
すぐ横には新しいキャンプ場でも出来るのだろうか? 何かの工事をしているようだった。林道沿いには犬が2匹。やたら吠える元気のいい犬でした。
稜線
【14時54分】
さきほどまで歩いていたと思われる稜線。
猟師
【15時13分】
道が舗装された。

 

しばらく行くと、後ろから一台の軽トラが追い越していった。その荷台には鹿が乗っていた。猟師か?

的様
【15時22分】
舗装道路をしばらく歩くと的様がある。

的様の由来

道志村の伝説の一つにこの室久保沢の的が挙げられる。昔頼朝公が富士の巻狩りの折この地に標的を造り武道練成のため矢を射ったと伝えられる。現在もここより4km離れた戸渡部落には射場として櫓を組んだ場所があり櫓開戸と呼ばれている。この一ノ的は涼水が勢いよく流れ落ちており、石英閃緑岩の一枚岩に鮮やかな三重の的を見ることができる。尚二ノ的、三ノ的は埋没し見ることが出来ない。

里人

この地に鎮守えお祀り水の神的様を永久に尊崇し、毎年四月八日を祭日と定めて里人集い五穀農穣を祈念する。

平成九年四月 道志村
的様
【15時22分】
道を外れて少し下ると・・・
的様
【15時23分】
・・・川の中に的様が・・・。
小さな祠
【15時24分】
小さな祠もある。
水場
【15時25分】
水場があった・・・。以前は無かったよな???
ゴールは間近
【15時29分】
民家が見え始めるとゴールは間近・・・。
駐車場に停めている自分の車が見えた
【15時39分】
最後の橋を渡ると、駐車場に停めている自分の車が見えた。
グルっと回って
【15時40分】
駐車場の入口が反対側にあるので、グルっと回って・・・
ゴール
【15時41分】
・・・ゴールです。

ルート図

ルート図

ルート断面図

ルート断面図

ルート鳥瞰図

ルート鳥瞰図

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