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今日はいつも通っている所が通行止めになっていたり、出発前に靴の紐が切れたりとあまり良い気分はしなかったけど、そもそも自分はジンクスとか気にしないタチなので、深く考えずに出発しました。それ以上に気になっていたのが、雪です。この週は異常に暖かい日があったり、雨が降ったりと雪が無くなる要因がいっぱいあったのですが、案の定、雪は殆どありませんでした。せっかく軽アイゼンを購入したので、低めのあまり危険じゃない山で歩く練習をしてみたいのですが、なかなかその機会に恵まれません。まぁ、使わないで済むならそれに越したことは無いのかもしれませんが、初めて使うのが高山の危険地帯だったらヤバイので、早く(出来れば危険じゃ無いところで)使ってみたいです。
山行データ
山行日 | 2006年02月18日(土) | ||
---|---|---|---|
コース | (スタート)奥野林道 水沢橋ゲート~登山道入り口~柏原ノ頭~焼山~黍殻山~大平分岐~大平~松茸山自然の森公園 奥野口~松茸山~松茸山自然の森公園 早戸川口~奥野林道 水沢橋ゲート(ゴール) | ||
山 名 | 焼山(1060m) 黍殻山(1273m) 松茸山(570m) | タ グ | |
山 域 | 丹沢エリア | 累積標高 | (+)1,513m |
歩行距離 | 23.215km | 所要時間 | 07時間50分 |
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山行記
【08時23分】 |
水沢橋に向かっている途中、宮ヶ瀬湖側の道路が通行止めになっていた。仕方ないので、一度引き返し、西側の道を進む。 |
【08時38分】 |
水沢橋ゲート。ここで気を取り直してスタート! と思っていたら、なんと靴のひもが切れた! 普段、車では普通の運動靴で、車から降りたら登山靴に履き替えるのだが、いつものように履き替えようと靴のひもを締めたらあっけなく「プチン」と切れた。先ほどの通行止めと言い、今日は不吉な予感が、俺に山に入るなってことか??? 幸い、切れた部分が短かったので、長い方で何とか靴を履くことが出来たが、ちょうちょ結びが出来るほどは無かったので、仕方なく固結びにする。ほどけなかったら切ればいい。 |
【08時49分】 |
林道を10分ほど戻って、奥野隧道を抜けると山に入る道があるはず。なのだが、トンネルを出たすぐの木に赤いテープが巻いてあった。が、その先がどうも怪しいのでここはパスして、もう少し先へ進む。 |
【08時52分】 |
奥野隧道から数十メートル行った左側に怪しい道があったが、何の標識も出ていないので、違うのかな? とも思ったけど、道がしっかりしていそうなので、取りあえず入ってみる。 |
【08時53分】 |
しっかりとした道はジグザクと尾根に向かって延びているようだ・・・でも何の標識もないのでちょっと不安になる。 |
【08時59分】 |
10分のしない内に稜線上に出た。と思ったら・・・ |
【09時01分】 |
・・・尾根の逆側に出た。 ここで、地図を取り出して位置を確認しようとしたけど、地形が複雑すぎて今の自分の読図能力では、確認は無理だ! 仕方なく方角と遠くの山からこれから進むおおよその方向だけ確認して進む。方角的には間違っていないと思うんだがなぁ・・・。 |
【09時02分】 |
左側の斜面に変な形の岩があった。 |
【09時06分】 |
濡れた落ち葉が赤い絨毯のようだ。 |
【09時16分】 |
おぉ、標識があった。間違っていなかったのだ。でも、焼山まで5.3km。まだ大分あるな・・・。2時間程度で着ければ御の字でしょう。 |
【09時22分】 |
広くて、なだらかな道が続く。 歩くのにはちょうど良い気温で、身も心も気持ちよい。春や秋ならもっと景色もいいだろうな・・・。 |
【09時26分】 |
展望の全く無い休憩所。ここはスルー。 |
【09時28分】 |
木のアーチをくぐり。 |
【09時30分】 |
おぉっ! 蜂の巣だ。 |
【09時33分】 |
基本的にはとても歩きやすい道だが、所々崩落した箇所があり、ビビリながら進む場所もあった。 左写真は、左側の土止めの間から土が流れてコース上に穴が開いているところ。 |
【09時35分】 |
ずっと緩やかな道だったが、途中ちょっとだけ階段があった。でも10数段で終わった。 |
【09時37分】 |
基本的に尾根上を進むのではなく、尾根の中腹をトラバースするように進むので、谷部に入ると道が荒れている箇所がある。 |
【09時37分】 |
上の写真を撮っていると、何やら上方からガラガラという音が聞こえたので、そっちを見てみると拳大より少し小さな石が崩れて落ちてきていた。それほど大きくない石とはいえ、当たれば大変だ。ここは足早に通り過ぎる。 |
【10時08分】 |
太い倒木がルート上に横たわっていた。 |
【10時13分】 |
一瞬、正面にルートが無くなったかと思ったが、右上方へと導くマーカーがあった。思わず「えっ?」となったけど、そっちにしか進めそうもないので、岩に取り付いてガシガシ登る。登りきると、また普通の道が続いていた。 |
【10時16分】 |
また、休憩所があったが、ここもスルー。 |
【10時32分】 |
おっ! 分かれ道だ。しかも何の標識も無いぞ。 道は左奥に続いているが、マーカーは右上方にずーっと続いている。しかもこっちはかなり急だ。本当にここは登れるのか? ここで再び地図登場です。昭文社の山と高原地図(1/50,000)を愛用しているのですが、この地図を見ると焼山山頂直下で一度西側へ大きく巻いてから戻るように山頂に行くようになっているけど、ここの分岐点で右方向に入って行くと直接山頂付近に出られそうだ。でもこんなルートは地図に書かれていない。う~ん、どうしよう・・・。左に行けば、今まで通りの緩やかな道だ。でもグルッと大回りしてこなければならない。右なら直接山頂付近に出られそうだ。でもこっちはかなりの急登だ。しかも出がけに靴のひもも切れてるし、余計な行動は慎むべきだ。素直に正規ルートで行くが良い! と、悩んだ末、結局右のルートを進むことにした。俺って絶対バカだ! |
【10時34分】 |
思わず、「うお~っ!」と叫んでしまいそうな急登だ! こんな所本当に登れるのか? |
【10時47分】 |
獣のように両手足を使ってよじ登る。 木々が邪魔で終わりが見えない!
それにしても、先ほどからヘリコプターがやたら飛び回っているんだが、遭難者でも出たのか? こんな斜面に張り付いていたらおいらが遭難者に間違われそうだな・・・。 |
【10時47分】 |
登ってきた所を振り返る。こりゃぁ、進むしかないよな・・・。 |
【11時08分】 |
やっと向こう側の空が見えた。 |
【11時11分】 |
30分以上かかって稜線に出る。距離的にはショートカット出来たと思うけど、時間的にはどうなんだろう? |
【11時12分】 |
登って来る者を威圧するかのように派手に折れた木。 |
【11時13分】 |
山頂方向に歩いて行くと、右手前から道志側から上がってくるメインルートに合流する。 |
【11時14分】 |
メインルートに合流してすぐに焼山山頂と巻き道の分岐点がある。 当然、焼山山頂方向を目指す。 |
【11時18分】 |
白樺の間を抜けて・・・ |
【11時20分】 |
・・・焼山山頂到着。 「焼山まで5.3km」の所から約2時間。まずまずのペースでしょう。 |
【11時20分】 |
石の祠があります。 |
【11時20分】 |
山頂の展望台。 高さもさることながら、展望台部の手すりがやけに低いので、足でも滑らせたら落っこちそうで結構怖いです。それと、途中の階段が数段凍っていました。 |
【11時20分】 |
焼山のいわれ。詳細は以下。 |
焼山〈やけやま〉のいわれ
むかし、この山の一帯は将軍家の御猟場に指定されていました。草木が茂ると狩猟の防げになるので、毎年山に火が入れられていたのが焼山の名の起こりです。
山頂に三方向を向いて立つ祠は、青根・青野原。鳥屋〈とや〉の三部落の境界を示すものと伝えられています。
神奈川県
【11時21分】 |
こっちにも石の祠が・・・。 |
【11時26分】 |
3つ目は展望台から下りてくるときに発見! 盛り上がった所の裏側にあったので、始めは気が付かなかった・・・。 |
【11時31分】 |
ちょっと早いけど、ここで昼食。 山頂散策&昼食で25分程休憩して、次の目標「黍殻山」へ向かう。 それにしても今日はここまで誰にも会ってないなぁ・・・。 |
【11時45分】 |
山頂を下るとすぐに巻き道と合流する。 |
【11時58分】 |
途中、鳥屋の分岐点で今日初めて人にあった。話をしようと思ったけど、食事中だったので、挨拶だけして先を急ぐ。 おっ! そういえばさっきの焼山山頂直下の急登をしなければ、ここに出るんだな。う~ん、こっちの方が早かったかな??? |
【12時10分】 |
平丸への分岐点。ここからも道志側に下りることが出来る。 |
【12時15分】 |
黍殻山山頂と巻き道の分岐点。 黍殻山山頂はここを右に登っていく。 |
【12時19分】 |
両側があまり切り立ってはいないが、細い尾根を進む。 |
【12時28分】 |
山頂はまだか? 昼食でお腹が一杯になったせいか、先ほどからペースが上がらない。山頂までがえらく遠く感じる。 |
【12時30分】 |
巻き道との分岐点から15分もかかって山頂到着。 工事の人たちがたき火を囲んでいました。う~む、自分は趣味で登っているのに、この人たちは仕事で登っているんですよね。ご苦労様です。 |
【12時31分】 |
これが噂の無人雨量計です。屋根の真ん中に雨を受けると思われる煙突のようなものがありました。ここにジョウロで水を注ぐと、ここの一帯だけ集中豪雨ってことになるんでしょうか??? この日はフェンスがありませんでした。恐らく、張り替え工事でもするのでしょう。周りに資材が置いてありました。が、まさか人力で運んできたのではないでしょうから、先ほどのヘリコプターが運んできたのではないでしょうか? 遭難者捜索じゃなくて良かったです。 |
【12時31分】 |
黍殻山山頂到着。噂通り無人雨量計以外何も無い山頂です。 お仕事の邪魔になってはイケナイのでここはすぐに退散。 |
【12時38分】 |
山頂から巻き道との合流まで思いのほか急で雪が沢山ありました。今日はここまでほとんど雪らしい雪が無かったのですが、この辺は標高が高いせいか、しっかり雪道でした。 |
【12時40分】 |
左手前方向に下ると水場。 せっかくだから水場も見ておけば良かった。でも、お昼を食べた後からの不調がなかなか本調子に戻らなかったので、先を急ぐことにした。 |
【12時41分】 |
水場の分岐点から数メートルで大平との分岐点。 |
【12時41分】 |
ここから黍殻避難小屋まで350m。ここも前述の理由でパスして大平に下る。 |
【12時43分】 |
てっきり、すぐに下るのかと思ったら分岐点から少しの間は登りだ。その後、下り始める。 |
【12時45分】 |
振り返ると黍殻山が・・・。 |
【12時54分】 |
休憩所。休憩したかったが、全体のペースを考えてもう少し下ったところで休憩しようと思う。 |
【12時54分】 |
なんだコレ? |
【13時03分】 |
大平まで1.4km。あと少しで奥野林道に出る。 |
【13時05分】 |
キレイにねじれた木。どうやって育つとこうなるんだろう??? |
【13時12分】 |
大平まで1.2km。えっ! 10分で200mしか進んでないの? 今日の後半は全然ペースが上がらないなぁ。どこかが痛いとか疲れてるとかじゃないんだけどなぁ・・・。 |
【13時18分】 |
誰もいない、きれいな杉林。 |
【13時23分】 |
おっ! 開けた所に出た。 |
【13時23分】 |
再び休憩所があったので、ここで小休止。 |
【13時24分】 |
なんだコレ? その2 |
【13時28分】 |
2つあるベンチの何も書かれていないほうで、一休み。 ゆっくり下って来たせいか、身体が冷え切っていたので、湯を沸かして暖かいカフェオレを飲む。 10分ほどのんびりして、再び下山開始。身体が暖まったせいかパワー復活。 |
【13時40分】 |
大平まで0.8km。休んだせいでペースが元に戻った。 |
【13時45分】 |
大平まで0.5km。ここの300mは5分で下れた。 |
【13時55分】 |
木々の間に小型ユンボが見えてきた。(写真では見えないですね・・・) |
【13時59分】 |
おっ! 林道が見えた! あと少し。 と思ったものの、雪が少なくなったせいか、ずっと続いていた踏跡を見失った。林道はすぐそこに見えるのに・・・。 |
【14時00分】 |
しばらくルートを探したが、どうしても見つからなかったので、枯れた沢を下ることにした。踏跡は無かったが、歩きやすいところなので、問題なく下る。 |
【14時01分】 |
林道までもう少し。 |
【14時02分】 |
下ってきた脇にこんな物が立っていた。 |
【14時02分】 |
ここを下ってきたのだが、登りの目印も無いので、ここが本来のルートではないんだろうなぁ??? 別の所に入り口があるのか? まぁ、無事林道に出たからいいっかぁ? |
【14時05分】 |
しばらくは、舗装されていない林道を進む。 気温が上がって雪が解けたせいか、ドロドロのとろこもあった。 |
【14時07分】 |
途中、水場発見! 飲めるのか? 飲めるのか? 飲料可とも書いていないので、手だけ洗った。でも、この水あまり冷たくない。上の沢からパイプで引いているだけなのか? |
【14時13分】 |
鳶も気持ちよさそうに飛んでいた。(真ん中の小さい点が鳶) この辺からは、丹沢三峯がよく見える。ただし、奥まった所にある主峰は雲に隠れていた。 |
【14時19分】 |
おっ! 道路が舗装された。 |
【14時46分】 |
遙か下方に早戸川が見える。 |
【14時49分】 |
ずっと左側が山だったが、この辺は尾根の上にいるようで両側の展望が開けた。ここが「馬の背」か? |
【14時50分】 |
おっ? 何かあるぞ! |
【14時50分】 |
散策路入口(奥野口)。ここから松茸山に行けるらしい。 |
【14時51分】 |
ふむふむ、この山全体が「松茸山自然の森公園」ってことですね。この地図をみると山頂まで往復して約45分かかるとある。ちょっと早歩きすれば、30分もあれば往復できるでしょう・・・ということでちょっと寄り道することにした・・・これが後でとんでもないことになろうとは、一体誰が予想出来ただろう・・・。 |
【14時53分】 |
何という山か分からないが、山腹に植えてある木が左右違うせいかきれいに色分けされていた。 |
【14時55分】 |
さすが、公園内の散策路。キレイに整備されている。 |
【14時57分】 |
足元がやたらフカフカすると思ったら、木のチップが敷き詰められていた。膝や腰に優しそうだ・・・。 |
【15時03分】 |
所詮、公園の散策路となめていたら、結構急な階段があった。 |
【15時06分】 |
階段を登り切ると・・・ここが山頂? 東屋があるだけでなんの標識もない。 地図を見てみると三角点のマークがあるので、どこかにあるのかと探したが、見つからず。もう一度地図を見るとどうやらここの山はピークが2つあるようだ。 木々が邪魔でもう一つのピークの存在は不確かだが、とりあえずルートを進む。 |
【15時08分】 |
ピークから少し下ったところの鞍部にこんな標識が・・・。 |
【15時13分】 |
先に小さいピークらしいものが見えてきたが、先ほどのピークの方が高いような気がするのだが・・・。 |
【15時14分】 |
こっちが山頂なのか? |
【15時15分】 |
おっ! 三角点があった。 |
【15時24分】 |
ここで、本当は引き返す予定だったが、散策路入口にあった地図をもう一度確認する(デジカメだから撮ったらすぐに確認可)。すると水沢橋のすぐ近くに出るルートを発見! そう言えば、今朝、林道を歩き始めてすぐのところで沢の向こう側に山から下りてくる階段があったのを思い出す。沢を渡れるか不安だったが記憶では幅が数メートルで深さも膝下だったので、迷わずこのコースを進む事にする。たとえ濡れても車まで数百メートル、時間して2~3分程度だし、車には乾いた靴もあるので問題無し! ということで下り始める。 |
【15時35分】 |
下り始めたはいいが、水沢橋方向の分岐点が見つからない。所々怪しいマーカーがあるのだが、とてもその先には進めそうもない。公園内なので当然標識があるだろうと思っていたが、それも甘い考えだった。ここは自然公園なのである、山も自然そのものだったのだ。分岐点は自分で探さなくてはならないのだ。 |
【15時39分】 |
ずいぶんと下って来たところに唯一、ハッキリとした分岐点があったので、左側に下りてみる。本来の分岐点はすでに通り過ぎているだろうことはわかっていたが、このまままっすぐ行くのも癪だったのだ。 |
【15時40分】 |
すぐに何かの社があったが、その先の道は不明瞭だ。さっきの分岐点はこの社に出る為だけのための道かもしれないなぁ・・・と思いつつも強引に進む。 |
【15時45分】 |
すぐそこに林道が見える。本来のルートでは無いが、こうなりゃヤケだ! と思ったけど、ここは尾根の終端でこの下はほぼ垂直の壁になっていてとても降りれそうも無いし、フェンスも張られているので、仕方なく分岐点に戻ることにする。 |
【15時46分】 |
おぉぉ! こんなところを下ってきたのか俺は? 進むも地獄、戻るも地獄だな・・・とか考えながらもヒーヒーいいながら元の分岐点まで戻って、正規ルートを進む。 |
【15時57分】 |
おぉ、やっと林道に出た・・・ |
【15時58分】 |
・・・しかも、水沢橋から一番遠いところにあるところだ。うぅぅ、こんなことなら山頂から素直に戻れば良かった・・・。 |
【16時01分】 |
後悔しても仕方ないので、トボトボと水沢橋に向かう。 |
【16時08分】 |
散策路入口(水沢川口)ここから出ても良かったのだが・・・でも、ここに出る分岐点すら分からなかった・・・。 |
【16時14分】 |
やっと、奥野隧道まで戻ってきた。ここを左に曲がればあとはまっすぐだ。 |
【16時24分】 |
そうそう、本当はここに出てきたかったのだ。しかも、よく見ると数メートル上流に行けば濡れずに渡れそうなところもあった。重ね重ね残念。 |
【16時26分】 |
この水沢橋を渡ればゴールです。 |
【16時27分】 |
ゴールです。 早戸川口から30分もかかってしまった。当初予定の水沢川渡渉ルートに出れれば3分でゴールだったのに・・・。 |