今回は3回シリーズの中編です。尾根の取り付きから『秋葉山』山頂を踏んで、下山開始までです。
この回では自分が大きな勘違いをしていたことに気付きます。それにより、丹沢前衛の山並みを東から見上げた時、『秋葉山』を見分けることが出来るようになります。
山行データ
山行日 | 2020年12月19日(土) | ||
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コース | 愛川橋〜(山のカタチ調査)〜登山口〜秋葉山〜登山口〜(山のカタチ調査)〜愛川橋 | ||
山 名 | 秋葉山(660m) | タ グ | |
山 域 | 丹沢エリア | 累積標高 | (+−)901m |
歩行距離 | 13.26km | 所要時間 | 04時間56分 |
関連記事 | 【登山】やっぱり秋葉山は『山』でした《前編》 【登山】やっぱり秋葉山は『山』でした《中編》 【登山】やっぱり秋葉山は『山』でした《後編》 |
マップ
高低グラフ
山行記録
前編からの続きです。ここから登山道に取り付きます。
『秋葉山』山頂まであと700mです。
700m程度なら鼻歌でも歌いながらでも、楽に登れるじゃん。っと思いきや・・・
・・・げっ! 何この急斜面!!!
まずは尾根の稜線まで登らなければならない、あとはずっと稜線上を進めば『秋葉山』だ。
『秋葉山』まではわずか700mだけど、そこまで尾根をほぼ直登しなければならない。完全に舐めていた。しかし、この距離の短さも捨てがたい・・・。
もっと、仏果山経由で『秋葉山』に行こうと思うと、あの細尾根を通らなくてはならないので、やはり、こちらの方が楽か・・・。
手の力も借りるべくストックを出す。
稜線上まで登ると、まだそれほど高さは稼いだつもりは無いけど、町並みが見下ろせるようになっていた。おそらく、緩やかな林道でかなりの高さを稼いだのだと思われる。
ここで、ふと左手を見て重大な勘違いをしていたことに気がついた。実は奥の尾根の左側のピークがずっと『秋葉山』だと思っていたピークだ。あれ? 何で横に見えるの?
慌てて地形図で確認する。『秋葉山』へはこの尾根で間違いない。決して間違えた尾根を登っているわけではない。そもそも、道標にだってそう書かれている。
僕がずっと『秋葉山』山頂だと思っていたのは地形図に540mと書かれているところだ。尾根を1本見間違えていた。
鉄塔がある。そういえば、下からでもこの鉄塔は見えていた。まさか、ここの尾根の延長上に『秋葉山』があったとは・・・。完全に思い込みによる勘違いだ。
でも、逆にこれで、下からでも確認することが楽になったはずだ。さっさと下って下から見てみたい。
それほど高くないのに、関東平野が一望出来る。
肉眼でも、スカイツリーが確認できました。
ただし、この写真は少しトリミングしています。
ここは陽が出ていれば、ポカポカして気持ちよさそうだ。
道標があった。ちょっと読みにくいけど、「秋葉山を経て 仏果山」と書かれているんだと思う。
上の写真の矢印の方向に進むと、分岐がある。右下に進む道と左上に進む道に別れている。踏み跡がしっかりしているのは右下への道だけど、ここはあくまで尾根の上にこだわって、左上に進む。
少し登ると、青いテープがある。おそらくこれが山頂への道標だ。
この辺りはやたら倒木が目立つところだ。その倒木が鹿柵を押しつぶしている。その隙間を縫うように進む。
ほんとうに倒木が多い。
右手に鹿柵を見て進む・・・
・・・倒木で潰された鹿柵を越えて・・・
・・・今度は鹿作を左手に見る。
また、倒木だ。これを越えるのはちょっと難儀だぞ。と左右を見回すと・・・
・・・左側から倒木を迂回出来る。
あっ! 道標だ。『秋葉山』まであと400m。あと少し、、、と思ったら・・・
・・・林道に出た。あれ? なんかものすごく損をした気になった。ってことは先程の急斜面を登らなくても、ちょっと遠回りになるかもしれないけど、林道をずっと歩いてくれば。ここに出るんじゃね? そうすると、400mだけ登山道を歩けば『秋葉山』山頂じゃん。
道標の方向を見る。えっ? ルートはどこ?
もしかして、ここを入って行くのか?
少し登ったら木の階段があった。どうやらルートは間違っていないらしい。
この少し先で植林地を抜けて広葉樹林帯に入る。下から見たときにこの境がはっきり見えるので、今度は見間違えることは無いと思う。
登ってきた所を振り返る。結構急な上に直登なので、ずっと踵を上げていなければならず、ふくらはぎがプルプルしている。
登りはまだしばらく続く、、、。
ん? ちょっと傾斜が緩んだ。
写真では分かりづらいけど、直径5〜6メートルくらいの凹地がある。炭焼きの跡かな? いや、違うな。そうだったら石がゴロゴロとしていそうだけど、そんなものは無いので、自然の地形か・・・。
ここの炭焼き跡(?)で、ちょうど左手に見える『ニセ秋葉山』とほぼ同じ高さになっている。ってことは『秋葉山』山頂まで標高差であと100メートルちょっとだ。
トラロープが張ってあった。急斜面なのもそうだけど、足元が滑りやすいのもロープを張った理由のひとつだと思う。
地面はサラサラした砂で、さらにその上に落ち葉があるので、いっそう滑りやすくなっている。
しかし、この辺りのルート上の落ち葉が払われている、ような気がする。ここのルート上だけ落ち葉が無いのはちょっと不自然だ。誰かがルート整備をしているのか? そういえば、青テープや先ほどのトラロープもかなり新しそうだ。お正月を前に綺麗にしているってことかな?
っていうか、秋葉講の人たちはここを登ってくるのか?
また、倒木だと思ったら。途中から裂けているようだ一体何があったんだろう?
根がしっかりしているので、根ごと倒れることはなかったけど、重みに耐えかねて折れたのか? こんな太い木が・・・。
あと少し。
最後の最後が一番急だけど、もう『秋葉山』の山頂はすぐそこだ。
ふ〜、やっと着いた。充実した700メートルだった。
山頂標は、仏果山の方から下ってきた方を向いている。どうせなら登ってきた時、正面に見えるようにすればいいのに・・・。
グルリと回り込んで『秋葉山』到着。ちょうどこの山頂標の後ろにある斜面を登ってきた。
山頂標の写真を撮っている時に、何か音がしたので、後ろを振り向いたら人(ソロの女性)がいた。ここには何度も来たことがあるけど、人に会ったのは初めてだ。
仏果山側から下って来たようだ。僕もそうだけど、ここに来る時は、仏果山から経ヶ岳方面に縦走している時に、ついでに寄るパターンが多い。この女性もそのようで、写真を撮ったらすぐに、登り返していった。普通の山なら下っていった、と言うのかもしれないけど、ここの山は特殊なので、文字通り元の稜線に戻るには、登り返さなければならない。
今日はここに長居をする必要も無いので、さっさと下る。しかし、50メートルくらい下ったところで、あっ! 動画撮るの忘れたのを思い出し、再び登り返す。動画編集の勉強をしているので、どうしても素材が欲しい。それと同時に、動画を撮る練習もしたい。なので、登り返して、山頂付近を撮影する。
とりあえず、5分くらい撮影して、下山を開始する。ある意味今日は下ってからが勝負だ。とりあえず、『秋葉山』の位置が確認出来たので、さっさと下って確認したい。今度こそ見間違えないと思う。
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