【登山】春の低山で新芽探し

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いなかた

最初に。
この記事のタイトルとサムネの絵柄が著しく違いますが、あまり気にしないで下さい。気になる人は本文を読んでみてください。

久しぶりの登山です。2月以来です。ここ数年、歯車が合わなくなり、なかなか山に行けない日が続いています。今日も本当は別の山に登る予定でしたが、午後から天気が崩れるとの予報で、仕方なく予定を変えました。

結局今回は2月に登った山とコースは少し違いますが、同じ山に登りました。前回と少し間が開いたことと、午後の早い時間に下山できるということがその理由です。

というか、ここ数年、丸一日フルで時間が取れることが少なくなっているので、同じ山ばかり登っているんですよね。家から近く、歩く距離も短く、コースバリエーションもそこそこあり、足慣らしにはちょうど良いので、同じ山ばかりになってるというわけです。

また、今回は期せずしていくつかの植物の新芽を確認することが出来ました(低山でもこういう楽しみかたもある)。しかし、そのつもりは無かったせいで、植物図鑑等は持っていっていなかったので、植物名を確認出来なかったものもたくさんあります。なので、今回は一部の新芽を紹介しています。いずれ、これだけでまとめたいと思っていますが、いつのことになるのやら・・・。

目次

山行データ

スクロールできます
山行日2022年05月07日(土)
コース(スタート)鳥居原園地〜権現平~南山〜権現平〜鳥居原園地(ゴール)
山 名権現平(永峰)(569m)
南山(544m)
タ グ
山 域丹沢エリア
累積標高(+−)506m
歩行距離7.2km所要時間3時間17分
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マップ

高低グラフ

山行記録

【09:18】鳥居原園地

いつもの通りの鳥居原園地(神奈川県の宮ヶ瀬湖のほとりにあります)からスタート。GWなのでもう少し混雑しているかな〜って思ったけど、それほどでもなかった。

今日は午後から天気が崩れるとの予報なので、それまでには下山する予定です。

まずは駐車場を出て、車道(歩道があります)を少し進む。

宮ヶ瀬湖に掛かっている『虹の大橋』。心霊スポットでも有名ですね。僕も若かりし頃、不思議な体験をしています。いづれ『山の不思議体験』シリーズで書こうかな〜って思ってはいるけど、僕が山登り始めるはるか前の話なんでチョット躊躇しています。

葉っぱの上の雫がキレイ。

【09:22】登山口

駐車場から5分ほどで登山口に到着。この季節は葉が覆っていてチョット分かりづらい。

登山ポストならぬ、ヤマビルポスト(略して、ヒルポス)。丹沢ではよく目にしますが、通常は登山ポスト(登山届を出すところ)と一緒になっていることが多い。ここは、特に登山届を出すようには出来ていません。なら、何があるのかと言うと・・・

・・・ヤマビルの忌避剤が置かれている。いつもなら99%以上の確率で空っぽだけど、今日は珍しく少し入っていた。

HINT

ここで、少し脱線しますが、、、。ヤマビルに噛まれるのは嫌ですよね。僕もそうです。しかし、もう数え切れないくらい噛まれているので、ある程度慣れました。だからと言って、ヤマビルを何匹もブラブラさせながら山から降りてくるのはNGです。このヒルポスに置かれている忌避剤は決して、登山者がヤマビルに噛まれないようにするためのものではなく、ヤマビルを里に持ってこないようにするためのものです(僕はそう解釈しています)。なので、入山時にばかり気にして、忌避剤を塗布するだけではなく、下山時に自分にヤマビルが付いていないかの確認を促すためのアイテムだと認識しましょう。なので、このヒルポスを見たら、自分にヤマビルが付いていないか確認します。もし、くっついていたら、その場で天国に送ってあげる必要があります。その際は忌避剤を振りかけても効くかもしれませんが、やはり、『塩』か『火』がおススメです。どちらも簡単に昇天させることができます。

ちなみに、この日、僕はヤマポスに置かれている忌避剤は使いませんでした。下山時もズボンの裾をめくったり、靴下をズラしたりして確認しましたが、今回は運良く1匹もついていませんでした。

入山して、小さな尾根に乗ると、遠くに『虹の大橋』が見えた。確かこの橋って丹沢山地最高峰の蛭ヶ岳の山頂からでも見えたと思うけど。

知らない人も多い、モミジの種。

種は二股の根元に付いています。ふたつの羽根は文字通りヘリコプターの羽根のようにクルクル回転させて種を遠くに飛ばします。

ほとんどの植物は自分の種を遠くに飛ばす工夫があります。例えば、森の中でよく見るドングリなんかは地面をコロコロ転がって遠くまでいきます。タンポポの種も見たことがあるでしょう。種の上部に綿のようなフサフサを付けて、風の力で遠くに飛ばします。その他には種にグライダーの羽根のようなものが付いていて、数百メートルも滑空するものもあります。

では、何故種を遠くに飛ばそうとするのか? と言うと、通常の植物は当たり前ですが動けませんよね。なので、もし種を作ってもそのまま自分の真下に落とすだけでは、自分の足元だけに子供が出来ることになります。そこで密集してワサワサと育って次の世代に移行する際に、人間で言うところの近親間での交配が起きてしまいます。ここでは倫理的な事には触れません。その代わりに生物学的に考えると、近親者の交配が何世代も続くと、遺伝子のエラーが多くなります。歴史の好きな人なら、あぁ〜、ハプスブルク家のことだなーって分かると思いますが、植物の世界でも同じで、遺伝子異常が発生する確率が高くなります。また、遺伝子異常だけではなく、同じところに集まっていると山火事や山津波などのような災害のときには一発で全滅してしまいます。

植物も生き物です。自分の子孫を末永く残すために最大限の努力をします。その結果が、いろいろな工夫して種を遠くへ飛ばそうとするのです。

上記の他にもいろいろな面白い種子散布(種を遠くへ飛ばすこと)があるので、「種子散布」とかでググってみてください。びっくりするような方法で種を遠くへ飛ばす植物がみれますよ。

HINT

ほとんどの植物は自分の種を遠くに飛ばす工夫があります。例えば、森の中でよく見るドングリなんかは地面をコロコロ転がって遠くまでいきます。タンポポの種も見たことがあるでしょう。種の上部に綿のようなフサフサを付けて、風の力で遠くに飛ばします。その他には種にグライダーの羽根のようなものが付いていて、数百メートルも滑空するものもあります。

では、何故種を遠くに飛ばそうとするのか? と言うと、通常の植物は当たり前ですが動けませんよね。なので、もし種を作ってもそのまま自分の真下に落とすだけでは、自分の足元だけに子供が出来ることになります。そこで密集してワサワサと育って次の世代に移行する際に、人間で言うところの近親間での交配が起きてしまいます。ここでは倫理的な事には触れません。その代わりに生物学的に考えると、近親者の交配が何世代も続くと、遺伝子のエラーが多くなります。歴史の好きな人なら、あぁ〜、ハプスブルク家のことだなーって分かると思いますが、植物の世界でも同じで、遺伝子異常が発生する確率が高くなります。また、遺伝子異常だけではなく、同じところに集まっていると山火事や山津波などのような災害のときには一発で全滅してしまいます。

植物も生き物です。自分の子孫を末永く残すために最大限の努力をします。その結果が、いろいろな工夫して種を遠くへ飛ばそうとするのです。

上記の他にもいろいろな面白い種子散布(種を遠くへ飛ばすこと)があるので、「種子散布」とかでググってみてください。びっくりするような方法で種を遠くへ飛ばす植物がみれますよ。

ハートの葉。

モミの新芽。

!!!

名前が面白い、ヤブレガサ。

しかし、ここまでくるともはや、ヤブレスギガサ・・・。

樹林帯を抜けて目の前が開けると、そこには鉄塔がある。

鉄塔の脚の向こうに宮ヶ瀬ダムが見える。本来はその向こうに関東平野が広がっているのが見えるけど、今日はよく見えなかった。

鉄塔の真下。

ヤマツツジがまだかろうじて咲いていた。場所によっては全ての花が落ちているところもあったけど、ここだけはまだ咲いていた。

僕の好きな尾根。

右が針葉樹林(ヒノキの植林地)で左が広葉樹林が広がっている。色の違いもハッキリしている。冬になると、左の広葉樹林は落葉するので、そのコントラストはさらにハッキリする。

植生境界の尾根を過ぎると、階段地獄が待っている。しかし、この階段を登り切ると権現平の山頂なので、最後の踏ん張りどころ。

階段を登り切ると、公衆トイレ(冬場は閉鎖されています)があり、その左側を抜けると・・・

【10:20】権現平山頂

・・・権現平の山頂に到着。

権現”平”というだけあって、山頂はほぼ平坦な広場になっている。東屋といくつかのテーブルがあり、グループ登山組や家族連れがワイワイやっていることが多いけど、今日は天気が悪いせいか誰もいなかった。結局、下山するまでに会ったのは2組のハイカーだけだった。

山頂にある三角点。以前はこの脇に山頂標があったけど、今は無くなっている・・・

・・・って思ったけど、少し離れたところに誰かが手作りの山頂標を立てていた。ここの山頂は結構頻繁に山頂標が変わる。イタズラする人が多いのかな〜?

山頂の東側に展望台がある。

天気が好ければ、関東平野の向こうに筑波山なんかも見えるけど、今日はこの通り・・・。

実はこの少し前から雨がパラパラと降り出していた。予定では、この後、隣りにある南山をピストンしてから食事にするつもりだったけど、急遽予定を変更して、今日はここまでとして少し早い昼食を摂ることにした。

今日のお昼はおでん缶。なんでこの時期におでん? と思うかもしれなけど、このおでん缶を会社のそばの自販機で見つけたのが今年の2月のこと。

懐かしいなぁ〜、昔、秋葉原(まだ、かろうじて電気街だった頃)で買ったよなー。そうだ! 次の山行のお昼はこれにしよう!

ということで、本当は2月の寒い時期に、山頂で熱々のおでんを食べるつもりだつもりだったけど、その願いは叶わず、この時期にずれ込んでしまった・・・。

そして、おでんといえばビール! といきたいところだけど、車で来ているのでそれは叶わぬ願い。仕方ないので、ノンアルで雰囲気だけ味わうことにしよう。

とりあえず、おでん缶を鍋(厳密言うとフライパン)にあけ、温める。ちなみにこの日は、雨がパラついているものの、暑くもなく寒くもないちょうどよい気温でした。その中で、熱々のおでんをハフハフ言いながら食べる。気分は北アルプスの涸沢に飛んでいた。

山頂の一角にイタヤカエデがあった。緑がキレイ。

おでんを食べ終えて、さぁ、下山するか! って思って空を見たら、雨は止んでいて、青空が出ていた。あれ? これなら南山まで行けるんじゃね?

ということで、再び予定を変更(元に戻して)南山に向かうことにした。

【10:51】南山に向かいます

山頂にある秋葉様(と僕は思っている)。

権現平から20分ほどで・・・

【11:09】南山山頂

・・・南山に到着。権現平からここまでは小さなアップダウンはあるけど、比較的に楽に歩ける。山頂以外は展望が良いわけではないけど、気持ちよく歩けるので、結構気に入っている。

やはりここの山頂も誰もいない。今日はニ山(権現平、南山)とも独り占めだ。

とはいうものの、ゆっくりしてもいられないので、写真を数枚撮って、再び権現平に戻る。

南山の山頂付近にあるマツの木。高さ4〜5メートルのところに腰を掛けるのにちょうどよさそうなステップがあるので、勝手に、南山のテングの腰掛け、と呼んでいる。好奇心旺盛なテングが人間を見下ろすのにちょうどよさそうだ。

シロダモの新芽は茶色で、よく見ると細かな毛が生えている。

権現平と南山の間に崩落地があった。以前来たときにあったっけ?

権現平まで戻ってきた。僕が先程昼食を摂った東屋には数人のハイカーが大声で騒いでいた。

【11:40】権現平山頂

鉄塔地点通過〜。

宮ヶ瀬ダムのアップ。

駐車場が見えるところまで戻ってきた。

登山口に到着。ここで、ズボンの裾を上げたり、靴下を下げたりしながら、ヤマビルチェック! ふぅ、どうやら今日は一匹も連れ帰らなかったようだ。この山域は昔はヤマビルなんていなかったけど、最近は結構ヤマビル濃度が上がっているので、注意が必要だ。

フサザクラの新芽はチョット赤い。

スギの新芽は淡いグリーン。こいつがやがて花粉を振り撒き人間に嫌われるようになるけど、00今はキレイなグリーン。

藤の花。これだけまだあった。

【12:30】鳥居原園地

鳥居原園地到着! 結局、昼食後からこの後も雨は降らなかった。これなら当初予定していた山に行けたかもしれないけど、まぁ、楽しかったからいっかー。

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