今回は久しぶりに青木ヶ原樹海の中にある山に登ってきました。1年半ほど前にも樹海の中の大室山に登って、そこから周りの樹海を見渡したときにいくつかの山があることを知りました。今回はその中のひとつの長尾山に登ります。
前回は紅葉の季節だったので、今度は新緑の季節に行こう行こうと思いつつ、結局1年半も掛かってしまいました。まぁ、新緑の季節とは言っても本当はもう少し早く来たかったんだけど、雨や仕事で少し遅れてしまったけど、まだまだ新緑は楽しめました。
んで、今回の目的は新緑もだけど、もう一つ目的があります。それはサムネでも分かるように山でオートミールを食べることです。最近個人的にハマっていまして、腹持ちもそこそこいいですし、軽いのでロングトレイル時のメイン食になるんじゃないかと思い、そのためのテストが今回のもう一つの目的です。
結果は・・・あと何回かテストしなくちゃ分からんです。今回の感想については本文を御覧ください。
山行データ
山行日 | 2022年06月04日(土) | ||
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コース | 精進湖登山口(富士宮鳴沢線)〜大室山のブナ林〜長尾山山頂(1424m)〜天神峠〜富士風穴〜精進湖登山口(富士宮鳴沢線) | ||
山 名 | 長尾山(1424m) | タ グ | |
山 域 | 富士・御坂エリア | 累積標高 | (+−)447m |
歩行距離 | 11.21km | 所要時間 | 4時間01分 |
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マップ
高低グラフ
山行記録
富士宮鳴沢線と精進湖から富士山の五合目まで伸びるルートがクロスするところに数台車が停められるスペースがあるけど、今日はそこがいっぱいだったので、少し手前(北側)に車を停めた。
しばらくは車道歩き(数百メートル)になる。歩道が無く、車通りもそこそこあるので、ビビりながら進む。
百メートルと少し歩くと分岐がある。車道をあと百メートルくらい進むと精進湖登山口だけど、ここを左に進むとちょっとだけ(数メートル)ショートカットできる。ショートカットの恩恵より、危険な車道を進むよりここから樹海に入った方が安全なので左に進む。
本の数分で富士山五合目まで伸びる登山道と合流する。このすぐ右が精進湖登山口になる。
ここを左に進みます。車は通行止めだけど人は進めます。
僕は今まで紅葉の時期に何度も歩いているのですが、紅葉の季節も素晴らしいのだから、新緑の季節だって素晴らしいはずでしょ、と思い、今回の山行になりました。でも、本当はもう少し早く来たかったけど、諸々の事情でこの日になってしまった。だけど、標高が高い(約1,100m)せいか、まだ十分に楽しめそうです。
樹海というと、薄暗いイメージを持っている人が多いと思いますが、実際に来てみるとそんなイメージは一瞬で払拭されます。
以下に紅葉の季節に撮った写真を貼っておきます。
精進湖登山口から10分ほど進むと富士風穴がある。精進湖登山口に車を停めているほとんどの人はここへ来るのか目的だと思う。今日も姿こそ見えないけど、風穴の方からわちゃわちゃ声が聞こえる。なので今回は風穴はスルーします。
樹海の中では、このように岩の上に木が着床している姿をよく見ます。まだ地面に土が十分に生成されていないんですね。今後何百年、何千年もの時間を掛けて普通の森のようになっていくのでしょう。
富士風穴を過ぎて少し進むと、左右に道が分かれます。
左に進むと、そこは精進口登山道で、富士山の吉田口の五合目に向かいます。今日はこっちに進みますが、その前に少しだけ右に向かい寄り道をしていきます。
先程の分岐を右に進むと、大室山のブナ林を見ることが出来ます。秋になると黄葉が綺麗です。でも、今は新緑の季節です。なので緑が綺麗です。
ちなみに大室山はこの写真の左にあります。
新緑のブナ林を堪能して再び分岐に戻り、今度は左に進むとゲートがあります。精進口登山道はこの先に続いています。
ここから、1.6kmほど真っ直ぐな登山道が続きます。本当に真っ直ぐで、地図で見ても真っ直ぐです。この凸凹の樹海の中でどうやってこんな真っ直ぐな道を作ったんでしょう? 不思議です。青木ヶ原樹海の七不思議のひとつです(ウソです)。
単調な道ですが、新緑の緑に癒されます。
本当に真っ直ぐです。
樹海らしい景色です。
富士山五合目まであと9.3km。もちろん今回は行きません。
この少し前で二人組のハイカーとすれ違いました。このお二人が今日あった唯一のヒトガタでした。それにしても人気ねーなーここ。
いい加減、真っ直ぐに飽きてきた。一本道なので、間違えることは無いけど、やたら地図で確認しだした。もう、やる事はこれぐらいしかないからね。
でも、今回登る山の長尾山へは途中で登山口から別れなくてはならない。初めての山なので、分岐を見過ごさないかちょっと心配になってきている。分岐は真っ直ぐな道が終わって左に緩く曲がったところにあるはずなので、真っ直ぐが続いているうちは大丈夫なはずだ。
ちょっと開けたところにでた
五合目まで9.1km。
ここの道標を過ぎると、緩く左に曲がった。
あっ! 分岐があった。この分岐なら、これでもかっ! っていう分岐なので見逃してようはないな。でも、目標としては・・・
・・・この道標(SYO11)(五合目まで9.0km)が目印になる。のこすぐ横に・・・
・・・ゲートがあり、その先に道が続いている。ここが長尾山への分岐になる。
道は比較的広く、しっかり跡も付いているけど、整備は全くされていませんね。
このように、またぐのには高すぎて、潜るのには低すぎる倒木がそこかしこにある。その場合は左右から回り込む。
その際は慎重に歩かなくてはならない。別に道の両側が崖になっているわけでも、切れ落ちているわけでもない。これは樹海特有の問題だけど、樹海の中は登山道や遊歩道が割と縦横無尽についている。その登山道や遊歩道を歩いている場合は問題ないけど、少しでもここから外れると、未知の穴がポッカリ開いている場合がある。残雪時の腐れ雪の時のように足を取られる程度なら問題ないけど、人間がスッポリ入ってしまう穴がある場合があります。山登りをしている人なら、雪山のクレバスのようなものを想像してください。一見ただの雪面に見えてもそこに乗ると雪面が崩れ、その下には深さ数十メートルの亀裂があり、一度落ちたら簡単には這い上がれないあのクレバスです。あれの樹海版があると思ってください。なので、樹海の中で道を外れて歩くのはリスクが高いので、十分注意する必要があります。
また、道を外れたところには、あまり出会いたくない〇体がある場合もあるので、面白がってウロウロしない方が賢明です。
丁字路にぶつかった。地図通りだ。それにしても、かなり広い道だ。まぁ、地形図に書いているぐらいだから当たり前なのかもしれないけど、あまり頻繁に人が歩いているようには思えない。
丁字路を左に進み道なりに進むと、目の前に長尾山が立ち塞がっている。この山も隣りにある大室山とそっくりだ。山が突然立ち上がっている。つまり、山の縁がはっきりしている。
ちょっとわかりにくいかもしれないけど、写真の左側は比較的平らだけど、右側は上に向かって斜面が続いています。つまりここが山の堺、山の始まりです。このような地形は他の山ではあまり見ることが出来ませんよね。なので、山好きの人は一見の価値アリです。
面白がってウロウロしていたら道を見失った、けど、山は目の前にある、山頂はひとつだ! このまままっすぐ登っちゃえ!
ということで、ここから長尾山に取り付いた。ちょうどそこに数本のホオノキがあった、なので、ここを長尾山の「ホオノキ登山口」と呼ぶことにした。
今回も少し長くなりそうなので2回に分けことにしました。ここまでは「樹海散策編」とし、次回は「長尾山登山編」です。お楽しみに・・・。