小倉山という山を知っていますか? 字面だけ見ると京都にでもありそうな名前の山ですが、ここで言う小倉山は神奈川県の北部にある山です。小倉橋の南東、今風に言うと圏央道の相模原ICの南にあります。神奈川県民でも知らない人の方が多いんじゃないかな? と思います。実際、僕も山登りを始めて10年以上も経ってから知りました。高さは300mチョットで、決して山ノボラーがこぞって登るような山ではありません。しかし、里に近い山にしては、実際に入山すると深山の雰囲気が味わえる面白い山です、いや、でした。
僕がこの山に登ったのは2017年のことです。最後に登ったのも2017年でした。つまり、僕は2017年に2度登っているってわけですね。
実はこの山、僕が最後に登った2017年時点で、すでに無くなる運命にありました。というのも、この山の西側に採石場があり、かなりのペースで山をゴリゴリ削っています。ちょうど秩父のにある武甲山(日本二百名山)を想像すると良いと思います。ただし、あちらは山体も大きく、有名な山なので、そう簡単には無くなりそうもありませんが・・・。
ちょっと調べてみましたが、武甲山は山頂がある部分と採石場では石の組成が異なり、山頂のある部分までは採石しないようですね。しかし、山体は大きく変形するのでいつかは登れなくなる可能性もゼロではないでしょうね。知らんけど・・・。
ちょっと脱線しましたが、その2017年時点で、いずれこの山は登れなくなるだろうとは思っていたので、もう少し頻繁に登ろうかな? と思っていたました。がしかし、個人的にも世界的にもここ数年は色々なことがあり、しばらく遠ざかっていました、というか忘れていました。本当は今日も家を出るときは別の山に登るつもりでいたのですが、その山の登山口に到着する一歩手前で、あっ!! と思い出し、急遽、変更して小倉山に登ることにしました。なので、実際に現在登れるのとかの下調べは一切していません。まぁ、行きゃあ、なんとかなるだろうといつものチャランポラン精神でスタートします。
山行データ
マップ
高低グラフ
画像貼り付け山行記録
小倉山に登るので、小倉橋の下に車を停めてスタートですwww
ちょっと見にくいですが、手前の白い橋が旧小倉橋で奥の黒っぽいのが新しい小倉橋です。恐らく、圏央道を作るために作ったのだと思います。
湘南寺。しょうなんじ、って読むのでしょうか?
湘南って言えば、通常、神奈川の海沿いの鎌倉から小田原辺りを指します。が、なぜか? 一時、この神奈川の上の方でも、お店に「湘南支店」とか付けて、ここも湘南だよー、的なムーブメントがありましたが、最近は流石にあまり見なくなりましたね。そりゃそうでしょう、神奈川の上の方に住んでいる僕たちでさえ、え〜って言っていたんですから・・・。
ちなみに上のお話はこのお寺とは全然関係ありませんので・・・。
湘南寺の前のお地蔵さん。
奥に圏央道が見えます。昔は静かなところだっと思うんですが・・・。まぁ、便利と言えば便利なんですけどね・・・。
今日も前回に引き続きオールドレンズです。詳細は以下。
前回は「Super-Takumar 50mm f1.4」でした。んで、今回は「Super-MiltiCoated TAKUMAR 28mm f3.5」です。まぁ、兄弟姉妹のようなレンズです。前回は35mm換算で55mmの標準レンズでしたが、今回は30mmの広角レンズです。
「山で単焦点レンズを使うとしたらどのレンズがいいの?」企画の一環で今回はその第2弾ということになります。オールドレンズはもう1本あるので、次回はそのレンズを使用します。3本使ってみた結果は作例も添えて後日ブログでアップする予定です。
圏央道をくぐります。
圏央道沿いに進んで。
あ〜、小倉橋が下に見える・・・。
圏央道の相模原ICの向こうに見えるのが(津久井)城山です。
そして、こっちが今日登る山域になります。小倉山は写真のピークではなく、右奥の方にあったはずなんですが・・・。
こんどは畑越しの城山です。こっちの風景の方が好きだな・・・個人的には・・・。
さて、ここから入山します。特にゲートがあるわけでは無いので入山は出来るようです。
あんまり、人が入っていないのでしょう。結構荒れています。
倒木もあるし・・・。まだ、葉が付いているのでまだ倒れてそれほど時間が経っていないようです。
このような倒木はくぐるのは危険なので、例えくぐれそうでも迂回します。ここでは少し戻って右側から回り込めました。急がば回れ、です。
あ〜、やっぱり・・・。
ある程度は覚悟はしていたんですが、登山口から100mほどしか入れませんでした。時間にしてわずか8分・・・僕の山人生でもこれほど短い山登りは大野山以来だろうか・・・? ただし、大野山は7分だったので記録更新はならなかった。
ここに立入禁止のゲートを設置するのなら、登山口の橋のところでブロックしたほうが、親切だし、安上がりだったんじゃね? と思う今日このごろ・・・。
まぁ、ここの採石場で採れた石は圏央道とか第二東名に使われるのだろうから、予算は潤沢ってわけですかい・・・。
以下に採石場の様子を撮った写真をアップします。左が2014年に撮影したもので、採石場のすぐそばから見上げるように撮影しています。それに対して、右の写真は2021年のもので直線距離で約3.5km離れたところから見下ろすように撮影しています。パッと見では違いは分からないかもしれませんが、よく見ると、2021年の方は山頂部の奥の方まで砕石が進んでいるのが分かります。
上の写真では分かりづらいので、比較的最近撮られた空中写真に今回のルート(赤線)と以前(2017年)のルート(青線)を重ねたものをアップしました。今回の立入禁止の立て看板で進めなかったすぐ先には(恐らく)管理用の道が出来、さらにその先は小倉山の山頂も含めて完全に削り取られているのがわかります。
以下の写真が在りし日の小倉山山頂の風景です。一応山頂標もありますが、展望は一切ないです。でも、もうこの景色を見ることは出来ません・・・。
おまけで以下に小倉山山頂で360度カメラを使用して撮影したデータをアップします。
小倉山 – Spherical Image – RICOH THETA
以下の3枚の写真は「国土地理院の空中写真」を使用し、古い順に並べてみました。赤い丸が小倉山で、今にも画面上部からはみ出しそうになっている青い丸は登山口になります。
この写真は国土地理院からダウンロードしたのですが、そのダウンロードしたファイルの名前が「USA-M662-2.jpg」となっているので、もしかしたら、GHQが撮影したものなのかな?
僕はこの2年後に登ったことになりますね。
2019年時点では、まだ山頂はあったようですが、登山口からのルートは完全に遮断されていますね。反対側からならまだ登れたのだろうか?
まぁ、ある程度はこうなることは想像(覚悟)はしていました。が、もう少し置くまで入って行けるもんだと思っていましたが、素直に撤退です。
少し戻ったところで、山側に紫のテープとその先にかなり急ですがルートのようなものが見えます。といっても、写真ではわざと光源を入れ込んで、フレアとゴーストを出しているのでめちゃくちゃ見にくいですね。ちょうど、太陽の方向にルートのようなものがあります。
さすがにまだ元気なので、登ってみることにしました。入山前の写真に写っていた小さなピークくらいまでは行けるのかな?
あっ? 鉄塔です。
鉄塔の裏側には階段が付いています。恐らく鉄塔の管理用の道だと思います。しかし、写真を見て貰えばわかるようにこちらも、この先で立入禁止になっています。なので、管理用のルートが無くなったので、今登ってきたルートが無理やり付けられたのだと思います。なるほど・・・。
あ〜、立入禁止をもう少し先に付けてくれれば、小さいなピークまでは登れたのに・・・。
虚しく、鉄塔を見上げます。
ギリギリ関東平野が見えます。こここがこの日一番の眺望でした。
鉄塔真下愛好家としては、外せない一枚。
はぁ〜、仕方ないので帰ります。
登山口まで戻ってきました。
あっ、まだ早いし、向に見える城山でも登っていこうかと思いましたが、あそこの山は近々、あるテーマで登る予定です。それにはもう少し下調べしなくてはならないので、今日は断念です。
登山口まで戻ってきたら、こんなものが・・・。入山する時は全然気が付かなかった・・・。どうせならここにゲートを作ればよかったのに・・・。
虚しい、ぴ~っす!
ゴールです。
下山してから、ここまでは、新しいオールドレンズ(?)の試し撮りをしながら戻ってきました。なので、かなり時間が掛かってしまった・・・。