1日目からの続きです。
当初の予定では1日目に編笠山、西岳を登頂する予定でしたが、昨日は天候不順のために西岳を断念していたので、2日目の今日はまずは西岳に向かいます。
山行データ
山行日 | 2015年07月18日(土)〜19日(日) | ||
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コース | 【1日目】(スタート)観音平~雲海展望台~押手川分岐~(直登ルート)~編笠山〜青年小屋(ゴール) 【2日目】(スタート)青年小屋〜西岳〜青年小屋〜権現岳〜青年小屋〜(巻道)〜押手川分岐〜雲海展望台〜観音平(ゴール) | ||
山 名 | 編笠山(2524m) 西岳(2398m) 権現岳(2715m) | タ グ | |
山 域 | 八ヶ岳エリア | 累積標高 | 【1日目】(+)1,180m(-)366m 【2日目】(+)937m(-)1,730m |
歩行距離 | 【1日目】5.331km 【2日目】11.999km | 所要時間 | 【1日目】04時間54分 【2日目】07時間31分 |
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トレッキング(2日目)
【04時40分】
4時40分起床。夜には服が乾いていたので、寒さは感じず、シュラフも開いて掛け布団のようにして寝られた。
【05時13分】
朝食。
【05時55分】
周りのテントもそろそろ出発するところだ。でも、行き先はほとんどは権現岳方向のようだ。
【05時55分】
権現岳の前に足慣らしのつもりで西岳に向かう。標高もテント場とほとんど一緒(テント場の標高2,380m、西岳の標高2,398m)なので、楽だろうと思ったけど、多少のアップダウンはある。まぁ、権現岳の前の足慣らしには丁度いいかも・・・。
【05時56分】
さぁ、行くぞ!
【06時01分】
水場通過・・・。
【06時02分】
ここは乙女の水と言うらしい。その下にも何か書いてあるけど、読めない。
【06時03分】
水場の上部にも何か書いてある。かろうじて金命水の文字が見えるような気がする。
【06時04分】
ユックリはしていられないので先を急ぐ。沢のような所を登っていく。
【06時05分】
少し進むとまた何か書いてある。〜小屋跡と読めるが・・・。
【06時10分】
右側上部に巨大な岩が見える。
【06時13分】
登ったと思ったらまた下る。しばらくはアップダウンが続く・・・
【06時17分】
・・・かと思えば急に道が広くなったりする。近所の森林公園の遊歩道みたいだ。
【06時24分】
稜線に出たが、見晴らしが良さそうなところもガスで何も見えず。
【06時44分】
最後の急登(距離はそれほどでもない)を登り切ると・・・
【06時44分】
・・・西岳到着。青年小屋から50分。
【06時45分】
30分も待てばガスは晴れたかもしれないけど、そんなに待っている時間はない。
【06時46分】
う〜ん、、、読めそうで読めない。
【06時48分】
と言うわけで、5分程で山頂撤退。この後、青年小屋まで大変な苦労をすることになるとはこの時の自分は知る由もなかった・・・。
【07時18分】
下り始めてすぐにその異変は起こった。腹痛が始まった・・・。一応おトイレセットは持っているので最悪穴を掘って・・・でも、出来れば青年小屋のトイレまでたどり着きたい・・・。腹痛の波状攻撃に何度も足を止められ、登りよりも時間がかかりながら・・・
【07時33分】
・・・なんとか水場まで辿り着いた。ここまでくればあと5分。ここでホッとして水をがぶ飲みしたのがまずかった。腹痛に冷たい水は、まさに火に油を注ぐのと同じ事だ。
【07時40分】
何度も立ち止まりながらなんとかテント場には戻って来られた。結局登りと同じ50分もかかってしまった。
取りも直さず自分のテントのことなど眼中に無く真っ直ぐトイレに直行!ふ〜、間に合った。
【07時49分】
その後、10分ほど休憩して権現岳に向かう。
【07時54分】
少し登ったところから振り向くと、昨日登った編笠山がよく見えた。
【07時55分】
遠くに富士山も見えた。これなら山頂での展望は期待してもいいかも・・・。
【08時11分】
急な岩場を登り切ると細い稜線に出る。
【08時15分】
森林限界を超えたら・・・
【08時15分】
・・・そこはのろし場。
【08時24分】
ここからはガラガラした道が続く。
【08時29分】
ひとつ目のクサリ場。このあと似たようなクサリが連続する。
【08時34分】
ガスって何も見えないな〜・・・。
【08時37分】
この辺りがこのルートの核心部。ストックを片付け、風が強いので帽子もザックに詰め込む。三点支持の最中に突風で帽子が飛ばされそうになった時にとっさに手を離したりしたら洒落にならない・・・。
【08時45分】
クサリを頼りにグイグイ高度を上げていく。
【08時54分】
あっ! 小屋が見えた。
【08時57分】
小屋の裏の少し高くなったところで何人かの人が休んでいた・・・。辺りは真っ白だし、ここより高いところは確認出来ないので、休んでいた人にここが山頂ですか? と尋ねると、そうだ、と言われたので、てっきりここが権現岳の山頂かと思ってしまった。山頂標も無いし、コースタイム1時間30分対してまだ1時間ちょっとしか経っていない。おかしいな〜? おかしいな〜? と思ったけどここが山頂だと言われればそう信じるしかない。
実際に山頂に立っていない事実を知ったのは帰宅後だけど、現場でも釈然としない気持ちはあった。いまから思うと、もう少しガスが晴れていれば、すぐ隣にあるそこより高い岩峰に気がついただろうし、この後山小屋の人と話した時になんで確認しなかったのか? 今は後悔の念しかない。自分はピークハンターというわけではないし、過去に何度も天候や体調を理由に途中リタイヤの経験はある。その時は悔しい思いより、今日も山に来られたという充実感でいっぱいだった。でも、なぜか今回は悔しい気持ちでいっぱいだ・・・。
【09時00分】
山頂を踏んだら、この後天気の回復も見込めそうもないので、サッサと下ることにした。この後山小屋に寄ってバッジを購入するも、小屋番の人の長電話で10分ほど停滞を余儀なくされた。
【09時21分】
何度も、何度も後ろを振り返り、おかしいな〜? と思いつつ、何度も地図で確認をする。たしかに地図では山頂に分岐があるように書かれている。自分が立った場所にも分岐の道標があった。でも、実際には山頂から少し離れたところに分岐がある。紛らわしいを通り越して、地図の書き方に問題があるんじゃないか、これ?
【09時37分】
岩場地帯を越えて、樹林帯の中に突入するとちょっと安心する。
【09時39分】
あれ? 分岐がある来る時は気が付かなかった。来る時は右のルートから来たはずなので、今度は楽そうな左のルートを進んでみる。
【09時40分】
すぐに本ルートに戻る。なんのことはない、のろし場の少し下を巻いただけだった。
【09時41分】
下山を開始したら、ガスが晴れてきた。よくある山あるあるだ。
【09時54分】
青年小屋の向こうに編笠山がキレイに見えた。
【09時59分】
青年小屋到着。
【09時59分】
予定していたより1時間ほど早く戻ってこれた(そりゃそうだ山頂には立っていないんだから・・・)。
【10時00分】
とりあえず、撤収の前に一休みすることにした。
【10時12分】
休憩中・・・。
【11時23分】
ユックリ休んで、ノンビリテントを撤収する。
ちなみに画面に写っているザックは私のではない。テントを撤収して地面が空いたら、ここは私の場所よ! と言わんばかりにザックを置いてきた。普通は撤収してそこを立ち去った後なら問題ないけど、まだ撤収の最中なんだから、ここ空きますか? くらいの一言があってもいいんじゃないかと思う。恐るべし! かしまし娘・・・。
【11時25分】
青年小屋名物赤ちょうちん。前日は雨だったので出ていなかった。
【11時26分】
つくづく思うけど、ここは編笠山、西岳、権現岳の真ん中にあって、しかもこれだけ広い平らな場所があるなんてとても自然に出来たとは思えない・・・。まぁ長い時間をかけて整備をしていったんだろうけど、それにしても軌跡の立地だね・・・。
【11時26分】
さぁ、下山を開始するよ。
【11時35分】
帰りは巻道で下山する。しばらくは細く岩のゴロゴロした歩きにくい道が続く。
【11時37分】
前日の雨にせいか、道が沢のようになっている。
【11時49分】
知らない人なら、ここは屋久島だよって言ってもバレなそう・・・。
【12時04分】
ん? 雨が降ってきた。
【12時17分】
時折雨が強くなったりするので、ザックカバーをかけるか、レインウェアを着ようかと迷っているうちに・・・
【12時24分】
・・・押手川の分岐に到着。沢山の人が雨装備に変身していた。自分も悩んだけど、観音平まで行けば乾いた着替えもあるし、多少ザック&中身が濡れたところで問題ないと判断して、2〜3分休憩して再び下山開始。
【12時42分】
この辺りは植林地なんだろうか? 樹木が手入れされているように見える。でも、どうやってここから下ろすんだ?
【12時52分】
ちょっとペースを上げて歩いてきたので・・・
【12時54分】
・・・雲海展望台まで、押手川の分岐から30分ほどで到着。
【12時54分】
相変わらず展望は無い。
【12時54分】
さぁ、最後のひと下り・・・。
【13時24分】
雲海展望台から30分程で観音平の駐車場到着! つまり、ゴール!
前日の朝はガラガラだったけど、今は超満車になっている。駐車場に入りきれなかった車は路上の脇に500mくらいにわたって駐車されていた。