【雑記】amazon本のオンデマンド(ペーパーバック)って何?

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『ジョン・ミューア・トレイルを行く』加藤則芳著

僕のブログでたびたび登場する、加藤則芳さんの『ジョン・ミューア・トレイルを行く』。

ロングトレイルに興味のある方にはお馴染みの本で、僕がロングトレイルにハマるきっかけになった本です。しかし、発売されたのが1999年で、すでに20年以上も前にもなり、内容も決して現在に即している訳ではありません。でも、加藤さんのロングトレイルに対する思いや、自然に対する思いが知れて、そう言う意味では、今読んでも充分意味のある本だと思います。

僕も10年以上前に購入して、何度も何度も読み返しています。愛読書と言うよりもはや僕にとってのバイブルですね。

amazonのオンデマンド(ペーパーバック)って何?

そんなある日、ふとamazonのこの書籍のページを見たら、普通の紙の書籍は売り切れ(たまに入荷されることはあるけど、売り切れが多い)で、いつもならkindle本がある位置に『オンデマンド(ペーパーバック)』と言うのがある事に気がつきました。

確かこの本はkindleバージョンがなかなか出なくて、amazonにkindle本をリクエストした事があります(今もあるのか知りませんが、以前はkindle本をリクエストする機能がありました)。しかし、その願いは叶えられる事は無く、長い間売り切れが続いていました。

前述の通り、この本は僕にとってのバイブルのような本なので、ぜひ、スマホに入れて、いつでも読めるようにしたかったんですが、結局、kindle化はされる事は無く現在にいたります。これからもkindle化は望めないでしょう。

いなかた

しか〜し! kindle化はダメでしたが、Doly*バージョンは発売されていました。なので、速攻購入してiPhoneやiPadに入れて、いつでも読めるようにしています。
*『Doly』とは、電子書籍リーダーで、ヨドバシカメラ版のKindleアプリのようなものです。ヨドバシカメラで購入した電子書籍はこの『Doly』で閲覧します。

そんなバックグラウンドがあり、年に数回程度、kindle化されたかな〜? とamazonを覗いています。そんなある日、前述の『オンデマンド(ペーパーバック)』と言うモノの存在に気が付きました。

僕はかなりのamazonのヘビーユーザーですが、その時までその存在を知りませんでした。なので、とりあえず、ググってみる・・・。なるほど、オンデマンド印刷して、ペーパーバックに製本してくれるモノだと言うことかが分かりました。

いなかた

オンデマンド印刷とは?
簡単に説明すると、高精細のレーザープリンターです。オフセット印刷や凸印刷と違い、版を作る必要が無いので、素早く印刷できます。今回の場合は、その後、製本作業を行い発送を行っているようです。恐らく、印刷から製本まで一括で出来る機械があるのだと思います。

ん? オンデマンド印刷が出来るって事は本のデータがあるって事ですよね。だったらkindle化出来るんじゃね? なんでkindle化しないの? と言う思いは脇に置いておいて、、、。

とりあえず、紙の本が手に入るってことっすか? もう古本屋以外で紙の本が手に入ることは無いと思っていたので、ちょっと気になります。

値段はオリジナルに比べてかなり高くなりますね。まぁ、一冊一冊特注するようなものなので、仕方ないですね。でも、どんな本になるのか気になります。やはり、注文が入ってから、印刷&製本なので、注文から発送までかなりの時間が掛かるのかな? 装丁はどうなるんだろ? ちゃんと読めるものなんだよな? 等々、いろんな疑問が湧いてきます。

だったら、実際に買ってみるしか無いでしょ!

買ってみた

ってことで、実際に買ってみた。

木曜日の午前中に注文したら、土曜日の午前中に手元に届いた。1週間くらいは掛かると思っていたので、早くて、ちょっと驚いた。

装丁は、まぁ、ペーパーバックって言っているので、普通のペーパーバックだった。オリジナルがハードカバーで表紙が固く、表紙カバーがあるけど、ペーパーバックは表紙は柔らかく、そこに直接印刷してある。海外の小説本と言えば分かるだろうか? でも、それよりは紙質は良いような気がする。でも、これは国によるか。

サイズはオリジナルより少し小さいので、文字も少し小さくなっている。でも、普通の文庫本が読めれば充分に読める大きさだ。

下の写真ではオンデマンド版の方が手前にあるので、文字は大きさはほぼ同じように見えるけど、実際には微妙に小さくなっている。まぁ、この程度しか差はありません。

正直言って、もっとちゃっちいモノを想像していたので、これなら少々高くても買う価値はあると思った。

しかし、オリジナルと違うところもある。それはカラーページだ。オリジナルではカラーだけど、このオンデマンド版では(表紙以外)モノクロになっている。まぁ、この本に関してはカラーページはそれほど多くないし、こう言ってはなんだけど、オリジナルのカラーページはお世辞にも綺麗とは言えない。むしろ、オンデマンド版の方が余計な情報がない分、スッキリしているかも・・・。ちなみにDoly版はカラーページはカラーです。

また、オンデマンド印刷をするってことは、この本のデジタルデータが存在すると思われる。では、そのデジタルデータはどのような形式なのだろうか? 現役の印刷屋さんとしてはちょっと気になるところだ。

実際の本を見てみると、恐らくだけど、オリジナル版のページをスキャンして、各ページを画像データとして保存していて、そこから印刷するのではないだろうか? なので、それから電子書籍を作ったとしても、文字検索や音声読み上げは出来ないということになる。とは言うものの、紙の本として普通に読む分にはなんら問題は無い。

本好きとしては、どんな形にせよ、紙の本がいい。オリジナルが1番なんだけど、すでに廃刊になっていたり、中古市場でも、見つからないような場合、このような形で手に入るのは大歓迎だ。

もちろん、場合によってはkindle本でも良い時もある。何でもかんでも、紙である必要は無いし、何でもかんでも電子書籍でいいというわけではない。つまり、紙で持っていたい本もあれば、電子書籍でもいいや、と言うことである。 


今回、初めてamazonにこのようなサービスがあるのを知ったわけだけど、是非、絶版になった本をこのような形で復活させてる欲しいですね。

電子書籍も便利なんだけど、もし、amazonが倒産したら? もし、何らかの理由により、自分のアカウント情報が破壊されたら? そう考えると、やはり物理的な本は必要だと思う。

なので、選択肢のひとつとして、このようなサービスをもっと拡大して欲しいですね。ただ、もうちょっとお安くなってくれれば、もっと積極的に利用出来るのに・・・。

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