山登りをしている人であれば鳥取といえば大山(だいせん)を思い浮かべるかも知れませんが、今回は出来たてホヤホヤの(厳密にはまだ出来ていない)山陰海岸ジオパークトレイルを歩いてきました。
ただし、今回はスルーハイクはおろかセクションハイクすら参考になりそうな情報が見つからなかったので(トレランの情報ばかりが目立ちますが・・・)、公式地図(と言っても結構ラフなもの)を参考に自分で国土地理院の地形図にルートを書いたものと、iPhoneアプリの「DIY GPS」を使用して歩きました。この他にBE-PALの11月号の付録に付いていた地図(鳥取砂丘までですが公式地図より詳細)を持って行きましたが、これは結局一度も開くことはありませんでした。
まず、このトレイルには山陰海岸ジオパークトレイルとしての道標の類は一切ありません。一般道と自然歩道をつないだようなルートなので難易度はあまり高くなく、大きく迷うことは無いと思いますが(私は一箇所ルートを外しましたが・・・)、やはり道標は欲しいと思いました。しかし、景観上設置が難しい場所も多くありそうなので、せめて詳細な地図があれば、と思います。
そして、このトレイルは自動販売機が多くあります。なので今回は水筒を持って行きませんでした。途中途中で自動販売機で補給していきました。特に前半の鳥取砂丘までは山間部以外ではこれでもか! というくらいあります。後半の摩尼寺から鳥取城跡まで(正確には鳥取城跡を下るまで)は自動販売機類は一切ありません。何箇所か沢はありますが、浄水、または煮沸して飲めるかはわかりません。標高が低いので期待しないほうがよいかもしれません。しかし、距離はそれほどではないので、しっかりとした水管理をしていれば真夏でも問題無いと思います。
実際に歩いた感想は、距離が短い割に変化に富んでいて、飽きずに歩くことが出来ました。外秩父七峰縦走ハイキング大会等を一日で完歩出来る方は、日が長い時期ならこのトレイルも一日で歩ききる事は可能だと思います。しかし、せっかくの世界ジオパークの一部を歩くので、寄り道しながらゆっくりと歩きたいですね。
今回は急な決定だったために鳥取市内のホテルが取れなかったので変則的な日程になってしまいましたが、このトレイルが完成した暁には再び、今度は日程に余裕をもって歩きたいと思います。その頃にはトレイルがもっと伸びているかもしれませんね・・・。
ちなみに、逆方向(鳥取城跡〜東浜駅)に歩いても難易度はそれほど変わらないと思いますし、結構面白いんじゃないかと思います。その際には電車(山陰線)の本数が少ないので注意が必要です。可能なら、東浜駅の目の前に民宿があるのでそこで一泊すれば、かなり楽に歩けると思います。
コース1は公式サイトの難易度では星2つになっていますが、なんのなんの、思っていたより大変です。ってか、このトレイルは私が勝手にコース6,7以外はほぼ平坦なところを歩くと思っていたのがイケないのですが・・・。
山行データ
山行日 | 2015年11月20日(金)〜22日(日) | ||
---|---|---|---|
コース | 【コース1】(スタート)東浜駅〜大羽尾〜山陰海岸学習館(ゴール) 【コース2】(スタート)山陰海岸学習館〜牧谷〜田後〜城原海岸(ゴール) 【コース3】(スタート)城原海岸〜鴨ヶ磯〜網代〜島めぐり遊覧船乗り場(あじろや)(ゴール) 【コース4】(スタート)島めぐり遊覧船乗り場(あじろや)〜大谷海岸〜いさりび広場(ゴール) 【コース5】(スタート)いさりび広場〜鳥取砂丘〜柳茶屋キャンプ場(ゴール) 【コース6】(スタート)柳茶屋キャンプ場〜多鯰池〜摩尼寺(ゴール) 【コース7】(スタート)摩尼寺〜鳥取城跡(久松山)(ゴール) | ||
山 名 | 久松山(263m) | タ グ | |
山 域 | 中国エリア | 累積標高 | 【1日目】(+)1,196m(-)1,148m 【2日目】(+)669m(-)470m |
歩行距離 | 【1日目】25.338km 【2日目】13.906km | 所要時間 | 【1日目】08時間20分<br> 【2日目】04時間23分 |
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鳥取へ
【19時20分】
今回搭乗する機体はエアバスA320。初エアバス機。バスゲートラウンジから機体の側までバスで移動。
【20時17分】
機内の飲み物のコップがスター・ウォーズ。もちろん映画のチケットはゲット済み、
【20時59分】
1時間チョットで鳥取砂丘コナン空港に到着。やっぱり飛行機は速いな〜。
ここ、鳥取は作者の出身地らしいけどコナンとはまるで関係ないような・・・。
【21時38分】
バスで20分程で鳥取駅到着。直接ホテルに入るのなら駅まで来なくても少し前で下車してもいいのだが、コンビニで買物をしたかったので駅まで来た。駅を通り抜けて目の前にローソンがある。そこで明日の朝食、明後日の朝食、カセットコンロ用のガス缶(詳細は後述)、ビール等を購入。
【21時55分】
駅から10分ほどの所にある鳥取シティホテルが今夜の宿泊先。今回はザックを予めホテルに送っておいた。無事に届いていたのでチョットホッとした。
【22時10分】
宅配便で送る時は重量バランスより、放り投げられても中の物が壊れないようにパッキングしていたので、一度ザックの中身を全部出してトレッキング用に再びパッキングし直す。
【23時19分】
パッキングし直して、入浴も済ませてチョット一息・・・。
【05時29分】
5時半起床・・・。まだ外は真っ暗だ・・・。昨夜コンビニで買っていたパンとおにぎりをジュースで流し込む。
【05時58分】
6時チェックアウト。6時16分の電車に乗る予定・・・。
【05時59分】
駅に向かう
【06時05分】
6分ほどで駅に到着。
【06時06分】
砂で造られたコナン君たち・・・。よく崩れないよな〜。
【06時08分】
何だこれ?
【06時11分】
少々早く電車到着。
【06時13分】
さすがにまだ誰もいない・・・。
【06時47分】
鳥取駅から30分ほどでスタート地点の東浜駅に到着。トイレを済ませて・・・
山陰海岸ジオパークトレイル コース1
【06時47分】
・・・出発!(この時は、この後チョットしたミスに気付き再び駅に戻ってこようとは夢にも思っていない・・・)
【06時48分】
駅の正面を進むと・・・
【06時49分】
・・・行き止まりに細い道があるので、そこを下ると・・・
【06時50分】
・・・日本海! でも、だっ誰もいない・・・。
【06時50分】
浜辺に出たら海岸線を進む・・・。
【06時51分】
前述したとおりこのトレイルには詳細な地図が無いので、国土地理院のサイトからダウンロード購入した地図を用意しました。基本的に既存の道を繋いでいる(と思われる)ので地図にそれっぽいコースを書いておいた。ただし、これが正しいのか間違っているのかは分かりません。このトレイルには道標の類は一切確認出来ませんでした。まぁ、まだ準備段階のトレイルなのでしょうがないと思う。でも、せめて詳細な地図は欲しい・・・。
このあとGPSのログをスタートさせていないことに気が付き・・・
【06時56分】
・・・再び駅に逆戻り・・・。少し浜辺を歩き、思ったより歩きづらく大変そうだったので、予備のジュースを購入。今度はちゃんとGPSのログをオンにして・・・
【06時59分】
・・・再スタート。まぁ、予定の7時にはスタート出来たので良しとしよう・・・。
【06時59分】
駅の目の前に民宿がある。ここに一泊して早出すれば一日でゴール出来ると思う。また、逆に鳥取城をスタートしてゴール後ここに一泊するのもありかも・・・。
【07時01分】
再び砂浜。
【07時06分】
うっ、行き止まりだ。
【07時08分】
仕方ないので、一度車道に出る。
【07時08分】
砂浜には松が似合うよな〜。
【07時10分】
ん? 車道を外れて近づいてみる。
【07時11分】
おっ、岩に穴が開いてる。夏ならサンダルに履き替えてザブザブ入っていきたい・・・。
【07時12分】
再び車道に戻る。
【07時12分】
しばらくは車道歩き。歩道が無いので車が通るとチョット怖い・・・。
【07時15分】
ん? 展望駐車場。
【07時15分】
なるほど、車で来ても展望が楽しめるわけか・・・。
【07時15分】
山陰海岸ジオパークの地図がある。名前が似ているけど、厳密にはここに書かれているルート=山陰海岸ジオパークトレイルではない。でも、鳥取砂丘までの海岸線で言えばルートが重なっている箇所がかなりあると思う。なので、この現在地も確認出来る地図の依存度は確実に上がっいった・・・。
【07時16分】
んで、ここの展望所からはこんな景色が見られます。海の色が日本海っぽくないですね・・・。(あくまで個人的な)イメージでは日本海の色はもっとどす黒い色なんですが・・・
【07時19分】
浜辺に出られそうな細い道があったので入ってみる。もちろん道標なんてものは無い。公式地図で見るとこの少し先にある川を渡った後に浜辺に出るようになっている。まぁ、少々の違いは気にしない。
【07時19分】
再び浜辺を歩く。
【07時20分】
あっ、川だ。靴を濡らしたくはないけど、迂回するのはもっと嫌だ・・・。と言うわけで浅そうな所を選んで渡る。水量が多い時は素直に公式ルートで川を橋で渡ってから浜辺に出た方が良いと思う。
【07時21分】
川の流れで削られた崖(?)、高そうに見えるけど実際は50cmほど。えいっと乗り越えようとして崖の淵に足を掛けたら崩れて手に持っていたデジカメを砂浜に突き刺してしまった・・・。うっ、レンズの隙間に砂が入った・・・。ズーミングの度にザリザリする・・・。
【07時23分】
また行き止まりか? と思ったけど、波のタイミングを見計らって岩の向こう側に走る。
【07時24分】
再び川。ここは浅いのでそのまま突き進む。
【07時27分】
なぜ、ここだけ取り残された?
【07時28分】
正面に特徴的な山が見える。
【07時31分】
砂浜に掛る橋を・・・
【07時32分】
・・・くぐる。
【07時32分】
すぐに行き止まりになるので、車道に上がる。じつはここでルートを間違える。右奥に見える上に向かう階段を登るのが正解だけど(この時はこの階段の存在に気が付いていない)、左に曲がって先ほどくぐった橋を・・・
【07時33分】
・・・渡ってしまった・・・。
【07時35分】
だって、この山が気になってしまったんだもん・・・。
【07時37分】
ふむ、円山(まるやま)と言うらしい。覚えやすい名前だ・・・。
【07時38分】
あれ? 行き止まりだぞ・・・。地図で確認する・・・うむ、海岸線を離れて内陸部に向かうようになっている・・・けど、そんな道あったっけ???
【07時40分】
高島トレイルの時にも使用したiPhoneアプリの「DIY GPS」というアプリでチェック。あらかじめ地図とコースをiPhoneに登録しておくとGPSと連動して、コースと位置を確認出来る。
赤い三角が今いる自分の位置でピンクの線がコース(但し、今回は正しいルートがわからなかったので何となくでルートを設定している)。
アプリで確認すると、確かにルートから大きく外れている。橋を渡る前に分岐があるようだ・・・。
【07時41分】
橋を渡り右に折れて・・・
【07時42分】
・・・行き止まりだぞ??? 先程は右側の砂浜から上がってきた。
【07時42分】
行き止まりある竜神荘、、、スゴイ名前だな・・・。
【07時42分】
その竜神荘の正面に尾根の上に向かう階段があった・・・。
【07時43分】
よく見ると、足元に中国近畿連絡自然歩道(以後、自然歩道)の道標がある。もちろん山陰海岸ジオパークトレイルの道標は無い。
【07時43分】
階段を少し登った所にも・・・。この山陰海岸ジオパークトレイルは所々この自然歩道を通っている。
【07時43分】
階段を登って・・・
【07時44分】
・・・少し平らになったかと思ったら再び・・・
【07時46分】
・・・登りが続く・・・。
【07時48分】
羽尾岬まで700m・・・。でも、岬って突き出た部分全体が岬じゃないのか? どこを指しているんだろう?
【07時52分】
おっ、登り切ったかな?
【07時52分】
海側が少し開けていて、円山の頭がチョット見える。
【07時54分】
あっ! 展望台だ・・・。
【07時54分】
ここに分岐がある。コース1のゴールの山陰海岸学習館までは1.9km。もしゴールまで山岳地帯が続くならば1時間弱は掛るだろう。ここまですでに1時間近く掛かっているので標準タイムの90分を大分オーバーすることになる。
【07時55分】
とりあえず展望台にあがる。海岸沿いに広がる山並みが見えるけど、今日のゴールのキャンプ場はあの山並みのさらに向う側にある鳥取砂丘を越えなくてはならない・・・。ユックリはしていられないな・・・。
【07時55分】
地図で現在地を確認する。
【07時56分】
分岐に戻る。本来ならば左に向かうのが正解だけど、竜神洞と言う名前に惹かれてチョット寄り道することにした。まぁ、400mだしたいしたことは無いだろうと思ったけど・・・。
【07時59分】
分岐からゆるゆるした下りを少し進むと急に目の前が開ける。つまり岬の突端に出る。
【07時59分】
ここから崖をジグザグに下っていく。
【07時59分】
ふむふむ。
【08時00分】
落石も注意が必要だと思うけど、雨の降っている時、または降った後はスリップにも注意が必要だと思う。
【08時04分】
急な斜面を下って下まで来た。んで、竜神洞ってどこだ? って思ったら岩場に降りて右手前を振り返ると・・・
【08時05分】
・・・お〜! これが竜神洞か〜。
時間も押しているので、とりあえず展望台のある分岐まで戻る。
【08時05分】
うわ〜、ここを登るのか!!!
【08時07分】
地面が濡れていると滑りやすいので要注意。っていうか、スリップした足跡がいくつもついていた。
【08時11分】
人ひとりがやっと通れる細い所もある。
【08時14分】
ふ〜、やっと崖を登り切った。ここから分岐まではユルイ登り。
【08時17分】
分岐まで戻ってきた。コースタイムを随分とオーバーしているのでユックリはしていられない・・・。
【08時17分】
とりあえずあと1.9km。
【08時20分】
道に穴が開いている。周りにいくつもあった。自然薯?
【08時21分】
展望台。
【08時21分】
展望台からの眺め。
【08時21分】
ふむふむ。
【08時22分】
自然歩道の道標は頻繁にある。左に行くと神社があるようだ・・。
【08時23分】
って左に道なんて無いじゃん! 本当にここを入っていくのか?
【08時24分】
緩やかなアップダウンが続く尾根道を進む。
【08時28分】
生活道の分岐がけっこうある。
【08時31分】
倒れた木。
【08時33分】
税金をたっぷりと自然歩道に掛けられた時代の産物か?
【08時34分】
祠? 山の神?
【08時35分】
ベンチ。この自然歩道はいたるところにベンチや休憩所がある。
【08時36分】
分岐がある。右に行くと休憩所がある。
【08時36分】
ちょっと休憩。
【08時36分】
展望もバッチリ。
【08時41分】
5分ほど休憩して先を急ぐ。
【08時43分】
学習館まであと800m。
【08時43分】
うっ、登りだ・・・。このルート全体を通してだけど、整備はしっかりしているけど、しっかりしすぎて階段ばっか・・・。階段キライ・・・。
【08時50分】
倒木がある。倒木だけなら跨げば済む話だけど、上にトゲの付いたツルがあって非常に通りにくい・・・。
【08時54分】
ふ〜、最後のピークか?
【08時55分】
これから歩くルートがずっと見渡せる。
【08時59分】
少し進んだ右側にプライベートビーチのようなところがある。
【08時59分】
上のビーチが熊井浜なのか?
【08時59分】
再びベンチ。
【08時59分】
ふむふむ。
【09時01分】
下まで降りた。
【09時02分】
あの建物が学習館か?
【09時02分】
今通ってきた所が羽尾岬か・・・。
【09時02分】
建物の脇を通って表に出る・・・
【09時03分】
・・・山陰海岸学習館到着。ここがコース1のゴール。コースタイム90分に対して2時間強も掛かった・・・。ルートミスや竜神洞への寄り道があったとしてもちょっとのんびりしすぎた・・・。次のコース2はアップダウンが少なそうなので少しでも挽回したい・・・。