のんびり気分で立山三山縦走２日目(前編)

夜中に寒さで目が覚めた。ダウンを着込み、靴下を履く。ついでにトイレに行く。まだかなりの人が起きているようだ・・・、みんな空を見上げている。そうか今日はペルセウス座流星群が見頃なんだ。自分もヘッドランプを消して夜空を見上げると・・・

・・・満点の星空が広がっていた。天の川も見える（写真の左寄りにうっすらと写っている）。

おっ！　流れ星が写った

何となく周りが騒がしくなったので起床。８月だってのにテント内の温度は12℃ほど・・・。ちょっと寒い・・・。

朝食はコンソメスープにフランスパン。

まずは右端の山(浄土山)に登り、一ノ越まで下って立山三山を縦走、時間があれば別山まで行きたいけど・・・どこまで行けるでしょう？？？

７時出発の予定だったけど、30分早く出発できた。オレにしては超珍しい・・・。

まずは写真左上の稜線まで登らなければならない・・・。早速心が折れる。

おっ！　稜線から太陽が出た。暑くなりそうだな・・・。

まずはひたすらの階段登り・・・。朝イチの身体に堪える・・・。

少し登った所からキャンプ場を見下ろす。

ふ〜、やっと登り切って稜線に出た。とたんに硫黄の香りがキツくなる。

振り返るとキャンプ場が小さく見える。でも、自分のテントは確認出来た・・・。

稜線の向こう側は地獄谷。昨日より蒸気が多いような気がする。

昨日はただの水溜りだと思って通りすぎていたけど、ちゃんとリンドウ池という名前があるらしい。

まだまだ稜線伝いに道が続いている。何となくスケールの小さい万里の長城のようだ・・・。

手前がリンドウ池、蒸気が上がっている所が地獄谷、奥の山は奥大日岳。右に見える建物は雷鳥荘。

久しぶりのハイマツ帯。

山崎カール？　国の天然記念物だそうだ・・・。

ちょっと見にくいけど、山崎カール。真ん中の凹んでいる部分は富士ノ折立(右)と真砂岳(左)の間の鞍部。

地獄谷の中にも木道が通っている。歩けたときがあったのか？

遠くに富山の町並みが見える。

ミクリガ池。奥の稜線が今日歩く所・・・。

ミクリガ池。を反対側から。

よく見るけど、名前が分からん。調べたらシラネニンジンらしい。

これもよく分かんない。タデの仲間みたいだけど・・・。

これはアザミだね。花が全部向こうを向いている・・・。

このフサフサは花期の終わったチングルマ。ちなみにこのチングルマ、過去に何度か見ているけどいつもフサフサ状態で花を生で見たことはない。

室堂のターミナル到着。キャンプ場から１時間もかかった・・・。

中学校の遠足だろうか？　なぜ？　わざわざ人の多い時期に来たのだろう？　あと数日前後にずらせなかったのだろうか？　お盆休みなんかは家族旅行に出かける人も多いから参加率も下がるだろうに・・・なぜこの時期に？？？

ターミナルで５分ほど休憩して出発。

うわ〜、巻き込まれる〜。

とりあえず遠足君たちには先に行ってもらい、わたしは・・・

・・・日本最古の山小屋見学。

まさにここが立山室堂。

現存する山小屋では日本最古らしい。しかもこの建物300年近く前に建てられたらしい・・・。

近くに岩屋があるらしい。地図で確認すると往復でも20分ほどらしいので、ちょっと寄り道する。

げっ！　ここを下るのかよ・・・。

ここが玉殿岩屋？

アップ。

ここから見上げる立山は稜線のギザギザが強調されているように見える。

ヨツバシオガマ。

これは覚えやすい。花びらの形が漢字の「大」の字に似ているのでダイモンジソウ。

ウサギギク。

いいね。

トリカブト。

ふ〜、室堂に戻ってきた。

遠足君たちがゾロゾロ歩いている。左上の鞍部が一ノ越。

ここを左に行けば一ノ越。自分は左上に見える浄土山を目指すので直進する。

立山ドド〜ン！

ヤマハハコ。

ナナカマドの実が少し色づき始めてる。

あっ！！！　奥に見えるのが剣岳だ！

このくらいの高さになるとまだ雪が残っているんだね・・・。

分岐到着・・・左に向かうと・・・

・・・浄土山。直進すると展望台と呼ばれるところに行く。せっかくなんで寄ってみる。

展望台からの風景。左寄りに槍ヶ岳や奥穂が見える。

実際に目で見て分かるのは槍ヶ岳ぐらいだな・・・。

展望台全景。

分岐に戻る。

ここをジグザグ登っていきます。

少し登った所から振り返る。

こっちは室堂方面

視線を戻すと、下に先ほどの展望台が見える。

ふ〜、急登を登り切った・・・。適度な渋滞があったおかげで楽に登れた・・・。

ここから雄山山頂がよく見える。というか、一度下ってあそこまで登り返さなきゃならんのか・・・。

なんだあれ？

ん？

軍人霊碑。

日露戦争で亡くなった富山県人2,595人が祀られているということ。そして、ここが浄土山山頂。