さて、ここからは後編です(前編はコチラ)。経ヶ岳から華厳山に向かう所から始まります。ここからは約8年ぶりに歩きます。
山行データ
山行日 | 2013年10月19日(土) | ||
---|---|---|---|
コース | (スタート)大棚沢広場〜(半原)高取山〜仏果山〜秋葉山〜革籠石山〜経ヶ岳〜華厳山〜(荻野)高取山〜発句石〜上飯山〜別所温泉入口バス停(ゴール) | ||
山 名 | (半原)高取山(705m) 仏果山(747m) 秋葉山(660m) 革籠石山(640m) 経ヶ岳(633m) 華厳山(602m) (荻野)高取山(522m) | タ グ | |
山 域 | 丹沢エリア | 累積標高 | (+)1,538m (−)1,704m |
歩行距離 | 17.902km | 所要時間 | 07時間35分 |
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山行記録
【11時33分】
ここからは登山地図は無いので、西山を守る会の方が設置している道標を頼りに進みます。
【11時35分】
以前はなんの道標も無かったけど、今は設置されていますね。
【11時36分】
左に進むと上荻野方面に出ます。近くに友人がいるので最悪の場合はそこに逃げ込みます。
【11時36分】
んで、右側が華厳山、(荻野)高取山を経て、今日の目的地の発句石があります。ここで、飯山温泉方面に降りれることを知り、急遽ルートを変更して飯山方面に下ることにしました。飯山から仏果山登山口まではバスで移動することになります。
【11時36分】
しばらくは急な下りを進みます。地面が赤土なので、雨が降っていて濡れている時は危険かも知れません。そのぐらい急な斜面です。
【11時41分】
途中にこんな物が・・・。以前来た時は無かったような・・・。よく見るとちょうど1年くらい前に設置されたようです。
【11時42分】
大きな倒木があります。以前来た時には無かったよな・・・。
【11時47分】
1ヶ所、右側に緩やかな尾根が出てきます。はて? ルートはどっちだろう? 道標らしいものは無いので、しばらく悩んで、左側の鹿柵沿いを進むことにしました。
【11時51分】
結果、正解だったようです。ここは下りきった鞍部で、・・・
【11時51分】
・・・こっちはこれから登る所で・・・
【11時51分】
・・・こっちは今下ってきた所。
【11時51分】
それで、ここの鞍部が荻野越と言うらしい。ってことは昔は左右に道があったのか?
【12時08分】
急な斜面をエッチラオッチラ登って、開けた所に出た。
【12時09分】
山頂まであとちょっと・・・。
【12時10分】
もう、周りに高い所が見えなくなった所が・・・
【12時11分】
華厳山山頂・・・。なんか以前来た時より山頂標が豪華になっている。
【12時11分】
ベンチ(?)も2つほど作られていた。
【12時11分】
(荻野)高取山方面。
【12時12分】
山頂のネジネジの木。
【12時12分】
ここって別名があったんですね。「天丸奥ノ院」?
【12時13分】
ここからは大きな尾根を進みます。
【12時19分】
道もあるので迷うことも無いです。
【12時21分】
また、ネジネジの木。
【12時22分】
ん?
【12時22分】
何か書かれた石が・・・。何の石だろう? 最近書かれたようにも見えるけど???
【12時23分】
一部尾根が細くなっている箇所もありますが、危険な所ではないです。
【12時25分】
道もしっかりあります。
【12時26分】
途中、右側に尾根を下るルートがあります。以前ここから下って採石場の中に出てしまいました。
【12時29分】
(荻野)高取山直下で道が左右にわかれています。左下に進むのは下山ルートで、右上の尾根を進みます。
【12時31分】
その尾根の稜線上を進むと・・・
【12時31分】
・・・ポコンとしたところがあって、そこが・・・
【12時31分】
・・・(荻野)高取山でした。はたしてここは下から見て山に見えるんだろうか? と言うような山頂です。
華厳山からの稜線に出た辺りから風が強くなっていて、とてもココでは昼食に出来ないので・・・
【12時35分】
・・・もう少し進むことにしました。
【12時37分】
あれ? 以前来た時は大平登山口との分岐にこのようなモノは無かったけど・・・。よく読んだら最近設置されたようですね。
発句石(ほっくいし)
文化九年(一八一二)、下荻野村の俳人芹江の句碑建立記念の句集『うめこよミ』(梅暦)が刊行された。
序によると、芹江が華厳山(西山。荻野地区の東側の連山。)に遊んだときに詠った一句を、山の頂の大きな自然石に刻み、建立した記念に句集を発刊したという。この自然石が発句石である。
芹江は、小林七右衛門といい、二世麦穂庵村水と号する。文政二年(一八一九)三月十一日、六十五歳で没した。墓石は、西山を望む法界寺に所在する。父は小林忠七といい、麦穂庵村水を名乗る俳人である。
今、発句石の裏面には、二世つぶね(木村寿年)の句「老を鳴く鶯も居る若葉かな」も刻まれている。寿年は木村政治、七沢の石工で飯山の木村家を継いだ人で、昭和三十三年、六十九歳で没した。
平成二十二年三月
【12時37分】
相変わらず、ロープが張られています。以前はここで引き返しましたが、ロープの中に・・・
【12時37分】
・・・このような物があるので、ロープをくぐって先に進みます。
【12時38分】
もう1ヶ所ロープがあります。それもくぐると・・・
【12時39分】
・・・急に目の前が開けます。
【12時40分】
これが発句石です。
【12時40分】
確かに石に句が刻みつけられています。
【12時40分】
こっちは裏側。
【12時40分】
本当はこのもう少し先にあったらしい。と言うか、本来はこの稜線はずっと飯山まで続いていたはずなのに、今は見る影もないですね・・・。
【12時48分】
この発句石のある所はちょうど影のようになっていて、東から吹いていた風の影響をほとんど受けないので、急遽ここで昼食を摂ることにしました。本当はもっと手の込んだものを持ってこようと思っていましたが、雨の予報だったので、簡単にコンビニ弁当とカップ麺です。
【13時07分】
発句石で約30分ほどノンビリして、下山開始です。
【13時09分】
分岐まで戻ってきたら先ほどの解説板の裏にもなにか書いてあった・・・。
旧来、この発句石は、ここから約一〇〇メートル程南へ下った旧飯山共有地に位置していたが、昭和四十九年(一九七四)六月、相模興業(株)の砕石事業及び記録的な豪雨で地盤が弛み、滑落したものを同社によって元の場所近くの地盤の安定した旧飯山共有地内の市道に復元、保存されていた。
その後、同社の砕石事業拡大により、開発区域内に所在する市道が廃止、付替えとなったことから、発句石を末永く後世に伝えるため、平成一九年(二〇〇七)十二月十四日、現在地へ移設したものである。
平成二十二年三月
【13時10分】
さて、下山開始です・・・が、ここからは登山地図はおろか、地形図も持っていません。西山を守る会が設置している道標だけが頼りです。はたして無事に飯山温泉方面に出られるでしょうか???
【13時15分】
降り始めてすぐに倒木地帯に突入します。
【13時21分】
やたら、倒木があります。
【13時26分】
ここまでくると笑っちゃいますね・・・。巨人が大きな手のひらで一気になぎ倒したって感じです。
【13時30分】
でも、ルートは間違っていません。
【13時31分】
定期的にこのような道標があるので、迷うことは無いと思いますが、バリエーションルートを歩き慣れていない人はやめたほうがいいと思います。
【13時43分】
沢に出た。ここを渡渉しますがその前にハンカチを濡らして顔や手を拭く。と同時に足元をキョロキョロ・・・。どうやらヒルはいないようだ・・・。
【13時46分】
沢の右岸側を下ります。
【13時49分】
さらに右にももうひとつ沢が見えますが、何かある・・・。
【13時53分】
お〜、広い所に出た。タイヤの跡もあるので、もうすぐ下山だ、、、と思ったら大間違い! ここからまだ高尾山1つ分くらいの山登りが待っている・・・。
【13時54分】
ここで荻野方面と飯山方面に分かれる。
【13時54分】
ここが大平登山口か。
【13時55分】
電気の通った鹿柵の向こうはどうやらゴルフ場のようだ。木があってよく見えないけど、人の声とゴルフボールを打つ独特の甲高い音が聞こえる。
【13時55分】
さすがに人の声も聞こえるこのような道に出たら、もうすぐだと思うよね・・・。そのせいで水筒の水をほとんど一気に飲み干してしまった・・・。でも、実はまだまだ・・・
【13時58分】
ん、モノレールだ。
【13時59分】
シイタケのホダ木?
【14時01分】
道なりに歩いていたら行き止まりになってしまった! あれ? 周りを見回してもルートらしきものは見当たらない。あれ〜???
【14時02分】
仕方ないので、少し戻ってみたら、このような物が無造作に落ちていた・・・。方向なんかまったくトンチンカンな方を向いているので、あてにはならないけど、周りを見回したら・・・
【14時02分】
・・・何となく、薄い踏み跡があるような・・・無いような・・・、でも、他にそれらしい所は無いので進んでみた・・・。
【14時03分】
おっ! 偶然にも正しいルートだったようだ・・・。でも、これで車道から再び登山道に入ってしまった。
【14時03分】
うむ、間違いない。
【14時04分】
ボーっと歩いているとどうしても道がそれてしまう。魔のルート・・・。っていうか踏み跡が断続的にあるので、消える度にルートを外す。そしてしばらく進んだ所で再びルートに戻るを繰り返す。
【14時07分】
また、沢に出た(水は流れていない)。ここでも、ルートを見失う。仕方ないので真っ直ぐ沢を渡ろうとしたら・・・
【14時07分】
・・・お〜、コッチじゃない・・・。
【14時09分】
!!!
【14時10分】
ん〜、何となくルートが続いているような・・・。
【14時14分】
あれ??? 今度は本格的にゴルフ場に出た。でも、この扉・・・電気が流れているので、ちょっとビビりながら開けて、閉めようと思ったら・・・
【14時14分】
・・・あっ! とりあえず、ルートは間違っていない。下に手書きのルート図があるので、念の為にデジカメでアップで撮っておく。
【14時14分】
うん! とりあえずは間違っていないのでホッとした。
【14時15分】
しばらくはゴルフ場の脇の道を進む。ゴルフをしている人たちにチラチラ見られて、なんかすっごく場違いな感じがする・・・。でも、このままゴルフ場を出て一般道にさえ出られれば・・・と思ったらまだまだ甘かった・・・。
【14時16分】
飯山の文字が出てきたのでちょっとホッとして、その指し示す方向を見たら・・・
【14時17分】
・・・えっ。。。また山に入るの???
【14時17分】
でも扉の裏に見慣れた板切れが・・・
【14時18分】
・・・扉の中に入って、再び地図を確認・・・。意味がわかった今現在見ると、とても見やすい地図だと思うけど、その時は何が書いてあるか全く分からなかった。けど、とりあえずデジカメでは撮影しておいた。
【14時22分】
なんか、太いんだか細いんだか分からない木があった・・・。
【14時22分】
木橋を渡る・・・。でも、所々腐っていてビクビク渡る・・・。けど、この橋のお陰で先ほどの地図の意味がわかった。地図内に沢と橋が描かれていたので、地図内のジブンの位置と進むルートがわかった。
しばらくは沢沿いを登り、途中からジグザグに左上に見えている尾根の稜線に取り付く。
【14時30分】
アケビが落ちていた。周りにいくつも落ちていたので、近くに本体があるはずだけど、見つからなかった。
【14時32分】
なんか、でっかい獣の足跡が点々とあるんですけど・・・。よく見ると3本爪になっている。何だろう??? とりあえず、熊鈴をセットした。
【14時34分】
稜線の上に出た。
【14時34分】
ここで、以前からずーーーーーーーっと気になっていた山の存在が明らかになった。下から見た時にきれいなピークの山があって、その山とそこへのルートをずっと探していたけど、やっと明らかになった。その山が「319.6m峰」と書かれている山だと思う。国土地理院の地形図では325のピークだと思う。とりあえずその山までは行けそうなので、立入禁止になる前に挑戦しようと思う。さすがに今日は時間も時間だし、夕方からは雨の予報なのでパス!
【14時36分】
さすがに地図の見方も分かったので、気分も楽に歩ける、と同時に、自分の位置がハッキリしたので、このまま行けば自分がよく知っている場所に出るような気がする。
【14時39分】
一見歩きやすい尾根だけど、蜘蛛の巣がものすごいので、ストックを前に出してクルクルしながら歩く。
【14時40分】
クヌギのドングリ。意外と山の中でクヌギって見ないよな〜・・・。
【14時51分】
うわ、軽い藪漕ぎがあるけど、ここでも、蜘蛛の巣がウザイ。
【14時52分】
しばらくは青テープ通りに進む。
【14時55分】
ん、何だろ? また電気柵のあるところに出た。
【14時56分】
本ルートはここを左に進むと思うけど、ここまで来たら想像が確信に変わっていたので、右に進む。
【15時03分】
間違っても電気柵に触れないように、慎重に歩く。ここもやっぱりクモの巣だらけ。歩く人が少ないんだろうな・・・。
【15時06分】
うわ〜、やっぱり、ものすごく知っている所に出た。
【15時07分】
ここが日枝神社だと思う。
【15時08分】
何故かここに秋葉山の石碑が・・・。何かの講?
【15時09分】
神社の前の坂を下ると・・・小鮎川に出る。実はこの橋から上流数百メートルを測量するお手伝いをしたことがある。なので、しばらくここに通っていた。先ほど気になっていた山があると言ったのも、その時に見えていたピークだった。もうここまで来たら自分の庭のようなもの。
【15時13分】
飯山温泉から宮ヶ瀬湖に向かう道に出た。
【15時13分】
あとはすぐ向かいにあるバス停から仏果山登山口に向かうだけ・・・。
【15時14分】
え〜っと次のバスは・・・。うっ10分前に出たばかりで次のバスまでは50分もある・・・。でも、神奈中なので10分くらい遅れるのは当たり前なので、ちょっと待ってみる・・・。やっぱ来ない・・・。
【15時26分】
仕方ないので次のバス停に向かう。夕方から雨の予報なので、せめて屋根のあるバス停で待ちたかった・・・。反対方面のバス停には屋根があるのに・・・。次っ!
【15時31分】
ココもない。次っ!
【15時35分】
ココもない。次っ!
【15時44分】
ココもない。次っ!
【15時50分】
尾崎の交差点を渡る。
【15時51分】
やっぱココにも無い・・・っていうか雨がポツポツ降ってきた・・・。
【15時55分】
あ〜、自動販売機だ、持っていた水はとうの昔に飲み干していたので、ここで水分補給。
【15時56分】
そろそろバスの来る時間も近づいてきたので、屋根は無いけど、仕方なくここをゴールとする。ちなみにこのバス停の反対方面(つまり道の向こう側)には屋根付きのバス停だった。もひとつちなみにもう一つ先(歩いて5分程)のバス停には屋根があった・・・。
【15時56分】
次のバスは16時6分。あと10分だ。雨もそこそこ強くなってきたけど、もう少しの辛抱・・・。バス停のベンチでボーっとしていると地元の中学生だろうか? 挨拶してくる。
16時10分・・・バスが来ない・・・。16時15分・・・来ない・・・。16時20分・・・まだ来ない・・・。16時25分・・・やっと来た! 約20分遅れ。なんで1本前のバスが20分遅れないかな、そうしたら1時間近くも無駄にしないで済んだのに・・・。とことん神奈中バスとは相性が悪い・・・。まぁ、今に始まったことじゃないけど・・・。
【16時38分】
んで、10分ちょっとで仏果山登山口に到着。
【16時38分】
大棚沢広場に戻ってきた。お疲れ様でした。