雑誌「岳人」11月号で紹介されていたコースです。この山域、特に檜岳(ひのきだっか)は面白い名前だったのでずっと気にはなっていましたが、この辺りは自宅からのアクセスが悪くなかなか行けずにいましたが、前述の「岳人」の記事を見て行くことにしました。コースもほぼ記事と同じです。実はこのように雑誌の記事で登る山を決定するのは自分的には意外に珍しく、過去にはあまり例をみません。というのも、自分が気になっている山と雑誌の記事として掲載されるタイミングが合うことは稀なので、今まではそういうことが無かったんだと思います。じゃあ、なんで雑誌を買っているのかと言うと、登る山が決まった後に過去に遡って調べたり、新製品の情報を見たりするのが目的だったりします。まぁ、そんなことはどうでもいいんですが・・・。
さて、上で自宅からのアクセスが悪く・・・とありますが、今回はそれに輪をかけてのアクセス不備がありました。自宅を6時30分に出発(当初の予定では6時出発でした)したものの、寄大橋に着いたのは約8時30分でした。ちょうど2時間かかったことになりますが、実際にはそんなに掛かるわけもないんですが、自宅を出発後頭がボーっとしていたせいか、宮ヶ瀬方面に向かわなければならないところを厚木方面に向かってしまい時間のロス、その1・・・ある程度行ったところで気がついて方向修正しようとしたところ、何を考えたか今度は津久井方面に向かってしまい時間のロス、その2です。自宅のすぐそばで約30分のロスをしてしまいました・・・。例えて言うなら新宿駅から東京駅に行くのに、一度横浜駅に寄って次に大宮駅を通って東京に行くようなものです。朝から狐につままれた気分です・・・。
そんなわけで、朝から波瀾万丈の中まずは雨山峠に向かって出発です・・・。
山行データ
山行日 | 2013年12月07日(土) | ||
---|---|---|---|
コース | (スタート)寄大橋〜釜場平〜雨山峠〜雨山〜檜岳〜檜岳南東尾根〜寄大橋(ゴール) | ||
山 名 | 雨山(1176m) 檜岳(1167m) | タ グ | |
山 域 | 丹沢エリア | 累積標高 | (+)1,013m |
歩行距離 | 10.344km | 所要時間 | 04時間17分 |
関連記事 | 寄大橋から檜岳山稜を周回してきました(前編) 寄大橋から檜岳山稜を周回してきました(後編) |
山行記録
【08時34分】
予定よりずいぶんと遅くなってしまいましたが出発です。
【08時35分】
寄大橋を渡ります。ちなみにこの橋を渡って右にほぼ道なりに進むと国道246号の寄入口に出ます。
【08時36分】
橋を渡って左はすぐにはゲートがあります。雨山峠へはこのゲートを越えて向かいます。峠までは4.2kmなので約2時間くらいですかね・・・。
【08時36分】
管理棟・・・
【08時37分】
・・・の横には登山届けのポストがあります。
【08時39分】
もう少し進むとトイレがあります。
【08時41分】
この辺りは水源林として植林が盛んなようですが、如何せん、森林政策に弱い神奈川県・・・どうなるんでしょう・・・。
【混交林】
・混交林とは、スギやヒノキなどの針葉樹とケヤキやコナラなどの広葉樹が混じった森林です。
・スギやヒノキの林を間伐し、空いたところに広葉樹を育て、より水源かん養機能の高い混交林を目指します。
【08時41分】
【複層林】
・複層林とは、スギ、ヒノキ、などの上木とスギ、ヒノキ、コナラ、クヌギなどの下木が層になっている森林です。
・択伐、間伐、枝打ちを強度に行い、空いたところに下木を植栽し、より水源かん養の高い複層林を目指します。
【08時41分】
【巨木林】
・巨木林とは、樹齢100年以上の樹木からなる森林です。
・現在、樹齢約80年生のスギ、ヒノキ林ですが、管理棟付近のヒノキ林は「かながわの美林50選」に選ばれています。
・間伐や枝打ち等の整備を進め、より水源かん養機能の高い巨木林を目指します。
【08時42分】
この辺りにはこのような樹木クイズがたくさんあります。ヒントが優しいので回答を見るまでもないですが・・・。
【08時42分】
ちなにみ上の答えはアオギリでした。街路樹などでよく見るのでお馴染みの木です。ここは樹木の勉強をしている人にはお勧めの場所ですが、ヒントのプレートが外れて答えが直接見えているものも多く見られます。
【08時43分】
枕状溶岩〈まくらじょうようがん〉
◇海底火山の枕状溶岩
この岩石は、1700万年前ごろの南の海の深海底で、海底火山から噴出した溶岩が枕のような形にに固まったものです。
その後、この海底火山は、海底プレートの動きにより、500万年前ごろ本州に衝突して、現在の丹沢山地が形成されました。
【08時45分】
このような企業の看板もアチラコチラで見られます。
【08時45分】
もう、紅葉は終わりですね〜。
【08時48分】
水場?
【08時50分】
ここからが本格的な登山道になります。
【08時50分】
雨山峠まで3.2km。
【08時50分】
ムムムム・・・。そんなに難しいコースなのか???
【08時51分】
ガオー!
【08時53分】
てっきり、すぐ沢沿いを進むのかと思ったら・・・
【08時53分】
・・・一度稜線近くまで登る。
【08時56分】
鹿柵をくぐる。ドアはあるけど、開けなくても通れる。
【08時57分】
鎖場・・・。だけど、そんなに難しくない。
【08時58分】
一度沢に降りて渡渉・・・。もう少し、水量が少なければまっすぐ石を伝って渡れそうだけど、水量が多く石が水没しているので、もう少し上流から渡った。
【09時00分】
対岸を登る。
【09時00分】
沢沿いのコースと言っても、河原を歩くときは渡渉するときくらいで、あとは沢の左右の斜面を少し登った所を歩きます。
【09時02分】
なので、このような砂防ダムは直接よじ登ることはありません。
【09時03分】
また川原に出た。
【09時03分】
と言うことは渡渉するということ。よく見ると沢の向こう側にもピンクテープがあります。
【09時04分】
川原にはこのような白丸もあるので、迷うことは無いです。
【09時05分】
沢を渡る時は無理してルート上を歩かず、左右を見渡して、楽に渡れそうな所を探します。
【09時06分】
沢を渡ったら再び斜面を登ります。マーカーがしっかりしているので迷うことは無いです。
【09時06分】
道迷いが多いためか、これでもか! と言うくらいマーカーがあります。
【09時07分】
再び砂防ダムをパスします。
【09時10分】
またまた沢に出る。
【09時10分】
段々沢が狭くなってくるので渡りやすくなった・・・。対岸の◯は蛍光塗料???
【09時11分】
川原にもしっかりした踏み跡がある。
【09時11分】
おー、ここは沢が2本あった。
【09時12分】
この辺りから距離表示が無くなった。
【09時12分】
対岸の大岩。これも海底で作られたのか?
【09時17分】
再び対岸へ・・・。
【09時17分】
もう、何回目か分からない・・・。
【09時19分】
沢を渡って上流に向かおうとしたら、バッテンが・・・。たまにこの意味がわからないでまっすぐ行っちゃう人がいるんですよね〜。基本的にこのようにクロスしている場合はその先に進むな! という意味になるので要注意です。
【09時19分】
バッテンがあったら、とりあえずは周りをよく確認します。何となく踏み跡がありました。
【09時20分】
このようなモノもありました。
【09時20分】
間違える人が多いんでしょう。上の写真のすぐ右にもこのようなものが・・・。
【09時20分】
道なりに進んだら、こんどはトラロープが横に張ってあります。やはりこれも行き止まりの意味です。再び周りをキョロキョロすると・・・
【09時20分】
・・・マーカーがありました。
【09時21分】
マーカーの指す方向に進むと、鹿柵があります。ドアがありますが、ここはくぐらずに踏跡をたどって左に曲がります。
【09時21分】
左に曲がったところに何かの碑が・・・。
文章を読むと、遭難というより、◯◯◯◯?
【09時22分】
しばらくは鹿柵を右手に見て進みます。
【09時23分】
逆光のススキがキレイ。
【09時25分】
所々離れたりもしますが、基本的にはずっと鹿柵を右手に見て進みます。
【09時30分】
鹿柵の向こう側にピンクテープが続いていますが、鹿柵はくぐりません・・・
【09時31分】
・・・ただし、道なりに進むと自然にくぐる所があります。
【09時32分】
再びとうせんぼ・・・。この先が崩落して道が無くなっています。
【09時32分】
斜面の少し上に新しいルートが付け替えられていました。
【09時33分】
崩落地を迂回したところを振り向いて見ると、たしかに道が崩れていた。
【09時35分】
もう一回、鹿柵をくぐります。
【09時36分】
再び沢を渡ります。
【09時36分】
これより稲郷まで〜とありますが、稲郷が分からないので、この先のことを言っているのか、今通ってきた所のことを言っているのか分からない・・・。こういう標識は地元の人間じゃない人が見て分かるように書かなくてはならない。
【09時37分】
おっ、なにやらスリルのありそうな場面・・・。
【09時37分】
このハシゴ、高さはそれほどでもないけど、横木がものすごく細いので、果たしてこのハシゴは私の体重を支えてくれるのだろうか? という不安が頭を過りまくる。
【09時37分】
よく見ると近くに横木にちょうど良さそうな木の束が・・・。いずれ直そうと思っているのか? ってことはやはり重荷重には耐えられないのか?
【09時38分】
沢の少し上流には白い山肌が見えている。近くに行って見たい気もするが・・・いやいや、今はそれどころじゃなく、目の前のハシゴをクリアしなければ・・・。一歩一歩慎重に登る・・・。手を使い足への荷重を少しでも減らすつもりで一歩一歩登る・・・。
【09時39分】
ふ〜、なんとか無事に登り切った・・・。横木は思っていたより全然丈夫だった。振り返って見下ろしてみる・・・ここは絶対登るほうが楽だ。下りでは使いたくないな・・・。結局ここは今回のコースで一番ドキドキした。
【09時40分】
バッテンのある橋。よく見るとこの先は崩落していた進めなくなっていた。
【09時41分】
上の写真の数メートル上部に新しい橋が掛かっていた。
【09時41分】
橋を渡って小さい支尾根に乗ると・・・
【09時42分】
・・・ちょっと開けた所に出た。
【09時42分】
ここが釜場平。歩き始めて1時間程なので、ベンチもあるし、休憩場所には調度良い。けど、雨山峠まであと1.6kmなので、そこでちょっと早い昼食を摂るつもりでいたので、ここでは休憩無し。