登山ザック「グレゴリー トリコニ60(2011年版)」について

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結局、このトリコニは2個目・・・、いや、1.5個目と言ったほうがいいかも知れませんが、運良くトリコニの2011年バージョンを手に入れることが出来たので、その経緯をお話します。その後に2011年バージョンの使用感を書きたいと思います。

まず、その前に以前持っていたトリコニは何年バージョンかわからないので、旧トリコニとします。そして、今回入手した2011年バージョンを新トリコニとして区別することにします。

目次

GREGORY TRICONI60(グレゴリー トリコニ60)

そもそもの発端は、昨年の夏に行った信越トレイルの2日目(詳しくはコチラ)にウェストベルトのパーツが破損したことに始まります。信越トレイル自体はウェストベルトが破損したままでも何とかスルーハイクに成功して事なきを得たわけですが、壊れた旧トリコニをそのままにしておくわけにもいかないし、せっかくの秋の連休に大型ザックが無いために山登りを見送るにするものなんなので、修理に出すか? はたまた新しいザックを買うか? 悩みましたが、60Lクラスのザックはヒョイと買えるほど安くはないので、とりあえず、公式サイトから修理に関するお問い合わせ、というのがあったので、そこからメールで問い合わせをしました。まず、破損箇所(詳細は後述)と、どのくらいの金額がかかるのか? と、修理にはどのくらいの期間がかかるのか? と、修理は購入店(原宿のグレゴリーショップで購入)に依頼しなければならないのか? ということをメールで問い合わせをしたら、翌日には返信があり、この破損の場合は修理は無償で行います、そして、期間は一週間くらいかかるということで、修理依頼は直営店だったらOKということだったので、一番近くの直営店が横浜のみなとみらい店だったので、そこに持ち込みました。当初修理箇所は1ヶ所だけだったのですが、結果的には3ヶ所の修理依頼となりました・・・。

1ヶ所目はちょっと見にくいですが、左側の写真のウェストベルトの芯(?)にあるプラスティックのパーツが割れています。2ヶ所目は右側の写真にあるチャックに付いているタブですが、一部切れてしまいました。まぁ、実用上は問題ないのでそのままにしておこうと思いましたが、どうせ交換してもたいした金額ではなだろうとついでに交換依頼をしておきました。そして、3ヶ所目は写真は無いのですが、店舗に修理依頼をしに行った時に店員さんに指摘されました。それは雨蓋と本体を固定するためのバックルが付いているストラップがほころびて今にも取れそうになっていました。これは自分も気が付きませんでした。とりあえず、以上の3ヶ所の修理を依頼しました。

修理依頼をして数日後、電話があり、1ヶ所目のウェストベルトの破損はメールで問い合わせた通りに無償で修理を行なってくれるということでした。2ヶ所目のチャックのタブはサービスで交換してくれるということです。問題は3ヶ所目のストラップのほころびですが、修理自体は布を充てて縫い直すということでしたが、修理費は4,500円ほどかかると言うことでした。まぁ、そのくらいならば新しいザックを購入するよりは修理したほうがいいな、と思っていたところ、電話の向こうから、修理は可能なのですが、再び同じようにほころびる可能性があるので、修理費の4,500円ほどで新品のザックと交換しませんか? と思いもよらない申し出があったので、その場で即、お願いします、と返事をしました。電話を切った後、新品のザック? まさか新トリコニじゃないよな? 当然旧トリコニの在庫分だろうと思っていましたが、結果は以下の写真にあるように新トリコニと交換(と言っても実際には4,500円プラス消費税で4,750円でしたが・・・)してもらいました。新しいトリコニが4,750円で購入できたと思えば破格の待遇ですね・・・。さすがグレゴリー、常にベストな状態で使ってもらいたい、ということでしょうか?

GREGORY TRICONI60(グレゴリー トリコニ60)2011年版

そんなわけで、交換していただいたのですが、実は旧トリコニはザック自体はMサイズなのですが、ウェストベルトはLサイズでした。原宿のグレゴリーショップではちゃんとフィッティングしてもらえて、無料でウェストベルトの交換もしてもらえます。なので、ザックとウェストベルトのサイズが違っていたのでしたが、今回交換する際にそのことを言ったら、ちゃんとウェストベルトはLサイズで交換してくれるということだったんですが、ちょっとわがままを言って、ウェストベルトもMサイズでお願いしました。なので、新トリコニはザック本体も、ウェストベルトもMサイズということになります。何で、今回Mサイズに変更してもらったかと言うと、Lサイズだと腰骨にしっかり乗っていいんですが、もう少しで左右のウェストベルトの前の部分がくっついてしまいそうで、それ以上締められなくなることがあったために、ワンサイズ落としてみたのですが、実際にMサイズをみたら、えっ? って言うほど小さくてびっくりでした。Lサイズだとウェストベルトの厚い部分がほぼ腰骨のところで一周しますが、Mサイズだと、真横より少し前くらいまでしか来ません。ハッキリ言ってLサイズとMサイズが別物と言ってもいいかも知れません。そこで、両方のサイズを付けてみて思ったのが、自分にはMとLの中間がちょうどいいのかもしれない、ということです。でも、そんなサイズは無いので、しばらくはこのサイズで使ってみようと思います。

まずは、外観から・・・。一見すると旧トリコニとあまり変わっていないように見えますが、生地が少し丈夫になっているような気がします・・・。ただし、これはもしかしたら、旧トリコニが古くなって生地がよれていて新品のようなコシが無くなっていただけかもしれないので、あくまで、旧トリコニから新トリコニに交換した時に感じたことです。なので、気のせいかもしれません。また、背中の当たる背面は随分と変わっています。旧トリコニの背面画像は前回の記事にあるのでそれと比べてもらうと、新トリコニは随分とスッキリした印象です。個人的には背面に関しては旧トリコニの方が好きですね。

で、実際にこの新トリコニを使用したのは、いまのところ、「上高地・蝶ヶ岳トレッキング紀行」、と、「上高地・涸沢・北穂高岳トレッキング紀行」、の2回だけです。でも、基本的に旧トリコニとそう変わらないので、基本的な部分は前回の「登山ザック「グレゴリー トリコニ60」について」を参照してもらうとして、ここでは旧トリコニとの外観上の違いや、新トリコニで新たに追加された機能について書きたいと思います。

まずは、外観から・・・。一見すると旧トリコニとあまり変わっていないように見えますが、生地が少し丈夫になっているような気がします・・・。ただし、これはもしかしたら、旧トリコニが古くなって生地がよれていて新品のようなコシが無くなっていただけかもしれないので、あくまで、旧トリコニから新トリコニに交換した時に感じたことです。なので、気のせいかもしれません。また、背中の当たる背面は随分と変わっています。旧トリコニの背面画像は前回の記事にあるのでそれと比べてもらうと、新トリコニは随分とスッキリした印象です。個人的には背面に関しては旧トリコニの方が好きですね。

次に、トリコニ(というかグレゴリーの大型ザック)の特徴の一つに、ザックを背負った状態で、右手側の側面に水筒が入る専用のポケットがあります(左側の写真参照)。通常のザックではここに水筒を入れると水筒が立った(垂直の)状態で格納されますが、このトリコニの場合は前方に少し傾いた状態で格納されます。それによって、背負った状態でも、ザックを下ろすことなく水分補給が出来ます。特に大型ザックの場合は20kgとか30kgなんて重さになっていることもあるので、水分補給の度にザックを下ろすなんてやってられません。もちろん、最近のザックではほぼ標準装備のハイドレーションシステムの水袋とそこから伸びるホースを通す穴はトリコニにもあります。私自身、ハイドレーションシステムのお世話になることもありますが、このような大型ザックを背負っている時はほぼ100%水筒を使用しています。まぁ、その理由はここでは省略するとして、このトリコニの水筒格納方法は身体の固い私でも簡単に出し入れできるので、大変重宝しています。普通の日帰り用のザックでもこのようなシステムがあるといいんですが・・・。とは言っても、このシステムに問題が無いわけではありません。それは、基本的にここのポケットは水筒専門になってしまいます。ハイドレーションシステムを使用していた場合、ここのポケットは無用の長物と化してしまいます。もちろん、水筒以外のものを入れれば、問題ないのですが、前に傾斜しているために入れられるものが限らてしまいます。つまり、中に入れたものが落ちやすくなってしまいます。じゃあ、水筒だって落ちるだろうと思うかも知れませんが、このポケットの入口に水筒の口に引っ掛けて落ちにくくするバンジーコードが付いています。これは片手で簡単に引っ掛けたり外したり出来るので、水筒を入れている分には落ちることは滅多に無いと思います。私自身、バンジーコードをしっかり水筒の口に掛けていて落としたことはありません。ただし、たまに忘れて落ちてしまうことは数回ありましたが・・・。また、このポケットは収納式で使用しない時は折りたたんでおけます。って言っても、これが何の意味があるのかイマイチ分かりません。旧トリコニではチェックで格納しましたが、新トリコニではマジックテープで格納します。まぁ、これはチャックに比べて壊れる心配が無いので、順当に進化したということだと思います。ちなみに、左手側のサイドには通常のザックに付いているようなメッシュのポケットがあります(右側の写真参照)。私の場合、主にストックを収納するのに使用しています。

ここからは、外観上で気がついたことを羅列します。まず、(左側の写真参照)バックル類はオスとメスで色が変わっています。写真では見づらいかもしれませんが、オス側が薄いグレーで、メス側が濃いグレーになっています。これは実用上の意味があるのか、ただのデザインなのかは分かりません。

真ん中の写真はチャックに付いているタブです。このページの一番上の右側の写真が旧トリコニのタブですが、荷持をパンパンに入れて無理やりチャックを閉めようとした時に切れてしまいました。このような人が多かったのかもしれませんが、新トリコニでは随分と丈夫そうなタブが付いています。また、旧トリコニに比べて大型化されいるので力が入れやすいです。これも順当な進化だと思います。

右側の写真はちょっと解りづらいですが、ザックのメインの入り口にあるドローコードです。旧トリコニの方はごくごく普通の何の特徴もないドローコードでしたが、新トリコニでは、言葉で説明するのは非常に難しいですが、一言でわかりやすく言うと、非常に開閉がしやすくなっています。赤いタブを引くと簡単に口を全開に出来ます。また、赤いタブを持って、下の半円形のコードを引くと簡単に口が締まります。これは非常に使いやすいので気に入っています。

左側の写真はザック内にある、ハイドレーション用の袋です。旧トリコニはこの袋は取り外しが出来ましたが、新トリコニは固定式になっています。まぁ、私はどちらにせよハイドレーション用には使用ないで、ただの小物入れになっているので新旧での違いはあまりないですね・・・。

真ん中の写真は待望の雨蓋の裏のポケットです。旧トリコニではこのポケットが無かったのが、唯一の不満でしたので、この変更だけでトリコニを買い直そうかと思ったくらいです。なのでこの変更は大歓迎です。また、この雨蓋にはもう一つのギミックがあって、雨蓋をごっそりザックから取り外すことが出来て、外した雨蓋は裏側にバックルが隠れるように収納してあるので、それを引っ張り出せばウェストバッグにもなります。実際に使う機会があるかは甚だ疑問ですが、一度くらいは無理やりにでも使ってやろうと思っています。

右側の写真はウェストベルトに付いているポケットですが、このトリコニはでかいウェストベルトが特徴のひとつなのですが、このポケットは意外に小さいです。これは旧トリコニとほぼ同じ大きさだと思います。出来ればもう少し大きくなってもらいたかった・・・。


以上、ざっとですが、旧トリコニとの違いを書きましたが、この他にも細かな部分で、変わっている所はあります。それらを総合すると、私的にはかなり進化しているという印象です。使い勝手と言う意味では旧トリコニに比べれば格段に使いやすくなっていると思います。で、肝心背負い心地ですが、これはもう少し時間を下さい。まだ、2回しか使用していないので、何とも言えないと言うのが本音です。基本的には旧トリコニとあまり変わらない印象ですが、こればかりは長く使用してみないとわからないので・・・。

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