およそ半年ぶりの山登りです。半年間何をしていたのかは以下の記事を読んで頂くとして、
やっと山にいけるようになって、さて、どの山に登ろうか? と考えた時に、いろいろ候補は上がりましたが、結局、近場のハイキングコースになりました。
というのも、山カメラを新調したので、その試し撮りを今回の山行の目的としたからです。僕の場合、あんまりガッツリした山登りだと、写真撮影は二の次になってしまうので・・・。
山行データ
山行日 | 2021年07月17日(土) | ||
---|---|---|---|
コース | 鳥居原園地〜登山口〜権現平(永峰)〜東南林道〜鳥居原園地 | ||
山 名 | 権現平(永峰)(569m) | タ グ | |
山 域 | 丹沢エリア | 累積標高 | (+−)400m |
歩行距離 | 6.2km | 所要時間 | 02時間57分 |
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マップ
高低グラフ
画像貼り付け山行記録
新しく新調した「FUJIFILM X-S10」です。
このカメラに関しての詳しいことは、歴代の山カメラの変遷を記した記事を書く予定なので、そちらで詳しく書きます。
今回は基本的に全てフルオートで撮影しています。ただし、露出補正は適宜行っています。レンズは「XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS」を使用しています。
ただし、この写真はiPhoneで撮影しています。
鳥居原園地に車を停めて、相変わらずの遅いスタートです。
まずは駐車場を出て、登山口に向かいます。
フルオートで撮影していますが、おそらくフィルムシミュレータでは「ベルビア」が選ばれているはずです。撮って出し(Adobe Light Roomでリサイズのみ行っています)でここまで、出せれば十分でしょう。
強いて言えば、暗部の情報がどの程度残っているのか気になりますね。まぁ、Lawで撮ればいいんですけどね・・・。
登山口です。駐車場から100m程度でしょうか?
まずははしごを登ります。
この時期は藪がすごいですね。まるでトンネルをくぐっているようです。
一段登ったところから宮ヶ瀬湖を見下ろします。
前景に余計なものが写り込んじゃっていますね。ドンマイ!
画面内にあえて、強い光源を入れてみた。
山で撮る写真にはこういうシチュエーションって結構あるよね。でも、このカメラはしっかり色が残っているのがいいね。
まぁ、ゴーストやフレアはレンズの特性が大いに影響するので、今回は無視します。けど、これはこれで有りだと思う。
緑の紅葉。この色結構好きです。
今年は特に草木が成長しているような気がするのは気のせいかな?
いまいちピントが合っていないけど、ボケはキレイだね。
鉄塔・・・
・・・の真下。
宮ヶ瀬ダムの向こうに関東平野が広がっています。空気が澄んでいれば、筑波山まで見えることもあります。
このルートで一番好きな尾根道。登山道を挟んで、右側は檜の植林地になっていて、左側には広葉樹林帯が広がっている。距離は短いけど、アップダウンは少なくて、いつも涼しい風が吹いているのもお気に入りです。
山頂直前で階段地帯が現れます。ここを踏ん張って登り切ると・・・
・・・トイレがあります。冬場は閉鎖されています。
そういえば、このルートは冬場に歩くことが多いせいか、このトイレは一度も使ったことはないな・・・。
トイレを越えるとすぐに鹿柵があります。ここを超えると権現平の山頂になります。
山頂には東屋、複数のベンチがあり、昼食を取るのには都合が良いです。と思っていたんですが・・・。
実は山頂の風景を写真に撮るのを忘れていました。んで、この写真は山頂の一角にある展望台からの景色です。先程の鉄塔の所とは違い、さらに広く関東平野が見えます。
山頂にある三角点です。
一見、山の神? っぽいけど、秋葉様なんじゃないかな? と個人的思っているのですが、真相はいかに?
当初の予定ではここから南山によって、その後、東南林道に出るつもりでしたが、急遽、予定を変更しましました。理由はふたつ。
- 権現平から東南林道に出るルートは、まだ一度も歩いたことが無いことに気が付いた。
- 暑さでバテた。
そういうわけで、権現平から直接東南林道に出るルートに入った。
意外にルートがキレイに整備されている。
階段も付けられている。一見、こっちが表ルートなんじゃね? と思うほどだ。しかし、ここのルートが東南林道に出るところは、長い長い林道の中間辺りにある。しかもその林道は、車両通行禁止で林道のそれぞれの端にゲートがあり、登山道に入るのは林道を30分は歩かなくてはならず、決してアクセスは良くない。なんでそんなルートをこんなにキレイに整備するのだろう?
苔むした木の根。ちょっとアンダーだったかな?
普通の視点。
「フィルム シミュレーション」のテストをしてみる。これは「Velvia」で、僕自身アナログ写真時代、最も使用していたフィルムです。まぁ、ポジフィルムのときはほぼこれ一択だったんですけどね・・・。
こっちは話題の「ETERNAブリーチバイパス」ですね。さすがに普通の風景写真で使うのは厳しそうですが、この写真のような単調な色ではなく、もっとカラフルな写真だと風景でも面白そうな写真が撮れそうですね。使いこなすのは難しそうですが・・・。
おっ! ベンチがあった。よしっ、ここで昼食にしよう。
実は今日はスタートから権現平山頂まで誰とも会っていません。珍しいこともあるもんだな〜。と思いましたが、まぁ、こんな日もあるよな。と、あんまり深くは考えません。
権現平山頂まで来ると、やっとというか、今日初めての人間を見ました。それも3人も・・・。
しかし、その人たちは普通の登山者ではなく、山頂一帯を整備している人のようですね。一人は草を刈っていました。
その中の一人が声を掛けてきて、ヒルがたくさんいるから、注意した方がいいよ。とアドバイスをくれました。有難い気持ちの反面、あ〜、ついにこの山域まで進出してきたか〜、という思いが気分を下げます。
今まで僕はこのコースでヒルの被害にあったことは一回も無い(ハズ)。ついにヒルもここまで来たか〜。と思いながらも、自分は大丈夫だよな〜。なんて、なんの根拠も無いことを考えて、そのときは特に足元も確認しないで山頂を後にしたのだが・・・。
ベンチに座る前、何気に足元を見ると、5〜6匹のヒルがズボンの上に付いていた。思わず手で払う。写真を撮ったのはその後で、最後の一匹が付いているところだ。
この後、ズボンをめくって見ると、素肌にも数匹付いている。うわーと思いながらも、手で払う。数匹はそれで落ちたけど、まだ一匹付いていた。これは完全に吸血中で簡単には取れそうにない。
フッフッフ、仮にも丹沢をホームグランドとする僕はちゃんと塩を持ち歩いている。いくら吸血中でも、塩をかければイチコロさ、人間をなめるなよ〜。
(ジーッ←ウエストベルトのポケットのチャックを開ける音)
(ズサっ←ポケットに手を突っ込む音)
(ガサゴソ←ポケット中を探る音)
「あれ? あれ? 無い、無いぞ!」
いつもはウェストベルトのポケットに入っているはずなのに、今日に限って入っていなかった・・・。なんで〜???
仕方ないので、木の小枝でこそげ落とした。
とりあえず、昼食は中止、あとは写真も撮らずに一目散で下山した。
とにかく、足を止めることなく早足で下り続けていたら、どこからともなく鈴の音が聞こえてきた。
「チリーーーーーーーン」
その音はすぐ近くに聞こえた。あれ? 誰かいるのか? と思って辺りを見回すけど誰もいない・・・。
「チリーーーーーーーーーーン」
今度は、小さめに聞こえた。しかし、残響がえらく長く、しかも、めちゃくちゃキレイな音をしている。まるでこの世の音ではないみたいに・・・。
「チリーーーーーーーーン」
ふたたび音が鳴る。ここまでくるとちょっと気持ち悪い。確かに風向きによっては、遠くの尾根を歩いている人の声が聞こえることもあるので、今回もそれかと思ったけど、でも、そんな音じゃないんだよね。とにかく異常に澄んだ音だったし、しかも、かなり長い間それが鳴り止まない。そんな音がすぐ近くで聞こえていた。何の音だろう?
って思っていたら、前から人が上がってきた。音の正体はどうやら、その人の熊鈴の音だ。一応挨拶は交わしたけれど、よく見るとかなりの高齢の様子で、大きな1本杖をついていた。分かりやすく説明すると、仙人をイメージしてもらうのが一番適切だと思う。今思うと、彼は本当に生身の人間だったんだろうか??? そう思えるくらい鈴の音が非現実的な美しさだった。
先程の仙人とすれ違ってすぐに林道に出ました。
ムムム・・・。
あとは林道を進むだけです。
当初はこの長い林道で、カメラの設定を色々と変えながら、試し撮りするつもりでました。しかし、実際に歩いてみると、あまりにも撮るものが無い。ただただ単調な林道が続いているだけ・・・。ファインダーを覗きながら辺りを見渡してみても、つまらない景気ばっかで、シャッターを押す気が盛り上がらない。
これがプロの写真家だったら、そんな景色の中からでも、目に止まる景色を切り取ることが出来るんだろうけど、僕には無理でした・・・。
それでも何か撮るものはないかな〜と林道を進んでいくと、突然正面に建物が見えました。
そこを過ぎて少し進むと・・・
・・・林道終点です。大きなゲートがあります。林道の反対側にも同じようなゲートがあるはずです。
ここを左に曲がり、道なりに進むと・・・
・・・鳥屋園地の真正面に出ます。ここでは軽い食事が出来ます。地元のお土産なんかも売っています。この日は放送でソフトクリームを勧めていたので、着替えたら買いに行くぞーって思っていたけど、そんなことは、すっかり忘れてしまうようなことがこの後、起こるのでした。
上の写真のすぐ左が、駐車場になっています。なので、ここで今日はゴールです。3時間程度の軽いハイキングになりましたが、カメラの試し撮りという今日の目的は十分に果たせたと思います(ホント?)。
さぁ、さっさと着替えてソフトクリームを食べるぞー、と素早く着替えていたら・・・
・・・あっ! まだ一匹付いていた。しかも散々僕の血を吸ったために丸々太っています。逆にこうまでなったら指で弾くと簡単に取れます。
しかし、このまま連れて帰るわけにもいかないので、車外に叩き出して、速やかに天授を全うして貰いました。
この後、足を見ると、何故か左足だけ、大量のヒルに吸血されていました。
この後、Twitterで4ヶ所もチューされたとつぶやいていますが、翌日になってちゃんと見てみたら、6ヶ所も熱い接吻を受けているのが判明しました。
もはや、丹沢全体にヒルはいるって考えておいた方が良さそうですね。