今回は炎上編です。あっ! 別にSNSで炎上したとかそんなことじゃないです。火にまつわる失敗談です。
火にまつわると言っても、テント内でバーナーを使って、テントが丸焦げになったとか、カミナリに打たれて丸焦げになったとか、山頂火口のマグマに落ちて丸焦げになったとか(間違いなくお亡くなりになります)、そんな話ではありません。もっと軽いお話なので、気楽に読んでみてください。
JETBOIL MiniMo
やっちまった・・・
もう、サムネイルの画像で分かっていると思うので、結果から言います。JETBOILのバーナー部のプラスチックが溶けて使えなくなったお話です。
下の写真を見てもらうと一目瞭然ですね。ドロドロです。
通常は・・・
JETBOILを知らない人のために、下の写真が正常な状態です。上の写真と比べると何が起こったのかよくわかりますね。
横に並べてみました
正常(右)と溶けた後(左)を並べて見ると、何がどうなっているのか分かり易いと思います。
なんでこうなったのかお話する前に、なんで、こんな使用前、使用後みたい写真があるんだ? もしかしてブログのネタ用にワザと燃やしたのか? と思われる方もいるかと思うので、簡単に説明します。
写真を見て貰えば、炎上前の写真と後の写真ではプラスチック部の色が違うのが分かると思います。そうです。厳密に言うと、このふたつのバーナー部は違うモノです。しかし、ある意味、このふたつは同じモノです。
基本的に最近のJETBOILのバーナー部はほぼ同じモノです。特徴的なカップは初代から互換性があります。なので、初代のカップを最新のJETBOILのバーナーに取り付ける事は可能です。
僕自身、JETBOILは初代から複数個持っています。その中でMiniMoはふたつ持っています。この辺りの僕のJETBOIL事情は後日別のブログ記事でアップ予定なので、ここでは詳しくは書きませんが、ある事情でMiniMoはふたつ持っているのです(2度言ってみた)。なので、ある意味、同じバーナー部、と言ったのは、同じMiniMoのバーナー部だという意味です。
なんでこうなった?
JETBOILには専用のカップ以外の鍋も置けるように、ゴトクが付属しています。ただし、初代の一部のモデルにはゴトクは付いていませんでした。現在のモデルでは全てゴトクが付いています。ちなみにこのゴトクにも互換性があるので、初代のモノにも取り付けられます。
JETBOIL専用のカップを使用する時はゴトクは使いません。むりくり使えなくもないですが、安定性が無くなるのでお勧めしません。それ以前に、JETBOILのメリットを全て殺すことになるので、専用のモノを使う場合は、ゴトクは使いません。
逆に、JETBOILに付属するカップ以外の鍋、フライパン等(JETBOIL専用の鍋、フライパンも含む)を使用する時は、必ずゴトクを使用する必要があります。コレは必ずです。絶対です。
写真では物凄く見にくいですが、ゴトクを付けた時と、付けていない時の違いに注意してください。炎は写っていませんが、ゴトク有りの時は炎と鍋の底までの距離がかなりあるのに対して、ゴトク無しの時は炎と鍋底の距離はほぼゼロです。
JETBOILに限らず、山で使われるバーナーの多くは同じような現象になるのですが、テーブルの上でバーナーを使ったことのある人はそのテーブルが物凄く熱くなっているのを経験したことがあると思います。なので、テーブルの素材によっては、バーナーシートなどが必要になる時がありますよね。
では、何故このように熱くなるのか? ガス缶にバーナーをセットすると炎はかなり高い位置にあり、直接テーブルを熱する事は無いのですが(多少はあります)、鍋の底からの輻射熱がジワジワとテーブルを温めます。と言うか、熱します。そのせいでテーブルが熱々になります。素材によっては表面が溶けたりします。逆に、鍋を置かずにガス管にバーナーをセットして火を点けるだけなら、テーブルはそれほど熱くなりません。それは、鍋をのせていないと、輻射熱が発生しないからです。
では、それをふまえて、僕がやらかした時のお話をします。
僕は新しい山料理をする時は、本番前に自宅でシミュレーションを行います。まぁ、山で作ろうと思っていた料理を事前に自宅で試しに作ってみたりします。直接本番で、あっ! あれ忘れた! とか、あまりに不味くて食べられないけど、捨てるわけにもいかないし・・・なんてことになったらシャレにもならないので、しっかりとシミュレーションを行います、
その日も、新しい山鍋を作ろうと、JETBOILの鍋、標準で付いているカップではなくJETBOIL専用の鍋を使ってお湯を沸かしていた時です。
「ん? なんか変な匂いがするぞ!」
と、とっさに火を消して、鍋を火から下ろしました。その時は、何が起きたのかは分からず、鍋がズレていて、側面に巻いてあるネオプレンが焦げたと思いました。でも、よく確認しても特に焦げたりとか焼けたりした形跡はありません。
「何の臭いだろう?」
バーナー部を手に取ってよく見たら、1番上の写真のようになっているのに気が付きました。一瞬、何が起こったか分からなかったけど、冷静になってよく考えてみたら、
「あっ! ゴトク忘れてた」
気付きました。正直言って、ゴトクを使わないとどうなるのかなんて考えたこともなかったので、気付くのが遅くなりました。まぁ、冷静に考えると、当然こうなるよね。てっきり、JETBOILのバーナー部のプラスチックはかなりの高温でも耐えられるモノだと思っていたけど、そんなことは無いですね。炎こそ上がらなかったものの、危ないですよね。
それ以降はそのような事故はありませんが、危なかったことは何度かあります。その時は火を点ける直前に気が付いて、ことなきを得ましたが・・・。
解決方法?
それ以来、根本的にこのような事故を防ぐ方法はないかと考えていますが、今のところ、注意する以外の対策は思い付きません。いっそのこと、JETBOILを使う時は、絶対に専用のカップ以外は使わない。とか決めてしまえればいいんですが、それじゃあ、本末転倒と言うか、JETBOILを使う意味があるのか? となるので、そういうわけにはいきません。ひとつの究極の選択として、そもそもJETBOILを使わなければいいんじゃん! という選択肢もありますが、やはり、JETBOILは便利だし、安全に使えば、使い勝手も良いので、そうそう簡単には手放せません。そうなると、やはり十分に注意して使うしかないって、最初に戻ってしまうんですよね。もちろん、火を扱うので、注意するのは当たり前なんですけどね。
恐らく、僕と同じようにやらかした人は少なくないんじゃないかと思います。または、まだやらかしていないけど、これからやらかす予備軍もいると思います。特にこの予備軍の方々は十分に注意してください。なんだったらJETBOILを使う時はこのページの1番上の画像を思い出していただけると、やらかした甲斐もあるというもんです。いっそのこと、この画像をスマホの待ち受けにしますか?wwwww
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