東丹沢にある信仰の山、鐘ヶ嶽に登ってきました。予定では鐘ヶ嶽から、弁天御髪尾根経由で浄発願寺跡まで行くつもりでしたが、スタートが遅れたり、ペースが上がらなかったり(これには理由があります)、結局、鐘ヶ嶽だけ登ってきました。
今回はその前編で広沢寺温泉の駐車場から嶽ヶ嶽山頂までです。
また、鐘ヶ嶽の山行記はいつも丁目石だらけになるので、丁目石は下記のページにまとめました。
山行データ
山行日 | 2020年10月31日(土) | ||
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コース | 広沢寺温泉駐車場〜鐘ヶ嶽登山口〜鐘ヶ嶽山頂〜山の神隧道〜広沢寺温泉駐車場 | ||
山 名 | 鐘ヶ嶽(561m) | タ グ | |
山 域 | 丹沢エリア | 累積標高 | (+−)659m |
歩行距離 | 9.2km | 所要時間 | 4時間15分 |
関連記事 | 【登山】東丹沢の信仰の山『鐘ヶ嶽』に登ってきました《前編》 【登山】東丹沢の信仰の山『鐘ヶ嶽』に登ってきました《後編》 |
マップ
山行記録
ここ数ヶ月の平均睡眠時間が約2時間半、もう昔みたいに早く時刻に出発することが難しくなってきた。
今日も寝たのは午前4時で、午前6時にアラームをセットし、一度は起きたけど、アラームを止めて、そのまま再び深い眠りへ・・・。再び起きたのは午前7時過ぎ、もう慌てるも事もなく、ノロノロ準備して午前8時過ぎに家を出た。
まずは、鐘ヶ嶽の登山口に向かいます。
鐘ヶ嶽は信仰の山なので、麓にも古そうな碑があります。脇にはかろうじてその文字が読める庚申塔があります。
この辺りでも色づき始めていますね。
ガートレールの右側を進んでいますが、この少し先で引き返してガードレールの左側を進みます。
中央奥の白い車のある辺りに、鐘ヶ嶽バス停があります。
上の写真のところで後ろを振り向くと、これから登る鐘ヶ嶽がドーンと見えます。
立派な山体ですね。これなら信仰の対象となるのも分かりますね。
ここが引き返すところです。すぐ後ろにバス停があります。
鐘ヶ嶽は正面の白い家の屋根の上に少しだけ見えますね。
登山口に到着。
階段を登りきると、鳥居があります。この先は登山道でもありますが、この上にある七沢浅間神社の参道になります。
上杉公内室の墓分岐への分岐があります。上杉公とは上杉定正のことで、その奥方が七沢城落城の際にここで自害したとのことです。
上の分岐から1〜2分ほどで墓碑(?)があります。
上の碑の上部5mほどのところの一角に、石積みが崩れたようなところがあります。自然石にもの見えますが、一部明らかに人の手が加わった跡があるので、例えば祠のようなものが以前にはあったのでしょうかね?
それともただの石捨て場?
本ルートに戻り、少し登ると、一部開けたところがあり、関東平野が一望出来ます。
ここから、少し斜面が急になります。
左手に大きな岩が現れます。ただの大岩かと思うけど、よく見ると、階段のような窪みがあり、その先をよく見ると・・・
・・・石像のようなものがあります。この石像については詳しいことはよくわかっていないようです。文字らしいものは一切無く、身体には何の彫刻も施されていません。
ただ、おでこに白毫(びゃくごう)のような物が見られるので、如来像なのかな? くらいしか分かりません。
これが近くで撮ったものです。2005年12月24日撮影です。
タマネギ石。
鐘ヶ嶽近辺でよく見ることが出来ます。
相州アルプスの南部が見えます。右端の茶色い部分は採石場で、尾根を削ってしまっているので、本来は飯山温泉の方まで続いていたようですが、現在は行き止まりになっています。
二代目の『覗きの松』です。ずいぶんと大きくなりました。
ちなみにこれが植えた直後です。撮影は2013年08月03日です。木のプレートには『平成二十五年五月三十日』とあるので、植えて二ヶ月ほどたった頃ですね。まだ1メートルほど大きさですが、7年経ったいまでは僕の身長を遥かに越えていますね。
ここからは伊勢原方面がよく見えます。
江ノ島もよく見えます。展望灯台や江ノ島への橋も見えますね。
江ノ島の上に見える黒い帯は三浦半島で、その奥には房総半島も見えます。
今回のブログでは詳しく触れていませんが、この鐘ヶ嶽には1丁目〜28丁目までの丁目石が置かれています。ただし、24丁目の石だけは不明です。僕も何度か探したことがあるんですが、結局見つかっていません。
しかし、ここにあったんじゃないかな? という推測は出来ます。それがここで、基石だけが残っているんじゃないかと思っています。ノミの跡がはっきりわかりますね。
これは25丁目の石ですが、やはり基石には同じようにノミの跡がはっきりわかります。
しかし、この近くに石切場があり、製作途中と思われる石が散見されるんですよね・・・。
山頂直下の長い階段です。ここを登り切ると・・・
・・・七沢浅間神社に到着です。
この社殿がいつのものかは分かりませんが、結構立派な建物です。
意外に気づかない人が多いですが、上の写真で言うと、社殿の右奥に『夫婦杉』なるものがあります。ここも一見の価値ありです。
七沢浅間神社の東側に一部開けたところがあり、そこから関東平野が一望出来ます。こっちの方に目が行ってしまい、上の『夫婦杉』に気が付かないんじゃないかと思っています。
社殿を正面に見て、左側に山頂へのルートが続いています。ほんの1〜2分程度の距離です。
昔は丸太が転がされているだけのベンチがあるだけでしたが、今はテーブルが1基あります。座るだけなら昔の方が遥かに多くの人が座れました。
ここは浅間神社〈せんげんじんじゃ〉
山頂の案内板より
一般に浅間神社は、浅間社、又は仙元(浅間)大菩薩として呼称されていたが、七沢浅間信仰は養蚕・子宝・安産を祈願目的としている。別当禅法寺の僧による縁起書にも子宝・安産が示され、由来は孝元天皇時の創設で、後に上杉定正によって造営がなされたとしている。
登山口から1時間45分も掛かってしまった。コースタイムが1時間10分なので、どれだけ遅かったかってことですよね。
やはり動画の撮影もしていると、どうしても遅くなる。ある程度は慣れでカバー出来るかも知れないけど、何か考えなくては・・・。
山頂の石像。ある意味この鐘ヶ嶽の象徴みたいな感じになっている。すぐ下は神社だけど、どう見ても、中腹の石仏もだけど、仏教系だよね。
しかし、先程の社殿の少し下に、禅法寺跡と言われる場所があり、昔は、この神社内にお寺もあったみたいですね。今はただの植林地になっていますが・・・。
本当は浄発願寺跡で昼食にする予定でしたが、今日のペースだとあっちまで行くのは無理と判断して、ここまでで下ることを決意しました。なかなか動画を撮りながらのペースが掴めません。
ここでも、昼食と撮影で30分以上も掛かってしまった。この間に2組のハイカーが通っていきました。
後編に続く。