北根室ランチウェイを歩くー（スタート）中標津町交通センター〜開陽台ー

５時３０分起床。外を見る。うっ、シトシトと雨が降っている。

食事は無しなので朝食は無し。どこかコンビニにでも寄ってパンでも買っていけばいいや、と思っていたけど、そもそも、この時間にやっているお店なんて無い。本当は昨日の内に何か買っておこうと思ったけど、買いそびれてしまった・・・。

チェックアウトを済ませた頃には雨は上がっていた。まずは交通センターに向かいます。昨日、場所を確認しているので・・・

・・・スムーズに到着。体力に自信の無い人はホテルからここまでタクシーで来ることをオススメします。

信越トレイルや高島トレイルのスタートと違ってまだ町の中なので、スタート感は薄いものの、逆に気楽にスタート出来た。

まずは中標津空港を目指します。

さぁ、予定より３分遅れでスタートです。目指せ！　美留和駅！

ザックは50Lで重さは約17〜18kgくらい。当初の予定では12kgくらいだっけど、結局最後に色々詰め込んで予定より大分オーバーしてしまった。天気が悪そうだったので着替えを少し多目に持ってきたのも重量が増えた一因だろう・・・、まぁ、結果的には大正解だったけど・・・。

まずは、緑が丘森林公園に向かいます。昨日そちらの方向から歩いてきているので迷うことはありません。

しばらくは市街地を歩く。

おっ、野球場がある。

中標津大橋を渡ります。

水が濁っているな・・・。上流は雨か？？？

昨日、リスを見た丸山公園の白樺。単純に緯度が高いのでこの辺りの標高でもダケカンバが見られると思っていたけどそう単純なもんでもないか・・・。

昨日は空港から真っ直ぐ来たけど、トレイルはここを左に曲がる。

道の向こう側にキラウェイの道標が見えた。

アップ。

上の写真を撮るために道路を渡ったけど、実は向こう側には歩道が無いので、再びこちらに渡り返して歩道を歩く。

しばらく歩くと右に曲がる道がある。よく見ると・・・

・・・キラウェイの道標がある。道標自体は全コースを通じて過不足なく（大人の事情で立てられないところも結構あるけど・・・）あるが、よく探さなければ見つからないようなところにある場合もある。なので基本的には地図は必須です。私はマップケースに入れるために縮小してプリントして持っていったけど、出来ればオリジナルサイズ以上でプリントすることをおすすめします。トレイルはほとんど平だと思っていたので、等高線なんか見えなくてもいいや！　って思っていたけど、結構コースには凸凹があるので、等高線の情報もちゃんと見られるようにしておいた方が良いと思う。

右に曲がって少し進むと・・・

・・・再び右に曲がるところが出てきた。

キラウェイの道標もある。ここでルートを間違えた・・・。矢印は真っ直ぐ直線を指しているのに・・・

・・・曲がってすぐ左の・・・

・・・遊歩道に入ってしまった。

やっと土の上を歩けたので、ウキウキ進んでいると・・・

・・・足元に大きなキノコがあった。

歩きやすい（遊歩道だからあたりまえか・・・）道を進む。

コナラではなくその高山種のミズナラがこの標高で出現した。ってことはこの辺りは関東だと1,000m〜1,500mくらいってことか？

このあとフト嫌な予感がして、地図で確認すると軌道跡を歩くとある。ん？　軌道跡ってことはこんな登山道のような所じゃ無いよね・・・。　というわけで間違いに気付き、とりあえず最後のキラウェイの道標がある所まで戻ってみることにした。

戻ってきた。ロスは時間にして15分くらいだった。

【06時58分】の写真の右側に続く道が正解・・・。まぁ、どう考えたって軌道跡っていうんだからコッチだよな・・・。地図はちゃんと見なければ・・・。

ん？　奥にゲートが見えてきた。

あっ、キラウェイの道標もある。やっぱりコッチが正解だよなー。

しばらく軌道後の砂利道を歩く。

所々に遊歩道への分岐があるけど・・・

・・・あくまでもキラウェイの道標に従う。

こんなテープもあるんだ・・・。

山道っぽくなってきた。けど、まだ森林公園内の遊歩道。

もう花期は終わっているけど、この辺りにはミズバショウがあるらしい。自生？　植えたの？

「通行できません」って書いておきながら・・・

・・・「気をつけて通行して下さい」とある。じゃあ、遠慮なく、ってことでトラロープの脇を通り抜ける。

ふむ、これが壊れた橋か・・・。ちょっとナナメになっているだけで作りはしっかりしてそうだけど・・・。一歩踏み出す、さらに一歩・・・ズルッ、ドンッ、あれ？　・・・気がついたら橋の上で尻もちをついていた。橋自体はしっかりしていてグラつくことは無いけど、少しナナメになっていてしかも濡れているので滑りやすくなっていた。川に落ちなくてよかった・・・。

このトレイルを歩き終えて、自宅に戻って数日後のキラウェイのブログを見ると、ここは迂回して通るようになっていた。恐らく尻もちをついたのは私だけじゃなかったんだろう・・・。

ここからはストックを使用する。２本足より４本足の方が安定するでしょ。

ストックはいつものブラックダイアモンドの「アルパインカーボンコルク」じゃなくて「Zポール ディスタンスFL」。この日の為に買ったわけじゃないけど、春先に旧モデルが安く売っていたので買っておいた。飛行機に乗る時はなるべくザックの外側には何も付けたくないので、この手のZポールはザックの中に収納出来るのでちょうどよかった。使うのは今日が初めて・・・。あれ？　どうやって伸ばすんだっけ？？？　しばらく格闘して思い出した。

ニリンソウもあるのか。

うっ、また木の橋・・・。慎重に渡る

反対側の通行止め。トラロープをくぐる。

キラウェイはさらに続いている。

あれ？　車道に出た。

道の渡った所にある道標に従い右に曲がる。しばらく歩道を歩くと。

今度は・・・

・・・右に曲がる。

さらに道なりに進むと・・・

・・・再び道標があるので、それに従う。

ん？　ゴルフ場？

パークゴルフか・・・。

さらに道なりに進むと立体交差がある。あれ？　上の道は昨日、左から右に歩いているぞ。

立体交差をくぐると・・・

・・・右手に管制塔が見える。中標津空港だ。

ん？　キラウェイの道標が無いな・・・とりあえず道なりに進んでみる。

あっ！　道標見っけ。

中洲別空港の真正面に出た。

道標にしたがって左に曲がる。

あれ？　ここって昨日歩いたところじゃん。こんな道標があったなんて全く気が付かなかった。まぁ、昨日ここを歩いている時はニッポンレンタカーを探していたからな・・・。

交差点に出た。写真のすぐ右側にニッポンレンタカーがある。昨日は左にまっすぐ中標津方向に歩いたけど、今日は・・・

・・・真っ直ぐ進む。

道が細くなった。

ボーっと歩いていたら見逃しそうだけど、右端に道標がある。

ん？

おぉ、これがキラウェイの消毒ボックスか・・・。

口蹄疫等を防ぐために牧場に入る際などはこの靴を消毒してから入る必要があります。

ここで、足踏み・・・。

その他にノートも置いてあって通行の際には名前等を書くようになっている。

よし、消毒完了。先に進みます。

さぁ、ここからがランチウェイの真骨頂！

ここからは桜井牧場さんの牧場を通過させていただきます。イギリスのフットパスと違い、日本には通行権というものは無い（よね？）ので、あくまで私有地を通行させて頂くというスタンスです。なので、ちょっとドキドキしながら足を踏み入れます。もし、人にあったら感謝の意を表すというのがこのランチウェイのルールです。私の場合は全線を通じて牛影はたくさん見ましたが、人影は見ませんでした。

しばらく道なりに進むと、左に曲がります。

ん？　馬？　ポニー？

でっかいサイロがある。

右側にトウモロコシ畑が広がっている。

北海道の牧場というと果てしなく続くなだらかな丘というイメージがあるけど、所々に流れている沢はダイナミックを地形を作り出している。恐らく長い年月をかけて水が大地を削って深い溝を作り出したんだろう。場所によっては立派な渓谷と呼べるような深い沢もある。地図で見る限りでは小さな沢を渡るように書かれていても、実際には一度大きく下って沢を渡り再び登り返す、なんてことが結構あった。

あれ？　道が無くなった。

何となく薄い踏み跡が付いているトウモロコシ畑との境界ギリギリを歩く。

牧場の端まで来た。

基本的にキラウェイの道標はえんじ色をしている事が多いけど、たまに違うのもある。この時点ではまだそんなこともなかったけど、トレイルが進んでいくと、条件反射でえんじ色のポールに反応するようになる。

森に入ってしばらく真っ直ぐ・・・。

ちょっと開けた？

こんな道標もある。

車道に出た。

車道をしばらく歩くと（この写真では見にくいけど）右奥に明るいライトが点滅しているのが見える。初めはUFOかと思ったけど、地図で確認すると、中標津空港の誘導ライトだと思う。

ここを左に曲がる。

角に道標もある。

さぁ、ここからが北根室ランチウェイ名物、真っっっっっっっっっっっっっっすぐな道のスタートです。開陽台手前まで約７kmほぼ真っすぐな道が続きます。

今回このトレイルを歩くことになって、一番気にしたのがこの直線道でした。いままでの経験上、20km以上歩くとほぼ100%足の裏に水ぶくれが出来てしまいます。他の方のトレイル記を見ていると結構な人がこの砂利道で足を痛められています。なので、まずは靴選びを慎重に行いました（靴のことや足裏のケアについてはトレイル３日目の朝に書きます）。私の想像では砂利道というのは、くるみ大の石がゴロゴロしている道だと思っていました。でも、実際はそれより遥かなに小さい石、むしろ砂といってもいいような道でした。つまり、「砂利道」と書いて「じゃりみち」ではなくてどちらかというと「さりみち」という感じです。結果から言うと靴選びが功を奏したのか、足裏のケアが効いたのかは分かりませんが、今回のトレイルでは足裏のトラブルに合うことはほぼありませんでした。過去の経験から言っても、歩いた距離を考えると軌跡的なことだと思います。

赤堀牧場さんの脇を通ります。

車道と交差してもまだまだ真っ直ぐ道は続きます。

交差した道もまた真っ直ぐ道です。

トリカブトだよね？　普段見ているものとはなんか違う。

多少のアップダウン（普段山登りをしている方なら気にならない程度）はありますが、道はまだまだ真っ直ぐです。

なんの花だろ？

ここでは（恐らく）地形の関係で真っ直ぐ道を作れなかったんだと思いますが、S字のコースになります。緩やかに右に曲がって・・・

・・・今度は左に曲がります。

ここで一旦車道に出てます。

車道を左に・・・

・・・曲がって・・・

・・・20m（弱）くらい歩くとキラウェイの道標があります。後日放送していたこのトレイルを紹介する番組でここの道標に気が付かずに迷われている方がいました。それほど変な場所にあるとは思えませんが、地図の表記と実際の道の構造が少し違うということも迷われた一因かもしれません。

先ほどの直線から左に曲がってすぐ右に曲がるところです。クランク状にルートが付けられています。

右に曲がると今まで歩いた真っ直ぐ道よりさらに長い真っ直ぐ道が始まります。

車道を越えて・・・

・・・ひたすら真っ直ぐです。

歩いてきた道を振り返っても、真っ直ぐ道です。

ん？　行き止まり？　と思ったら・・・

・・・道はまだ続きます。

やっと右に曲がるのかな？　と思ったら・・・

・・・道なりには進まずに、左に曲がって森の中に入ります。つまりここが真っ直ぐ道の終点です。約１時間３０分ほど掛かりました。

単調な真っ直ぐ道を歩いてきたせいで、こういう変化は楽しいです。

キラウェイのテープはえんじ色が基本かと思っていたけど、青バージョンもあるのか？　・・・この考えは後に変わることになる・・・。

北海道の林床にある笹って本州と違う？　なんかいつもと違う雰囲気・・・。

目の前が開けたと思ったら開陽台が見えた！

一度車道に出て・・・

・・・開陽台に向かいます。

開陽台は丘の上です。観光客、特にライダーさんが沢山いました。