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信越トレイル5日目。ついに最終日。長かったような、でも過ぎてしまえばあっという間だったような気もする。思い起こせば色々なことがあったけど、今となってはいい思い出となって・・・いや、まだ終わってな〜い! あとわずかとはいえ、ゴールをするまでは気を引き締めていかなければ・・・。
3時に腕時計のアラームで起きた。恐らく2時間程度しか寝ていないとは思うけど、5時間以上は横になって目をつぶっていたと思う。人間これで結構身体を休めることが出来るみたいで、普段の寝不足のツラさは無い。今日は行動時間も短いので、朝食はミルクティーと行動食用のビーフジャーキーを少し齧っただけで済ませた。というか、もう棒ラーメンは見たくはなかった。基本的に食べるものにはほとんどこだわりもなく、好き嫌いが無いおかげで何でも美味しく食べられるのが特技だったけど、今回はちょっと違っていた。でも、今回の経験で1泊や2泊程度ならばあまり気にしなくてもよいと思うけど、3泊以上の場合は食事計画を大幅に見直す必要があると感じた。まぁ、その辺は今後このブログでも書いていく事になると思うので、あまり深くは触れずにおこう。
と、言うわけで最終日。テントを畳んで、いざ! ゴールの天水山へ!
山行データ
山行日 | 2012年08月12日(日)〜2012年08月16日(木) | ||
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コース | 縦走1日目:まだらお高原山の家〜斑尾山〜大明神岳〜斑尾山(スタート)〜万坂峠〜袴岳〜赤池 縦走2日目:赤池〜沼の原湿原〜希望湖〜毛無山〜涌井新地〜涌井〜富倉峠〜ソブの池〜黒岩山〜桂池 縦走3日目:桂池〜仏ヶ峰登山口〜仏ヶ峰〜小沢峠〜鍋倉山〜久々野峠〜黒倉山〜筒方峠〜関田峠〜光が原キャンプ場 縦走4日目:光が原キャンプ場〜梨平峠〜牧峠〜花立山〜宇津ノ俣峠〜伏野峠〜須川峠〜野々海峠〜野々海高原キャンプ場 縦走5日目:野々海高原キャンプ場〜深坂峠〜三方岳〜天水山(ゴール)〜松之山口 | ||
山 名 | 斑尾山(1382m) 大明神岳(1350m) 袴岳(1135m) 毛無山(1022m) 黒岩山(938m) 仏ヶ峰(1146m) 鍋倉山(1288m) 黒倉山(1242m) 花立山(1069m) 三方岳(1138m) 百里ヶ岳(931m) | タ グ | |
山 域 | 北アルプスエリア | 累積標高 | 縦走1日目:(+)1,009m (-)1,084m 縦走2日目:(+)1,184m (-)1,275m 縦走3日目:(+)1,219m (-)1,061m 縦走4日目:(+)1,540m (-)1,465m 縦走5日目:(+)365m (-)534m |
歩行距離 | 縦走1日目:14.989km 縦走2日目:22.225km 縦走3日目:15.300km 縦走4日目:19.059km 縦走5日目:5.736km | 所要時間 | 縦走1日目:06時間48分 縦走2日目:09時間19分 縦走3日目:09時間07分 縦走4日目:12時間11分 縦走5日目:03時間13分 |
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【縦走記5日目】2012年08月16日(木)
【04時11分】 | 朝の4時過ぎ・・・。まだ辺りは薄暗い。予定の出発時間は5時だったけど、タクシーのと待ち合わせがあるので早く着くぶんには問題なし。と言うわけで最終日のスタートです。行動時間は短いけれど、水は余裕をみて1.5Lほど持った。
まず、トイレ・・・。トイレは何処だ??? そういえば昨夜はトイレに行っていないので、場所を確認していなかった。 |
【04時23分】 | 建物は何棟かはあるけど、初めはどれがトイレか分からなかった。とりあえずその中で怪しそうな奴の裏側に回りこむようにすると・・・あった。よく建築現場や工事現場に置いているアレだ。すばやく用事を済ませて、ゴールに向かう・・・。 |
【04時25分】 | ホラー映画のワンシーンのようだけど、あれがトイレ・・・。 |
【04時27分】 | 湿原の脇まで来た時には空はかなり明るくなっていた。右下の光はヘッドランプの光です。 |
【04時39分】 | 10分ちょっとで昨日の分岐点に戻ってきた。 |
【04時39分】 | ここは直進して深坂峠に向かう。 |
【04時40分】 | 石碑。明るいときならば何のこともないけど、この時間だとちょっと怖い。 |
【04時41分】 | 空がどんどん明るくなってくる。 |
【04時41分】 | 出来れば、気温が上る前にはゴールしたい。 |
【04時42分】 | 朝日に照らされた深坂峠。 |
【04時43分】 | ここからちょっとだけ舗道を歩きます。この舗道は4日目の【17時07分】の写真の歩道と繋がっています。ここから200〜300m進むと【17時07分】の写真の所に出ます。 |
【04時44分】 | 上の写真から数十メートル舗道を進むと再び登山道に入ります。 |
【04時44分】 | 中央右寄りに白い車が見えますか? あの少し先に野々海高原キャンプ場への分岐があります。そして、あの車の手前右側に深坂峠100m手前の分岐へのルートがあります。なので、私はつい先程そこを通って来ましたが、今この写真からも分かる通り、この舗道をまっすぐ来ればわずか数十メートルでここに来ることが出来ます。4日目の山行記で深坂峠まで行っていから舗道を通って野々海高原キャンプ場に向かった方が良いと書いたのはそういうことです。つまり、ここからあの白い車までの舗道を迂回するか? まっすぐ行くか? と言うことです。ちなみに、当然ながら私はあの白い車からここまでの舗道は歩いていません。 |
【04時45分】 | ついに、ゴールの天水山が出てきました。あと4.0kmです。
ここを少し登ると・・・。 |
【04時52分】 | 天水山の手前にある。三方岳までは1.0km。 |
【05時08分】 | 一歩一歩ゴールに近づいているのを強く認識しながら歩いています。足の裏の水ぶくれも気にならないって言ったら嘘になりますが、、もうここまできたら騙し騙しでもゴールするしかありません。 |
【05時12分】 | あっ! 広い所に出た・・・と思ったら・・・そこが・・・ |
【05時12分】 | ・・・三方岳だった。 |
【05時13分】 | さぁ、残るは天水山ただひとつ! このあとはゆるやかに下りつつアップダウンがあります。 |
【05時14分】 | あっ! 太陽が出てきた。 |
【05時15分】 | 陽が出てくると気温が一気に上昇する。暑くなる前にゴールしたい。 |
【05時15分】 | あの奥に見えるのが天水山か? |
【05時20分】 | もう、行く手を遮る邪魔な木も気になりません。 |
【05時23分】 | 三方岳を超えた辺りからゴールがリアルになった。2日目、3日目あたりは本当にゴール出来るのか疑問に思ったこともあったけど、ここまできたらゴール出来るのは間違いない。と同時にちょっと寂しい気持ちも・・・。 |
【05時40分】 | 前方にピークが見える度に、あそこがゴールか? と地図を取り出してみる。でも、山の形はなかなか一致することはなかった。 |
【05時45分】 | まだまだ急登はある。 |
【05時50分】 | 新潟県側の展望も良くなってきた、 |
【05時51分】 | あっ! あそこは・・・、地図で地形を確認する・・・、間違いない写真では見づらいけど、前方に見えるピークがゴールの天水山だ! ついに見えた! |
【05時52分】 | でも、そう簡単には近づけさせてくれない。急な細尾根を下る・・・。 |
【05時55分】 | 下りきったら、登る・・・これが最後の登りか??? |
【06時00分】 | ここを登って・・・ |
【06時06分】 | ・・・少し下り・・・ |
【06時11分】 | ・・・再び登る・・・ルート上の太い倒木をまたぐ。ここまでくるともう高い所は見えない。ゴールが近く感じるようになった。ゴールしたくない、という気持ちが強くなり、少し感傷的になった。でも、前を見て進まなくてはならない。振り返っている暇なんて無い。 |
【06時12分】 | 一瞬、背の高い笹原が視界を遮るけど、次に・・・ |
【06時13分】 | ・・・目の前が開けたら・・・。見えた! 奥に山頂標と案内板が見えた! |
【06時14分】 | ゴ〜〜〜〜ッル!! |
【06時14分】 | 案内板。このカタチの案内板はスタート地点の斑尾山とここにしかない。 |
【06時23分】 | 思わず山頂に立っていた大きなブナの木とハグ! おめでとう! オレ! |
【06時25分】 | 長野県側の展望が良かった。田んぼ?(畑?)の緑がキレイだった。 |
【06時25分】 | こっちは引きの画。 |
【06時25分】 | 天水山山頂。そんなに広くはないです。 |
【06時32分】 | あまりノンビリはしていられないので、下山の準備を始める。ゴールしたばかりだけど、ここからはまだまだ山は繋がっているように見えるせいで、このトレイルはまだまだ伸びる可能性を強く感じた。いずれこの先に今後整備されるであろう山形トレイルとも繋がるという話を聞いたこともある。今回はここがゴールだけど、目の前に山があれば、あの山の向こう側には何があるんだろう? という疑問が湧いてくる。まだまだ、ゴールじゃない。という気持ちが強くなった。 |
【06時34分】 | いつまでも感傷的になっていても仕方ないので、下山を開始する。
タクシーとの待ち合わせまで2時間弱。よっぽどのんびり歩いても待ち合わせに遅れることはない。 |
【06時35分】 | 初めはゆるやかな下り。 |
【06時44分】 | やがて、急な下りになる。下りきると緩やかな登りになる。てっきり、あとは下りだけだと思っていたのに・・・。 |
【06時55分】 | 振り返って天水山を見る。 |
【06時58分】 | 緩やかな登り。 |
【06時59分】 | あっ、分岐だ! |
【06時59分】 | 今回は下山道の途中にあるブナ林の評判がいい松之山口に下る。 |
【07時07分】 | お〜、ここだ、明るいブナ林だ・・・。 |
【07時07分】 | んっ? |
【07時07分】 | んんっ??
あれ? 何か変??? |
【07時11分】 | ちょっと視線をずらしてみると、普段見慣れた森だ・・・でも・・・ |
【07時11分】 | ・・・ここの評判のブナ林に視線を戻すと・・・林床にほとんど木が生えていない・・・ブナの木の太さもほとんど一緒。ここってたんなるブナの植林地??? 自分にはなんか不自然な森に見えた。 |
【07時13分】 | もう登山口まではあとわずか。 |
【07時14分】 | まだあじさいが咲いていた、 |
【07時18分】 | 轍があるので、ここまで車で入ってこれるかのかと思ったけど、道の途中が大きく崩れていた。 |
【07時24分】 | 舗装道が見えた! |
【07時24分】 | ここが松之山口。タクシーの待ち合わせまであと1時間。 |
【07時24分】 | 天水山から1.6.km。 |
【07時24分】 | ここが入り口。 |
【07時25分】 | 信越トレイルの指標もあるけど、小さすぎ! |
【07時42分】 | そういえば、PLフィルターを持ってきていたんだけ、結局使ったのはコレと下の写真だけ・・・ |
【07時48分】 | ・・・ちょっと勿体無いことしたよな・・・。
着替えたり、濡れたものを広げて乾かしたりしている内に・・・タクシーが来た。時計を見ると8時少し前。約束の時間は8時20分。ちょっと早いけど、9時6分の電車に乗る予定なので、遅いよりはいい。 |
【08時19分】 | 30分弱で森宮野原駅到着。料金は3,700円。思ったより安かった・・・。 |
【08時20分】 | タクシーの運転手さんが降りる直前に教えてくれた。左寄りの白い碑が・・・ |
【08時21分】 | ・・・「日本最高積雪地点」。あの上の方まで雪が積もったらしい。 |
【08時21分】 | 駅のホーム。 |
【08時46分】 | 駅前。駅前の商店の前にあった自動販売機で缶コーヒーを買って一気飲み、さらに、もう一本炭酸ジュース購入。
9時6分発の電車までまだ少し有る。周りをブラブラしようと思ったけど駅前には何もなし。仕方なく駅前のベンチに腰を下ろす。 |
【08時51分】 | 時間が迫っていたので、ホームのベンチに移る。 |
【08時52分】 | ちょっと見難いですが、こんな看板もいい。 |
【08時52分】 | 中央右寄りに見える建物が駅舎。 |
【08時55分】 | いい天気だね・・・。 |
【08時58分】 | 飯山駅までは570円。 |
【10時00分】 | 途中、一回乗り換えて10時ジャストに飯山駅到着。
ここの駅舎も撮ろうと思っていたけど、駅を出たら目の前にタクシーがドアを開けて停まっていたので、そのままタクシーの中へ・・・。 |
【10時32分】 | 30分程で「まだらお高原 山の家」に到着。料金は6,000円だった |
【11時25分】 | 帰りに「まだらおの湯」に寄ってすっきりした・・・。 |
最後に・・・。
最後になりましたが、信越トレイルクラブ、およびボランティアの方々の並々ならぬ努力のお陰で、気持ちの良いトレイルを歩くことが出来ました。ありがとうございました。また、場所によってはかなり苦労したであろうことは実際に歩いてみてよくわかりました。重ね重ね御礼申し上げます。ありがとうございました。
全トレイルを歩き終えたら・・・
全トレイルを歩き終えたら、信越トレイルクラブに申請を行うと、このような「信越トレイル全線踏破証」がもらえます。といってもただではなく、1,000円払い込む必要があります。私の場合は申請して一週間程度で届きました。申請書は信越トレイルクラブのサイトからダウンロード出来ます。 |
上の「信越トレイル全線踏破証」の他にワッペン(左)とピンバッジ(右)も購入することが出来ます。ワッペンが1,500円。ピンバッジが500円です。つまり、「信越トレイル全線踏破証」「ワッペン」「ピンバッジ」で合計3,000円かかります。 |